2005/02/24 - 2005/02/24
1250位(同エリア3096件中)
一歩人さん
さあ、歌舞伎ファンの私が目指すものは?成田山新勝寺!
ピンポンと、成田駅に降り立つ私。
が、お店の前で、目にしたお店の紹介の英文の中に?
「GOD FUDO」、これ、これ、瞬時に、マイブームに
点火、お店の人に聞きながら、一目散にお店の中を通り抜け、
羊羹資料館そして、ご不動様へ直進!
まさに、カルチャーショク、和菓子ワールドへ、
いや、そこには、とっても、こわ〜い、結末が?
お楽しみ下さい。
また、私のコンセプト『一歩人』もご紹介させて
頂きます。
- 同行者
- 一人旅
- 交通手段
- JRローカル
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-
01 羊羹資料館
ふ、ふ、ありました。
お店の裏を出ると、おお!歴史物に弱い私。
木造建築の古い建物。懐かしさも込み上げ中へ。
(撮影2005年2月24日、以下同じ) -
02 創業者の肖像画
諸岡長蔵様、明治32年に成田山門前に羊かん店を
開業。ご幼少より、成田山を尊崇(そんすう)し、
広く社会への奉仕活動を続けられ、昭和39年に
成田市名誉市民に。と。 -
03 長蔵語録
「信用は資金より貴き」
「儲けることのみ先にするから・・
己を犠牲として、顧客の利益を計ればやがて儲かる・・」
「掌を合わせ礼拝が出来 掌を仰向けてお頂戴できるのは、
人間のみに与えられた天の恩寵である」
と、数々の戒め。はい。 -
04 長蔵の居間
真っ先に目に飛び込む、そろばん。 -
05 日本の各地の羊羹とその本店
おお!ここは、まさに、『日本』羊羹資料館。
ふ、ふ、たまりません。 -
06 羊羹の歴史
(1)平安時代に遣唐使により伝来。
亀羹(かめかん)、猪羹(いのししかん)、海老羹(えびかん)、
羊羹(ひつじかん)など四十八羹が伝わるが、仏教伝来(552年)、
日本では肉食をしない習慣のため、赤小豆、山芋、葛粉などを練り、
羊の形にして羊羹としたと。
(2)鎌倉時代
茶道の進展により羹(あつもの)は茶の点心として、汁がなくなり、
蒸し菓子として珍重される。と。
(3)江戸時代
万治元年(1658年)寒天の発明により、練り羊羹が誕生!
(4)明治時代
成田山新勝寺の栗かんをヒントに、日本初の本練羊羹誕生!
(米屋栗羊羹) -
07 なごみの米屋の歩み
創業明治32年から大正、昭和の歩みが、成田と日本の
出来事を対比されながら、説明されておりました。 -
08 芥川龍之介の羊羹好き
紀行文『佐原行』で成田山新勝寺の好物の栗羊羹のことが
つづられていると。 -
09 十一代海老増襲名披露
垂れ幕左下の「なごみの米屋」と -
10 素材へのこだわり
ここから、最後まで、砂糖、小豆、寒天の百科事典と
なりました。詳細な写真と説明が、サンプルとともに、
ふ、ふ、これ、これ、素材が命。
(1)砂糖は、塩とならぶ基本調味料で、サトウキビや
サトウダイコン(天采)などの植物を原料につくられると。
(2)十勝小豆の王様「とよころ豆」、
松崎農場の今年の生育状況が6月から10月にかけて、
丹念に写真付きで紹介されておりました。驚愕!
(3)寒天
糸寒天生産工程、粉末寒天生産工程と続きます。 -
11 羊羹のできるまで
昭和初期と現在の対比です。自動化が進んでいました。 -
12 羊羹の三大要素
とっても、深い!
この第一歩が楽しくもあり、ワールドへ踏む込む、
怖さでもあります。だって、この深遠な世界。
第一歩踏み込んだ先は、プラネタリウムに放り込まれた
ようで、天空に浮かぶ、ひとつひとつの星へロケットを
打ち上げて探検するかと思うと、何年かかるか、
とってもこわ〜い。命(帯?)短し、たすきに長し。 -
13 お不動様旧庭園
大本山成田山新勝寺は、今より一千年前に東国鎮護の
道場として開山され今日に至っている。と。
その最初にお堂が建てられたのは成田市に南方公津
(こうづ)ヶ原と呼ばれる場所で、そこから室町中期に
成田村の名主諸岡三郎左兵衛門がご本尊不動明王の
ご尊像を自分の屋敷内にお遷(うつ)すすることとなり、
永禄9年(1566年)までの間、ご奉仕致して
おりました。と。
諸岡三郎左兵衛門は米屋の遠祖に当たり、その屋敷が
この地であり、お不動様旧庭園として、保存。と。 -
14 お不動様旧庭園続き
そして、
諸岡三郎左兵衛門は米屋の遠祖に当たり、その屋敷が
この地であり、お不動様旧庭園として、保存。と -
15 不動明王
最後に、不動明王です。
和菓子紀行が、うまく、締めくくりました。
長々のおつきあい、ありがとうございました。
おしまい。
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この旅行記へのコメント (2)
-
- さすらいの食いしんぼうさん 2010/03/10 00:43:42
- 歴史や文章。「よー噛ん」で味わいました。
- 一歩人さんのブログはとっても、深い!
この第一歩が楽しくもあり、一歩人ワールドへ踏む込む怖さでもあります。
だって、この深遠な世界。
......どこかで見たような文ですが、これが今のボクにぴったりの気持ち。
130冊の旅行記(まさに江戸文化の浮遊空間への旅)はどれも見ごたえ、読み応えあり。
この深遠の世界をちらり垣間見ただけで、おやまぁもうこんな時間。
(歌舞伎調で)「まだも此の先読みたいけれど、ヘタな長居は先生にご無礼。帰れ帰れの声なきうちに、ここらあたりで切り止めまして、またの訪問たのしみにいたす。」
- 一歩人さん からの返信 2010/03/10 12:52:38
- RE: 歴史や文章。「よー噛ん」で味わいました。
- > 一歩人さんのブログはとっても、深い!
> この第一歩が楽しくもあり、一歩人ワールドへ踏む込む怖さでもあります。
> だって、この深遠な世界。
>
> ......どこかで見たような文ですが、これが今のボクにぴったりの気持ち。
> 130冊の旅行記(まさに江戸文化の浮遊空間への旅)はどれも見ごたえ、読み応えあり。
> この深遠の世界をちらり垣間見ただけで、おやまぁもうこんな時間。
>
> (歌舞伎調で)「まだも此の先読みたいけれど、ヘタな長居は先生にご無礼。帰れ帰れの声なきうちに、ここらあたりで切り止めまして、またの訪問たのしみにいたす。」
さすらいの食いしんぼうさんへ
ふ、ふ、江戸東京博物館の展示ガイドで培った、歴史と史跡めぐりの成果です。
ガイドの時は、A4写真を披露してご案内していました。
え!もちろん、伝統工芸工房で培ったノウハウも
ドラえもんバッグにつめて、工芸素材を解説。
やりすぎちゃって今は、引退の日々。
ご訪問、ありがとうございました。
失礼しま〜す。
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