2009年ポルトガル再訪の旅・アルコバサ編

2009/01/29 - 2009/02/05

リスボンから北へ120kmのある街。

初代ポルトガル王アフォンツ・エンリケスが建てたサンタマリア修道院が在る。
アルコ川とバサ川の間に1153年に建てられ、オリジナルの部分は、ファサードとバラ窓だけで残りの部分は、リスボン大地震後にバロック様式で作り直されたそうで1989年に世界遺産の文化遺産に登録された。
ポルトガル最長の長さ106mの回廊は素晴らしい！

悲恋物語の主人公ぺドロ1世とイネスの棺も収められ、ペドロは強さの象徴である6頭のライオンに支えられた
石棺でイネスの棺はキリストの誕生から再来までをレリーフとした棺になっている。
棺の彫刻はポルトガル彫刻の最高傑作とされている。

ペドロ1世とイネスの悲恋物語とは．．．
王アフォンソ4世を父に持つペドロ王子は、カスティーリャ王国のコンスタンソ姫と政略結婚をしたが、コンスタンサ姫のお供の侍女のイネスに好意を持ってしまう。
これに気づいた父のアフォンソ王が2人を引き離してしまう。

しかし、コンスタンサが亡くなるとペドロ王子はイネスを呼び戻し、後に3人の子供をもうけるが．．．カスティーリャ国の圧力を恐れたアフォンソ王の命によりイネスは殺害される。
その後王位を継承したペドロは、イネスを正妻として教会に認めさせイネス殺害にかかわった者を全て処刑したと言う。
2人の棺が祭壇をはさんで並んでいるのはペドロの遺言に依るもの。起き上がるときにお互いが見えるように足が向き合っている。

エリア アルコバサ(ポルトガル)

• 同行者: 一人旅
• 航空会社: ANA

サンタマリア修道院の側面。
苔の壁が印象的！

サンタマリア修道院を横から写して見るが、余りにも横幅が長く．．．

歴史の重さを感じる建物正面へ。

ぺドロ1世の棺。
側面には、サン・バルトロメウの生涯が彫り込まれており、繊細で素晴らしい！

祭壇に向かって右側には、ペドロ1世の棺。

祭壇中央部。

ペドロ1世の棺の横〔祭壇に向かって右側の壁〕

イネスの棺〔祭壇の左側〕
イネスの棺の側面にも、キリストの誕生の場面等が彫り込まれている素晴らしい棺。
しかし、背後の窓も壁も控えめ．．．

サンタマリア修道院の入り口。

入り口から中央祭壇を写す。

王の間。
壁面には、アズレージュ。

1階部分は、14世紀に作られたもので飾り気の無いシンプルなアーチ。

サンタマリア修道院の食堂。
階段を上がった所は、聖書を読んだりする所。

マヌエル様式のアーチの2階部分は、リスボンのジェロニモス修道院を手がけたジョアン・デ・カスティーリョによる素晴らしいレースのような装飾。

食堂で素晴らしいアルトで歌ってくれた方。

重みのあるサンタマリア修道院の正面。

サンタマリア修道院の側面の苔の壁とカフェのイスとテーブルを入れてもう1枚。

此処のアーチをくくり右手の方へ行くと左手にサンタマリア修道院が在る。