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◆クロアチア、バルカン半島の旅行レポートは下記にも掲載しています。<br />http://www.junkstage.com/world/yuu/?cat=2<br /><br />冬も冷え込む年始。<br />3が日が明けるか明けないかの頃、<br />私は世界一怪しいロシアの某A航空でクロアチアの首都・ザグレブに降り立っていた。<br /><br />ここへ着くまでには、当たり前だけれどもひと悶着もふた悶着もあった。<br />戦場という名のモスクワ空港で疲弊し、トランジット客専用の5つ星ホテル(5つ星なのは値段だけだった)に軟禁。<br />ロシアでは、トランジット客は、ロシアの土地は踏むけれども「未入国者」という扱いになる。<br />そのため、空港の目と鼻の先にあるトランジットホテルの、<br />しかもトランジット客専用の鉄壁で完全に塞がれたフロアに格納され、外出はイコール不法入国となる。<br />5つ星ホテルの吹き抜けアトリウムとテラスの食卓をちらっと見たのも、過ぎ去るエレベーターの中から。<br />外は豪雪、空港敷地の門を開ける警備員は、テレビでよく見るロシア式の帽子をかぶっている。<br /><br />ひとり旅の多い(というか誰も一緒に行ってくれないようなところに行きたがる)<br />私にとっては珍しく、女2人の旅行。<br />お互いサッカーが大好きで、旧ユーゴ圏の紛争とサッカーを描いた『悪者見参』という<br />本を読んでいたく感動し、今回の東欧放浪計画が決まったのだ。<br />底値のA航空のチケットを買ったのも出発1ヶ月前。<br />「とりあえずクロアチアとセルビアモンテネグロと、ボスニアヘルツェゴビナに行くかー」<br />情報が少なすぎて大してあてにならないガイドブックで得たネタは、<br />「ボスニアには『スナイパー(狙撃者)通り』という通りがある」ということくらいである。<br /><br />ロシアの地で、することもなく時差ぼけの睡眠を貪り<br />朝起きると、サランラップもかけずにドアの外に朝食が置いてある。<br />まるで拘留所である(入ったことないから、知らないが)。<br />甘ったるいドーナツ、ケーキ、スポンジ、カステラ。<br />機械の味のするフルーツヨーグルト。<br />他に食べるものはないから、とりあえず流し込む。<br />相方はロシア語専攻で、「キエフカツレツというすごく美味しい名物料理がある」<br />と出発前に言っていたことを、思い出さないよう努力する。<br /><br /><br /><br />また厚い窓のクルマに乗せられて空港へ。<br />ほどなくして無事、最初の地、クロアチア・ザグレブ空港へ着いた。<br />入国審査で、久々に引っかかる。<br />(ちなみに相方は無傷だ。女2人の日本人でどちらかだけ怪しまれるなんてちょっとおかしい)<br />「持っている現金をすべて見せろ」<br />「あと2つ、顔写真のついている身分証明書はないか」<br />…まあ、結果オーライといこう。<br /><br />未知の国、クロアチア。<br />次回はザグレブリポートです。<br /><br />◆クロアチア、バルカン半島の旅行レポートは下記にも掲載しています。<br />http://www.junkstage.com/world/yuu/?cat=2

魔女の宅急便の街、ドブロブニク

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2002/01/03 - 2002/01/10

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ユウ

ユウさん

◆クロアチア、バルカン半島の旅行レポートは下記にも掲載しています。
http://www.junkstage.com/world/yuu/?cat=2

冬も冷え込む年始。
3が日が明けるか明けないかの頃、
私は世界一怪しいロシアの某A航空でクロアチアの首都・ザグレブに降り立っていた。

ここへ着くまでには、当たり前だけれどもひと悶着もふた悶着もあった。
戦場という名のモスクワ空港で疲弊し、トランジット客専用の5つ星ホテル(5つ星なのは値段だけだった)に軟禁。
ロシアでは、トランジット客は、ロシアの土地は踏むけれども「未入国者」という扱いになる。
そのため、空港の目と鼻の先にあるトランジットホテルの、
しかもトランジット客専用の鉄壁で完全に塞がれたフロアに格納され、外出はイコール不法入国となる。
5つ星ホテルの吹き抜けアトリウムとテラスの食卓をちらっと見たのも、過ぎ去るエレベーターの中から。
外は豪雪、空港敷地の門を開ける警備員は、テレビでよく見るロシア式の帽子をかぶっている。

ひとり旅の多い(というか誰も一緒に行ってくれないようなところに行きたがる)
私にとっては珍しく、女2人の旅行。
お互いサッカーが大好きで、旧ユーゴ圏の紛争とサッカーを描いた『悪者見参』という
本を読んでいたく感動し、今回の東欧放浪計画が決まったのだ。
底値のA航空のチケットを買ったのも出発1ヶ月前。
「とりあえずクロアチアとセルビアモンテネグロと、ボスニアヘルツェゴビナに行くかー」
情報が少なすぎて大してあてにならないガイドブックで得たネタは、
「ボスニアには『スナイパー(狙撃者)通り』という通りがある」ということくらいである。

ロシアの地で、することもなく時差ぼけの睡眠を貪り
朝起きると、サランラップもかけずにドアの外に朝食が置いてある。
まるで拘留所である(入ったことないから、知らないが)。
甘ったるいドーナツ、ケーキ、スポンジ、カステラ。
機械の味のするフルーツヨーグルト。
他に食べるものはないから、とりあえず流し込む。
相方はロシア語専攻で、「キエフカツレツというすごく美味しい名物料理がある」
と出発前に言っていたことを、思い出さないよう努力する。



また厚い窓のクルマに乗せられて空港へ。
ほどなくして無事、最初の地、クロアチア・ザグレブ空港へ着いた。
入国審査で、久々に引っかかる。
(ちなみに相方は無傷だ。女2人の日本人でどちらかだけ怪しまれるなんてちょっとおかしい)
「持っている現金をすべて見せろ」
「あと2つ、顔写真のついている身分証明書はないか」
…まあ、結果オーライといこう。

未知の国、クロアチア。
次回はザグレブリポートです。

◆クロアチア、バルカン半島の旅行レポートは下記にも掲載しています。
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