ドバイの砂漠に行ってみた　

2006/09/01 - 2009/09/02

少し前の話、

そう、あれはパリへ向かう時、
寄航先のドバイで１泊してみた時の話・・・

エリア ドバイ(アラブ首長国連邦)

• 航空会社: エミレーツ航空

パリ行きの航空券を探していたところ、
目に付いた「ドバイ経由」のフライト

値段は比較的安く
（当時売れ残っていた選択肢の中では安い部類）
とりあえず購入を決める


ただし乗り継ぎの時間が芳しくない
１０時間、時間を潰さなければならなく、
それなら１泊してドバイ観光をしようと思い、
ホテルも探す


しかしドバイのホテルは高い・・・
リゾート目的で来るならビーチ沿いの
リッチなホテルも悪くないけど、こちらは一人旅
１泊町の雰囲気を味わうために
あまり高いホテルに泊まるのも気が進まなく・・・



結局、運河沿いの中級ホテルを予約する
中級ホテルでも一室２万以上するのね〜
さすがドバイ・・・



これで航空券、ホテルは大丈夫

初海外１人旅、どうなることやら・・・

そして当日、
名古屋の空港を夜遅くに出るフライトだったので、
空港はガラガラ

小さい子連れの主婦が多く、
「ドバイは○×回目〜」などという会話が聞こえてくる


ドバイって思ったより一般的だったんだな〜
などと感心しながら搭乗を待つ




フライト中のことは全く覚えていないのだけれど、
そういえば歯磨きセットやアイマスクなど、
こまごました物が入った
小さなポーチをもらったな・・・
昔はどの航空会社でも、そういうサービスが
あったような気がするけど・・・・

朝５時過ぎにドバイ着のはずが、
どうしたことか１時間も早い朝４時に到着


日中なら嬉しいけど、
こんな朝早いと迷惑としかいいようがないよ

ホテルにこんな早い時間に向かっても
チェックインできるのかしら・・・


呆然としながら入国手続きをするために
空港を移動している最中、不思議な音楽が
どこからともなく流れてきた

しばらくしてコーランだということに気付く


イスラム圏にやってきた実感がようやく湧く

ホテルでチェックインを拒まれたら
途方に暮れてしまいそうなので
とりあえず絵葉書を１０枚ほど買い、カフェに入る

時間を潰すために
一枚一枚時間を費やしてハガキを書く

周囲には民族衣装に身を包んだ人ばかり

ふと顔を上げると
白いターバンのようなものを頭に巻き、
白いゆったりしたローブみたいなのを着た
若い男性たちが目に入る

服は民族衣装でも、足元はナイキのシューズだったり、
ビルケンのようなサンダルだったり・・・
きっとあのローブの下は今どきの格好なんだろうな

それにしてもあのコスチュームは
どんな人でもアラブのお金持ちに見えて困る




実際ドバイ経由にした事を伝えたら
「アラブの石油王と知り合うチャンスじゃん！」
という友人達の多いこと・・・


私もそれはやぶさかではないけれど、
そもそも石油王たちは自家用ジェット所有だろうし、
私の行動範囲と重なることは考えられず・・・

案の定、短い滞在中
それらしき方とは出会えず・・・


日本の友人達の期待に添えなくて
申しわけない（笑）



一体どこに行ったら
彼らと接触できるんでしょうね〜

時間をたっぷり掛けて絵葉書を書いても
まだ朝７時前・・・

もうこれ以上時間の潰しようがないので、
あきらめてタクシー乗り場へ向かう


外は既に明るく青空が広がる
熱気よりも湿気を含んだ空気が
体にまとわりつく
もっとカラっとした空気をイメージしていたのに・・・


ホテルに到着は７時３０分
１時間ほど待てば部屋を用意してくれるらしい

荷物を預けて周辺を散歩することにした

ホテル周辺は明るく広々していて
まるで怖くはなかったけれど
道を歩いているのが全員現地の男性で
どうしても私は注目の的・・・

これがビーチだったら観光客も
もっと多くて私も人混みに紛れられるんでしょうが・・・


ジリジリ照り付ける太陽とまとわりついてくるような
湿気に早くも疲れてしまって
スーパーに避難する


見たこともない商品に興味津々で見入っていると
スーパーの店員と目が合う

何か話しかけてきて手招きするから
付いて行ったところ、そこはシャンプーや石鹸が
並んでいるコーナー


？？と思っていた所、その店員が
私の二の腕を触ってくる

こ　わ　い　よ　〜


怯えてスーパーを早足で後にする

ドバイに来たことを早くも後悔しながら
ホテルに戻る

さきほどのショックで落ち込みながらも、
ホテルに引きこもっているわけにもいかず
デザートサファリに申し込んでみることにする
夕方にホテルにピックアップに来てくれるらしい


その後ホテルの部屋で少し休んだ後、
近所のカフェで昼食を取る
朝に比べて太陽の陽射しがかなり強く
クラクラする
ホテルの隣に目をやると
毛皮専門店でマネキンがガラスの向こうで
ミンクのコートを着こなしている
よけい頭がクラクラする
一体このコートが必要な季節が
この国に来るんだろうか・・・
（まぁ、この国では着ないだろうけど・・・）


食事をした後、またホテルに戻り
シャワーを浴びて、お昼寝をしているうちに
出発の時間になる


英語が理解できない私でも
楽しめるんだろうか・・・・

私のほかにイラン人のカップル、
同じくイラン人の夫婦とお嬢さん（８、９歳くらいかな）
というメンバー

私がいるからか、
ガイド兼運転手さんは英語で話すことが多かった
（せっかくのご好意にもかかわらず
私はほとんど馬耳東風状態・・・）


砂漠に向かう際に立ち寄ったコンビニのような店で
ガイドがＣＤを買っていて
それを早速車内で掛けながらのドライブが始まった

どうやらその年のヒットオムニバスのようで
初めて耳にするアラビアンポップスやラップが
車内に流れる


歌の意味はさっぱり分からないけれど、
少し甘ったるい女の子の声のアラビアンポップスを
聴きながら、目の前に広がる広大な砂漠、
少し小高い丘陵を登ったり降りたり、
乱暴な運転に皆で歓声を上げたり
車内の雰囲気はどんどん高揚していく


段々と日が沈んで赤く染まっていく砂漠と
高いキー（それも少し外したような）
の女の子の底抜けに明るい歌声が
妙にマッチしていて
なんだか夢を見ているような気分になった

昨日の今頃は日本にいたことが
まるで遠い昔の事のよう・・・

ＣＤの音楽に満足していたのに、
運転手は途中で飽きたのか音楽を止めてしまった

変わりに彼のワンマンショーが始まった


・・・・・・

最初はそれも味があっていいかな・・・と
思ったものの、延々と続く彼の歌は
いっこうに止む気配がない
（音痴でもないが決して上手くもないレベル）



う〜ん、困ったな・・・・



しばらくしてイラン人カップルの男性が
異を決心したらしく
アラビア語で何か言って
また元通りＣＤの演奏が始まった

皆思うことは一緒だったようだ・・・



その後、砂のまじったバーベキューを
皆で食べたり、ヘンナで手に模様を描いて貰ったり
ベリーダンスを観た後、皆で踊ったり・・・

なんだか時間があっというまに過ぎていった


自分の意思でここにいるのに、
どうして私はここにいるんだろう？？
と不思議な気分がいつまで経っても
頭から離れなかった


お互い英語がほとんど話せなかったのに、
１人の私を常に気遣ってくれた
イラン人の夫婦の奥さん

別れの時に
「あなたに知り合えてよかったわ」と言って
車から降りていった

なんだか泣きたくなってしまった
ドバイ１日目の夜だった


彼らは今も元気かな

この旅行記へのコメント （2）

• Medinaさん 2009/03/22 18:14:34

  ドバイに行くなら是非ジュメイラビーチへ

  ボンジュール！
  お元気ですか？
  
  パリもそろそろ夏時間で夜が明るくなってくる頃ですね！
  
  ドバイにいらしたのですね！
  ドバイはやはり海岸が最高です。ジュメイラビーチのリゾートが特にお勧めです。私はドジをしてジュメイラビーチで泳ぎまくり、すっかり羽を伸ばして
  帰りの飛行機１日間違えて乗り忘れしてしまいました。
  それくらいペルシャ湾は素敵です。
  
  私も2010年以降ドバイの世界一高いビルブルジュドバイが完成したらまた行くつもりです。
  
  本当にドバイは面白い街です。

  Lahiriさん からの返信 2009/03/23 16:52:02

  RE: ドバイに行くなら是非ジュメイラビーチへ

  medinaさん、bonjour！
  
  パリは大分日が延びてきました
  でも、まだまだ寒いです
  来週末には夏時間になります
  （私は開始が苦手・・・終わるのは楽なんですけど・・・＞＿＜）
  
  ドバイに行ったのは、ほんの２年ちょっと前なのですが、
  何だか遠い昔のような気がします
  羽を伸ばしすぎてしまう程、居心地のいい快適なビーチ・・・
  いいですね〜
  私は１泊だけだったので、ビーチと砂漠を天秤に掛けた結果
  砂漠を取りました
  翌日に行こうと思ったんですが、スークを見始めたら楽しくなってしまい
  ビーチはあきらめました
  
  
  
  いろいろな海に行ってみたいところですが、
  ドバイ再訪は私には今のところ全く検討がつきません
  
  medinaさんの次回の旅行記を
  今から楽しみにしてます
  って、それもいつになるやら・・・ですね
  （でも確実に私よりは早いかな・・・・笑）
  
  
  Lahiri