2009/03/26 - 2009/03/31
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hisadogさん
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「南大門って燃えちゃたんだよね。あれってソウルの四大門の一つなんでしょ。あと3つ見てみたいな。」という娘の一言で始まった四大門巡り。でも、3つは分かったのに4つ目が分からない。さてさて
- 同行者
- 家族旅行
- 一人あたり費用
- 3万円 - 5万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
- 航空会社
- 大韓航空
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ソウルのガイドブックを見ると、この東大門は漢城四大門の一つと説明されている。そこで、残りの3つはどこにあるのだろうと素朴に思ったのが事の始まり。東大門・南大門・西大門・・・・どこのガイドブックを読んでも、この3つは簡単に見つかり、どれにも漢城四大門の一つと書いてある。でも、4つ目がない。北大門があるはずなのに・・・。北大門はどこ?
さて、とりあえず、一つ目の東大門。地下鉄東大門駅を地上に出れば見ることのできる風景。夕方だったため、正面から見ようとすると、このように逆光になってしまう。
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昔の城内の位置から見ると、このように見える。だから、正面を順光にしようと思うなら、午前中に来るのが良い事が分かる。
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東大門の門の天井絵。龍の絵がきれいだ。
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2つ目は南大門。燃えてしまった国宝1号。昔来たことがあり、当たり前のようにそこにあったものが、ない悲しさ。地下鉄會賢駅から徒歩5分。南大門市場の中を歩いて行く。
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近づいてのぞくと、再建工事の真っ最中だった。早くなおして再び姿を見てみたい。
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3つ目は、西大門。でも、現存していない。日本が統治するのにじゃまだから壊したとか・・・。
地下鉄西大門駅に名を残すのみ。 -
交差点の名前も西大門。だから、きっと東大門のように、この交差点の真ん中にあったのだろう。なぜ、南大門は再建するのに、西大門は造らないのだろう?
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いよいよ最後の北大門。が、これを探すのに苦労した。ネットで調べてもよく分からず、分かったと思った紫霞門は大門ではなく、小門だった。そこで、教えてトラベラーで質問することに。
すると、大変親切な方々に教えてもらうことができ、ほぼこの位置であるという所までは分かった。でも、行き方がよく分からない。不安なままソウル到着。明洞の観光案内所で聞くことにする。ここで分からなければ、紫霞門でお茶を濁すことに。
ここでお世話になったのが、金徳淳(キムトクスン)さん。日本語が大変上手で、4大門のこともよく分かっていらっしゃいました。北大門である「粛靖門(スゥッチョンムン)」の事も分かっていて、行き方が難しいからタクシーの運転手にこれを渡すようにと写真の案内書を書いてくださいました。その上、タクシーを降りた後が分かりにくいから夕方一緒に行ってあげましょうとまで言ってくださいました。これは丁重にお断りして、この案内書に書いてある「ソウルとんかつ」を目指すことに。 -
まず地下鉄4号線「漢城大入口駅」で下車。
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6番地上出口を上に上がります。
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6番地上出口を上がって
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交差点を右手に進むと、バス停とその手前に止まっているタクシーが見えます。タクシーがいつもこの位置に1台止まるようです。(写真を撮った場所にある甘味処で見ていたら、1台人が乗ると、また1台止まったので)
そして、ここでタクシーに乗り、前出のメモと「スチュルムン」と言うと、「ソウルとんかつ?」とタクシーの運転手さんが言いました。うなずくと出発。走ること数分。次の大きな交差点を左折すると、 -
この掲示板が見えました。
いよいよ入口です。 -
掲示板の左側の道を行くのか、右側の道を行くのか分からず悩んでいると、通りかかったご夫婦がいました。メモを見せながら、「スッチュルムン?」と聞くと、分からない様子。ありがとうとお礼を言って、どうしようかと再び悩んでいたら、どこかへ電話をし始めました。どうも道の反対側にあるお店に電話を掛けて、粛靖門への道を聞いてくれているようです。
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そして、左側の道に沿っていけばいいということになりました。(結局、右側の道を行っても行けないことはなかったようです。)
写真の右手に見えるのがソウル城郭の始まりです。
日曜日だったせいか、このご夫婦のように2人連れで散歩する方々が多く見られました。私たちを追い越して行って別のご夫婦が、日本語で1時間ぐらい登れば門がありますよと教えてくれて、意を強くすることができました。 -
城壁に沿って、ひたすら登っていきます。
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登って登って
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くぐって
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途中「ソウル城郭」の説明板を右手に見て
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城壁の切れ目が見えたら、その切れ目に入ります。
(そのまま道を行くと軍隊の駐屯地のようです。) -
切れ目には、北大門への案内板と矢印が。
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切れ目から道が土になりました。
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下って、左手に進みます。
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今度は城壁の外側を歩く形になりました。
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案内板もあり、心強しです。
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せっかく下ったのに、また登り始めました。
この時、頭の上で人の声がするので、なんだろう?と思いながら、歩いていました。 -
城壁の石組みは、造られた年代によって違うそうです。中央の細かい石組みが古い物で、四角く立派なのが新しい時代の物だそうです。
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訳の分からない案内板を見て、反対側に上がったら
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ソウルの街並みが見えました。風が気持ちいい!
と同時に、先ほどの声は、高射砲の番をする兵士達の声だということが分かりました。画面の左を見るといるのですが、写真には撮れませんでした。 -
そして、ソウルの街並みを見てから5分ほどで、ようやく案内所(観光許可所)の建物が見えてきました。ここまで麓から1時間強。後でもらったパンフレットには、ここまで30分なんて書いてある。絶対無理です。それとも韓国の人は、この道を30分で来るのか?
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案内所の名前は、「マルバウィ案内所」
ここで、この先の通行許可書をもらいます。
パスポートが必要で、忘れずに持ってきて良かったと思いました。 -
胸にぶら下げているのが許可書です。反対の出口で返すそうです。この時は、案内の青年に写真を撮ってもらって上機嫌だったのですが、入って北大門が見えた所からビデオを回しながら進んでいると、
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兵士が詰め所から飛び出してきた。韓国語で何か言われるが、? 英語話せるかと言うので、うなずくと、今何を撮った、見せろと言われる。見せると、最初から全部見せろと言う。一番前まで巻き戻して見せると、娘が空港ではしゃぐ姿が・・・。この辺ではどこを撮った。そこを見せろと言う。わずか10秒ほどの所を見せると、詰め所が写っている、消せ!と言われる。仕方がないので地面を撮って上書き。これで許してもらえる。おかげでこの後、ビデオも写真もおっかなびっくり。
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とにかく、案内所から5分ほどで北大門である粛靖門に到着。やったー。
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外に出て、門を眺める。
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表紙絵になった写真です。
ちょっと左に振ると兵士の詰め所が写ってしまうため、おっかなびっくりで撮りました。 -
城壁の外側にも街並みが見えます。でも、兵士達はこの方面から来る敵をやっつけるためにいる訳で、つまり有事になったら、この街並みの人々は犠牲になるのですね・・・。
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気を取り直して。城壁の石組みの説明です。近代に近づくほど、大きくきれいな並びになっていることが分かります。
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1396年タイプの石組みです。
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こちらは、1422年タイプ。
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最後が、きれいに並んだ1704年タイプです。
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あとは、出口に向かって歩くだけです。これは、先に進んだ道から北大門方面を振り返って見ています。鉄条網で囲まれていることが分かります。
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最初のピーク。青雲台です。遠くにソウル市内が見えます。ここにも監視青年達が立っています。が、ここでの写真はOKです。
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さらに進んで、最高地点の白岳山頂上に立ちました。この手前も詰め所から兵士が見守っていて、城壁の撮影はできませんでした。
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白岳山からソウル市内を見ました。こんなにいい所が軍事的に重要な場所なのが悲しいです。
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ものすごく急な道を下っていきます。これを逆から上がってきたらつらかっただろうなと思います。実際多くの人が登ってくるのにすれ違いましたが、皆一様に顔をゆがませていました。
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ゴール間近に記念碑が建っていました。紫北正道と言うのですね。
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ゴールの紫霞門です。これのちょっと手前に出口の案内所があり、許可書を返しました。
ゴール直前に、ヤッターというシーンを撮ろうとしたら、案内係青年に、今写真を撮ったか。ここは撮ってはいけないと言われてしまいました。
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紫霞門横にあった案内板。
1・3・5・7が大門のようです。
1が北大門。3が東大門。5が南大門。7が西大門。
2・4・6・8が小門のようです。 -
紫霞門の天井画です。
到着時刻は、13:50でした。スタートの駅から3時間30分。漢城四大門を制覇した瞬間でした。
この後、下の道路からバスに乗って景福宮横に戻りました。
足の痛みより、兵士と監視青年達の目を盗み(?)、写真を撮る方に疲れを感じたハイキングでした。もし、同じように行かれる方がいらっしゃるなら、十分注意された方が良いでしょう。
しかし、これを割り引いても、ソウル観光がひと味違ったものになり、大変満足行くものとなりました。
行かれる方、タクシーで「ソウルとんかつ」です。忘れずにどうぞ。
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