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< 城壁の上のハダカの日本人 > Obidos(5月25日)<br /><br />どういうわけか、城壁となると必ず、その上をひとまわりする習慣となってしまった。 York, Chesterなどがなつかしい。<br /><br />こちらは山城のため、城壁そのもののアップ・ダウンが激しい。 太陽がぎらぎらと輝いて、暑い。 相棒は日焼け止めをつけ忘れたとしきりに嘆く。 折り重なる白い家家と、うねうねと廻りをめぐる土色の城壁、青空をバックにそびえる教会の鐘楼、見下ろす緑の平野に黄色い花がアクセントを添えている。 城壁歩きの醍醐味だ。<br /><br />城壁の外側にチョットした丘が連なり風車が見える。 眺望も良さそうなので、登ってみる。 小さなラヂオ放送局とおぼしき建物とアンテナも見える。 風車のあたりをあえぎながら登っていると、下の民家からおばチャンが出てきてなにやら叫んでいる。 しまった、人のうちに無断侵入してしまった。 謝るしかなかろう。<br /><br />どんどん近づいてくるので、謝りの言葉を考えている余裕もない。 なにか言いながら、目の前を通りすぎて、風車小屋の鍵をあけにかかった。 中に入れてくれるとのことらしい。<br /><br />臼があって、トウモロコシの実が少し残っている。 実際に使われているのだ。 シドロモドロになりながら、聞いてみる。 この粉を入れたパン<br />はうまいと言っているらしい。 相棒がチップの催促をするので、ポケットから100esc硬貨を出して渡す。 あとで、相棒いわく、不満そうな顔つきだったと。<br /><br />暑い日差しの中を、城壁の上を歩いていくと、上半身ハダカの異様な男がいる。 下を見ながらなにかしている。 近づいて判った。 スケッチをしているのだ。 しかも、どうやら日本人だ。 暑いですねと挨拶しながら、通りぬけた。日本に帰国後調べたら、今売り出しの画家であった。銀座の画廊で個展を開いていたので、訪れてしゃべろうと思ったが、当方の出る幕は<br />なさそうに多数の人々がとりまいていた。気おくれして、オビドスの城壁で会ったことを云うのもはばかれた。<br /><br />内側がアズレージョで飾られた、特徴のある教会でのんびりとしていると、ドヤドヤと入ってきたのは日本人の団体だ。 ひとしきり、ざわついてまた静かになった。 ポルトガル旅行に欠かせない場所のひとつなので、パック旅行に組み込まれているのだろう.<br /><br />気持ちの良い高台のレストランで昼食を取る。 隣の席から聞いたことのない言葉の会話が聞こえる。 マフィアとその情婦かと意見は一致した。帰りがけに一緒になり、話してみると、ギリシャ人であった。 マドリッドから来たという。 話好きで、会話も弾む。マフィアではないようだ。<br /><br />ワインでほろ酔い加減になりながら、花をちりばめた白壁の小道をそぞろ歩く。 強い日差しと青空と。 言うことなしの一日だ。<br /><br />Lisboa行きのバスを待っていると先ほどの日本人が現れた。 うば車の子供と細君を伴っている。 Coimbra-Nazareのバスで一緒だった。 子供連れでしかも単独旅行とは珍しい。<br /><br />日本画の手法で西洋の文物を描いているとのこと。 バブル期には良く売れましたが、、、、と言う。 取材旅行で、細君が渉外係を担当しての分業体制。Coimbraのファドの店の隅に、顔立ちから日本人のようなスペイン人ような黒髪の若い女性が一人いて、注目したがそれが彼女であった。 <br />

熟年夫婦の珍道中 Obidos / Portugal

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2001/05/25 - 2001/05/25

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oiwasan

oiwasanさん

< 城壁の上のハダカの日本人 > Obidos(5月25日)

どういうわけか、城壁となると必ず、その上をひとまわりする習慣となってしまった。 York, Chesterなどがなつかしい。

こちらは山城のため、城壁そのもののアップ・ダウンが激しい。 太陽がぎらぎらと輝いて、暑い。 相棒は日焼け止めをつけ忘れたとしきりに嘆く。 折り重なる白い家家と、うねうねと廻りをめぐる土色の城壁、青空をバックにそびえる教会の鐘楼、見下ろす緑の平野に黄色い花がアクセントを添えている。 城壁歩きの醍醐味だ。

城壁の外側にチョットした丘が連なり風車が見える。 眺望も良さそうなので、登ってみる。 小さなラヂオ放送局とおぼしき建物とアンテナも見える。 風車のあたりをあえぎながら登っていると、下の民家からおばチャンが出てきてなにやら叫んでいる。 しまった、人のうちに無断侵入してしまった。 謝るしかなかろう。

どんどん近づいてくるので、謝りの言葉を考えている余裕もない。 なにか言いながら、目の前を通りすぎて、風車小屋の鍵をあけにかかった。 中に入れてくれるとのことらしい。

臼があって、トウモロコシの実が少し残っている。 実際に使われているのだ。 シドロモドロになりながら、聞いてみる。 この粉を入れたパン
はうまいと言っているらしい。 相棒がチップの催促をするので、ポケットから100esc硬貨を出して渡す。 あとで、相棒いわく、不満そうな顔つきだったと。

暑い日差しの中を、城壁の上を歩いていくと、上半身ハダカの異様な男がいる。 下を見ながらなにかしている。 近づいて判った。 スケッチをしているのだ。 しかも、どうやら日本人だ。 暑いですねと挨拶しながら、通りぬけた。日本に帰国後調べたら、今売り出しの画家であった。銀座の画廊で個展を開いていたので、訪れてしゃべろうと思ったが、当方の出る幕は
なさそうに多数の人々がとりまいていた。気おくれして、オビドスの城壁で会ったことを云うのもはばかれた。

内側がアズレージョで飾られた、特徴のある教会でのんびりとしていると、ドヤドヤと入ってきたのは日本人の団体だ。 ひとしきり、ざわついてまた静かになった。 ポルトガル旅行に欠かせない場所のひとつなので、パック旅行に組み込まれているのだろう.

気持ちの良い高台のレストランで昼食を取る。 隣の席から聞いたことのない言葉の会話が聞こえる。 マフィアとその情婦かと意見は一致した。帰りがけに一緒になり、話してみると、ギリシャ人であった。 マドリッドから来たという。 話好きで、会話も弾む。マフィアではないようだ。

ワインでほろ酔い加減になりながら、花をちりばめた白壁の小道をそぞろ歩く。 強い日差しと青空と。 言うことなしの一日だ。

Lisboa行きのバスを待っていると先ほどの日本人が現れた。 うば車の子供と細君を伴っている。 Coimbra-Nazareのバスで一緒だった。 子供連れでしかも単独旅行とは珍しい。

日本画の手法で西洋の文物を描いているとのこと。 バブル期には良く売れましたが、、、、と言う。 取材旅行で、細君が渉外係を担当しての分業体制。Coimbraのファドの店の隅に、顔立ちから日本人のようなスペイン人ような黒髪の若い女性が一人いて、注目したがそれが彼女であった。 

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