2008/08/01 - 2008/08/01
39797位(同エリア46825件中)
Bachさん
京都の名庭園といわれる100寺院の写真集です。
「京都名庭100選」の一覧リストはコチラをご覧下さい。
→http://shokyoto-kyoto.seesaa.net/
真夏の涼を求めて、洛西大原野の石庭として密かに私好みのスポットとしている「十輪寺」と「正法寺」に伺いました。
さすがにこの熱い(文字通り)時期に来訪者はなく、ひっそりとして独り占めの名刹でした。
「十輪寺」は、平安時代初期に創建され、三十六歌仙の一人で伊勢物語の在原業平(ありはらのなりひら)が晩年ここで隠棲し余生を過ごした場所として有名で、通称「なりひら寺」と呼ばれます。
本堂の裏山には、業平の墓と、業平が塩を焼いて、忘れられない恋人・二条后(藤原高子)への思いを伝えたという塩釜の跡があり、恋愛結婚成就の祈願として親しまれています。
本堂は、屋根が「鳳(ほう)れん形」という神輿(みこし)を模った非常に珍しいもので、文化財指定となっていますが、このユニークな建物を中心に、桜、楓、楠の大木がうまく調和して、四季の移り変わりを絶妙にかもし出していて、幽玄な雰囲気の漂うお寺です。
庭園は、苔と自然石を使って海底を表したもので、大宇宙を感ずるという意味の「三方普感(さんぽうふかん)の庭」とよばれます。
奥を少しずつ高くした遠近法を取り入れており、見る人、見る位置によっていろいろに感じが変わって、見る者の心の様を映し出す「心の庭」といわれています。
三方の、高廊下と茶室、業平御殿から見ると、それぞれ天上界と、人間世界と、極楽浄土の世界を感じ、中央にある大きな3つの石は、過去、現在、未来を表して、この小さな庭の中に、大宇宙を表現しているそうです。
この庭が造られた江戸時代には、藤原の公家達は財力に乏しく、豪華な庭は造れなかったので、このような小じんまりとした空間に広大なものを眺めようとして、この三方を考案し、スルメのように噛みしめて味わい深く、奥深い庭園を造ったといいます。他の豪華な庭園とは趣の違う、見ごたえ充分な私好みの庭園です。
かつて、公家たちがそうして眺めたように、寝そべって「手枕」をして見ると、俗世間から離れたような気分になってきます。
ここで是非見たいのは、春の季節に、高廊下越しに見る樹齢200年の通称「なりひら桜」の豪華な「しだれ桜」と、秋の季節に、樹齢800年といわれる「なりひら楓」と呼ばれる見事な色付きを見せる紅葉。
枝垂桜は「手枕」で見上げると「天蓋の桜」(桜の傘)と言われ、紅葉は、毎年11月23日の「塩窯祭」に天ぷらにされて、訪問客にふるまわれるそうです。
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