2008/10/18 - 2008/10/18
127位(同エリア244件中)
シベックさん
丹後の伊根舟屋集落をあとに、一路丹波の山村茅葺きの里をめざしました。京都府美山町茅葺きの里北村は、現在50戸の家屋のうち約半数が北山型の入母屋造の茅葺き民家で、多くは江戸末期に建てられた民家です。その数は岐阜県白川村荻町、福島県下郷村大内宿に次ぎ第3位だそうです。伝統的な技法による茅葺き集落群を含めた景観の保存度は高く、平成5年(1993)国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けています。
写真は、柿の木とかやぶきの民家。
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安栖里(あせり)駅まえ
丹波綾部道路の京丹波わちICでR27におり、由良川に沿って東にむかいました。
しばらく走ると開けた盆地にのどかな感じの集落が見え、農道に車を停め一服・・。すぐ近くには道の駅もあるようです。 -
道の駅・和
こちらでトイレ休憩。
駐車場は満車で、しばらく待機しようやく駐車。
周りの山村風景が素晴らしい道の駅でした。 -
山村の風景
道の駅から見た山裾に建ち並ぶ集落です。
集落の前を由良川がゆるいカーブを描き流れます。
ほっとする田舎の風景・・。 -
美山・茅葺の里案内板
R27の升谷橋を左折し、蛇行する由良川に沿って走ります。美山の看板は見るものの、まだまだのようです。
国道にでました。R162を右折、やがてつずら折りの坂道・・。道を間違えたかと路肩の空き地に停まって地図で確認。間違っていないようです。やがて北村への看板があり、R162を外れて安掛信号を左折(ほゞ直進)。さらに由良川に沿って東へ・・。延々と山道を走って・・やっと着いた美山北村です -
萱場から見たかやぶきの里
集落の南には、由良川が流れています。
その川を隔てた野原は、屋根に使う萱が茂る草原でした。 -
かやぶきの里
西端の集落。前景の畑にはソバが
黒い実をつけていました。 -
郷愁を誘う丸い郵便ポスト
関西を代表する茅葺集落。北山型と呼ばれる入母屋造りの民家が30数戸立ち並び「かやぶきの里」とも呼ばれています。
かやぶきの里は、私の想像をはるかに越えていました。由良川にかかる橋のたもとからの眺めは特に素晴らしく、しばらく呆然と眺めていました。奇跡的に日本の原風景を残した北集落は、まさに、日本昔ばなしの世界です。 -
北山型の入母屋造り
集落に入るとその豪勢とも言える
建て方に感嘆させられます。
今では茅葺集落というとひなびた山奥の
片田舎にある崩れかけた農家の
納屋などを連想しますが、
ここでは堂々たる家屋です。
入母屋の屋根と屋根の上の棟押えに
寺社の佇まいを思わせる木組みがあり、
茅葺民家を一層
格調高いものにしています。 -
お地蔵さんのある辻
村道は緩やかにカーブした
山裾に沿った平坦な道と、
それに直交する緩い坂道が幾つか
交錯しています。
辻にはお地蔵さんが祀られていたり、
所によっては古びた石垣が
茅葺民家の敷地を取巻いています。
道端や農地には用水路があり、
すんだ湧き水が流れていました。 -
かやぶき交流館
休憩や体験、展示など多目的の館。
かやぶきの里は、北という地区の別名です。
南を流れる由良川と背面の山にはさまれた
細長い山あいの緩やかな傾斜地に
かたまって建つかやぶきの里。 -
交流館・玄間前のディスプレイ
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豆畑から見た民族資料館
美山北村は、昔の丹波の国に属し、
京都と日本海の玄関口の若狭小浜との
ほゞ中間に位置しているため、
家屋や生活文化にはいろいろな地域の
影響がみられるそうです。 -
杉林を背に建つ民家
山村の農家住宅である北山型民家は、入母屋造りの茅葺、土間は上げ庭で狭く、屋根中央の棟木の筋で部屋を分けており、板壁や板戸に北村の特徴が見られるそうです。外観上は棟の納め方が目につきます。 -
トリトマ
南アフリカ産のトリトマと民家。
土手には萱の穂。
畑にはソバの白い花が咲いていました。 -
ソバの花
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普明寺のお地蔵様
曹洞宗のお寺。
南北朝時代(14世紀中)の創建とされ、
現在の建物は戦後の再建だそうです。
お寺の門前には、
大切にお地蔵さまが祀られていました。 -
気品のある茅葺民家
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坂の上から
遠くの2つのかやぶきは、
駐車場に建つ土産物を売るかやの里と
食事処きたむら。
坂道のある秋の山里風景。 -
石垣に咲く昼顔
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放水銃の小屋
この黒い小屋は放水銃を収納するもの。
火に弱いかやぶき家屋を守るため、
各戸に放水銃が備えられています。
年に2回、春と秋に放水銃の点検を兼ねて
防火訓練が行われる一斉放水は
壮観で多くの観光客を集めそうです。
その様子は最後の写真でどうぞ・・。
(最後の写真) -
トチの巨木
稲荷社境内にある大木は、
樹齢400年を超えるトチの木。
幹回り約5m、樹高25mで
町の文化財・名木に指定されているそうです。
トチの実が落ちていないかと
探してみましたが、ありませんでした。 -
栃の木と稲荷社
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民族資料館
かやぶきの里保存会が運営する施設。
母屋、納屋、土蔵があり、各地によくある畑や山仕事に使われていた古道具類や古い書物、昔の衣服など歴史的な物品が集められ展示されていました。 -
入口の土間
改造され土間にはスノコが敷かれ、大きな下駄箱が置いてありました。
室内は暗いので目が慣れるまで少々時間がかかります。 -
玄関の飾り
懐かしい品が飾ってありました。
靴を脱いで上がると
板の間には囲炉裏が切られ、
南側には畳敷きの座敷がありました。 -
土蔵入口に展示された昔の道具
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風呂場
丸竹のスノコの床に大きな木の桶。 -
民族資料館の屋根裏
座敷の前は広縁、その外の軒裏です。 -
学生が描いた北集落の村断面図
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かやぶき民家の構造
民族資料館の立体見取り図。
(パンフより)
拡大してご覧ください。 -
破風板の紋様
茅葺き屋根の維持のためには
数十年毎に葺き替えが必要になります。
一時、茅葺き職人の後継者が
なくなりそうだったが、
近年、住民の中から職人さんが誕生し、
美山を中心に全国的に
活躍しているそうです。
トタン屋根から茅葺に戻す家も
出てきているとか・・。 -
かやぶき民家と放水銃の小屋
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茅葺の屋根
屋根の一番高い棟には杉皮を被せてカラミと呼ぶ角材で押さえ、カラミをウマノリで挟むようにして棟ができています。最後にユキワリと呼ぶ丸太を水平に載せ、意匠的な棟のバランスを取っているそうです。北村の民家のほとんどは、ウマノリが5組でした。 -
並ぶ4棟のかやぶき屋根
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かやぶき民家の佇まい
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野菊の咲く茅葺の里
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柿の木とかやぶき民家
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村の外れに建つ民家
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瓦の庇を持つ茅葺の家
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アキノウナギツカミ
秋の鰻掴みと言われる長ったらしい名前・・。
タデ科のピンクの花。 -
知井八幡宮への道
橋の袂に建つ茅葺の家 -
軒のはさに・・
アワと玉ねぎが干してありました・・。 -
野菜畑と集落
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由良川と萱場
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村はずれの茅葺・光る水面
集落の外れにある食堂と土産物屋も、
茅葺き屋根。
これらは村人の組織・有限会社かやぶきの里が
運営しています。 -
道路から見た美山・北村
ソバ畑を前景にした茅葺民家群・北集落の秋風景。 -
由良川に架かる「ながよけ大橋」より
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雀?の大群
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美山・かやぶきの里
日本を代表する茅葺集落です。 -
ソバが実る山里
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駐車場の食事処
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丹波高原・美山 かやぶきの里
丹波の山奥、静かな美山北村。
由良川が大きく蛇行する山裾に沿って広がる茅葺き屋根の家々。
日本の原風景とも言える素晴らしい景観は、これからも大切に守りつないでいってほしいものです。そう願いながら、茅葺の里をあとにしました。
帰路はR162、303で北陸自動車道・木之本ICにでる予定です。
〜おわり〜 -
参考写真
駐車場の売店で買った写真です。
年2回、春と秋に防火のための放水銃の定期点検があり、大勢の見物人で賑わうそうです。
長々とお付き合いありがとうございました。
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この旅行記へのコメント (8)
-
- jyugonさん 2008/11/23 03:01:45
- 新日本紀行のようです。
- シベックさん 素晴らしいです!!
素晴らしい旅記に沢山の拍手をお送りしたいと思います。
5月にかやぶきの里を訪れましたが
かなりの人で少しがっかりして帰って来ましたが
こんなに静かに本来の姿で佇んでいると
やっぱりいいですねぇ〜
それにシベックさんのコメントがとても詳しく分かりやすく
次々と語りかけるように伝えて下さり
まるで新日本紀行を見ているようです。
今回のシリーズ、日本の原風景を感じさせる旅記に
ほっこりとさせて頂きました。
硬くなった心がゆっくりほぐされていくようなそんな素敵な旅記でした。
ありがとうございます。
jyugon
- シベックさん からの返信 2008/11/23 20:15:49
- RE: 新日本紀行のようです。
- jyugonさん、こんばんは!
またまた早くからコメントと沢山のお気遣い、うれしいです。
野鹿の滝、草壁家、黄花秋桜、曽爾、南木曽、寝覚床などご覧くださり
それぞれに大きな拍手をありがとうございます。m(_ _)m
>5月にかやぶきの里を訪れましたが
かなりの人で少しがっかりして帰って来ましたが
こんなに静かに本来の姿で佇んでいると
やっぱりいいですねぇ〜
いやぁ〜私の行った時も沢山のお客さんで、駐車場も満杯でした。
でも、混んでいたのは村の中心部のみで、村はずれあたりは人もまばらでした。
jyugonさんの旅記も、しっかり参考にさせていただきましたよ。
>それにシベックさんのコメントがとても詳しく分かりやすく
次々と語りかけるように伝えて下さり
まるで新日本紀行を見ているようです。
本当ですか!そんなに言っていただくと大変嬉しいです。
なにしろ、文学的な素養がまるっきりないものでして・・。
新日本紀行のような滑らかなコメントが書けたら最高でしょうね!
>今回のシリーズ、日本の原風景を感じさせる旅記に
ほっこりとさせて頂きました。
以前から行きたいと思ってはいた集落でしたが、ふんぎりがつかなく・・。
でも、jyugonさんやはんなりさん、annakさんの美山に大いに刺激され決行したのでした。
楽しんでいただけて良かったです。ありがとうございました。
また、後でゆっくりお邪魔しますので、どうぞよろしくお願いします。
シベック
-
- いっちゃんさん 2008/11/07 15:05:28
- 山村の秋
- シべックさん こんにちは
山村の秋、美山の魅力を堪能させていただきました。
何時もながら、シべックさんの旅行記は観光ガイド並みです。
秋の美山は特に風情がありますね
日本の山村原風景美山に感動しました。
ありがとうございます。
いっちゃん
- シベックさん からの返信 2008/11/08 20:01:51
- RE: 山村の秋
- いっちゃんさん、こんばんは!
毎度ご訪問ありがとうございます。
美山の茅葺の里、見てくださってうれしいです。
>山村の秋、美山の魅力を堪能させていただきました。
何時もながら、シべックさんの旅行記は観光ガイド並みです。
ありがとうございます。
>秋の美山は特に風情がありますね
日本の山村原風景美山に感動しました。
四季楽しめる山里のようですが、秋の色が茅葺にあうのでしょうかね。
ソバやアワ、キビ、稲、ススキ、黄葉などみな茶系ですね。
申し遅れましたが、お気遣いありがとうございました。
シベック
-
- annakさん 2008/11/06 23:46:38
- 秋の美山の魅力満載ですね
- シべックさん今晩は、annakです。
秋の美山の魅力満載ですね。
さすがシべックさん、雰囲気をよく伝えていますね。
というのも、annakも昨年訪れたんですよ。
ちょうど放水の日だったこともあるのですが、
美山の持つ日本の山間農地の原型に感動しました。
シべックさんの写真を拝見して、その魅力を再発見しました。
ありがとうございます。
ところで今回の旅行は伊根をはじめ丹後半島や熊川と大旅行ですね。
しっかりと楽しまれた様子が随所から感じられ
一気に拝見させていただき、楽しませていただきました。
また楽しい旅記を拝見させてください。
annak
- シベックさん からの返信 2008/11/07 00:51:26
- RE: 秋の美山の魅力満載ですね
- annakさん、こんばんは!
美山集落を見ていただき、他の旅記にも沢山のお気遣い恐縮です。
ありがとうございました。
>秋の美山の魅力満載ですね。
さすがシべックさん、雰囲気をよく伝えていますね。
というのも、annakも昨年訪れたんですよ。
ちょうど放水の日だったこともあるのですが、
美山の持つ日本の山間農地の原型に感動しました。
annakさんの放水シーンは、以前に拝見したことがあります。
私もできればその時期にとは思ったのですが、
今回は我慢して空いていそうな時期に行ってきました。
それでも駐車場は満杯で待たされました。今、人気のかやぶきの里ですね。
下調べもほとんどせず行きましたので、やっと着いてなんとか見て回ったという状況でした。
次行く機会があったら、しっかりと見てきたいと思っています。
>ところで今回の旅行は伊根をはじめ丹後半島や熊川と大旅行ですね。
しっかりと楽しまれた様子が随所から感じられ
一気に拝見させていただき、楽しませていただきました。
かねてから行きたいと思っていた山村2ヶ所と漁村1ヶ所を思い切って巡ってきました。
1泊2日では少しキツイ旅でしたが、胸につかえていたものが取れた感じです。
今回行った所は、また行ってみたいと思える好きな場所でした。
それぞれを楽しんでいただけて、良かったです。m(_ _)m
シベック
-
- けーしちょーさん 2008/11/06 16:09:51
- できれば放水の時に。
- 花火撮影が上手なシベックさんだもの。
放水の時の写真も是非、おねがいしたいくらい。。。
いい感じですねぇ。
こんなにも鋭角な切り口のかやぶき屋根。
管理が行き届いているのが伺えます。
けーしちょー拝
- シベックさん からの返信 2008/11/07 00:21:05
- RE: できれば放水の時に。
- けーしちょーさん、こんばんは!
美山かやぶきの里、見てくださってお気遣いもありがとうございます。
>花火撮影が上手なシベックさんだもの。
放水の時の写真も是非、おねがいしたいくらい。。。
花火!・・うれしいです。ありがとうございます。
放水の美山は又の機会にとっておきます。
その時は又、是非に・・。
>いい感じですねぇ。
こんなにも鋭角な切り口のかやぶき屋根。
管理が行き届いているのが伺えます。
皆さんの写真などでは素晴らしい場所だとは思っていたのですが、
これまでに凄いとは・・やっぱりその場に身をおいてみないと分からないものですね。
一時は茅葺の職人がいなくなりそうだったそうですが、後継者が現れ活躍されているそうです。
茅葺の民家がなくなりつつある今、美山は安泰のようです。
ただ心配なのは、観光客の多さでした。
シベック
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