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犬吠駅を出た後に寄った所は抜かして、一気に房総いすみ市の方へ走ります。<br />向かった先は坂東33ヶ所観音霊場・三十二番札所にあたる清水観音です。<br /><br />清水観音は通称で、正式には清水寺を名乗ります。山号は「音羽山・千手院」、音羽山は京都の清水寺と同じです。西国二十五番の御嶽山・清水寺(兵庫県)と共に日本三大清水の一つとなります。<br /><br />寺伝によると始まりは、最澄(伝教大師)が延暦年間(782〜806)にこの地を訪れ、草庵を建てて十一面観世音菩薩を安置したことによるそうです。最澄はこの場所を東国へ天台宗を広めるための基点としようとしていました。しかし、想いの半ばに勅命によって比叡山に戻る事になります。<br /><br />創立は大同二年(807)。慈覚大師が最澄の後を追うように庵に住み、千手観音を刻んだそうです。そして、坂上田村麻呂は東国への遠征の際にこの地に堂宇を建立したと言われ、末裔がこの地に住み着いたという話です。

養老巡り2008 「清水観音」。

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2008/07/17 - 2008/07/17

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フロッガー

フロッガーさん

犬吠駅を出た後に寄った所は抜かして、一気に房総いすみ市の方へ走ります。
向かった先は坂東33ヶ所観音霊場・三十二番札所にあたる清水観音です。

清水観音は通称で、正式には清水寺を名乗ります。山号は「音羽山・千手院」、音羽山は京都の清水寺と同じです。西国二十五番の御嶽山・清水寺(兵庫県)と共に日本三大清水の一つとなります。

寺伝によると始まりは、最澄(伝教大師)が延暦年間(782〜806)にこの地を訪れ、草庵を建てて十一面観世音菩薩を安置したことによるそうです。最澄はこの場所を東国へ天台宗を広めるための基点としようとしていました。しかし、想いの半ばに勅命によって比叡山に戻る事になります。

創立は大同二年(807)。慈覚大師が最澄の後を追うように庵に住み、千手観音を刻んだそうです。そして、坂上田村麻呂は東国への遠征の際にこの地に堂宇を建立したと言われ、末裔がこの地に住み着いたという話です。

  • 駐車場前にはどーんと仁王門です。

    駐車場前にはどーんと仁王門です。

  • 仁王門から四天門へ。左が社務所(納経所)です。

    仁王門から四天門へ。左が社務所(納経所)です。

  • 四天門から左は奥院堂。ここに木造の十一面観音立像が安置されています。その観音様は高さが1.1mでカヤの木を材料としています。<br /><br />現在この像は木地になっていますが、造られた当初は色彩か金箔があしらわれていたといわれています。<br /><br />

    四天門から左は奥院堂。ここに木造の十一面観音立像が安置されています。その観音様は高さが1.1mでカヤの木を材料としています。

    現在この像は木地になっていますが、造られた当初は色彩か金箔があしらわれていたといわれています。

  • 奥の院堂から対面には百体観音堂。左には閻魔様が、右には赤穂四十七士の像があります。

    奥の院堂から対面には百体観音堂。左には閻魔様が、右には赤穂四十七士の像があります。

  • 大石さん。

    大石さん。

  • 格子戸の奥に百体の仏像がおられます。ここに西国・坂東・秩父札所のあわせて100か所の本尊を祀っています。

    格子戸の奥に百体の仏像がおられます。ここに西国・坂東・秩父札所のあわせて100か所の本尊を祀っています。

  • それでは本堂へ。<br /><br />

    それでは本堂へ。

  • 本堂(観音堂)含む諸堂は文化年間に仁王門だけを残して焼失していましたが、四天門と本堂ともに文化十四年(1817)に再建されました。四天門は唐破風造りの江戸時代を代表する豪華な造りです。中には風神雷神がいます。<br /><br />本堂内は古くからの参拝者から捧げられた物が所狭しと飾ってあります。そして天井には多数の絵馬が。どれも色彩鮮やかに描かれた物ですが、その大きさにも驚きます。写真は床にカメラを置いて撮っています(;´▽`A``<br /><br /><br />鐘楼堂の前に、千尋の池があります。なんでも夏でも水の枯れた事がない湧き出る霊水だそうで、この池が山号の由来ともなったと言われています。<br /><br />清水観音は水田と山里に囲まれた静かな場所にあります。この日は夕方に着いた事もあって涼しくて、とてものどかな場所にあるお寺でした。そして参拝者の信仰の厚さも一番に感じました。新緑の中で、凛とした空気のある良い所でした(^ー^* )

    本堂(観音堂)含む諸堂は文化年間に仁王門だけを残して焼失していましたが、四天門と本堂ともに文化十四年(1817)に再建されました。四天門は唐破風造りの江戸時代を代表する豪華な造りです。中には風神雷神がいます。

    本堂内は古くからの参拝者から捧げられた物が所狭しと飾ってあります。そして天井には多数の絵馬が。どれも色彩鮮やかに描かれた物ですが、その大きさにも驚きます。写真は床にカメラを置いて撮っています(;´▽`A``


    鐘楼堂の前に、千尋の池があります。なんでも夏でも水の枯れた事がない湧き出る霊水だそうで、この池が山号の由来ともなったと言われています。

    清水観音は水田と山里に囲まれた静かな場所にあります。この日は夕方に着いた事もあって涼しくて、とてものどかな場所にあるお寺でした。そして参拝者の信仰の厚さも一番に感じました。新緑の中で、凛とした空気のある良い所でした(^ー^* )

  • 本堂内の天井部分には色鮮やかな額やら絵馬やらが所狭しと掲げられています。

    本堂内の天井部分には色鮮やかな額やら絵馬やらが所狭しと掲げられています。

  • 千羽鶴の奥にも観音様。。。

    千羽鶴の奥にも観音様。。。

  • 三十二番では千手観世音菩薩を祀ります。

    三十二番では千手観世音菩薩を祀ります。

  • 本堂の周りはグルリと一周出来ます。

    本堂の周りはグルリと一周出来ます。

  • 鐘楼堂。

    鐘楼堂。

  • 千尋の池。夏でも水が枯れる事がない霊水だそうです。

    千尋の池。夏でも水が枯れる事がない霊水だそうです。

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