1967/09/15 - 1967/11/15
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浅山 (あさやん)さん
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放浪紀
17歳の夏、私は高校の寮に一人いた。同宿の友達はみな帰省していた。
盆に入る前ごろからみなそわそわして楽しそうにしていた。
帰省の前、寮の剣道部の仲間が夏だというのにすき焼きを食べようと言い出して、
今村の部屋に集まって宴会をした。女が2人きていた。
今村と岡田の彼女だった。
その他の仲間4人には俺も含めてまだ彼女はいなかった。
そのうち買って来たサントリーレッドのこびんをだれかが出した。
酒もあったが、ウイスキーはまだ誰ものんでいなかった。
「俺が飲むわ」と言ってそのレッドを受け取り一気に飲んでしまった。
それからが大変だった。。。。頭がふらふらガンガン、、
眼の前の地球が回っているような、そんな空間を泳いでいた。
それからのことはほとんど記憶にない。。
目覚めて見ると、、あたりは静かにシーンとしていた。。
そして誰もいなくなった寮でしばらくポカーンとしていた。
明くる日、私は車中にいた、、急行で東京に向かっていた。
上野に着いた。
初めての東京だった。。上野動物園や駅前を歩いてざわざわしたよどんだ空気が騒々しく感じた。。
再び夜行に乗り、北海道に向かった。。
そして11月初旬ごろまで学校をサボり放浪した。。
青森で青函連絡船に乗り、五稜郭につき、寺の床下で野宿した。。
五稜郭、森町、具知安、小樽、札幌。白石、、
、と歩き、再び青森に引き返し
太宰治の生家、青森県津軽郡金木町大字朝日の斜陽館を訪ねた。。
今は斜陽館は博物館になり、この間隣の雪の重みで斜陽館の
壁か崩れた新聞記事が小さく載っていた。
所持金を使い果たし付近の神社の床下で寒さを防ぎ火をたいていたら、
金木警察に連行され箱で何箔かした。。。
、当時の中村刑事にお世話になった。
いっぱいのうどんのおいしさが脳裏に残渣している。
やがて高校も中退し流浪が始まった。
ただそれだけの時代だった。
それから何十年、、、、平穏というのだろうか。。なまくらというのだろうか
とにかくとりあえずおいらは生きている。。不思議なものだ。。
親父の亡くなった42歳を乗り越えて、
つくづく人生はわからんものだと思う反面、、
すでにレールの終着駅が見え始めた。。。
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