チュニジア・東欧旅行記５（トズール）

2002/01 - 2002/01

トズ−ルに来て、二日目私たちはその日の気分で急遽タルメザ渓谷に行くことになった。ホテルのレセプションで頼むと30ディナールということだったが、ガイドブックでは一人当たり20ディナールが目安と記述してあったので、直接旅行会社に赴きツアーを手配することにした。すると、ガイドブックに記述してあったようにタルメザ渓谷へのツアーは20ディナールで手配することができた。

旅行会社からホテルで待機するように命じられ、待つこと30分一台の日産製の４WDがやってきた。ツアーの内容はシェビカ、タルメザ、ミデスを回る半日のツアーだった。

車はトズールの町を離れ、地平線が両側に広がる道を進むこと数時間最初の目的地であるシェビカに到着した。ここに到着する道のりは、道の両側には地平線が広がり、そこではラクダが放牧されていた。

シェビカに着くと、私たちの他にも多くの欧米人観光客が来ていた。このシェビカ渓谷への入り口には、土産物屋などがあり、砂漠のバラ（大きさにより異なるが一個D2〜D５）や絵葉書、水晶（小さいものなら一個D1）などが売られていた。その土産物屋を通り過ぎると、途中には川があり、ナツメヤシが生え、一番奥へ進むと滝があるというオアシスだった。

その滝に別れを告げ、最初来た道とは異なる道を進み、谷を登りその谷の頂上まで行くと眼下にはこのシェビカで生活している人々の家が点在していて、人が生活していることがわかった。その町はまた「北斗の拳」に出てくるような廃墟の町にも見えた。

ダイナミックな大地を見た後、再び車に乗りミデスへ向かうことになった。途中タルメザを通り過ぎると、チュニジア軍の車の往来が激しくなり、アルジェリア国境に近づいて来たことが何となくわかった。

さらに車を進めると、運転手兼ガイドが「ここがチュニジア側の国境だ」とチュニジアの検問所を指差した。チュニジア・アルジェリア国境は検問所の周りに有刺鉄線が張り巡らされているというどこにでもありがちな国境の雰囲気だった。

そして、チュニジア・アルジェリア国境から30分ぐらい車を進めるとミデスに到着した。ここでも相変わらず、チュニジアの観光地に行くとどこにでも売られている定番の砂漠のバラが売られていた。

その後、途中「こんな乾燥しているところによく滝なんか存在するな」と思える観光地により、再びタルメザに戻り四ツ星ホテルのタルメザパレスを背にベルベル人の旧村を上から眺め、トズールへと帰った。　

午前中でタルメザ渓谷へのツアーが終了し、午後からは各自自由行動をとることになった。私と友人が一緒に旅行するのはこれで二回目だが、彼と旅行を共にするときは、なるべく友人とは離れ自由行動をとるようにしている。それは、いくら気心が知れている友人であっても、気を使うからだ。自分のペースで観光したほうがいいという考え方がお互いに一致しているからだと思う。

私は午後から特に何をするという目的も無いままに、メディナへ行ってぶらぶらしていたが、友人は午後の間はメディナの中で地元の子供たちとサッカーをして大変充実した一日を送っていたようだった。

その日の夜、4人で近くのレストランに行った。そのレストランの壁を見るとなぜか姫路城のポスターが張ってあり驚いた。この日も結局次の町へ出発できずこの町での滞在がもう一日延びることになった。

エリア チュニジア

ベルベル人住居跡

らくだの放牧

砂漠のバラ

チュニジアで買ったみやげ物。色が付けられた砂で模様が描かれている。

タルメザへ戻る前に寄った滝