2009/05/19 - 2009/05/24
648位(同エリア1198件中)
極楽人さん
五月のコートダジュール(直訳すると『紺碧海岸』だそうです)。
夏の混雑時にはまだ少し早く、暑からず寒からず。新緑が萌えはじめたこの時期をねらって、妻と二人で南仏ニースをめざしました。
いわずと知れた、世界有数の高級リゾート。自分の行き先としては珍しい“超メジャーな観光地”ですが、「風光明媚で気候は温暖、お金持ちも貧乏旅行者もひとしく楽しませてくれる」というガイドブックの紹介文を信じての出発です。
5泊の滞在中、近郊のエズやカンヌなど美しい街や村をたずね歩く予定です。
折しも、カンヌでは映画祭、モナコではFIグランプリが開催されていて、街はそれなりに賑やかで陽気な雰囲気に満ちていました。
①では、エズ村とモナコのスナップ写真を集めました。
今回の旅行の全体は、5月19日から6月3日までの16日間で、
ニース(仏)~ラスペツィア(=チンクエテッレ/伊)~ミラノ(伊)~ベルニナ鉄道線(スイス)~ホーエンシュバンガウ(独)~ネルトリンゲン(独)~ローテンブルグ(独)~フランクフルト(独)まで続きますが、写真の整理と平行して、順次『スナップ紀行』を作ってゆくつもりです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- スイスインターナショナルエアラインズ
-
飛行機はスイス航空を選びました。
準備開始から出発までが1ヶ月を切っていた慌しい状況の中で、価格・日程とも希望に近かったのが決め手です。
成田発午前10時25分、同日の夕刻6時過ぎ(現地時間)にはニース空港に到着します。この便はANAとの共同運航便で、スイス航空で申し込んでいても、希望すればANAマイルの対象になります。 -
チューリッヒまで12時間、現地は夏時間のため日本との時差7時間の午後4時。ここで1時間の乗り継ぎタイムです。
日本便はすべてドックEからの発着なので、欧州便のAドックまで無料のスカイメトロで移動します。
写真はAドックの結構な喫煙所。ひと息入れる、とはこのことですね。 -
チューリッヒからニースまでの飛行時間は僅か1時間。
でも、雪のスイスアルプスを一気に跳び越します。 -
ニース空港は、市内の西方約7kmの海辺です。
荷物を取って外に出たら午後7時、予定通りです。
それにしても、空はまだ高く、暮れる気配がありません。
この空港は街の中心まで近いので、市内が満員なら、と、空港周辺ホテルを検討したこともありました。 -
空港から市内へは路線バスで1ユーロ。空港出口横の6番のバス停から出発して、中央駅(NICE VILLE)を通ります。
空港リムジンは1番のバス停から出ていますが、料金は一律4ユーロ(一日券)らしく、夕方到着した我々には無駄になってしまいます。 -
NICE VILLE駅まで、10数分。路線バスは駅正面に着かないので、周りの乗客にここでいいのかどうかを確認しながら降りました。バスは更にその先へ向かいます。
-
ホテルは“駅近”を選びました。重い荷物を持っての移動は最小限にしたいからです。
ホテルまでの道筋はグーグルのストリートビューで確認済みで、目安はこのノートルダム寺院(パリのとそっくり、でも小ぶり)。初めての場所にも既視感があります。 -
荷物を転がしつつゆっくり歩くこと10分、右から2番目のピンクがかって見える建物が今回のホテルです。
荷物がなければ、駅まで5分の距離なんですが・・・
*面倒なので、ここでは『ホテル』と呼びますが、この宿舎の本当の区分は『レジデンス』です。 -
ホテル探しは苦労しました。
5泊するので、やはり気に入ったところでないと。
ニース市内は全般的にホテルの値段が高く、安いところは駅から遠かったり、不潔そうだったり。良さそうに見えたはところは軒並み押さえられていて、焦りもしました。
それでも、ホテル提供情報と、利用者のクチコミ情報と、最後は勘と予算と妥協とで、結果はまあまあのところが見つかりました。 -
条件は、価格は一泊100ユーロ前後まで、鉄道駅と長距離バス駅に徒歩圏、キッチン&冷蔵庫完備、できれば静かで安全なロケーションというもの。ここは全条件を満たした上に、大きなバスルーム、シーツ交換も毎日してくれました。
管理人(オーナー?)のおばさんとは事前に数回メールをやり取りしていて、逢ったとたんに互いに笑顔になりました。
お湯の出がいいシャワーを浴びて、麦酒を一杯飲んで、この日は早々眠りに着きました。 -
翌日は早朝から行動開始。夜明け前の中央駅にはアラブ系、欧米系、アジア系などの旅行客が集まっていましたが、肝心の駅舎が開いたのが朝5時。この日の始発はカンヌ行き5時15分でした。
-
中央駅の東側から海まで延びるメインストリート「ジャン・メドサン通り」を南下、途中の暗い路地にはホームレスや旅の若者が寝ていました。
街の中心まで徒歩10分程度、マセナ広場にはまだ人影がありません。 -
街灯かと思ったら、高いポールの上に異様な人物の坐像が。
赤や青にライトアップされてあっちにもこっちにも、まるで空中浮揚。
U〜m、野心的失敗作!? -
マセナ広場を直進すれば海、その横が旧市街。右に曲がれば高級ホテルの並ぶ海岸通り「プロムナード・デザングレ」。
今はその手前の緑地を左に折れて、5分ほど歩くと『長距離バスセンター』があります。
鉄道駅からでも15〜20分の距離で苦になりません。この街全体が徒歩圏だと思っていいでしょう。
ここで、エズやカンヌなどに行くバス便の時刻を書き写しておきました。日中ならエズへは最低でも1時間に1本程度、カンヌへは15分に1本程度の便が出ています。 -
帰りは同じ道を通ってホテルに戻ります。
ホテルの場所は駅までの途中、ノートルダム寺院の角を右に曲がったところです。バスターミナルからは10分かかりません。
6時になり、空が明るくなってトラムが動き始めています。 -
マセナ広場から、海を背にして鉄道駅の方向を見たところ。この通りが『ジャン・メドサン通り』です。
手前の赤い建物、右側にあるのはフランスの有名デパート『ギャラリーラファイエット』、旅の同伴者(妻)の最大の目的地のひとつです。VISAカードの特典を目当てに、日本からクーポンをコピーしてきています。 -
通りを更に駅の方向へ進みます。空が青くなってきました。旅行期間中、幸運にも雨には一度も悩まされませんでしたが、その“快晴続きの”第一日目です。
いったんホテルに戻り、朝食を採ってからまたバスターミナルに向かいます。この時間になると手づくりのパンやサンドイッチを売る店が開いているので、朝食の調達には困りません。 -
バス路線でのEZE(エズ)行きは、内陸を通る82番と102番のほか、海岸沿いを走る路線など複数あります。
この日はモナコのF1レースのために大混雑、ダイヤも大幅に乱れていました。予定した9時発が9時半に遅れましたが、時間はたっぷり、料金も1ユーロなので何の不満もありません。
並んで待つ習慣が出来上がっておらず、しかも大半は外国からの旅行者です。バスの止まり方次第で、早くから待っていても座れないことがあります。我々は左側に最後の2席を確保できました。 -
市内を出て、登り坂をくねくねと曲がって、30分も走らないうちに、車窓に『鷲ノ巣村エズ』が見えてきました。海抜420mの崖の上、自然を見方に築かれた要塞の村です。
-
エズ村の入り口で降車。バスはそのままモナコに向かいました。
インフォメーションで地図とバスの時刻表をもらって、城門をめざします。 -
城門をくぐり、露地から露地へいくつもの急な階段を辿ってゆくと、お城の入り口(有料)に到着。お城そのものはなく、今は石造りの廃墟だけが残っています。
-
頂上からの眺望。眼前に、いつか写真で見た通りの景色が広がっていました。さえぎる物のない真っすぐな午前の陽射しに海も空もいちだんと青く澄んで、まさに紺碧海岸です。
手前の赤い屋根は山頂のホテル/レストラン『シャトー・エザ』でしょうか。そのテラスからよりも、ここからの眺望はずっと開けています。 -
エズの鉄道駅(無人駅)は下の海岸沿いにあり、山頂の村とは長い坂道で繋がっているようです。『ニーチェの道』という名がついています。
つくづくいい景色ではありますが、ベストショットがこの場面ひとつだけ、というのはちょっと寂しい気がします。エズのスケールの限界でしょうか。 -
それで崖の下を覗きます。谷は深く急峻で、村が海からの敵に見えない造りになっているそうです。
-
反対側の景観。
山を削った危なっかしい道は、さっき通ってきたバス道路です。 -
これも、さっき渡ってきた橋。
-
お城からの帰り道。急いで登ってきた道を、今度はゆっくり見物しながら下ってゆきます。
-
ブーゲンビリアに飾られたアクセサリー屋さん。この村には他に、サボテンなど暖かい地域特有の植物が多く見られます。
-
土産物屋が並ぶ通りで上を見上げると、教会が。
エズの案内所でいただいた地図には『Eglise』と記されています。 -
更に露地を下ると、城門の広場に戻ってきました。
これは外側(城壁)ですが、中側にはレストランやカフェが並び、麦酒やお茶を飲みながら休憩している人がたくさんいました。 -
そしてここが城門、村の出入り口です。1時間半で、余裕のひと回りでした。EZEは全村観光村です。
-
写真は、城門の外に出ている香料屋さん。来たときには閉まっていましたが、この時間になると香水やお土産の店が村の下の方まで軒を連ねています。
ちょうどお昼になったので駐車場近くのピザ店で食事をして、次のバスでモナコに向かいます。 -
一時間遅れでバスが到着。エズまで登ってきた坂を、今度は東の方に下ってゆきます。途中、右手の車窓に突然モナコの旧市街が。帰路にゆっくり撮ろうと思いましたが、結局は海岸伝いのルートでニースまで戻ってしまい、撮影の機会を失いました。
-
15分後、バスはモナコのほぼ中央、モンテカルロ地域に到着しました。外国なのに、入国も出国もパスポートのチェックが一切ありません。
街は整然と美しく、貧しさの片鱗もうかがえません。ニースにはなかった高層ビル、古い装いの華麗な建物も、シミひとつなくピカピカです。歴史の汚れや疲れが見えない分、なんだか軽く安っぽい印象を受けてしまいます。 -
インフォメーションで地図をもらい最初の行き先に決めたのは、敬意を表して『グレース公妃のバラ園』。フォンヴィエイエ地区という、地図の西の端にありました。
小さい国ですが、移動は徒歩では困難です。半島と起伏が多い複雑な地形に、特徴の異なる6つのエリアが散らばり、その間を市内バスが繋いでいます。
バスの切符は運転手さんから買えますが、ニース〜モナコ間が1€で、市内バスがそれ以上するのは合点が行きません。まあ、ニースのバスが安いんでしょうね。 -
ガイドブックの中の「訪れる人も少ない・・・」の一節に妻は哀愁を感じたようですが、住宅街の真ん中の、実に何でもない公園。訪ねる人が少ないのは当然のように思われます。もちろん、無料です。
それでも写真は『グレース王妃』と言う名の、気品あふれるバラです。 -
当然、公園には王妃の立像が。
『真昼の決闘』、『裏窓』・・・ よく覚えています。
“ハリウッド女優”というより、“育ちの良い素人のお嬢さん”という印象でした。
『モガンボ』は観ていません。 -
次に、眺望を求めて旧市街のお城に向かいます。
幸運にも、バラ園からは徒歩でショッピングセンターまで行けば、そこからエレベータでお城のふもとまで登れます。 -
腰をかばいながら長い坂道を登りきると、この景色です。
これぞモナコ、これぞ“乾杯モンテカルロ!”
金融とギャンブルと自動車レースと・・・ 額に汗して真面目に働く人は住んでいない街かもしれません。 -
豪華クルーザーが並ぶハーバー。あのニース港にあったのよりもまだ豪華です。
皆さんどうやって稼いだのか。真面目に30年働いていたのでは、こういう贅沢は絶対できません。 -
大砲の先には超豪華大型客船。どこまでもお金持ち専用の景色、貧しい旅行者はせめて写真を撮るしかありません。
-
これはお城の本体。城というより宮殿といった感じで、実際に迎賓館として多く使われるようです。
-
お城を抜けてゆるい坂を下ると、旧市街だけに古く重々しい建物が並びます。
地図で確認すると、これはどうやら裁判所のようですが、定かではありません。 -
これはカテドラル(モナコ大聖堂)。
附近には市庁舎や海洋博物館など荘厳な建造物が並びます。 -
再びバスでモンテカルロ地区に戻りました。
パレス広場に面した、これは高名なホテル「オテル・ド・パリ」。 -
グラン・カジノ。
「モナコのカジノ客はお金儲けだけに走らない」と聞きましたが、これは新興のラスベガスに対する余裕を言いたいのでしょう。 -
カジノの広場側には、ギャンブル帰りの有名レーサーを狙って大勢のファンが待ち構えています。翌日から開始のFIグランプリ、その混乱を避けて開始の前日に訪れたのは正解でした。明日からは目抜き通りが群集で埋まってしまいます。
-
カジノ脇に止まっていたスポーツ車。誰のものなのか、何という車種なのか、ファンが盛んに写真を撮っていましたが、興味がない自分にはさっぱり分かりません。
そういえば『・・・歩き方』にも、「モナコは水曜日を狙え」と書いてありました。レース前日で、スタードライバーに遭遇するチャンスが多いそうです。この日はまさしく、レース前日の水曜日でした。 -
TVクルーも撮影の準備を始めました。
そういえば、ホテルのテレビではフランス語放送のほか、イタリア語、英語など数カ国のプログラムが並列に見られました。 -
広場の大型ミラーが、興奮の一部始終を見ています。
-
メインストリートが明日からのレースに向けて飾られています。
長距離バスのダイヤは一日中乱れたままで、ようやく来たバスに乗ったら、ニースまで海岸伝いのルートでした。
紺碧海岸?はこれで終わりです。
紺碧海岸?は『TENDE鉄道』です。
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
この旅行記へのコメント (1)
-
- ぼっち(Botti)さん 2010/02/28 01:15:10
- はじめまして
- こんにちは極楽人さん。
今年の南フランス〜リビエラ旅行を計画中に
皆さんの旅行記を拝見しております。
その中でも旅行の内容がとても詳しく描写されており
非常に興味深く読ませていただいています。
特にホテルやレストランやアクセス方法など
旅行雑誌よりもわかりやすく自分の中で想像しながら
スケジュールを立てることが出来そうです。
しばらくは足跡がつくと思いますがご了承願います。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
ニース(フランス) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
1
51