2008/07/20 - 2008/07/20
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shinzeeさん
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前日は十和田市現代美術館で新たな青森のアートを体感して、奥入瀬渓流で川と森林に癒され、夜は十和田湖で花火を満喫するというボリューム満点メニューをたいらげた。その反動で多少脚がくたくたになってしまったので、この日はの〜んびりアートを体感することにした。目的場所は国際芸術センターと青森県立美術館。どちらもその中身の展示というよりも建築物として非常に興味があった場所。
それでは二日目出発!
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朝6時に朝日に目を覚まされた。今日も天気は良さそうだ!
早々に朝食をたいらげ、朝の十和田湖を散歩することにした。
昨日の湖水祭りの賑やかさが打って変って、町中しんっとしている。いかにも祭りの後という感じ。しばらく歩くと鳥居が見えてきた。朝の散歩に真っ先に向かったのが十和田湖神社だった。鳥居をくぐって杉並木を歩いて行くと本殿が現れる。思っていたよりも立派な神社でおもいっきり深呼吸したくなる神聖な雰囲気。っと思って深呼吸したら「んげっ」虫が口の中へ。。。木々あるところに虫ありだ〜。 -
神社から遊歩道を通って高村光太郎の乙女の像へ向かった。さすがに十和田湖のシンボル的存在だけあって朝にも関わらず結構人がでていて、いろんな角度から思い思いに写真を撮っていた。こういう彫刻ってどう見たらいいのかよくわかならない・・。まあせっかく来たからとりあえず見ておくかっ!ってぐらいで。
ちょうど像を見ているときに湖畔で地元の方が掃除をしているのが見えた。祭りに後には大量のゴミが残る。何とかならないものなのかなー、一人ひとりの心がけでどうにでもなりそうだけど、少しだからいいやって気持ちが大量のごみにつながるのだろう。 -
そうこうしているうちにバスの時間がせまってきたのでバス停に向かって歩き始めた。湖の畔を歩いていると、まだ営業前の白鳥たちが整然と並んで出番を待っていた。もう何年くらい乗ってないかな〜。久しぶりにちょっと乗ってみたくなってきたが、ここは先を急がなければ。一本乗り過ごすと大変なことになってしまう。
十和田湖駅で次なる目的地国際芸術センターの近くのバス停までのきっぷを購入。どうやらここから出る便では目の前で停まることはないらしくねぶたの里っというところで降りれば近いとのこと。 -
バスを待っていると宿で一緒だった人と再び出会った。これからの長いバスの行程、話し相手が出来てよかった〜。
話をしていると住んでいた場所などでかなり共通項があってびっくりした。行先は八甲田山ということでしばらくは隣でいろんな話で盛り上がった。旅先の出会いは地元の人との触れ合いも楽しいが、旅人との出会いもまた楽しい。ガイドブックには載っていない生の情報が入ってくるから。
そうこうしているうちに、昨日歩いた奥入瀬渓流沿いをバスは走って行く。歩いていた時とは全然違う風景、しかも意外にその道のりは長い。昨日はよく頑張って歩いたな〜・・・っと自分を褒めておく。
奥入瀬渓流を後にしたバスは途中の酸ケ湯温泉と蔦温泉でちょっとの休憩が入る。この二つの温泉とも昔ながらという言葉がぴったりの感じが建物からにじみ出ている。古〜い木造建築の旅館だ。 -
話をしていると時間が過ぎるのは早い、あっという間に八甲田山ロープウェイ前に到着。ここからはまたまた一人になってしまった。
少し進んだところで岩木山展望所という所を過ぎた。ん?岩木山。ちょっと地図で確認・・・。ここが八甲田山で岩木山は、ず〜〜っと西。こんな所から見ることができるんだ、晴れてれば。この日は生憎見通しが悪くなんにも見えない。
そして遂に国際芸術センターが見えてきた。っが通り過ぎてしまった〜。そうそうねぶたの里まで停まらないのだった。どんどん遠ざかっていく切なささ。。。結局かなり通り過ぎたところでで下車。ここからは今来た道を引き返す、しかも上り坂だーー。 -
汗がじわっとにじみ出てきたころに入口に到着した。
人の気配が全然しない森の中を木で組んだトンネルが続いている。そこに日が差し込んで、縞模様の影ができていて面白い。さらに途中途中で野外作品が置いてあり、芸術センターの名を感じさせる。 -
少し行くと、安藤忠雄の特徴であるコンクリート打ちっぱなしの建物が見えてきた。
企画展がやっていて中に入ってみた。もちろん入場無料である。
まあ作品は・・・コメントしないでおきますけど。そこの受付けにいた、すっごい優しそうなおばちゃんとしばらく話をした。
「この後青森県立美術館行きたいんですけどどうやって行けばいいですか?」
『直接ここから行く方法はないのよ〜、私の家のすぐ近くだから仕事がなければ乗せてってあげたいんだけど・・・。』いやいや何て優しいお言葉! -
そしてここでも話題になったのが、その交通の不便さ。十和田湖美術館、国際芸術センター、青森県立美術館などとてもいい芸術スポットがあるにも関わらず、それを結ぶ交通手段が車しかない。これじゃーちょっと勿体ない気がする。
それとおばちゃんと話していて印象に残ったのが、その建築についての話。青森の冬ではこのコンクリート打ちっぱなしの建物はきついらしい。別に住むために作られていないっと言ってしまえばそれまでだが、やはりちょっと引っかかる。自分は最近現代建築にはまって来た新米ものだが、その建物の外見にしか触れていなかった。その土地その土地にあったように外見も中身も変えていくというのが本当に素晴らしい建築物だと認識させられた。思えば昔っからある日本建築はちゃんとそういう風な造りになっているだよな。恐るべし古人の力。 -
半円形の形をしたこの建物は内側が階段状になっていて座ってのんびりすることができる。
さらにもう半分は水に覆われていて、この暑い季節には涼しげな印象を与えてくれる。
この場所は工房や宿泊施設も併設されていて、この日も企画展に出展している小杉武久が泊まっていた。かなり安い料金で泊まることができるが、観光目的では泊まれないらしい。
今度また面白そうな企画展があったときに利用しようかな! -
入口付近から様々な屋外展示があったが、さらに奥の森の中にもいろいろ展示物がありそうなので、散策することにした。
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・・ところがこれが結構過酷。草に覆われている道を通り抜け、でっかい虫が飛びまわっている。しかもなかなか見つからないものがあったり、ちょっと疲れてしまった。
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散策路にはほとんど人がくることがないのだろうか?
この日も一人だけしか出会わなかった。
そもそもこの場所は市街地から結構離れているためにあまり人が来ないみたいで、のんびり見るにはいいのだけれども、ちょっと勿体ない気もする。 -
再びセンターに戻ってきて休憩室&資料室で休もうと思ったら鍵がしまっている。ちょっと困っていると先ほどのおばちゃんが登場!走って鍵を取りに行ってくれた。
しかも中に入って飲み物をおごってくれそうな勢い・・自販機が調整中だったためおばちゃんが申し訳なさそうな表情でごめんなさいね・・・って何でそんなに親切なんですか。 -
このスペースにある本の中に安藤忠雄のサインがあることを教えてくれたおばちゃんは再び仕事へと戻って行った。
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最後におばちゃんとお別れをして、バスに乗り込み青森駅へ。
駅に到着して、今度は三内丸山遺跡と県立美術館行き(この二つは隣接している)のバスに乗ろうと思ったら、これがすごい人。とりあえず一本見送ることにした。そんなに人気があるのか美術館・・・ちょっと嫌な予感がした。
さてさて次のバスに乗り込んでついた先は、やはり長蛇の列。え〜〜ここまで来てこんなに並ばなければいけないのか。っと思って近づいていくと「人体の不思議展はこちらにお並びくださーい」とのこと。なんだなんだ俺が見たいのは常設展!別に並ばなくてもいいんじゃないか。それにしてもこの真っ白な建物は自分好みな感じ。これは中も楽しみだ。 -
ロッカー自体もすっきりとしたデザイン。ここに荷物を置いていざ地下へ。展示は地下2階からスタートする。ここからは写真撮影禁止!
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はいってすぐにあるアレコホールはすごい。なんだこの贅沢な空間は。バレエ「アレコ」の舞台装飾が3枚あって、その中心には面白い形の椅子が置いてあり(車輪付き)思い思いにその絵を楽しむことができる。あまりにもゆったりしすぎてしまって、ちょっとうとうとしてしまう。
そのあとに青森ゆかりの寺山修二や宗像志功、奈良美智などの展示スペースがあって面白い。特に今回注目は奈良美智。自分が行った前日から、あの青森美術館名物の青森犬が間近で見ること触ることができるようになったらしい。しかもこの日は講演会があって美術館を設計した青木淳さんや奈良美智さん、あとは美術館の館長である青森県知事なんかが話をしていたらしい。ほんとはちょっと聞きたかったのだが、これを聞いてしまうとゆっくり見る時間がなくなってしまうので断念。 -
美術館の中から青森犬を見るとその大きさにびっくり、こんなにでかいものだったのか。
そしてちびっ子たちがたくさん見に来ていた。そうこのスペースは外から行く分には無料なのだ。ほんとに地域密着型って感じになっている。 -
この美術館にはフリーゾーンがいくつかあって、ミュージアムショップやカフェだけでなく奈良美智のコミッションワークである八角堂なども見ることができる。ここの美術館のつくりは隣の三内丸山遺跡からヒントを得たらしく、遺跡発掘のトレンチのように美術館の周りは土を掘ったようになっていて、その中に現れたかのような建築になっている。
土壁の色と、真っ白な建造物の対比がとても自分好みでよいな〜。 -
さて美術館を出て今度は間近で青森犬を見ることにした。それ専用の入口から入りせまい階段と路地を通ると現れる。
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学芸員の人に聞いた情報によるとこの青森犬は遺跡発掘の際に現れたというのがコンセプトらしくそれによって下半身が埋まっているのだそうだ。そしてず〜っとお友達を探しているらしい。そう言われればちょっと寂しそうな表情をしている。
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【番外編】
これは館内の地図、さて青森犬はどこにいるでしょう? -
いったん美術館を出て隣の三内丸山遺跡に行ってみた。このあたりからちょっと疲れが出てきていたのだが、せっかく来たのだからという貧乏性的な発想により体に鞭打って足を向けた。
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行ってはみたものの。ん〜〜っという感じ。確かに紀元前にこんな建物を作っていたのはすごいと思うが、あくまでも想像のものだし、復元ではやはりな、っという感じ。あっ!あくまでも疲れた時に見た感想なので、次にもし行く機会があればその感想は変わるかもしれないけど(いい加減!?)。
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さすがに疲れがピークに来ていたので縄文時遊館でしばし休憩。
再び美術館に戻ってきた。 -
実はここで建造物並に気に入ってしまったのがそのロゴタイプとシンボルマーク。水平・垂直・斜め45度の同じ幅の直線だけで作られたそのロゴタイプはとても面白く、なぜか見やすい。
さらにロゴだけでなく喫煙禁止やペット持ち込み禁止の絵も直線だけで作られていた。 -
そしてAomoriのAと木の形を合体して作られたシンボルマークもまたいい。これが単体であるのではなく集団であると森のような雰囲気になる。
しかもこの美術館の壁にかかっているネオン管でできたこのマークは夜になると、青く光る・・・らしい。 -
そう点灯するまで粘ろうかと思っていたのだが、バスの時間もあり結局見れずに帰ってしまったのだ。今度は雪の中で見れたらいいなっと心の中で誓ってお別れをした。
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青森駅に再び到着!せっかく青森にきたのでホタテを食し、今日の宿泊場所である弘前へ向かった。
次の日は白神に行く予定だが、どう行くかこの時点ではまだ決めかねていた。
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