2008/08/17 - 2008/08/24
1996位(同エリア3047件中)
瑞樹さん
皆さんは歌舞伎座へ行ったことがありますか?
歌舞伎座の建物自体が登録有形文化財でもありますし、歌舞伎はUNESCOの世界無形遺産に指定されています。
歌舞伎座の建物を見たことがある人は多いと思いますが、中に入るのはちょっと…という方も多いはず。
見たことがあるかないか、はっきり分かれるものだと思います。
でも、300年も続いているのですから、必ずその理由(魅力)があるはずです。
歌舞伎そのものを紹介するのは難しいので、歌舞伎座はこんなところですよ!という旅行記を作ってみようと思いました。
- 交通手段
- 徒歩
-
切符を手に入り口へ。
その入り口付近は特に意匠が凝っていて、是非見て欲しいものです。
歌舞伎座は近く建て直しが予定されているので、今のうちですよ。 -
訪れた時間や時期によっては、この入口に伸びる長い列を見かけたことがある人も多いと思います。
通常歌舞伎座の公演では、昼の部(11時開演)と夜の部(16時半開演)の公演があり、夫々三つくらいの演目が上演されます。
この「一幕見」というのは、その内のひとつだけの演目が観られるものです。
「一幕見席」は歌舞伎座の四階に当たる部分に設置され、座席数90、立見数60、合計150名の定員制。
一幕見の切符だけは、一幕見席専用窓口で販売されます。演目によって開演時間が違うため、販売時間もその都度変わります。これは当日売りのみ。
大体700円から1300円くらいで見られます(学割もあり)。
一流の生音をバックに、一流の役者たちが演ずるのを1000円前後で観られるなんて、お得だと思いませんか?! -
正面入口の左隣のある、観劇折詰弁当処「歌舞伎茶屋」。
季節限定の歌舞伎座特選茶屋弁当(1500円)をはじめとして各種幕の内弁当や、日之出さんやヤマトさん、京樽さんのお弁当などを扱っています。 -
歌舞伎座正面入り口の両脇前には、当月の絵看板が掲げられています。
其々の絵は昼夜の演目毎に主な登場人物が配され、ストーリーの一端も垣間見ることが出来ます。
役者を描いたものと云えば錦絵がお馴染みですが、絵看板は大判の肉筆画で、芝居と役者の全体像を伝え、顔や姿を役者に似せることなく10頭身ほどの全体にうりざね顔。表情もほぼ統一された形で描かれています。
現在歌舞伎座の絵看板を描いているのは鳥居派初の女性絵師である鳥居清光(きよみつ)さん。
鳥居派は芝居小屋の絵看板を描き続けてもう300年以上だそうです。 -
正面入口の右側では、イヤホンガイドの受付があります。
イヤホンガイドとは、演目のあらすじや衣装、道具、音楽、歌舞伎独特の約束事などを、解説してくれる音声ガイドです。
「あらすじを聞いちゃったらつまらないんじゃ?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、あらすじを知っていても、結末を知っていても面白いのが歌舞伎なのです。シェークスピアだってバレエだってオペラだって、同じですよね。
一回650円で、保証金が1000円。
英語のイヤホンガイドもあります。 -
歌舞伎座といえば、幾つかの他の劇場にもありますが、便利なのがこの「切符預かり所」。
例えば待ち合わせをしている人が、開演よりも遅れそう、でも切符は私が持っている…というときはここを利用します。 -
正面入口を上から見たところ。
入って直ぐにモギリの方、コインロッカーや筋書(プログラムのようなもの)などを売るカウンターがあります。
更に、各役者さんたちの後援会の机があり、縁の下の力持ちである奥様方もいらっしゃったりします。
因みに歌舞伎座内にはコインロッカーが幾つかありますが、どれも使用料は100円で戻ってきません。
普通、劇場や美術館のコインロッカーは無料なのになぁ。 -
こちらは正面入り口入って左側にあるイヤホンガイドセンター。
因みに一幕見席用イヤホンガイドも4階ロビー・イヤホンガイドカウンターで貸し出ししてくれます。
日本語版のほかに英語版もあります。
使用料は650円(一幕見席は400円、どちらも保証金1,000円が必要)ですが、この日は三部制なので500円でした。 -
その入口の吹き抜けの壁には、来月と再来月の演目が書かれたボードが貼られています。
おなじみの勘亭流の文字ですね。
この独特の文字には、
・文字を太くすることにより隙間を無くす(=客席に隙がないように)
・文字に丸みを持たせ尖らせない(=興行の無事円満を祈る)
・内側にハネル(=お客様を芝居小屋に招き入れる)
という意味があるとされ、様々なことに縁起をかつぐ芝居の世界ならではの書体といえます。
勘亭流は、安永8年(1779)江戸堺町の書道指南 岡崎屋勘六が中村座のために考案したのがはじまりといわれ、勘六は号を勘亭といったため、その文字を勘亭流と言うようになったそうです。 -
その吹き抜けの隣には、こんな売店があります。和菓子の「正庵」。
その場で食べられるような冷たいデザートや和菓子から、「はな○るマーケット」のおめざで紹介されたものなど、沢山あります。
オススメは落花生・おかき・丹波の黒豆をくっつけて、さくっと口当たりのよい黒大豆つくねだそうです。
歌舞伎座の中には、驚くほど沢山の売店や食事処があります。
通常、劇場内での飲食は禁止されている所が殆どですが、歌舞伎座は席での飲食が可能です。 -
その奥には「芝居茶屋」。
季節のきんつば、お江戸三色豆絞りが人気だとか。
こちらには、お土産用の箱詰めお菓子も沢山あります。 -
「芝居茶屋」の奥には、くずきりを食べられるスペースがあります。
こちらは幕間のみ。
人気があるので、早めに予約することをお勧めします。私が訪れた8月24日の第三部は、もう売り切れでした。 -
二階正面入り口側には、大きな振り子時計と共に歌舞伎役者の銅像が飾られています。
こちらは、九代目市川團十郎丈。 -
では客席に入ってみましょう。
こちらは二階席西側の上部から舞台を見たところ。 -
こちらは三階席の東側上部から舞台を見たところ。
三階とは云えど、結構舞台が近いです。
恐らく、傾斜がかなりきいているのと、座席間が狭い為と思われます。
一度人が入った後に、その奥に座ろうとすると、かなり困難です。 -
一階西側の扉から中を覗くと、こんな感じ。
幕間中は、花道の下が通れるようになっています。
因みに、歌舞伎では花道で演技することも多々あるので、チケットを取るときは花道の内側(舞台向かって右側)をお勧めします。
役者さんたちは、そちらを向いて演技をしますし、西側に座っていると、役者さんに当てるライトがまぶしいこともあります。 -
歌舞伎座内には、沢山の食事処があります。
ここで半日を過ごすわけですから、皆一度は食事を摂ることとなります。
こちらは二階にある「ほうおう」。
壁には緞帳素材で製作された花車が大きく描かれています。
歌舞伎膳(3,500円)や花籠膳 (2,600円)などがあります。 -
歌舞伎座内には、吉兆もあります。
今月は八月納涼大歌舞伎限定、吉兆名物鯛茶漬けが3,800円だそうです。
オリジナル冷酒の吉兆貞翁(1,890円)をはじめとして、各種飲み物も揃っています。ソフトドリンクが210円なのは、結構良心的じゃないでしょうか。
因みに私は、一度も入ったことがありません。 -
券売機でチケットを買う、セルフサービス。
入場時に、予めチケットを購入しておくのがお勧め。
因みにカレーライスは700円。
開場直後(幕前)にコーヒーを注文すると、クッキーのサービスがあるそうです。 -
歌舞伎座内の食事処はちょっと高いなぁ…と思っている方、三階にはこんなところもあります。
カレーコーナー。 -
カレーコーナーの近くの三階通路に飾られている手拭。
ひとくちに手拭と言っても、色々な図柄がありますよね。 -
二階正面入り口側のソファは、食事時の激戦区。
名画を眺めながら、頂けます。
こちらや、通路にあるソファで食事を取りたい方は終演後ダッシュで来ましょう。 -
歌舞伎座内には、沢山の美術品が飾られています。
川端龍子のこの絵は、私のお気に入り。とっても大きい作品です。 -
やっぱりこんな、歌舞伎らしい絵も飾られています。
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歌舞伎の演目でも特に人気の高い「藤娘」を描いたもの。
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こんな、時代を感じさせる板絵もあります。
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一階西側、普段はお弁当の予約や食事処の予約を受け付けているところ。
お正月と夏だけ、福袋が売られています。全部で八種類のものが入っていて二千円。お土産にいかがですか? -
一階西側の売店は、とてもバラエティに富んでいてとても楽しいです。
歌舞伎座ならではのものといえば、やはり舞台写真でしょうか。
その月の舞台を写した写真が一枚500円で売られています。番号が振られていて、それを紙にメモして買います。
因みに舞台写真は、月の始めは未だ用意されていません。 -
こちらはお菓子や昆布のお土産が売られています。
隈取り飴や助六あられがあったり、昆布の容器が隈取ってあったりで、歌舞伎座らしい土産が沢山あります。
私のお勧めは豆入り餅。 -
この月は、月替わりのコーナーに銀座鹿乃子の茹で上げ小豆が登場。
絶品の茹で上げ小豆に、バニラか抹茶のアイスを載せてもらえます。美味しい♪ -
一階西側売店では、様々なものが売られています。
こちらは「めでたい焼」。
尻尾までたっぷり詰まった餡のほかに、紅白の白玉が入っています。この日は特に大人気で、行列が絶えませんでした。
もうひとつ、最中アイスは年中売られていてこちらも人気商品の一つです。 -
一階西側の名物といえば、人形焼き。
歌舞伎座で実演販売を始めて20年になるそうです。小豆や卵にもこだわり、焼きたてが味わえます。
あんこが苦手な人にも、あんなし人形焼もありますよ。 -
餡なし人形焼(勿論、餡入りでも見た目は同じですが)。焼き立てなので、紙袋にそのまま入れてくれます。
そうじゃないものは、 ちゃんとビニールの袋に入っています。 -
一階西側売店奥には、手拭が飾られています。
勿論購入も出来ます。とても季節感に富んでいて、また演目に因んだものも多く、ここに来るとつい一枚、また一枚と手にしてしまいます。
展示に使われているような額や、簡単に手拭を飾ることの出来る器具も売られています。
因みにこの奥にある女性用トイレは、比較的空いていることが多いのでお勧めです。 -
人形焼の直ぐ隣には、文具コーナーがあります。
筆記具やレターセット、一筆箋やぽち袋など、凄く気の利いたものが多いです。
意外にも?「はろうきてぃ」グッズが充実しています。キティが人気演目の役になりきったストラップなど、必見です。かなり不気味。 -
こちらは、手拭や風呂敷が沢山。
歌舞伎役者のサイン入りや、江戸伝統の柄など、様々な種類があります。
歌舞伎座は、和小物の宝庫でもあるんです。 -
こちらも手拭。
豆絞りしか知らないような方が見たら、びっくりするようなこんな色鮮やかな綺麗なものもあるんですよ。
勿体無くて、汗なんかふけない?! -
江戸職人のコーナーその二。
今月は、半被などに見られるような粋な柄のTシャツや甚平が売られていました。
かなりしっかりしたつくりで可愛かったので、一枚買ってしまいました。
大人用はメンズサイズなので、子供用の一番大きいのを買いました(自分用)。2,800円。
大人用は3,800円だったかな。
お孫さんやお子さんのお土産に買う方が多いそうです。 -
こちらも季節感溢れるコーナー。
沢山の扇子が売られていました。
この辺は年末になるとカレンダーになったり、春は桜に関する小物があったり、お正月はそれを祝うものがあったりします。 -
こちらは、月替わりで登場する江戸職人のコーナー。
江戸職人の技を見るだけでも楽しいですが、見ているとすかさず色々と説明して下さるので面白いです。 -
一階西側の桟敷席側には、銀座の松崎煎餅さんが出店。
ここにくれば、わざわざ銀座のお店に行かなくても買えますよ〜。でも観劇中に味わうのは、ご遠慮下さいね。 -
こちらも美味しい、最中アイス。さくさくの最中に、小豆アイスが入っています。おいし〜い。
-
一階西側売店の奥には、こんなピンズもあります。
出てくるのは、何れも歌舞伎に関するもの。 -
さて一階東側売店。
いつも奥様方で賑わっている「佃宝」。
自然を生かした佃煮の買えるお店です。東京土産にもおすすめ。 -
こちらは「平木製菓」。
「俳風お好焼」は歌舞伎座土産の定番商品の一つになっています。4種類(ごま・海老・海苔・プレーン)の味があり、日持ちもするのでお土産にお勧め。 味見も出来ますよ。 -
おっと、こんな梵字をモチーフにしたキーホルダーやストラップなども売られています。
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「翁 錦玉羹」。
歌舞伎座だけで販売されている羊羹です。明治27年創業以来の、抹茶と、上質の寒天、お砂糖と少しのつなぎが入るくらいの素朴な味わいと自然の甘味が持ち味です。
勿論無添加・無着色。廻りのガリガリした砂糖は羊羹が硬くならないためまぶしてあって、この硬い砂糖が錦玉羹の特徴。苦手な人は、除いて食べても美味しいと思います。 -
歌舞伎座の敷地には、お稲荷様があります。
それは一階東側の売店の奥、木挽町通り側で今は喫煙所のある場所。
普段はカーテンが閉められているので、ちょっと開けて覗いてみると、こんな感じです。
初午祭(2月)では、参拝した方にお神酒とお汁粉が振舞われます。
私も偶然その日に行ったことがあり、紅白の白玉入りのお汁粉と、お神酒を頂きました。
歌舞伎俳優さんや劇場関係者の方々も、興行の初日と千穐楽にはお参りする方がいらっしゃるそうです。
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三階の西側には、こんな写真も飾られています。
歌舞伎の歴史を感じられる一面です。 -
これは歌舞伎座だけでなく国立劇場などもそうですが、終演の際には上手から下手へ定式幕(じょうしきまく)が引かれます。
「定式」にはいつも使うもの(道具)という意味があるそうで、写真のような三色の幕です。
左から黒・萌葱色・柿色の三色が使われています。
昔は、江戸三座でそれぞれ違う幕を使っていて、現在のこの定式幕は森(守)田座が使っていたものだそうです。 -
歌舞伎座には何枚も緞帳があります。
幕間に席に着いていると、緞帳の紹介があるので聴いてみても面白いです。
でも余り長く居ると、買い物やお手洗いに行けなくなるのでご注意を。 -
緞帳が変わったところ。
中島千波さんの作品。
歌舞伎座は、行くだけでも興味深いところです。
当然、歌舞伎自体もとても面白いものです。とてもこの旅行記だけでは伝え切れませんが、是非、行ってみて下さい♪
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