花巻は賢治の故郷＋角館＋松島（１／２）　花巻･角館編

2006/07/02 - 2006/07/03

JR東のフリー切符｢大人の休日倶楽部｣パスを使って、東北を旅行した。生憎の天気で雨に祟られたが、温泉に浸かって、宮沢賢治と遊び楽しい旅行と成った。
帰り道に数十年ぶりに松島にも寄ってみた。

エリア 花巻(岩手)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 新幹線

1日目（７月２日）（日）

角館、田沢湖武家屋敷・枝垂れ桜

朝は早く、東京駅７：３０の秋田新幹線｢こまち｣で角館に向かう。しかしながら、生憎の天気で一日中雨が降り止まなかった。風も有り傘だけでは足りずにカッパを買い込むほどであった。角館の自慢の枝垂れ桜並木もご覧の通り雨にくすんでいる。武家屋敷の黒の板塀が雨の中に浮かんで見える。

これは小田野家

武家屋敷では｢青柳家｣を見学する。４００年の伝統のりっぱな武家屋敷で、松竹映画「隠し剣　鬼の爪」の撮影にも使われた。

部屋は

４００年前の家がそのまんま残っている感じがした。

桧木内川も雨

桧木内川にも出てみる。ここも、桜の時期には堤一杯に桜並木に成る。雨の中の川べりはひどく寂しそうだ。ここで昼食を摂ってすぐに田沢湖に向かう。田沢湖には、新幹線、バスを乗り継いで行く。新幹線で１駅でも気楽に乗れるところが｢大人の休日倶楽部｣の利点だ。（角館の桜は旅行記｢角館さくらを訪ねて｣を見て下さい）

田沢湖も雨の中

果たして、田沢湖も雨の中。やれやれと思い、観光客も寂しく、誰も居ない。湖畔に出ても寂しい限りだった。

仕方なく

バス停のお土産屋でソフトアイスを食べただけで早々に宿泊地に向かう。雨の中は旅館で温泉だ。

ホテルの前はスキー場

再びバスに乗り田沢湖高原温泉郷へ５時前に着いてしまった。ここの駒ケ岳観光ホテルに泊まるが、目の前はスキー場に成っている。

温泉は乳白色

楽しみは、やはり温泉で乳頭温泉の源泉を引いているので乳白色の温泉だ。露天風呂にすぐ入り悪天候も忘れ気持ちよく温泉に使った。就寝前にももう一度・・・。明日天気にな〜れ。.

2日目　7月３日（月）盛岡

田沢湖には辰子姫伝説

朝からまた大雨。仕方なく温泉に入る。バイキングの朝食を食べて８：５０のバスで田沢湖駅に行く。駅には、大きな竜が居た！
田沢湖には辰子姫伝説が有る。美しい村娘・辰子が永遠の若さを願うあまり、願掛けに泉を腹ばいに成って飲みつづけていたところ竜になってしまい、田沢湖が出来たそうだ。そして辰子は、龍神として不老不死の身体を手に入れ田沢湖の主となったという。

竜と新幹線

竜はこんなに長い。竜神の舞を見てみたい。

盛岡は啄木

新幹線で啄木の盛岡を経由して、宮沢賢治の花巻に向かう。（盛岡は、旅行記｢盛岡市内めぐり｣見てください）。花巻の観光案内所で、宮沢賢治ゆかりの観光地の案内図を貰って作戦を立てる。｢下の畑に居ります｣で有名な羅須地人協会に行って見たかったが、他の施設と大分離れているので諦める。記念館が密集している宮沢賢治記念館にタクシーで行く。

宮沢賢治記念館　猫の事務所

宮沢賢治記念館は宮沢賢治をめぐるその環境・信仰・科学・芸術・農村・総合・資料などの展示などからなり、写真パネルなど約400点、さらにビデオやスライドなどで視覚的に楽しむことができる。丁度、特別展をやっていて自筆の原稿を見ることが出来た。その推敲の跡に驚かされた。｢風の又三郎｣の原稿だったが、何度も何度も２重線で書き直してあり、最終稿がどれだか判然としない。賢治の心の軌跡が分かるようで感動した。
現在のワープロなら何の苦労も無いだろうが、あの肉筆の魂の叫びは聞こえないだろう。ビデオは賢治の童話のアニメを何本か上映していた。そのほか、｢銀河鉄道の夜｣の星座がプラネタリウム風に直径６メートルのドーム展示してあり銀河鉄道の軌跡を楽しむ事が出来る。童話作家以外の賢治の生き様なども詳しく展示されており賢治の事なら何でも分かる素晴らしい記念館だ。

宮沢賢治イーハトーブ館

記念館から奇麗な花壇などを通って、｢宮沢賢治イーハトーブ館｣に行く。ここは無料で賢治作品集や研究書などの書籍や、賢治に関するさまざまな商品を扱っている売店や、喫茶コーナーなどもある。

賢治　｢下の畑に居ります｣携帯ストラップ

賢治の気に入った携帯ストラップが有ったので購入する。高山の｢さるぼぼストラップ｣と一緒に愛用している

宮沢賢治童話村　賢治の学校

さらに歩いてすぐの宮沢賢治童話村に着く。宮沢賢治童話村は、今にもジョバンニや又三郎、山猫がでてきそうな賢治童話の世界で楽しく遊ぶ「楽習」施設で、平成8年10月に現在の形でオープンした。先ずは、賢治の学校に入る。賢治の学校は「ファンタジックホール」「宇宙」「天空」「大地」「水」の５つのゾーンに分かれており、夫々楽しいゾーンだ。宇宙では鏡を使って上も下も星で一杯、銀河の星の空間に入った錯覚に陥る。

賢治の学校　大地の部屋

天空では足元がスクリーンに成っており、自分が空を飛んでイーハトーブを眺めている。大地では、自分がちいさな存在になって大きな植物や昆虫を見る。

宮沢賢治童話村　賢治の教室

賢治の教室はログハウスで出来ている。教室は「石の教室」のほか鳥、星、動物、植物、森とそれぞれ一個のログハウスにわかれて、テーマ毎に夫々趣向を凝らして勉強させてくれまた楽しめてくれる。

銀河鉄道

銀河鉄道で村内を回る事も出来るが、今日は動いていなかった。なんとも可愛い列車でこれで銀河を旅してみたいものだ。

銀河トレインに乗ってみる

発車オーライ。
その他、銀河ステーションや妖精の小径など有り、子供連れで充分に楽しめる施設に成っている。ここから、バスで花巻に向かう。花巻からは駅弁を買って車中での食事と成り仙台駅に３時過ぎに到着する。仙台からは迷ったが、松島は見られるか分からなかったが、お寺だけでも見られれば良いかとも思い一応松島に向かう。続きは、松島編で。