2001/10/20 - 2001/10/21
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ギリシャ/スケッチ旅さん
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日本でイタリア文学と言えば須賀敦子氏(1929-1998)の名前が浮かぶ。
若い頃フランスやイタリアに留学し、ミラノで働くうちイタリア人と結婚する。
そこでは日本の川端康成や谷崎潤一郎をイタリア語に翻訳し、
ご主人が亡くなると日本に帰国し、イタリアの詩や文学を翻訳して日本に紹介。
作家生活でエッセー等を著するかたわら大学等でも教鞭をとる。
トリエステは彼女がとても愛した詩人ウンベルト・サバが生活した土地、
そして彼女の作品「トリエステの坂道」に描かれた美しい町。
その印象的な町の様子を探りに、スロヴェニアに隣り合う町に出かけ一日中歩いた。
この写真は町中心部の小高いサン・ジュスト城から海側を眺めたもの。
そこで偶然にも周りの風景を盛んにカメラに収めている日本人らしき青年に遇う。
話をしてみると、彼は学生のとき須賀さんの教えを受け、その後にも付き合いがあって
没後、彼女に関する本を出版するのでいろいろ資料を集めているのだと言う。
彼の言葉通り翌年には「須賀敦子のトリエステと記憶の町」が河出書房新社から出版された。
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ヴェネツィアから急行に乗り約2時間でやってくる。
この都市に到着した時は夕方になっていたので駅近くのホテルに飛び込み。
こちらの人の顔つきは明らかに今まで会ってきたイタリア人は異なっている。
街の様子もイタリア風ではなく、明らかにスロヴェニア系のすっきりした顔立ち。町並みもすっきりした感じ。
写真右方に市役所前広場がある。 -
私もイタリア文化会館で須賀敦子氏の話を聞いたことがある。
今からもう20年近く前、語学講座の特別講演会で。 -
トリエステはスロヴェニアとの国境に位置していて
以前、旧オーストリア領だったが第一次世界大戦によりイタリア領となり、第二次世界大戦後、トリエステ自由地区として独立。
1954年 イタリアとユーゴスラビアにより南北に2分割され
トリエステと言えば北部イタリア領地域を指すようになった。
人口約25万人。イタリア海軍基地がある。 -
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広場が海岸通りに面している立派な市庁舎。
どこの都市においても役所の建物は他に負けじとばかり贅沢な造りで競っている。 -
近代イタリアを代表する詩人の一人 ウンベルト・サバ が経営していた書店。UNBERTO SABAの金文字が入口に見える。
地図を片手に足で探して行く。
町の中心街にあった。
須賀敦子氏はこの書店を度々訪れた。
この日は日曜だったため、残念ながら店内に入れなかった。 -
トリエステのテアトロ・リリコ・ジュゼッペ・ヴェルディ劇場
この劇場はクラシック界には名が知れていて有名。
●
午後過ぎまで市内散歩を楽しんだ後、次の目的地ヴェローナへと向かう。
そしてヴェローナで1泊、ジェノバで1泊しながらチンクエ・テッレまで電車旅。
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