海に沈む夕日と、温泉と、焼き魚

2009/03/05 - 2009/03/05

　朝はスキッと晴れているのに、すぐに雪雲が、何もかも覆い尽くしてしまう今日この頃の札幌の天気。


　まあ、せっかくの休日ですから、一年半ぶりに積丹半島に足を伸ばしてみましょうか。


　案の定、早速雪雲の歓迎を受けますが、気にしない気にしない。


　張碓あたりの国道５号線からの石狩湾の眺めは、まいどながら言うことがありません。

　小樽は相変わらず観光客で賑わっています。

　でも、それらをパスしてひたすら、西に向かいます。

エリア 積丹半島(北海道)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 自家用車

　せっせと走って積丹半島の先っぽの方にある「岬の湯」を目指しましたが、

　気づけば、いつの間にかご覧のような快晴に！


　ところが、お目当ての「岬の湯」は休業でした！

　「がああああああん！」

　絶壁の露天ぶろから眺めるあの積丹ブルーの海を見たくて２時間も走ってきたのにー！

　なぜかこの温泉とは相性が悪いんです。

　入り口に貼られている張り紙によると、水曜、木曜と週に二日間休業だそうです。

　「ちぇっ！」

　「何で週に二日も休むの？」

　「さあね、財政が苦しいんじゃないの。まあ、腐っても仕方がないから、積丹半島でもぐるっと回るか。」


　写真は、積丹半島の神威岬に至る途中で、このあたりは見上げる断崖が見事です。

　神威岬は、風が強くて寒そうだからパス。


　道外から来られたら、絶対にパスしてはいけません。

　絶対に後悔しない、すばらしい眺望が開けています！


(ちなみに、去年行ったときのカムイ岬の写真を参考に）

（同）

（同）

（同）こんな色なんです。

　今回はパスして、わたしらは半島をぐるっと回って、神恵内村から半島を横断する峠を通って帰りますかな。


　その前に、「９９８温泉」に入っていきましょう。

　脱衣所で、ジャンパー、シャツ、ズボン、靴下、らくだのシャツ、らくだのももしき、シャツ、パンツと‥‥

　あーっ、まどろっこしい！

　シャツを脱いだら、後は蝉が脱皮するみたいに、全部まとめて脱いじゃいまして、

　体にかけ湯をすると、さっさと露天ぶろに向かいます。


　足下の人工芝に付いている霜を踏みながら、久しぶりのこのお風呂。

　幸せの一言に尽きます。

　北海道に住んでてよかったー。




　すっかり温まって、脱衣所で服を着ていると

　「にいさん。シャツが裏返しだよ。」。

　そう教えてくれたのは、同じ札幌から来ているというお父さん。

　漁師さんから借りている、近くの家（現在誰も住んでいない）に、今日から３泊するのだそうで、

　「ここらには、空き家がいっぱいあるからね。兄さんも、どこか借りたら？」

　なるほど、大胆なご意見感謝します。

　しかし、ちょっと魅力的ですね。

　ついでに住んじゃって、民宿でもするかなあ。

　休憩所では、地元のおじいちゃんおばあちゃんが、

　ほとんど自宅のようにしてくつろいでいます。

　郷にいらば郷に従え、こっちも自宅にいるつもりで畳にごろんと寝転がります。

　無料のマッサージチェアなんて、めったにありませんね。

　「あっ、そこそこ、気持ちよい〜。」

　
　さてそろそろ帰らねば。

　受付の人に、

　「当丸峠、通れますよね？」

　「あ、だめです、通れませんよ。」

　「があああああん。」

　で、この夕焼けを見ることができました。

　神恵内村に戻って海岸沿いに出ると、ちょうどご覧のような夕日（ケータイの写真ですが）。

　積丹半島から見る夕日は実に良い！

　ちゃんとデジカメ持ってくるべきでしたね。

　どうも、地元のドライブだと装備が軽くなります。

　水平線に沈み行く夕日。

　久しぶりだなあ。

　ぐるっと泊村を回って、余市に着いたのは７時。

　お目当ては「柿崎商店のホッケ定食」５６０円。


　「やってるかなー。」

　「おっ、７時半までだ。OKだね。」

　一階はスーパーになっていて、海産物などが安く、人気です。

　入り口を入ると、二階へと続く階段。

　平日ですと、この程度の入り。

　ボリューム満点、ホッケの焼き加減が実に良いです。

　なめたがれい定食４６０円もなかなか。

　私らが最後かなあ、と思っていたら、

　けっこうぎりぎりになって、仕事帰り風の方たちが入ってきました。


　私らのすぐ後ろには、スーツすがたの若者たち、男女数人が、

　「お疲れ様でしたー。」

　って、

　ホッケ定食前にして合コンのような盛り上がり。

　なんか、良いですね、しみじみ。