2009/01 - 2009/01
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ともりんさん
ソウル郊外・水原を訪れた。
遥か王朝の時代、この地に遷都の計画もあったという。
計画は頓挫し、城跡だけが残った。。
かつて20年も前にこの地を訪れたことがある。ソウルの華やかさとは裏腹に、泥臭く寂しげな風景が、何か旅情を誘ったものだった。
いまの水原に当時の面影はない。城跡には遊歩道ができ美しく整備され、まるで公園のようだ。
ぼくは、この国にどこか自分のアイデンティティーを合わせようとした節がある。だが、それすらも単なる思いあがりに過ぎなかった。過去への思いが強まるほどに失望も大きくなる。
次に水原を訪れるときは、ぼくの方が変わってしまうかもしれない。。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円 - 3万円
- 交通手段
- 鉄道
- 航空会社
- アシアナ航空
PR
-
錯綜する電線、無機質なビル、鉄筋コンクリートの塊。。
びゅんびゅんと窓外を流れる。
ソウル市内を地下鉄1号線に乗ると、やがて電車は地上に顔を出す。
読めないハングルの表示が目に飛び込まなければ異国にいることすら忘れてしまう。 -
儒教の国であるこの国は、遥か昔王朝が変わるとき、仏教を徹底的に弾圧した。
山寺が多いのもそうした歴史の所以であるらしい。。
キリスト教の伝来のいきさつは失念した。。民衆の権力に対する抵抗の砦だったとは聞いたことがある。
ソウルにある教会は、三・一運動の拠点だったという。ここ水原で眺めた、家並みの向こうにある背の高い教会は、どうだったのか。。 -
この城をみると、なぜかアニメ「天空の城のラピュタ」をおもいだす。
何の関連性もなければ、風景も異なる。ぼくの想像力がそうさせた。。 -
草原の遥かかなた。。。
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王がみた民の街。。。
-
街だ。。。。
-
ふと、城跡から街に降りる。そして、しばし彷徨う。
毛が乱れた犬がたわむれる以外、何もみえない。しんとした風景。。 -
日が暮れていく。家並みが真っ赤に染まる。。
-
白い壁の連なり。。
-
見たこともないような砦。
かつての王は、この砦から民の街を見下ろし、なにを思っただろう。
異国に侵奪される悲しい歴史に連なる時空を、このとき思うことはできたのだろうか。
しかしまた、ぼくらも、そんな時空を実は共有しているのかもしれない。。そんなことを考えながら、冷たい夜空を眺めていた。
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この旅行記へのコメント (3)
-
- ishicameraさん 2009/02/02 23:42:13
- 冬の水原
- ともりんさん こんばんは。
冬の水原、ちょっと砂漠の街にも似た風情がありますね。
私は、昨年行ったイランを思い出してしまいました。
冬の乾燥した空気のせいでしょうか・・・。
確かに、パズーとシータが空を駆け抜けていそうですね。
- ともりんさん からの返信 2009/02/03 22:29:29
- 20年前の水原も載せられるかな。。
- イシさん
返事ありがとう。。
砂漠の国。。
乾いた、砂っぽい感じは、確かに中東に似ているのかな。
1987年の水原の写真もあります。デジカメで紙焼き写真撮れば、
このブログに載せられるかな。。
もっと、吸い込まれるような懐かしい感じ、砂っぽい、埃っぽい感じ
が増すと思います。
またアップしますね。
ともりん
- ともりんさん からの返信 2009/02/07 23:08:40
- ICHIさん 昔の写真アップしました
- ICHIさん
昔の韓国の風景アップしました。
ちょっとピンボケですが記録性はあるかな。。
感想きかせてね。
他の人にもお知らせしてください。
ともりん
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