2009/02/14 - 2009/02/14
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Lahiriさん
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───
いまポルトガルのリスボンにいます。
きのう、ロカ岬というところに行って来ました。
ヨーロッパの最西端にあたる岬です。
そこに石碑が建っていて、碑文が刻み込まれています。
日本語に訳すと、ここに地終わり 海始まる
という意味だそうです。
大西洋からのものすごい風にあおられながら、
断崖に立って眼下の荒れる海に見入り、
北軽井沢の病院で見た
あなたのことを思い出しました。
あした、トルコのイスタンブールに行きます。
一日も早く病気に勝ってください
───
「ここに地終わり 海始まる」
〜宮本輝〜
私の好きな宮本輝氏の小説の一節です
-
ルカ岬へ向かうために
リスボンのROSSIO駅からシントラ行きの
電車に乗りました
10時01分発で、シントラまでの所要時間40分
1、4ユーロ也 -
シントラの駅は終点
駅の構内にあるインフォメーションで
街の地図をもらい、午後にルカ岬に行きたい旨を
伝えると時刻表とアドバイスをくれました。
(※フラ語でOKでした、よかった)
駅を出て右側にすぐルカ岬行きのバス停が、
左側を少し進んで山沿いに歩くと
シントラの町。
地図を見る限り、それほど駅から離れているわけでは
なさそう・・・ -
町中や、有名なペナ城に向かうバスも
この駅から出ているようですが、
私はとりあえず歩いてみることに・・・
ゆっくり歩いて15分前後・・・かな? -
-
シントラの宮殿が町の入り口にありました
-
宮殿に面した広場から少し下を覗くと・・・
-
2台の馬車が準備中
-
町から少し離れた
ペナ宮殿にさほど興味がなかったので、
この宮殿でも見て時間を潰すことに・・・
とは言ってもペナ宮殿の不思議な外観は
気になるところではあったのだけれど・・・
今回買ったガイドブックには
ペナ宮殿の写真の下に
「ディズニーが作ったわけでは
決してありません・・・」の注意書き
フランス流のユーモアらしい
本当口が減らない(笑) -
入場料5ユーロは高いと思いつつも、
とりあえず中に入ってみる
実はこの日の朝、喉の痛みで目が覚めた私
どうやら風邪を引いたらしい
そして、どうも体が熱っぽい・・・
しかも微熱よりちょっと高い熱の時の
体のだるさと思われる
困ったなぁ・・・と思いながらも
とりあえず風邪薬を飲み、
オレンジでビタミンCを補って
ここまで来てしまった
ロカ岬には絶対行きたいから
なるべく体力を温存しておきたかった私
遠くのペナ宮殿には行きたくなかった
・・・というのも理由のひとつ
熱で意識が朦朧としたのか、この宮殿の中で
サブカメラを高いところから落してしまった・・・
・・・さよなら、NATURA(←カメラ名)
クスン(涙)
いままでありがとう、
いつか直りますように・・・ -
迷子にならない程度に街中を少し散歩してみた
サメが釣れたらしい
今日は大漁だ!
しかしサメは大西洋にいるんだろうか・・・? -
体調不良のせいで
シントラの町は特に印象に残らず
シントラの宮殿には
カメラが壊れた思い出しか残らず・・・
釈然としない思いを胸に抱きながら
ルカ岬へ向かうために駅のバス停まで戻る
(写真はシントラの宮殿の全景) -
私が利用したのは
シントラ発14時02分のバス(3€弱)
非常に荒い運転に耐えること約40分
ようやくロカ岬へ到着
基本的にバスで酔うことはあまりないものの、
このバスの道のりは辛かった・・・
風邪だから余計に・・・というのは
多少あったかもしれないけれど、・・・
あと10分離れた場所にあったら
バスの中を汚していたかも・・・
酔いやすい方はあらかじめ酔い止めを飲んだ方が
いいかもしれません -
少し気分を落ち着けて、石碑に近付いてみた
先客がいました -
表紙で紹介した宮本輝の小説では、
18年間、結核の療養所生活を送っている主人公、
志穂子はロカ岬から知らない男性から
一枚の絵葉書を受け取ります。
それは奇跡をもたらすきっかけとなり
不治の病と思われていた病は回復するのです。
そして療養生活を終えた志穂子は
ハガキの差出人の男性に会いに行くところから
物語が始まり、それは彼女にとって
新しい人生の始まりともなるのですが・・・ -
筋書き自体はありふれた恋愛小説です
ただ、男女の恋愛だけに重点を置いた話ではなく、
宮本輝らしい家族愛や友情も織り交ぜながら
主人公をはじめ、登場人物全てが
新しい人生を求めて今を生きていく様子が
丁寧に書かれていて、彼が得意とする
人間味溢れた話に仕上がっていると思います。
私は宮本輝は大好きですが、
全ての作品が無条件に好きなわけではなく、
正直なところ、この小説が特別に
好きなわけでもないのですが、
このタイトルは強く印象に残りました・・・ -
この場所はユーラシア大陸の西の果て
地は果てて終わってしまうけれど、
その代わり海が始まる
終わりと始まりは隣り合わせなんだ -
始まりの先には何があるんだろう
-
期待と不安がまざりながらも
眼下に広がる大西洋と
吹き付ける風を体中に感じているうちに
新しい出発に向けて
清々しい気分になれるんじゃないかしら、
この場所に来たら・・・ -
-
絶え間なく吹き付ける強風にも負けず
健気にたくさんの花を咲かせていた -
-
-
ここに海終わり、地始まる・・・と
カモンイスが詠まなかったのは、
やっぱり人間は常に住み慣れた地からの
出発を求めているから・・・なのかな -
-
-
小説では、主人公の女性のこれからの人生について
明確な作者の意図が分からないまま終わっています。
それは作者の手を離れて、その女性が自ら
新しい人生の一歩を歩みだしたことを
意味するようです
そう、ロカ岬から海に乗り出していくように・・・
人は誰でも自分の中にロカ岬を持っていて
自分の海に乗り出していくのかな・・・
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この旅行記へのコメント (6)
-
- wiz さん 2009/03/18 10:07:04
- 旅浪漫
- Lahiriさん、
この旅行記は写真もさることながら
宮本輝氏の本の内容を交えながらの
コメント にうなりましたよ〜♪
特に、最後の
「人は誰でも自分の中にロカ岬を持っていて
自分の海に乗り出していくのかな・・・」
で、しめているところ、うなりMAXです(笑)
・・・そうそう!
本屋さん私も大好きです。
素敵な本屋さんに出逢うとすっと居たくなりますね。
Lahiriさんが本屋さん作ったら遊びに行きますから〜。
wiz
- Lahiriさん からの返信 2009/03/21 17:13:41
- RE: 旅浪漫
- wizさん
宮本輝氏の、この本が気になって
(本・・・というより題かな・・・)
ロカ岬にはずっと行ってみたかったんです
今回の旅の目的でした
日本語に飢えていたのもあって
何度も読んだ本なので、
本文、あとがき、解説もかなり頭に入っていて
この旅行記のコメントはかなり影響を受けていると思います(笑)
でも実際ロカ岬に立ってみると
やっぱりあそこは「旅立ち」の場所なんです
「(海から戻って)旅が終わる」場所ではないんですよね・・・
なんだか不思議な胸騒ぎのする(イヤなものじゃなくてね)場所でした
本屋さん
本屋さん楽しいですよね
本がたくさん並んでると安心します、なぜだろう(笑)??
こちらではかわいい絵本がたくさんあって
時々買って眺めてます
一昨日は絵のかわいくて、コウモリが主役の本を買ったんですけどね
家でじっくり読んだら、話の内容もかわいくって癒されまくりでした〜
夜の世界しか知らないコウモリがふとしたきっかけで
昼の色に溢れた世界を知ってしまい、すっかり魅了され、
絵の具で自分の体を塗って町中を飛び回るんです
(後に蝶の新種と間違えられて人間につかまっちゃうんですけどね
でもその人間と仲良くなるんですよ、うふふ)
日本の絵本も好きですけど、やっぱりフランスの絵本は
ジャンルも絵柄も大きさも多種多様で
どれもこれも欲しくなっちゃいます、
写真集や画集も欲しいし、詩集も集めたい・・・
お金が足りません >_<
本当に宝くじが当たったら採算度外視で、思いっきり趣味の偏った
本屋さんがやりたいなぁ〜
宝くじ次第というのが悲しいですね(涙)
Lahiri
-
- Medinaさん 2009/03/01 19:12:41
- ロカ岬良いですね!
- Lahiri様
こんばんは。Medinaです。
ロカ岬に素敵ですよね!私も行きましたが、ロカ岬の事務所で証明書
貰いましたか?
私はここから絵葉書も同時に出しました。
それと表紙の写真がとても雰囲気ありますね!
カップルで。。そして、宮本輝さんの話ですと
「ここに地終わり 海始まる」
〜宮本輝〜
”次はイスタンブール!”
ここはヨーロッパとアジアが交差するイスラムの街です。
私も行きましたが、ボスポラス海峡を新市街から眺めると素敵ですね!
それと、旧市街のモスク、ブルーモスク、アヤソフィアなど。。
お時間ありましたらいらしてみてくださいね!
- Lahiriさん からの返信 2009/03/06 01:39:22
- RE: ロカ岬良いですね!
- medinaさん
こんにちは ^^
ロカ岬の証明書、悩んだんですが
結局もらわなかったんです。
実際行く前まではもらうつもりだったんですが、
旅行中、小さなボストンバッグ1つだったんで、
紙がクタクタになるのも気が引けたし、
写真をたくさん撮って気が済んじゃったような気がします。
もらえばもらったで、いい記念になるんですけどね、きっと。
表紙の写真は私も結構気に入っているので、
褒めて頂けると、とっても嬉しいです!
体調が悪いのを押して行ってよかったです。
この宮本輝の本の中では、
イスタンブールのエピソードは出てこないんですけどね、
この街もいずれ訪れてみたい街の1つです。
時間とお金に折り合いをつけて、ぜひ行ってみたいんですが、
1つの場所が気に入るとリピーターになってしまう私の性格上、
いつになることやら・・・(笑)
実際行く時には、またアドバイス頂けると嬉しいです ^^
Lahiri
-
- ishicameraさん 2009/03/01 12:32:45
- ひとつの物語
- ここに地終わり 海始まる
其処に重なりあう二人の影。
何だか、とっても素敵な気持ちになりますね。
ただ美しいだけではなく、何か漠然と・・・
地の果てで誰かを求めることに対するポジティブなメッセージを、
この沈黙の中に感じることができました。
この感覚を。。。
どう伝えたらいいのだろう。
3時間の映画でやっとぼんやり伝わることが、
今、この一瞬で感じることができたような。
今日は、素敵な写真にたくさん出会える日。
ただただ、その目線に感謝でっす。
ishi
- Lahiriさん からの返信 2009/03/06 02:06:41
- RE: ひとつの物語
- 地の果てから延々と広がる海を見ながら、
彼らは、その先に何を見ているのでしょうね。
2人の物語がスタートしたのかもしれないですね。
宮本輝のあとがきによると、
この岬から海原に旅立つというのは
「過程」もしくは「途上」の状態だそうです。
どこにゴールがあるのかなんて分からないし、
実際辿り着けるのかも分からないけれど、
そうやって人は生きていくんでしょうね。
普段都会で生活していると気付かなくても、
こうやって地の果てで荒い海を眼下に
強風に身を委ねていると、いろいろな思いが巡ってきました。
Lahiri
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