2009/01/04 - 2009/01/04
463位(同エリア577件中)
もろずみさん
年末年始にかけて穏やかな天気が続きました。
三が日も過ぎて通常の生活に戻ります、って今日は日曜日だ!
風もなく雪が積もっている心配もなさそうなので、こんな日はトレッキング。例によってお気に入りフィールドの奥武蔵に出掛けます。
実はこの時期が低山歩きのベスト・シーズンです。
空気が澄んでいて展望が効くし、冬枯れで木々の葉も落ちて明るいし、熊は冬眠中で出没しないし・・・(!)
今回は吾野から義経ゆかりの顔振峠を目指し、越上山に登頂して山里を巡るコースです。
さすがに正月休みなのでハイカーも疎ら。時折会うのは単独行の人ばかりでした。
そんな静かな山行記ですが、結構歩き甲斐がありました。
- 交通手段
- 私鉄
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まだ正月気分で出発は遅め。
吾野駅には10:00過ぎ到着でした。一緒に降りたハイカーは数人でした。
身支度を整えて、何となく古い街道の佇まいの中を歩き始めます。 -
すぐに標識に従って高麗川を渡ります。
さすがに気温は低いですが、風もなくて穏やかな天気。
空気が澄んでいて気持ちよいです。 -
小学校の脇を抜けると集落に入ります。
それにしても静かです。
まだ正月気分に浸っている人が多いってことですかね。 -
路傍にあった小さな水車。
近づいてみると、最近見かけたことのないツララが・・・。
やはりこの辺りは都内に比べて寒いのです。
あ、手袋を忘れた!(結局なくても大丈夫でしたけど) -
少しずつ高度を上げて行きます。
途中で前を行く単独行のハイカーを抜いたり抜かれたり。
まだ舗装路ですが、もうすぐ山道に入ります。 -
杉木立の中に入って、勾配は徐々にきつくなります。
割と明るい道。だから冬場の方が好きなのですよね。 -
花がないのは季節柄仕方ないです。
それでも目をこらしてみたらヤマイチゴが所々に実をつけていました。
酸っぱそうだったので食べなかったけど。 -
汗ばむくらいになった頃にいきなり展望が開けました。
秩父連山の山並が綺麗です。
右端の三角のとんがりは武甲山ですね。 -
顔振峠まであと一息の場所に二層の仏塔がありました。
摩利支天を祀っています。
知らないうちにこんな塔ができたんだ。
数えてみるとこの道は15年くらい歩いてませんでした。 -
門の名前が「笑楽門」。「空即是色」、「自然人生」の文字が彫られています。
良い言葉だなぁ。今年の座右の銘にしましょう。(笑) -
顔振峠に到着です。ここで標高は約500m。
昔からある茶屋が3軒並んでいます。
新年早々から営業してました。 -
「顔振峠」とは義経伝説に因んでいます。
義経と弁慶の主従が奥州に落ちる時にこの峠を越えました。
その時にみた景色があまりに美しかったので、何度も振り返ったというのが名目の由来です。 -
その景色というのはこれです。
眼下には風影の集落、遠くには秩父の山々という絶景。
先ほどの摩利支天の下から見た風景より一段と雄大ですね。 -
天気がよいので富士山も頭を覗かせています。
そう言えば、元日からずっと富士が良く見える正月でした。
何となく縁起がよいような気がします。 -
顔振峠の上には展望台もありますがスルーして尾根に向かいます。
まぁ、道を間違えただけですけど・・・(^^; -
でもこの道が正解でした。
峠からは南と西が開けてましたが、ここからは北の展望がありました。
越生辺りの町が眼下に見えます。 -
小さな道標を見逃さずに尾根を降りると諏訪神社の裏手に出ました。
正月の神社なのにひっそり。結構広い駐車場がありますが一台も車はいません。
お昼なので日溜まりで大休止、と思ったら単独行のハイカーの先客がいました。
休みの最終日なので静かな山を求める人って結構いるんだな。 -
さて、ここからが今日一番の難所です。
まずはトラバース気味に山を巻く感じで進みます。
金比羅大権現の鳥居の先から道が分岐してます。
左が越上山の登山口。 -
狭いし勾配は急だし、こんな岩場を登ったりします。
先客のパーティーも四苦八苦してました。
ルートを慎重に選びながら登っていきます。 -
ただし、途中の展望は最高です。
今度は東の都心方面がよく見えました。
でもゆっくり眺めている余裕はあまりないです。 -
やっとのことで越上山の山頂に到着。
そこそこ広さがありますが木々に遮られて展望はありません。
標高は566m。本日の最高峰です。
ちょっとだけ休んですぐに下山です。日陰にいると寒いんですよね。 -
先ほどの分岐まで戻ってもう一つの道に入ります。
曲がりくねった山道がずっと続いています。
快適といえば快適。小さなピークが連続しています。 -
尾根に出て振り返ると今日歩いてきた山の稜線が見えました。
一番高いピークが越上山です。 -
明るい尾根道に出ました。十二曲りという長い道です。
冷たい北風が抜けていきますが、歩いている分には心地よい。
日射しがなければ試練の尾根歩きになりそうです。
まだ昼下がりですが影が長くなってきました。 -
鎌北湖に行くときに通ったエビガ坂に着きました。
シダの群生が広がっている見慣れた風景です。
しかし越上山からここまでは意外と長かったなぁ。
誰にも会わないから余計に感じるのかも知れませんけど。 -
途中で林道を越えてぐんぐん下って行くとユガテに出ます。
名産のユズが前回よりたくさん実ってました。 -
奥武蔵で一番美しい山里の冬景色です。
何となく早春の雰囲気ですが、この辺でも雪が降ればなかなか消えません。 -
おっと、咲き始めのロウバイを見つけました。
まだ蕾が9割という咲き具合。これからですね。
今日見かけた唯一の花です。 -
日溜まりにハイカーが休んでいました。
何となくひと休みしたくなるユガテの長閑な風景です。 -
立ち止まると体が冷えてくるので今日はあまり休んでいません。
もう14:00近い時刻。コースタイムよりかかっているのは写真を撮りながら歩いているからかな?
そろそろ下山しましょう。 -
前回見かけた新しいハイキングルートの標識。
前回は登りだったので見合わせましたっけ。
今日は下りなのでこちらの道を歩いてみましょう。 -
飛脚道と呼ばれる裏山のルートです。
途中に道標が設置されているので迷うことはありません。
細かなアップダウンもあって割と変化に富んでいます。 -
振り返れば午後の日射しを浴びた奥武蔵の山並が続きます。
なかなか良いルートじゃないですか。 -
最後の急な下りで福徳寺の墓地に降りていきます。
時間的には変わりはなさそうですが、車道歩きがない分面白いかも知れません。 -
福徳寺の境内です。誰もいません。
重文の地蔵堂も扉が閉まっていてお詣りできませんでした。
静かな山歩きが目的だったけど、ちょっと寂しいかな。 -
東吾野駅にゴールは15:00ちょうど。
電車は10分くらい待ったら入ってきました。
ということで顔振峠・越上山コースを無事に踏破しました。
展望が目玉のコースですが、滝や湖がなかったので写真を並べると面白味に欠けたかも知れませんね。
実際には難所もいくつかあって、歩いて楽しいコースです。
奥武蔵縦走計画、この続きはまた近々に。
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