2008/01/08 - 2008/01/10
10610位(同エリア14969件中)
タオさん
正月の喧騒も静まった頃、奈良・京都方面に2泊3日の旅に出ました。小雨に煙る法隆寺、東大寺の荘厳な佇まい・・・。この時期は、静かな気持ちで仏閣・仏像と向き合うことができ、それは自分自身との対面でもあります。桜、お盆、紅葉、正月などとはまた違う、落ち着いた風情を感じる旅となりました。
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- JALグループ JRローカル 私鉄
-
朝の飛行機にて千歳から関西国際空港へ、そして電車とバスを乗り継ぎ、午後2時頃法隆寺に到着した。途中から小雨が降り、肌寒いなか、南大門に立つ。ここからは、中門、五重塔が望まれる。まるで飛鳥の世界の覗き窓のようだ。
-
中門の左右には金剛力士像が法隆寺の伽藍を守っている。門の中央にある柱は、一説によれば、聖徳太子の霊を堂内に封じるためであるともいう。
-
均整のとれた金堂と五重塔。飛鳥の匠の技が細部にまで見受けられる。
-
講堂は仏教を学ぶ道場だが、古よりの威厳ある風格が、雨に煙る中で一層際立っているようだ。
-
中門。エンタシスの柱が古代ギリシアとのつながりを語りかける。こんな天気の日は、むしろモノクロームの方が、中門の本質を伝えることができそうだ。
-
東大門を抜けると、土塀に並行して東院伽藍へと続く風情ある道が続く。
-
東大門から北に続く道。
-
来し方を振り返ると、いつもなら世界遺産巡りや参詣の人々でごった返す中門へ向かう長い道に人影はなく、いや一人のご老人がまるで「通い慣れたこの道は目をつぶってでも歩けるぞ」とでも言いたげな様子で、あまりにも自然体でこちらへ向かってくるのみである。
-
南大門を出るとにわかに体が冷え切っているのに気がついた。門前の茶屋で葛湯を注文し、バスを待つ間に暖をとる。軒に吊されたまゆ玉が、正月の名残をとどめていた。
-
2日目は奈良東大寺を訪ねることにした。東大寺へ向かう道沿いの茶屋で、開店前をよいことに鹿が正月飾りの笹の葉を食い散らかしていた。
-
人気のない路地に入ると、民家の奥で残し柿が彩りを添え、遥か向こうに南大門の甍が望まれる。
-
朝冷えのなか、鹿たちも体を寄せ合い、暖をとっているのだろう。
-
日中ともなれば、観光客が鹿煎餅を与える姿がそこかしこで見られるのだが、この時分なら閑散としたものだ。
-
朝霞のなか、鹿たちの一日が始まろうとしている。
-
南大門。東大寺の総門にふさわしい威容である。
-
二度の兵火に遭い、創建当初の2/3の大きさに縮小されてもなおこの威容である。やはり、大仏殿はまずは正面からじっくりと向き合うのが礼儀だと思わされる。
-
しかし、信仰を抜きに、大仏殿を美しくみせる八景などと称するものを設けたとすれば、二月堂から、あるいは南大門の間からの眺めなどが該当してくるだろう。そして、やや斜めに望むこの位置も私の好きな場所である。
-
八角灯籠は創建当初のものである。菩薩の浮き彫りは天平の美を今に伝える。
-
お水取りでその名を知られる二月堂。
-
二月堂からの眺望。大仏殿の甍がその存在感を誇示している。
-
天平の諸仏が一堂に介する法華堂(三月堂)。その内陣に佇んでみほとけと向き合うと、はじめは糸を張りつめたような空気がだったのが、次第にやわらいでゆき、いつしか彼らと一体になったような錯覚に陥る。天平の仏師による匠の技と、連綿と続く時間、そして幾多の信仰の気がるつぼの如く混じり合って醸し出す空間に、いつも畏れと安らぎを抱き、時の過ぎゆくのも忘れてしまう。
-
二月堂および法華堂に至る道には風情を感じさせる場所が多い。この階段道から望む法華堂が私は一番好きだ。
-
二月堂を後に来し方に戻る道。やはり、人も少なく逍遙できる道だ。
-
ここを過ぎると裏手から大仏殿に戻る。まもなく正午になろうとしている。大仏殿前は対照的に観光客で賑わっていることだろう。午後は久しぶりに国立博物館で天平美術とゆっくりと向き合ってこよう。
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
24