2008年スイス・ドロミテの旅（１３）ヴェローナ市内観光（２）

2008/07/22 - 2008/07/22

ヴェローナ第３日：サン・ゼノ・マッジョーレ聖堂から観光を始めサン・ベルナルディーノ教会、ヴェッキオ城を廻った後またアレーナに戻る。近くの繁華街マッツィーニ通りでいつものようにスワロウスキーのちっちゃなクリスタル動物を旅の記念にゲット。
今日のヴェローナ観光は市内だけにしたのでゆっくりと観光できた。その夜は簡単な食事にしてかみさんの帰国の準備。

エリア ベローナ(イタリア)

• 同行者: カップル・夫婦
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: JAL

駅まで歩いて行き明日のミラノまでの指定席券を購入して駅からタクシーでサン・ゼノ・マッジョーレ教会へ。遠いところまでタクシーで行って街の中心に向って観光することで歩く距離を少なくしようと考えた。
12世紀にバジリカ聖堂の構想で建てられ、北イタリアでは最も美しいロマネスク建築といわれアレーナとともにヴェローナを代表する建築である。
広場に到着すると簡素なファサードの両側に塔を控えた美しいたたずまいで、早朝だったせいもあるが静かに私たちを迎えてくれた。これがイタリア観光の醍醐味だ。
左の塔は隣接する13−14世紀の修道院の塔で、右の塔は（後陣の方にずれているが）11-12世紀の塔。

かっての教会の俯瞰図
小説ではロメオとジュリエットはこの教会で秘密の結婚をしたことになっている。

380年に没したヴェローナ最初の司教の墓の上に9世紀に建立されたが地震で崩壊し、12−13世紀に建て直された。
ファサードのバラ窓は運命の女神をあらわすという。
簡素な構造のポルタイユにはニコロの手になるヴェローナの守護神の聖ゼノにちなむ浮き彫りがある。

美しい塔はファサードのデザインとよくバランスが取れていると思う。

12世紀のブロンズ製の有名なメイン扉。
新旧聖書、聖ゼノと聖ミケーネの生涯にちなんだ24のパネルがある。

入り口を入って内陣を見る。身廊の奥に半地下のクリプトの上に内陣があり、その囲いには13世紀のキリストと使徒の彫像がある。
正面の主祭壇と船形の天井については後述する。

由緒ありげな洗礼盤

内陣の周囲にあるキリストと12使徒の像

内陣からファサードを見る。舟形の天井の模様が美しい

主祭壇

主祭壇の有名なマンテーニャ作三幅の祭壇画「聖母と諸聖人」

後陣のなべ底型ボールトとその前の交差ボールトのリブがが美しい

柱頭のような台座の上に置いたロマネスク風の由緒ありげな二つの石像。調べたが不明。由来をご存知の方お教えを。

14世紀の「笑う聖ゼノ」

左の側廊から出ると修道院の遺構の12−14世紀のロマネスク様式の美しい回廊がある。

回廊と教会の主屋

回廊の張り出し部が変化を与える

回廊の柱は二本並列

回廊中庭の花

花が中庭を華やかにする

教会を出てきたら前の広場は駐車場から市場に変っている

歩いていくと大きな回廊を前庭に持つサン・ベルナルディーノ教会に着いた。ゴチックからルネッサンスへの過渡期の建立。

入り口を入るとロビーがあって太陽？のような素敵な明り取りでモダーンな雰囲気が作られている。涼しいしゆっくりと一休み。

二廊式の身廊の奥に少し小さい祭壇がある。

主祭壇のフランチェスコ・ベナリオ作3連祭壇画

小さな礼拝堂のピエタ。ボンシニョーリ作？

説教壇

サンミケーリが設計したペッレグリーニ礼拝堂。

ペッレグリーニ礼拝堂のドーム状の天井

中庭にある像。聖ベルナルディー？

やがて間の通路で二つに分かれた城＝ヴェッキオ城に着く。この間の通路を行くとアディージェ河を渡るスカリジェーロ橋に行き着く。橋の上からのアディージェ河下流。右側はこの城の要塞の機能部分。

スカリジェーロ橋を渡る。橋の上には観光客が結構多い。

橋の欄干はあたかも城壁の上のように狭間などがあり城の一部のような感じ。橋の向こうは対岸の緑地

橋を渡りきって城と塔を振り返る

城の宮殿部分（西）と要塞部分（東）を結ぶ連絡橋の下をくぐる。

城の宮城側は二重の城壁になっていてさらに要所に塔がある。どうして要塞側でないのだろうか。

城内に入っていく。

城内にある市立美術館へと辿っていく。

城内の美術館の入り口

うずらの聖母。サンタナスタジア聖堂の「聖ゲオルギウスと王女」と同じピサネッロ作(1420頃)。作品数は10点ぐらいときわめて少なく貴重な画。

ステファノ・ダ・ヴェローナ作「薔薇園の聖母」（(1420頃)。
ゴチック様式の画家、フランスの画家ダルボアの息子主にヴェローナで活躍。作品は現存13点で貴重。

盲目の方のために絵の傍には立体的なコピーが置かれ触角で鑑賞できるようにしてある。見習ってほしいサービスだ。

ラファエロ作のような気もするが？？

マンテーニャの「聖母子と女性聖人」

カルロ・クリヴェッリ作「受難の聖母」(1460頃)。
ヴェネツィア派の個性的な画家。約150点の多作。キリストが自分の受難と死を予告し聖母が合掌して答えている。

美術館から見える屋根の上の鳩の群れ

屋根の鳩の群れ

スカリジェーロ橋を美術館から見下ろす

ヴェッキオ城のもう一つの出入り口は跳ね橋

跳ね橋を横から見る

ヴェキオ橋を振り返る

市の中心部マッツィーニ通りに戻る。アレーナ前は何人ものパントマイムが楽しませてくれる

通りを歩いていると再びエンドのエルベ広場に来てしまった。

エルベ広場のサンマルコの円柱

サンマルコの象徴である羽根のある獅子が円柱の上に。ベネチアのサンマルコ広場にもこのような獅子の円柱があるがサンマルコと獅子の関係はよくわからない。

この旅行記へのコメント （2）

• とらいもんさん 2009/03/14 08:39:38

  アングル

  おはようございます
  
  表紙とこの写真の「アングル」が大好きです。
  私の好みです！！
  

  4nobuさん からの返信 2009/03/14 22:02:41

  RE: アングル

  今日は朝から東京にでかけたのでお礼が送れました。いつも一番に見ていただきありがとうございます。
  調べ物をしながらですのでなかなか完成しません。
  せいぜいがんばります。