絶景を求めてアルゼンチン縦断その１４～パタゴニア／ペリト・モレノ氷河ふたたび（後編）

2009/01/02 - 2009/01/02

ペリト・モレノ。
地球がまだ氷河期にあった一万年前から
その姿は変わっていないと言われています。

今も前進を続ける氷河は世界でも稀。
２０世紀以降活動が活発になったがその理由は不明らしい。
人はペリト・モレノを生きている氷河と呼びます。

氷河フリークの私がこれまで見た氷河たち。

アレッチ氷河
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http://4travel.jp/traveler/-196-196-196-196/pict/14576237/src.html
モルテラッチュ氷河
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パリュ氷河
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カンブレナ氷河
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チェルヴァ氷河
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ラ・セラ氷河
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ペルス氷河
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ボソン氷河
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トゥール氷河
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メール・ドゥ・グラス氷河
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フィンデルン氷河
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ゴルナー氷河
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ツムット氷河
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テオドール氷河
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ペリト・モレノは同じ「氷河」というくくりでは捉えられない位
桁違いの大きさ。体積。カラー。そして豪快な崩落。
是非とも一度見るべきです、ペリト・モレノ。

エリア ロス・グラシアレス国立公園周辺(アルゼンチン)

旅の全体像はこちらから
http://4travel.jp/traveler/-196-196-196-196/album/10300657/

11時45分展望台の駐車場到着。
14時30分集合の約束で自由見学開始。

ここが展望台への遊歩道入口

見えてきたー！

こっちがペリト・モレノの右半分。
４日前に来たのがこちらの水道。
奥にそびえるセロ・ネグロ（1486ｍ）

セロ・モレノ（1640ｍ）と左半分。
先ほどボートで見たのはこちら。

凄い。凄すぎる。
カメラに入りきらない横幅。
先端部の幅は５キロもあります。

メインの展望台に到着。

展望台の右奥には４日前に来たロス・テンパノス水道

ロス・グラシアレスの氷河の面積は南極、グリーンランドに次いで世界第3位。

・・・しかし、でかい。

あまりにでかいのでパノラマにしてみました。

空、湖、氷河、いろいろなブルーが共演しています。

湖面に広がる泡は崩落した痕跡。
このあたりを狙っていると崩落の瞬間が見られることが多いようです。

氷河の奥も晴れてきました。

左側に伸びる遊歩道の方に進んでみます。

セロ・ネグロ（1486ｍ）

ここは地球？
火星か木星と言われても納得しそうな風景。

ふいに歓声が聞こえます。
右奥のほうで崩落があったようですが、湖面の痕だけが見えました。

遊歩道はどんどん下って行きます。

半島との接岸部の右側は氷山が細かく砕かれて流氷のようになっていた。

荒れ狂う氷河の尖塔

奥にそびえるセロ・モレノ（1640ｍ）

ロス・テンパノス水道に漂う氷河。
ボートが小さく見えます。

ここからしばらく望遠レンズに着替えて

ボートと比べて氷壁の高さが実感できます。

氷河が移動する時に岩盤を削り土砂になったのがこの黒い部分

ここが一番左端の場所。
階段でかなり下ってくるので目線の高さは氷壁の真ん中あたりになります。

なのでこのような見上げアングルで眺めることができます。

階段を上ってぐるりと反時計周りに進み最初の展望台に向かいます。

下に見えるのは最初に歩いたルート

遊歩道は意外に距離があります。

人の大きさと比べるべくもないですが・・・。

12時40分、最初の展望台に戻ってきました。

言葉もなく、絶景に目を奪われています。

押し合いへし合い大混雑の中、崩落の順番待ち

ペリト・モレノ氷河の遥か奥のやや右側に見えるのはセロ・ドス・ピコス（2053ｍ）

展望台で観光客がこぼした食べ物を狙って旋回しているミナミユリカモメ。
強風の中バランスを取るのが大変そうでした。

寒い中じっと待つのは崩落の瞬間。
すると・・・。

おおーっ！！

ドドドッ！！

ズガガーン！！

ドシャーン！！

バシャー！！すごーい！！

さっきの崩落でできた泡の跡が広がっています。

何度見ても飽きません。本当に素晴らしい。
ここに来て良かったと心底思える絶景でした。

集合場所に戻るとバスが見当たりません。

うーん、どうしようと考えていると、見覚えのあるガイドさんが「ここは混んでいるからバスは手前の場所にいるよ」と声をかけてくれました。

16時ちょうど、エル・カラファテの街に戻って来ました。

ブエノスアイレス行きの飛行機は19時18分発。
かなり時間があるので早めの夕食にしました。

ラム52ペソ、キルメス10ペソ、クビエルト（ナイフ＆フォークセット）5ペソ。（1ペソ≒27円）

これでパタゴニアともお別れ。
お天気にも恵まれてほんとに大満足でした。

ところが！！このあととんでもないことに。

17時にホテルに戻りレミースを呼んでもらって（80ペソ）空港に17時30分到着。
すると何故かカウンターは大行列。
アエロリネアス（アルゼンチン航空）の列である事は確認できましたが、列の近くは英語の通じる人はいない。
すぐ前のご婦人に予約の紙を見せたら、同じ便だったので、取りあえず、そのまま並んでました。
しかし、まったく列は進まず。
そのうちそのご婦人の旦那さんがやってきて、英語で教えてくれました。
なんでも19時18分発ブエノスアイレス行きはウシュアイアからの到着遅れで、なんと出発予定23時00分！！
出たーっ、3時間42分遅れ！！
遅れることが多いと聞いていたアルゼンチン航空。
なので同日の乗り継ぎは念の為設定しませんでしたが、ここで出たかー！

チェックインできたのは2時間近く並んだ19時50分。
すでにへとへとなのに、ふと見るとウシュアイアからの2899便の到着が更に55分遅れになっている・・・。
23：00発もその分遅れて、ブエノスアイレス着は朝の3時45分予定に。（時差1時間なので）
その後すぐに7時10分発でイグアスに飛び立つので、空港でひと休みしたらすぐに出発になりそう。

ほとんど徹夜の強行軍となってしまいました。

ホテルのキャンセルできずを除いてなんとかカバーできそうなので「しょうがない」で済みましたが、周囲ではすぐに乗り換えて帰国するスペイン人の乗客がアルゼンチン航空のカウンターに文句を言ってました。

写真は一便前のウシュアイア行き。

飛行機では飲み物も断りできるだけ眠りました。
飛行機はブレノスアイレスに無事到着。

すぐにプエルト・イグアスへの便のチェックインを済ませました。
これは朝4時35分ブエノスアイレス、アエロパルケ空港で食べたカフェオレ10ペソ、ハムチーズのサンドイッチ18ペソ。

朝6時ごろのアエロパルケ空港。
綺麗な朝焼けがせめてもの救い。