2008/08/29 - 2008/09/01
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ajiajiroさん
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なんにも無い泉州市内で一泊した後、ツアー一行はオンボロバスで南靖県の土楼へ向かいます。
南靖県の土楼と言いますと一番有名なのが田螺坑村の5つの土楼が集まったところなどですが、今回の格安ツアーの行程表には具体的な事はなにも書かれていません。
さて、どんな土楼を見学するのでしょうか…
- 同行者
- カップル・夫婦
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 交通手段
- 観光バス
- 航空会社
- ANA
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-
2時間半以上バスに揺られて着いたのはかなり山奥にある円楼の『春美楼』です。
土楼愛好家のバイブル 岡田健太郎著の「客家円楼」には載っていないマイナーな円楼のようです。
ただ一カ所ある入口の脇の壁に書き殴った字で「参観土楼 毎人10元」と書かれていました。 -
中にはおよそ20人ぐらいの子どもから老人と10羽ぐらいの鶏やアヒル、そして2匹の犬が生活しているなんとも穏やかな空間がありました。
入口近くの何カ所かでは即席に干した筍などを売る店が開かれました。 -
自由に見学して下さいとのことですので、それぞれ勝手に見て回ります。
ここは3階建てで直径50mぐらいの円楼で内部に建物はなく広場になっています。 -
2階に昇ってみました。
実際に生活していますのでご覧の通り洗濯物が派手に干されていました。
この巨大な集合住宅ですが、見た感じでは今人が住んでいるのは2〜3割ぐらいの様子です。 -
住人のお婆さんが食事の支度をしていました。
見たところ、燃料は昔ながらの練炭のような物のようです。 -
3階の通路の外にあったもの…
写真を撮ったときも何だろうかと思っていたのですが…
今もって何なのか判りません。
竹カゴの中に電熱器が入れてあります。
灰が中に散っているので練炭の火つけ器かもしれません… -
3階の西側には祖堂らしき場所がありました。
一族の祭祀の場とのことですが…
この荒れ様を見るとここの方々はあまり信心深く無いのかも知れません。 -
観光客が来ると子どもたちははしゃぎ出します。
ときどき、観光客からお菓子を貰えるからです。
私の近くでもお菓子で子どもたちを手なずけているおばさんがいました。
ちなみに子どもたちはその場ではけっしてお菓子を食べません。
後でみんなで集まって戦利品を自慢し合っていました。 -
中庭の広場の様子です。
北よりの場所に井戸がひとつ有ります。
配管が延びているところを見るとポンプが使われているようです。
それとパラボラアンテナが3つ…
世界遺産に何をするんだ… と言う感じです。 -
なんのことはありませんが…
屋根裏に置いてあった篭です。 -
更にこんな感じです。 -
円楼の外側はこんな感じです。
厚さが1.5メートルぐらいある全くの土の壁です。
だから、土楼と言うんですよね… -
更にこんな感じ…
右側の2階建ての建物は円楼と同心円状に建てられていますが1/8ぐらいの円弧状の形をしています。
よく見ると奥の方に髪を洗っている女性がいます。 -
近くの小屋で豚を飼っていました。
大事にされているのか思ったより清潔に飼われていました。 -
外の広場に干してある草を見ていると老婆が話しかけてきました。
この草は「仙草」と言って体によい漢方薬だから買わないか… と言う事でした。
そう言えばこの土楼の入口のところにも『供仙草』と言う緑色の看板が掛かっていました。 -
さて、土楼の人たちに見送られてバスに戻ります。
土楼の入口の両脇には『春美楼』の名前の由来でしょうか『春緑楊柳万千条 美満神州尽舜堯』と書かれています。
堯と舜は、中国の神話に登場する君主で、儒家により神聖視され聖人と崇められたそうです。 -
お昼です。
料理はご覧の通りの田舎料理(^^;)…
キノコ、タケノコ、骨付きの鶏のブツ切り、スープ、炒飯、白飯など… 高級な材料は何も使っていません。
料理の内容はともかく…
ツアーで私が嫌いなのがガイドによるビール代のピンハネ…
たぶんこの程度の店ではビールの定価は6〜8元ぐらいだと思われるが日本人のツアー客からは20〜25元を徴収する。
今回のガイドさんはあまりにも露骨すぎてちょっと感じワルでした。
食後のデザートはちょっと小さめのモンキーバナナ(^-^)
ねっとり、もっちり感が強くて割といけました。 -
次の土楼へ向かいます。
村の道を歩いていくと、川で水牛が水浴びをしていました。
のどかなものです。 -
橋をふたつ渡ってやって来たのはご覧のような4階建ての方楼です。
門には『西川楼』と書いてありました。
やはり「客家円楼」には載っていないマイナーな土楼のようです。 -
田舎の親戚のうちを尋ねていくようにみんなでぞろぞろと歩いていきます。
内部はこんな感じで円楼とはまた違った雰囲気で良いものです。 -
角の部分は直角ではなくてちょっとテーパーになっていました。 -
たぶん3階の廊下の様子です。
このような廊下を走馬廊と言うそうですが、ここは馬が走るのにはちょっと狭すぎます。 -
4階の窓から覗いた風景です。
土楼の圧倒的な壁の厚さが良く判ります。 -
4階の廊下からの眺めです。
4階部分は天井高が低めになっているようです。 -
屋根裏の小屋組の様子です。
木組みとひも?だけで釘を使わずに作られているようです。
使われている木材は見た目では杉のように思われますが… -
実際に住んでいる人がいますので私の好きな?洗濯物もご覧の通り… -
食事の支度をしているお婆さんがいました。
拡大してみますと食材は丸ごとの鶏と採り立てのタケノコのようです。
また、最初に訪れた円楼では練炭コンロを使っていましたが、ここではガスコンロが使われているようです。 -
方楼で見つけたおもしろい物 その1
『最新幼児識字掛図』です。
子どもに字を覚えさせるための表のようなものです。 -
方楼で見つけたおもしろい物 その2
シジミ?
海に近い川の下流域や汽水湖などでとれるものだという認識だったのですが、こんな山奥の川でシジミがとれるとは…
間違いなく中国産のシジミでしょう。 -
マイナーな土楼巡りでしたが、それはそれでなかなかおもしろかったです。
今度来るときはぜひ有名どころで一泊したいと思いました。
では、また。 再 見 (^_^)/~
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