2008/12/28 - 2008/12/30
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SPICEさん
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フィレンツェ編
カメラ片手に早足での街歩き。
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1日目
フランクフルトで乗継ぎ、フィレンツェへ。
バックパックを受け取り、空港の外に出ると、
真っ暗で閑散としている…
長旅の疲れを癒す様に煙草をふかす。
十数時間ぶりの煙草が、
体の隅々まで行き渡っていくのが分かる。
長旅の疲れと言っても、
幸運にもビジネスクラスに
グレードアップされたので、
酒をあおりながらの、快適な移動であった。
タクシーに乗り込み、ホテルに向かう。
街は既に静まり返っている。
時計の針は23時を指している…
遅いチェックインを済ませ、部屋に入る。
窓の外に目を遣ると、
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会が、
厳かに光を受けてそこに佇んでいる。 -
2日目
朝食を済ませ、外に出る。
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会の前では、
観光客やら、地元の人が疎らに点在している。
広場が工事中だからだろうか… -
ターミナル駅に向かって歩き出す。
明日のローマ行きのチケットを買う為だ。
風が少し肌寒い…
少し歩くと、
帽子やマフラー等を売っている露店を見つけた。
イタリアの街で、
中国人らしきアジア人から帽子を買う。
アジア旅なら根気強く値切るだろうが、
ここではちょっと勉強してもらって、
あっさり買ってしまった。
何か不思議な感じがした… -
サンタ・ノヴェッラ駅に着いた。
そんなに大きくない様に思える。
チケットカウンターは行列…
券売機は誰も並んでいない。
券売機で切符を買おうとしたが、
いまいち良く判らない…
そうこうしている内に、人が数人並んでいた…
仕方なく、カウンターに並ぶことにした。
…意外とスムーズに進み、
10分程で切符を買うことが出来た。
AM9時頃発。 -
用事を済ませた駅を後にし、
ドゥオモの方へ向かって歩き出す。
赤ワインの空き瓶が自転車の荷台に捨てられている。
「陽気なイタリアンが、
ワイン片手に路上で飲み騒いでいたのかな」
と、勝手に思いを巡らせる。 -
メディチ家礼拝堂。
この辺りは露店が多く賑わっている。
雑踏をかき分けながらドォオモを目指す。 -
ドゥオモが見えてきた…
まさにタイムスリップした様な感覚だ。
普段見慣れていない石の建築にも重厚感が溢れている。 -
見上げてみるとまた圧巻…
そして展望台への行列も圧倒…
ここまで来たなら並ぶしかない…
建物に沿って並ぶ行列の最後尾に並ぶ。
日向は多少暖かいが、ちょっと日陰に入ると肌寒い…
並ぶこと30分位だろうか…
日陰の寒さに耐え忍びながら、
やっと中へ入ることが出来た。 -
狭い階段を上へ上へと登っていく。
途中、切り取られた街並を望みながら。 -
登り続けて20分位だろうか。
やっと街を一望出来る所までやって来た。
朱色に統一された屋根が見渡す限り続く…
風が強く肌寒い… -
再び狭い階段を降りる…
そろそろ昼食にしようか。
レストランを探し街を歩く。
狭い路地には陽は入ってこない。
冷たい風が吹き抜けていく… -
何となく目に入った店に入ってみる。
数人並んでいるが、待つことにした。
イタリアは昼食の時間が日本より遅く、
14時位が繁忙時らしい。
忙しさの中にも、
調理人の二人も陽気に料理を作っている。 -
昼食を終え、アルノ川へ。
ポンテ・ヴェッキオを望む。
流れているのか分からない位、
静かな川。 -
川に沿って歩くと、
携帯が鳴り出した。
「プロント」
声の主は弟から。
ナポリに住む弟と2日後に会う予定。
時間の確認の電話であった。 -
シニョリーア広場へ。
ネプチューンが立ち尽くす。 -
ウフィツィ美術館を通り過ぎる…
時間が無いのが惜しい… -
陽が大分傾いてきた…
急ぎ足でミケランジェロ広場へ向かう。
緩くて長い階段を登り続ける。
今日は殆ど歩き通しだ。
だらだらと続く階段が脚に堪える… -
ミケランジェロ広場へ。
近くにポンテ・ヴェッキオが…
遠くにドォオモが…
開けた視界に足取りも多少軽くなる。 -
丘を降り、近くのバーへ。
椅子に腰を下ろし、
ビールを一気に飲み干す。
続けてもう一杯。
既に空は真っ暗…
暖かい光溢れる街に変わっていた。 -
ポンテ・ベッキオへ。
ショーウィンドゥを眺める人たち…
写真を撮っている観光客たち…
露店を開く商人たち…
露店を取り締まる警察官たち…
警察官が来て店を片付ける商人たち…
数百mに色んな人たちが行き交っている。 -
珍しく屋台を見つけた。
アジアでは良く見かける光景だが、
見慣れないイタリアでは新鮮。 -
そろそろ夕食にしようと、
適当な店に入った。
…まずい
日本のファミレスの方が遥かに美味しく感じる…
しかし、店は人で溢れかえっている。 -
不快な夕食を終え、外に出ると、
街は静まり返っていた。
さっきまで溢れていた人たちはどこへ… -
メリーゴーランドは、
寂しそうに佇んでいる。
たまに来る客を乗せると、
嬉しそうに回り始める。
フィレンツェ…
観光客しか居ない街かのような気がした…
明日はローマへ…
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