2008/10/31 - 2008/11/01
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shinoさん
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フィレンツェで海外挙式を挙げ、この絵画のような街にゆっくり滞在することにしました。
ただし、せっかく日にちもあるのでシエナに移動し、一泊することにしました!!世界一美しいと称されるカンポ広場も独り占め(?)
「憧れのフィレンツェで海外挙式」4日目・5日目。4日目・シエナ、5日目・シエナ→フィレンツェです。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- タクシー
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10月31日(4日目・inシエナ)
結婚式の翌日。体調も万全でなかったため、前日にホテルのフロントで、タクシーをチャーターしてもらいました。
タクシーのチャーターなんてもったいないかなぁ…とは思ったものの、体調と時間には代えられないので、往復同じ運転手さんでという条件でお願いしました。片道140ユーロ…高いのかしら?
朝10時にロビーで待ち合わせ。運転手さんが迎えにきてくれて出発です!!
移動をはじめて5分位経つと、運転手さんが英語で話しかけてきました。「昨日、ウエディングを挙げなかったかい?」「場所はフェーゾレのヴィラなんだけどさ。」…え?え?何で知ってるの?フロントの方とそんな会話もしたのかしら?…あれ、この人見覚えあるような…。そんなことを考えていると、旦那さんがぽそっと「昨日の運転手さんだ」と言いました。そう、偶然にもその運転手さん、昨日のウエディングの運転手さんと同じ方だったのです!!何たる奇跡☆
運転手さんの名前はジュリアーノ。私と旦那さんは勝手に「ジュリジュリ」と呼んで、勝手に親近感を持ってしまいました。
およそ1時間、車窓から景色は秋の暖色が一面に広がっていて美しく、時間の経過が速く感じました。途中ジュリジュリが指を指して「サンジミニャーノ」を教えてくれました。塔の街サンジミニャーノ、機会があれば行ってみたいと思いました。
ホテルに着いて荷物を預かってもらい、まずは世界で一番美しいといわれるカンポ広場を目指します!
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10月31日(4日目・シエナ編)
ホテルからカンポ広場までゆっくり時間をかけて歩きます。
フレンツェのように道に観光客があふれかえることもなく、小道に車が突っ込んでくることもなく、本当にゆったりとした気持ちで街を楽しむことができました。人ごみ嫌いな旦那さんもうれし気です。
「古都」という言葉がぴったりで、落ち着いた穏やかな街という印象です。(秋という季節のせいかもしれませんが…)。
すり鉢状のカンポ広場には、思い思いに観光客が座り談笑しています。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
ドゥオーモに着きました。ロマネスク様式ともゴシック様式とも言われますが(ミックスが正しいのかしら)、外観は正直好みではありません。
shinoのあくまでも主観なのですが、ミラノのドゥオーモもシエナのそれも、美しいのですが少々冷たい印象を受けます。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
ではなぜドゥオーモに来たのか…それは、旧約聖書の場面を表現した象嵌細工を見るためです。この床面装飾を全て見ることができるのは一時期で、2008年は10月31日までだと聞きました。(だからこの日に滑り込んだのです)。
赤茶・黒・白の象嵌細工は本当に美しく、ずいぶん時間を割きました。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
ピッコロミーニ図書館の写真。
ドゥオーモの正面入ってから少し歩き、左に折れるとあります。ドゥオーモの荘厳な内装とはガラッと雰囲気を変え、絢爛豪華なこの部屋は必見です。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
ドゥオーモ付属美術館に入ります。恥ずかしながら、この美術館で記憶に残っているものはありませんでした。その代わり、強く強く印象に残ったのはこの美術館にある展望台(パノラマ)です。
美術館ははっきりいえばガラガラ。「パノラマ」の矢印からそれほど登ることなく展望台につくことができました。一層目・二層目となっているので、体力に自信がない方(私?)も休みながら楽々登ることができると思います。
写真は、展望台へ行く螺旋階段です。フィレンツェのドゥオーモもそうだけど、狭いよぁ。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
展望台には少年4人組の先客がいました。ただ、すぐに降りてしまったので、展望台は二人占めです♪
シエナの旅行記などでよく目にするのがマンジャの塔からの眺めですが、この展望台からはマンジャの塔も入れたシエナの街を見ることができます。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
展望台からの眺め2 -
10月31日(4日目・シエナ編)
展望台からの眺め3
めずらしく旦那さんが「早く次に行こう」と言いません。フィレンツェも含め、彼の中で一番印象的だったのがこの展望台だそうです。
静かに、静かに時間が過ぎていきます。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
お腹がすいてきたので展望台を降り、ランチに向かいます。
日本で口コミなどで調べておいたお店「パペイ」は、カンポ広場から5分とかからない場所にありました。
ちゃんと注文できるかしら…と思っていると、注文を取りに来た青年が日本語で話しかけてくるではありませんか!
彼の名前はアメディオ。日本に在住していたそうで日本語はペラペラです。
地元料理“ピチ”を食べたかったのでそれを注文し、お腹もすいていましたので、アメディオのおすすめの“いのしし”と“きじ”の肉料理をがっつりいただくことにしました。
写真は、トマトソースのピチ。ピチとはもっちりとしたうどんのような食感のパスタです。
このピチ、旦那さんはかなり気に入ったようで、「おいしい!おいしい!」とどんどん食べていきます。私も、麺もさることながらトマトソースにからんだベーコンのようなものがおいしくてどんどん食べていきます。…もくもくと食べた結果、あっという間にピチはなくなってしまいました。
もし、このお店に行くことがあれば、ぜひ食してください。おすすめです♪ -
10月31日(4日目・シエナ編)
続いて肉料理です。写真右の皿が“きじ”で、左が“いのしし”です。
きじは、骨が多いものの、パサパサ感がなくておいしかったです。松の実が良いアクセントになっていました。
いのししは、ブラックオリーブと煮込んであり、私には少々ヘビーでした。ただ旦那さんは、きじよりもいのししの方が好みだったようです。もちろん、ケモノ独特のくさみはありますが、全然きつくありませんでした。
お腹が満たされ、ハフーとしていると、アメディオが何かを持ってきました。彼が手にしていたのは「ビスコッティ」と「ヴィン・サント」。ヴィン・サントにつけてビスコッティを食べるとおいしいんだよぉーと、なんとサービスしてくれました☆
ただ、なぜかグラスは3つあり、ビスコッティを食べた後に、アメディオも一緒にヴィン・サントを飲んでしまいました。いいのかなぁ〜仕事中に!
(私たちがランチ最後のお客だったからかもしれません。)
値段も手ごろで、とても楽しい時間を過ごすことができました。
※ヴィン・サント…ぶどうを陰干しして糖度を高めてから発酵させてつくったワイン。アルコール度数高し! -
10月31日(4日目・シエナ編)
お腹も満たされたので、次なる場所へ。次はカンポ広場に建つプッブリコ宮(市庁舎)へ行きます。
マンジャの塔はスルーして、市立美術館に入ります。(…他の方の旅行記を読ませていただくと、なんだか恐そうなんですもの。私、高所恐怖症なんです☆)
建物の中からマンジャの塔をパチリ。上からでなく下から見上げるのもまた良いです。ただし、空は今にも雨を落としそうな感じです。青空だったらもっと素敵だったでしょうにね。
宮殿内(美術館内)はとても広いです。通ったところを忘れて、「荘厳の聖母」の前を3回も来てしまいました。ただ、シモーネ・マルチィーニ作のこの「荘厳の聖母」は、圧巻でした。
マリアとイエスは親子でありながら、マリアは「母」ではなく、文字通り「聖母」なのです。親子が互いに視線を絡めあう聖母子ももちろん好きですが、この威厳に満ちたマリアはまさに「神を産んだ女」でした。(上手く表現できなくてすいません)。 -
10月31日(4日目・シエナ編)
プッブリコ宮を出たのは16時くらい。旦那さんが「疲れた」と言いましたので、夜もう一度来る約束をしてホテルへ向かいます。
写真は、帰る途中で見つけたジェラート屋さんで買ったチョコレートのジェラート(右・旦那さん注文)とレモンとピスタチオのジェラート(左・shino注文。写真だとミックスに見えない)。値段は忘れてしまいましたが、おいしかったです。レモンの酸っぱさとピスタチオの甘さが良い感じで、交互に舐めながら「ベストな選択でしょ」と旦那さんに自慢しました。
旦那さんのチョコレートも美味しかったです♪ -
10月31日(4日目・シエナ編)
ホテル「ミネルヴァ」にチャックイン。ホテルについたのを待っていたかのように雨が降り出しました。なぜか旦那さんは「ふふん♪」と得意気でした。
部屋は1階。ホテルの公共トイレと近いせいか、とてもうるさい部屋でした。(足音やしゃべり声が部屋までよく聞こえてきました)。
バスタブもなくシャワー室のみで、3つ星ってこんな感じだったかなぁと思いました。床もタイルのようで、寒さが足元からのぼってくるようでした。
ただ、そんな部屋でも旦那さんはへっちゃら。17時くらいに「ちょっと寝る」と言い残し、朝の7時まで寝続けました。
私は、パペイの食事でお腹がかなりいっぱいだったので夕食はいらない感じでした。まして雨も本降りでホテルを出るのは難しそうだったので、旦那をそのまま起こすことなく、日記を書いたり、祖母や母に絵葉書を書いたりして過ごしました。
写真は、朝6時くらいに部屋の窓を開けて撮った写真です。雨はすっかりあがっていました。 -
11月1日(5日目・シエナ編)
昨日寝続けた旦那を起こし、朝の散歩に出かけます。昨日が雨だったせいか石畳はぬれていますが、太陽の光に反射して、気持ちの良い朝のスタートとなりました。
今日はイタリアの祝日(諸聖人の日)のせいか、それとも朝7時前だったせいか、街には人っ子一人いません。
前を歩いているのは、昨日寝倒した旦那さんです。彼はほっとくと、何時間でも寝ています。 -
11月1日(5日目・シエナ編)
気持ちの良い散歩の目的地は、カンポ広場です。朝のカンポ広場は私たちと鳥しかいません。
うれしさのあまり、カンポ広場を走り回ってしまいました♪ -
11月1日(5日目・シエナ編)
扇状の広場の留め金辺りで、「この広場は私のものーーー!!!」とポーズをとってみました。
世界で一番美しいといわれるカンポ広場に私しかいないのね(旦那はしばし忘れる)…と、悦に浸るshinoでした。
ホテルに戻り、朝食を食べます。朝食もなんだかなぁ〜って感じでしたが、朝の興奮があったせいか、がっつり食べました。(ただ夕食抜きだったせいともいう☆)。 -
11月1日(5日目・祝日)
朝食を終え、部屋に戻ります。ジュリジュリのお迎えは10時なので、あと1時間位あります。
旦那さんは例によって寝る体勢に入り、私は切手を買いにタバッキに向かいました。案の定タバッキはお休みでしたが、ホテルの駐車場でにこやかにshinoに向かって挨拶をする紳士が一人。…ってジュリジュリ!?
彼は、昨日もそうでしたが時間にはとても正確で、この日に至っては30分近く前にホテルにスタンバっていてくれました。私のイメージする時間にアバウトなイタリア人とは大違いでした。
旦那さんを叩き起こし、フィレンツェに戻ります。昨日はどこに行ったのかとか、ピチは食べたかとか、たどたどしいながらも会話は弾み、1時間もかからずにホテルバリオーニに到着しました。
チェックインも、11時前なのにすんなり行うことができ、今度は1階の部屋になりました。(10月は2階)。えぇ、もっと高い階がいいのにぃ〜と思っていましたが、部屋に入って驚きました。前の部屋よりもずっと広い!洗面台も広い!バスタブとは別に、個別のシャワー室もある!
…なんだか得した気分です。(写真は上手く部屋がとれなかったのでベッドだけです)。 -
11月1日(5日目・祝日)
祝日で美術館も時間が短縮されるところが多いようです。せっかく午前中にフィレンツェに戻ってくることができたので、ドゥオーモ付属美術館に行きます。
数年前、はじめてこの付属美術館に来た時は開館してすぐの9時くらい。他に誰もいないことをいいことに、30分くらい、泣きながらくるくるピエタの周りを歩きました。
フィレンツェのピエタとも、ドゥオーモのピエタとも、また未完のピエタともいわれるこのピエタは、4人の人物で構成されます。
中央の死せるキリスト、右の聖母マリア、左のアグダラのマリア、そして3人を包み込むように背後で腕を広げるニコデモ。
ピエタとは聖母マリアの「嘆き」を表現するのに、このマリアは息子イエスを支えるのに精一杯。ようやく3人で支えるその姿が、なんとも胸に響きます。
ミケランジェロの他の3体は、主題通り、マリアとイエスがメインであるのに対し、このドゥオーモのピエタから、ニコデモの「父性愛」を私は感じました。
高校までを親元で過ごし、大学進学のために地元を離れたshino。田舎暮らしが嫌だったのもあるのですが、両親の干渉が正直重く、それから逃れたいという気持ちで実家からは通うことの難しい大学を選びました。
ただ、親元を離れてみて、そして自分でお金をかせぐようになってみてはじめて、両親のありがたさ、そして愛情の深さを感じることができました。
結婚式も、本当は見たかったでしょうに、shinoのわがままを聞いてくれて本当にありがたかったし、うれしかったです。
ドゥオーモのピエタを見ると、お父さんを思い出します。数年前と同じ彫刻ですが、以前はその美しさにただただ圧倒されましたが、今回は父を思い出し、温かい気持ちになることができました。
彫刻や絵画など、見る時や歳によってずいぶん印象が変わるものなのですね。 -
11月1日(5日目・祝日)
ドゥオーモのピエタの,私が一番好きな角度。
背後や聖母マリアが荒削りの上、そのマリアの腕とイエスの足がハンマーで打ち壊されたため、未完のピエタとも言われています。(諸説あるので、くわしく知りたい方は本などを読んでください。すいません)。
ただ、その荒削りの下半身がより一体感をだしているようにshinoは感じます。
ローマのピエタは冷たすぎるくらい美しいマリアが存在しましたが、ドゥオーモのピエタでは子どもを支えきれないはかない母マリアがみてとれます。また、パレストリーナのピエタは息子を離すまいとする強い母マリアが感じられ、ロンダニーニのピエタからは、主と聖母というよりも子と母が表現されているように感じました。
ミケランジェロという芸術家は、きっと私を魅了し続けるのでしょう。
できるならば、私が母になれた時に、またピエタを見たいと思いました。 -
11月1日(5日目・祝日)
ピエタをじっくりとは言わないまでも鑑賞し、次にドナテッロ作の「アグダラのマリア」(写真)を見ます。
肉感的に表現されることも多いアグダラのマリアを、このように表現したドナテッロは、彼女にどんな思いをはせていたのでしょう。 -
11月1日(5日目)
美術館を出て、ランチに向かいます。今日は、口コミでも人気だった「Yellow」に行くことにしました。
店内は日本人観光客だらけ。「冷静と情熱の間」に出演していた俳優さんがおいしいといったために有名になったと勝手に記憶しています。
ツアーの方とおぼしき人も多く、「海外ツアーの食事=まずい」と思っていたshinoは、出ようかどうか迷いました。ただ、「ここでいいよ。」という旦那さんの一声で席に着きました。
shinoは写真の二色のパスタ、旦那さんはにピッツァ・マルゲリータ、そして生ハムののったサラダを注文しました。
パスタを食べた瞬間「おいしい!!」と思わず言ってしまいました。さっきまで出ようとしていて本当に申し訳ない!!トマトクリームソースだったと記憶していますが、濃厚で平打ちのパスタとよくからんで、とってもおいしかったです。旦那さんのピザもとてもおいしかったようです。(shinoはチーズがあまり得意でないため、旅行中1枚もピザを食べませんでした)。←もったいない!!と言われるんですけどね。 -
11月1日(5日目)
「Yellow」から歩いてすぐにバルジェッロ美術館があります。13時50分には閉館してしまいますが、30分くらいありますので、ドナテッロの「ダヴィデ像」を見ようと入館しました。
もちろん、ミケランジェロの「バッカス」も色気があるし、私自身ミケランジェロが大好きなのですが、以前この美術館に来た時に、一番印象に残ったのはドナテッロのダヴィデ像でした。
昔見たダヴィデ像は口元が官能的で、薄く入ってくる光に黒く反射する少年像は本当に美しかった。…でも!!!ダヴィデ像のあるべき位置には、なぜか写真入りの立て板が。よーーく見ると、今貸し出し中らしい。えぇぇ!!マジですか!?
人もそれほど多くないし、中庭でゆったりした時間も過ごすことができる美術館ですが、お目当てがなければ…ねぇ!?
テンションがずーんと下がった妻をなだめつつ、一応新婚旅行なのでお土産を買いにいこうとベッキオ橋に向かって歩き出します。(写真)
一番大変だったのは、お姑さんのリクエストのカメオ。2人で人のひしめき合う橋を3往復くらいしました。親戚や会社の方、友達のものもこの日で全部買っちゃいました。(お土産を選ぶことって、自分のも含め、あまり時間をかけたくないのです。…変かしら?)
ちなみに、重くなりそうなお菓子類は、前もって旅行会社から頂いたカタログで買いました。スーパーなどをのぞくと、同じようなものがずいぶん安くおいてありましたので、時間とスーツケースに余裕があれば、現地で購入した方がずいぶん安いと思います。
今日はお土産購入で終了。ホテルに帰って一休みして、夜ごはんはサン・ロレンツォ近くのお店で簡単に済ませてしまいました。
明日はたくさん歩く予定なので、早めに就寝。
(後編に続きます)
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