ハノイ近郊タムコック（Ｔａｍ Coc)の舟遊び

2008/11/05 - 2008/11/12

ラオカイよりハノイ駅へ夜行列車で朝６時到着。以前「クチコミ」で紹介したMai Anhでフォーをとる。あいかわらず、ここのフォーは旨い。早朝でも満員だ。荷物をSofitel Metropoleに預け、大雨で水浸しの鎮国寺、鎮武観の周辺を散策する。デジカメの充電を頼んだが、午後４時過ぎ迄かかるという。ホアンキエムのLegend Beerで生ビールを飲みながら、友人のホックや家内と今日、明日の日程を決める。ホックは精力的に彼方此方とコンタクトをとってくれる。
今日の午後はハノイ郊外、過熱状態の西部開発地域の視察、明日はハノイ近郊の古都ホアルー、陸の桂林タムコック（片道２時間）へ観光することになったが、道路渋滞とその後の予定消化のため午後５時前にハノイ市内に戻ること。バッチャンで古磁器も観たかったのだが。駄目になってしまった。
翌日になって結果は、Ban Longもホアルーも私の体力では無理と宣告され、タムコックだけ。情なや。

エリア ハノイ(ベトナム)

• 同行者: カップル・夫婦
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: レンタカー
• 航空会社: チャイナエアライン

ハノイからニンピン省TamCoc間は、車で片道２時間はかかる。国道１４語線を走るのだが、工事区間が長く、車線制限が多く、車は例のベトナム渋滞。忍耐力を試されると覚悟したほうがよい。やっと村に着いた。タムコック船乗りの乗船料を払うところ。村民全体で観光料を公平に配分するため、村が入村料、乗船料を一括管理しているという。

タムコック船乗り場脇のみやげ物店でテーブルクロスの刺繍するおばあさん。私より若い７２歳。結局一枚買うことになった。１８ドル。要するにこのおばあさんは、御土産やさんの看板娘で、刺繍のデモンストレーションをやっているわけだ。

おばあさんの刺繍の手元をみていると、店の中から、売り手の若い子が出てきて、テーブルクロスの販売を始める。買った後で、家内は、どうもこれは手刺繍ではない、器械刺繍だと言い出した。

乗船場。底の平らな小さな笹舟がたくさん待機している。収容人数は４人までが限度だろう。我々の船頭は５０年配のおじさんと１２歳のCong君（中２）。二人の関係は親戚とだけ聞いた。船を漕いで稼げるのは10日に１回と村のルールがあるらしい。

成程、陸の桂林といわれるような景色が続く。全長は６キロ。幽玄の世界に浸り、櫂の音が単調に響く。水深は深いところで２メートル、川藻揺れている。川幅は広いところで５０メートルもあるか。ここは同じニンピン省のBan Longのボートツアーと比較されるらしいが、むこうは峻険な山で、こちらはアクセスがよいというのが利点。行き交う船も少なかった。

舳先で漕ぐのはCong君。無口だが、愛嬌はいい。家内に、漕ぎ方の指導してくれた。

奇岩が多いです。

山に野生のヤギがいるのですが、私のデジカメではうまく撮れません。

山頂に寺院があります。

白く点のように見えるのがヤギです。

タムコックという名称は三つの洞窟を言うのだそうですが、これが最初の洞窟。頭を下げないとぶっつけてしまいます。

後ろで漕ぐ船頭さん。半農、半漁、観光船で生計を立てている。

二つ目の洞窟。長い洞窟は、先の出口がかすかな点に見えるほど長い。上の岩が、頭に突き刺さるようにとんがっているから、頭上注意どころか、ヒヤヒヤものでスリル満点。

はるか先の一点が出口。

洞窟の内部はこんな感じです。

三つ目の洞窟を抜けると、船の折り返し点となります。

このような喫茶店もあります。

岸辺にはこんな樹木も。

鯉科の魚を採るためのネット。時々、腕の太さの蛇がかかるそうです。メコンのニシキヘビとは違う種類というのですが、よくわかりません。体長は２メートル以上で、Cong君も今月２匹捕らえたといっています。焼いて食べるのだそうですが、肉は硬いという。

途中Cong君に缶コーラを馳走。船頭さんからは、テーブルクロスを１０ドルで買わされました。乗船場脇のおばあさんから買った物とまったく同じ品物で、値段の違いにビックリ。Cong君に家内がチップをそっと渡す。"Come On"とにっこり. 下船の際、船頭さんからチップを要求されたが拒否。下船して、車で歩く間、我々を無断で撮った写真を買わないかとしきりに写真屋が食い下がる。閉口した。これも撃退。