2008/09/18 - 2008/09/26
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morikensさん
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穏やかな牧歌的な風景が広がるUS-89を北上していると、遥か前方に厚い雲の層が低く垂れ込めているのが目視できる。
目を凝らすと地表との間に霧のようなものがかかっているのもわかる。
あれって雨か・・・。
目指している方向に雨雲がかかっている。
雨雲はどんどん近くなり、この旅で最初の雨に襲われる。
最初はかなり強く雨が降りつけたが、しばらくして小雨になった。
US-89 走行動画
http://jp.youtube.com/watch?v=ZtrT51bY6x8
http://jp.youtube.com/watch?v=y8aIjLPyVYQ
まもなく14時になろうとするところでUT-12とのジャンクションに差し掛かる。
このままUS-89を北上するとPanguitchという町に到着する。
この町で今晩の宿の予約を入れてある。
最初の予定では、先に宿にチェックインしてから戻るようにUT-12に入ってブライスキャニオン国立公園に行く予定を立てていた。
予定より1時間早く行動しているので、この時間を有効に使うために先にブライスキャニオン国立公園を訪れることにした。
プリウスのハンドルを右に切ってUT-12に入る。
東に進むとレッドキャニオンと呼ばれる赤茶けた地肌の独特な地形が現れる。
レッドキャニオン動画。
http://jp.youtube.com/watch?v=aOu6lsC3cuk
http://jp.youtube.com/watch?v=UoaFyCL94h8
そんな地形をくり貫いたトンネルというかアーチを抜けるとブライスキャニオン国立公園のサインボードが現れて、指示通り南に分岐するUT-69へと入る。
UT-69に入っても雨は止むことがなく、小雨から再び本降りとなる。
ブライスキャニオン国立公園ゲートでアメリカ・ザ・ビューティフルパスを見せると、係員が地図はいるか?と聞いてきたので頂くことにした。
ビジターセンターでも無料配布している公園地図である。
右手にビジターセンターが見えたので、トイレにも行きたかったので寄ってみる。
幸いビジターセンターの一番近くの駐車スペースにプリウスを停めることができた。
雨は止む気配がない。
バックからレインウェアの上着を取り出してビジターセンターに入った。
先にトイレで用を足してから売店で地図を探す。
やっとユタ州の地図を買うことができた。
再びプリウスに戻り、US-69をさらに南へ走る。
UT-63 走行動画。
http://jp.youtube.com/watch?v=ENsProIcWUM
公園内には、基点となる観光ポイントがいくつかある。
各ポイントはトレイルでつながっているが車を使う方が現実的な距離である。
ザイオン国立公園と違ってマイカー乗り入れ規制はない。
ただし環境に配慮して無料のシャトルバスも走らせており、効率よく周れるようにもなっている。
各ポイントは、30〜50台くらいしか車の駐車スペースがないので、場所によっては駐車待ちの列に並ぶこともある。
あちきがインスピレーションポイントでプリウスを停めた頃には、気まぐれな天気は雨を降らすのを辞めてしまった。
雲は多いが晴れ間も見えてきている。
この辺りは標高も高いので、急な天候の変化に対応できるようにレインウェアと水と日本から持ってきていたカロリーメイトをバックに放り込む。
準備をしているときに足首がヒリヒリと痛む。
ザイオン国立公園で傷めたところが赤く擦り切れている。
出発前にこの靴を履いてジョギングまでしたのに・・・敗因はソックスにあった。
ジョギングのときは長めのソックスを身に着けていたので擦れなかったが、実際に旅をする時には短いソックスを持ってきてしまった。
今更なので、絆創膏を何重にも貼り付けてしのいだ。
インスピレーションポイントには、観光バスで乗り付けるような観光客も大勢いる。
そんな人たちは、トレイルを歩くようなことは時間的にもないのだろう。
家でくつろいでいるような格好で見学に来ている。
対照的に、あちきはこれから何かこの地で特殊な作戦に参加するような装備に身を固めているように見えてしまう。
あちきは、インスピレーションポイントからサンセットポイントに続くリムトレイルを歩く。
すぐ右手は崖になっている。
柵なんて親切なものはもちろん無い。
まず落ちたら命は無いような深さの崖であるが、崖の底からは奇妙な形で突き出た尖塔が何百も突き出している。
アメリカの自然を守る発想は日本のものとは大きくかけ離れている。
アメリカの自然を守るというコンセプトは明確で、自然をありのままの形で保全するというのが前提であり、また多くの人に自然とは何かを知ってもらうための最低限の設備を提供している。
例えば、自然を身近で見てもらうために、必要最低限のトレイルのようなハイキングコースを設定するが、歩きやすいようにアスファルトで歩道を作ることは無い。
それ以上進むと危険という場所にも必ず入ってはいけないことを悟らせるような柵もほとんど設置されていない。
基本的には人工的な物を新たに付け加えるというよりは、そこに元々あったもの、例えば倒木や大きな岩や石でコースを作ったり、それ以上進むと危険を悟らせたりしている。
もちろん生態系が狂うようなことは一切しない程度にである。
すべてにおいて自己責任で観て周ってくださいというのが念頭にあるようだ。
日本のように何でも受け入れる側がしてくれるというのは、こちらでは通用しないということだ。
安全も自分で確保するように。
危ないと思ったらしなければいい。
それだけである。
雨でぬかるんだリムトレイルを歩いているとトレッキングシューズが重くなってくる。
粘り気のある土が靴底に厚くこびりついてくる。
時々靴底の土を取るのに苦労する。
リムトレイルから右手、東の方角の遥か遠くにも雨雲が見える。
晴れているのも今のうちかもしれないので歩調を速めた。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。
http://jp.youtube.com/watch?v=_X4Dsr7nG0Q
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レッドキャニオン。
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レッドキャニオン。
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レッドキャニオン。
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レッドキャニオン。
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レッドキャニオン。
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フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
フライスキャニオン国立公園。
リムトレイルから見たインスピレーションポイント。 -
ブライスキャニオン国立公園リムトレイルの粘り気のある土。
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