2008/06/30 - 2008/06/30
348位(同エリア518件中)
atomさん
3日目も朝から早起き。早々に駅に向かい、電車に飛び乗りました。他の日もそうだったのですが、イタリアなのに電車は見事に時間通りに動いている!おかげ様で、念のためにと調べておいたいろいろな時間帯の時刻表や予定以外の交通手段を使うことなくスムーズに移動ができました。とは言え、そこはやっぱりイタリア。働いている人は一生懸命なんだけど、なんだかのんびりマイペースで、1つ1つの行動に笑いどころがいっぱい。きっと、私が普段いろいろなことに急ぎすぎているんでしょうね。
今日はヴェスビオ周遊鉄道で移動。ボーっとしていて、何か早い?と思いつつも来た電車に乗り込んでしまいました。でも違和感を感じてホームの電光掲示板に目をやるともともと乗りたかった電車の案内が…。電車が動き出すまで気がつきませんでした。アナウンスを聞くと、やっぱりこの電車の行き先は違うところ。でもこの行き先なら途中までは停まる駅も同じだったはず。そう言えば、どこかで乗り換えればポンペイ駅に行けなかったっけ?という訳で、早速ドア上にある路線図前に移動して、今いる位置と乗り換えの駅を確認。次で降りて1本後の電車に乗れば、予定通りポンペイ遺跡駅には行けるけど。。。乗ったことがない車窓の景色を想像してワクワク。結局、そのままこの電車に乗っていくことにしました。ちょっと遠回りだけど、早めに出発してきたから少しぐらいいいよね。予定外の小さな旅にもともと高かったテンションが更にアップ。景色も乗っている人も楽しみつつ、ポンペイへの旅はスタートしました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 観光バス 船 タクシー
- 航空会社
- ルフトハンザドイツ航空
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車窓からの景色はのどかな田舎の風景。ポンペイ遺跡駅に行く電車とは反対側からヴェスビオ火山が見られました。いろんな方向からこの山を見ることができて大満足。
乗り継ぎの駅では、どのホームの電車に乗れば良いのか、いつ発車するのかよくわからずちょっとウロウロ。そこには停車中の電車が1台。乗り継ぎにちょうど良いように停まっているのかしら?これに乗り継げってこと?ま、いっか。行き先はわからないけど、乗ってきた電車とは違う線路に停まっているこの電車のいる線路は、どう見てもナポリ方面に延びている。間違っていたらまたその時に考えよう!ということで、この電車に乗ることに決めました。乗車後間もなくナポリ行きとのアナウンスに、間違ってもナポリには戻れると一安心。路線図でポンペイ駅に行くことと、いくつ目で降りるのかを確認して、再び車窓の景色を楽しみました。 -
電車は無事にポンペイ駅に到着。乗り過ごさないようにと、駅に着くたびにちょっとドキドキしてあといくつと数を数えていましたが、ポンペイ駅はホームに入るところにわかりやすい駅名が書いてある看板がありました。看板を確認してドアに向かうと、観光客らしき人も割とたくさん降りていたので観光地だ!と確信。安心して電車を降りました。
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駅を降りてまっすく進むと、すぐに聖堂と小さな広場があります。素敵だなぁと少し眺めた後、いざ遺跡へ!!と思ったけど…。そう言えば地図持ってなかったわ。。。うる覚えの位置関係を頼りに遺跡があると思われる方に歩き出すと、道路に「遺跡→」の標識。なんだ親切じゃない、と標識の矢印の方に。でもあっちってどっち?行けそうな道がいくつかある…?聞けそうな人が近くにいなかったので、とりあえず人が割と多く向かっている1つの道を選んで歩き始めました。
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歩き始めて10分弱。歩いても歩いても何もない。こんなに遠くなかったはず。さすがに不安になり引き返そうと思った瞬間、車が私の横でスーッととまり窓を開けて何やら話しかけてきます。なに?なに!?とドキドキする私。イタリア語なんてわからないよぉと思いつつ、落ち着いて話によくよく耳を傾けてみます。ジェスチャーも交えたゆっくりのイタリア語。どうやら「たぶんあなたの行きたいところはこの道の先にはない。戻って違う道を行きなさい」と言っている様子。小さい町で観光客が行きたい所は簡単に想像できたんでしょうね。そして一生懸命、行き方や今の場所からの遺跡の方向を教えてくれました。私に道を教えるために停車した車の後ろには何台か車がつまっていましたが、クラクションも鳴らさず私たちのやり取りを見守ってくれていました。やっぱりみんなとってもいい人!ここでも感激です。道を教えてくれたおじさんと、待っていてくれた人たちにお礼を言いながら再び歩き始めます。今度は迷わず、すぐに遺跡にたどり着くことができました。
帰ってホテルで地図を見たら、私は1本脇に入った道を歩いていたみたい。駅まえの聖堂から遺跡まではまっすぐのずっごく単純な道。何で間違えたんだろう。。。 -
円形競技場側の入り口に到着。小さな窓口でアルテカードを提示してチケットと変えてもらい、さっそく遺跡へ。
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ゲートを入ってすぐ左の階段をおりると遺跡の端っこの細い道がずっと続いていて、のどかな風景が広がっていました。人もほとんどいなくて、景色を楽しみながらのんびりと歩けました。
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道なりに歩いていくと右手にブドウ畑が見えてきます。このブドウ畑の中に前回見るのを忘れてしまったものがあります。まずはここに向かいます。
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避難途中に亡くなった親子連れ3家族の遺体の石膏像。表情などはハッキリわかりませんが、体勢などから苦しかったんだろうことがよく伝わってきます。
この辺りは人が全然来なくて静か。時間を忘れてしばらく無言でみつめていました。 -
小さな子ども。何を思いながら亡くなっていったんだろう。。。
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ブドウ畑を北に抜けて今度は遺跡の東の端へ。遺跡の中心の見所からは少し離れているけど、緑がいっぱいでところどころに木陰もあって歩いていて気持ち良い。ゆっくり散策している観光客が数名いるだけで、ここもとっても静か。
遺跡の東側にはヴェスビオ周遊鉄道が走っています。ポンペイ駅で見た聖堂も見えました。遺跡の脇を電車が走るなんて素敵!電車が通っているところを撮りたかったけど、ここに着く前に通り過ぎてしまい、その後なかなか次がこないのであきらめることにしました。また来なくっちゃ。 -
フォロまでやってきた。またしてもヴェスビオ火山はガスっていてよく見えませんでした。
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フォロの横を通り発掘されたものが置いてある倉庫の中を覗くと、前回は海外に出張していた犬の遺体の接骨像が帰ってきていた。
ここには人がたくさん集まって写真を撮っていたのでゆっくり見られず、写真だけ撮ってすぐにこの場を離れました。 -
建物がたくさんある遺跡の中をのんびり歩きます。馬車のわだちがハッキリ見える道路。タイムスリップして実際に馬車が通っているところを見てみたいなぁ。
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道端の馬車止めの穴も撮ってみた。
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見所…らしい。
写真に写っている同じく一人旅のおじさん?お兄さん?(微妙なところ…)は、英語の音声ガイド聞きながら歩いていました。日本語のはなかったから私は借りなかったけど。。。この人とは見てまわる場所がかなり重なっていたので、ガイドを聞きながら見所を教えてくれました。この壁も、他のものに気をとられて気づかずに立ち去ろうとした私を呼び止めて、「後ろの絵も見たほうが良いみたいだよ」と教えてくれたもの。教えてくれなかったら絵があったなんて気がつかなかった!
友達とワアワア話ながらの観光も良かったけど、ひとりだと他の国や地元の人など、いろんな人との交流がよりできるような気がします。特に一人旅どうしだと、日本人は特にそうだけど、外国の人でもなんだか親近感がわいて嬉しい。きっと向こうもそうなんでしょうね。お互い軽く挨拶をしあったり、合図を送ったり、そんな交流も楽しかったです。 -
雲ひとつない空。もともと暑いのに、遺跡の中は石畳の照り返しで余計に暑く感じます。遺跡の中はほとんど日陰がないので、歩いている人はみんなぐったり。残った壁でわずかにできる日陰という日陰で人が休んでいて、それはそれで暑い!人がいない日陰を見つけるのも一苦労です。
町中の水道の一部は現役で水が流されています。どこかで作業をしている人が大きなポリタンクを持ってきて水を汲んでいました。流れている水を見るだけでも涼しい気分になります。 -
最後に売店に立ち寄りました。水を買うわけでもなく、ご飯を食べるわけでもなく(高いから)、目的は2階。階段を上ると左がトイレ、右に屋上に出られるドアがあります。そこから外に出て少し高いところから、今まで歩いていた遺跡全体を上から眺めます。屋上は日陰はないけど、少しだけ風があって気持ちいい!出るときにはチップを払うことになるはず。だからチップ分はゆっくりさせてもらいました。
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帰りはもとの予定通り、ポンペイ遺跡駅からナポリ中央駅を目指しました。
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今日はポンペイは気が済むまで見ると決めただけで細かいことは何も決めていなかった。思ったより早くナポリに帰ってきたので、国立考古学博物館に行くことにしました。前回は入ったのが遅くてほとんど見られなかったポンペイやエルコラーノなどの発掘品も、今回はゆっくり見ることができました。
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医療用具やガラス製品など、今私たちが使っているものと変わらないぐらいしっかりとした作りで、きれいな形のものばかりでビックリです。
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時間限定で開いている秘密の小部屋。インフォメーションで確認したら、予約は必要ないというので、言われた時間に部屋の前へ。私と同じく開くのを待っているだろう人が徐々に集まりだし、時間がちょっと過ぎて本当に開くのか?と周りがザワザワし始めた頃、係りの人がのんびりとやってきてカギを開けてくれました。
昔の人は解放的だったのかなぁ…なんて思いながら、小さな部屋いっぱいに並べられた…な展示品を見て帰ってきました。
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