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<カンタベリー大寺院> Canturbery &amp; Chilham Village (July 03)<br /><br />明日はベルギーへ渡り、12日のアムス出発まで10日を残すのみとなる。荷物の整理をし、不要になった衣類や、みやげなどを海送小包で送ることにした。 宿舎の近くには郵便局がないし、バスの時間の都合もあるので、二人で手分けして紙袋に入れてカンタベリー行きのバスへ乗りこむ。 <br /><br />カンタベリーに着いて、真っ先に郵便局へ行く。 手ごろな大きさの小包用のボックスがあり、ウマイ具合に一つにおさまった。 窓口に行くと、二つに分けた方が送料が安くなると教えてくれる。 先ほど買った局内の売店へ行って小型のを二つにしたいと言うと、取り換えてくれた。 一度荷造りしたため、返品する方は少し傷が残っているので気にすると、問題ないと言ってくれた。  親切なものだ。<br /><br />何はともあれ、大寺院へ行く。 日本人客も多いとみえて日本語のパンフレットがある。 黒太子の甲冑だとか、ベケット大司教の暗殺だとか英国史を少しでも理解していれば、もっと楽しめるはずだが、にわか勉強ではおのずと限界がある。 さはさりながら、英国で一、二を争う大寺院の雰囲気だけは十分に味わった。<br /><br />中学生くらいの一団がやってくる。 フランスから来たと言う。 社会見学のようで、引率者の言うことをおとなしく聞いているし、教会のなかではお互いに制止しあって静かだが、外へ出ると、ふざけあったりして、本当ににぎやかだ。 食堂といわれている、大広間でバザーのようなことをやっている。 覗いてみたが、古着のような衣類から日常の生活雑貨などが並んでいる。 特に欲しいものもないので、早々に退散する。<br /><br />参拝客相手のみやげ物屋や食べ物屋が門前に並んでいるのは、いずこも同じ。 ロンドンからやって来た直後だからか、地元の人々もどことなく田舎くさく、店の飾りつけも華やかさにかける。 宗教都市だからかも知れない。<br /><br />カンタベリー物語を題材とした博物館があるので入ってみる。 巡礼の道中の苦難を書いたものだと覚えていたが、人形劇に作り上げられている場面から想像すると、コメデイータッチの話が多いように見うけられる。 物語そのものを読んだことがないので、本当のことは判らない。 昨日のドーバー城の人形や擬音効果など、同じようなしかけになっている。 ロンドンの蝋人形館の展示もそうだが、歴史などををこのように再現してみせるという考え方はどうも英国人の特徴のような気がする。<br /><br />カンタベリーから30分ほど走ると、中世の荘園がそのままに取り残されている村、Chilham Villageがあるという。 バス・センターへ行って時刻表を調べると、3時間程度あれば往復可能だ。 どことなく、素朴な感じのある田舎のおばチャン達の仲間に入れてもらって、バスに乗る。 天気も良いし英国で最後の田園風景を楽しむ。 同じ風景でもCotswoldsとは違って牧場よりは畑の方が多いように見える。 <br /><br />もう一つの違いは、あまり知られていないためか、観光客が少なくて、ひっそりとした田舎の姿が傷つかずにこのまま残り続けていくように思われる。居あわせた観光客もそのように感じているのか、思い思いの姿でくつろいでいるところが、気に入った。 もちろん彼らは車で来ているので,帰りのバスは我々だけであったのは言うまでもない。 <br /><br />しかしながら、最後の最後に悪いことばかりが続いた。 カンタベリーからドーバー行きのバスが待てども待てども来ない。 同じ乗り場から出るロンドン行きはほぼ定刻に行ってしまったのに、 ロンドンからのドーバー行きは、運転取りやめか? すでに1時間以上は過ぎた。 他に乗客も居ないし、もう街の人通りもなくなった。 腹も減ったが、サンドウイッチを売る店すら閉まっている。<br /><br />ここは決心のしどころと、バスは諦めて鉄道に切りかえる。 やや距離はあるが、空き腹をこらえて必死の思いで歩く。 パン屋、お菓子屋、雑貨屋など食べ物が手に入りそうなところは一つも見つからない。 駅についたが発車時刻までさらに一時間ほど。 万事休す。<br /><br />ドーバーについて、レストランを見つけてほっとする。 宿の夫婦に昨日の続きの日本語の勉強の約束があったが、遅くなりすぎた。 空腹がおさまって、眠気も出てきた、約束はキャンセルしてもらって眠りにつく。 明日はフェリーでベルギーだ。<br />

熟年夫婦の珍道中 Canturbery, Chilham Village / UK

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2000/07/03 - 2000/07/03

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oiwasan

oiwasanさん

<カンタベリー大寺院> Canturbery & Chilham Village (July 03)

明日はベルギーへ渡り、12日のアムス出発まで10日を残すのみとなる。荷物の整理をし、不要になった衣類や、みやげなどを海送小包で送ることにした。 宿舎の近くには郵便局がないし、バスの時間の都合もあるので、二人で手分けして紙袋に入れてカンタベリー行きのバスへ乗りこむ。 

カンタベリーに着いて、真っ先に郵便局へ行く。 手ごろな大きさの小包用のボックスがあり、ウマイ具合に一つにおさまった。 窓口に行くと、二つに分けた方が送料が安くなると教えてくれる。 先ほど買った局内の売店へ行って小型のを二つにしたいと言うと、取り換えてくれた。 一度荷造りしたため、返品する方は少し傷が残っているので気にすると、問題ないと言ってくれた。 親切なものだ。

何はともあれ、大寺院へ行く。 日本人客も多いとみえて日本語のパンフレットがある。 黒太子の甲冑だとか、ベケット大司教の暗殺だとか英国史を少しでも理解していれば、もっと楽しめるはずだが、にわか勉強ではおのずと限界がある。 さはさりながら、英国で一、二を争う大寺院の雰囲気だけは十分に味わった。

中学生くらいの一団がやってくる。 フランスから来たと言う。 社会見学のようで、引率者の言うことをおとなしく聞いているし、教会のなかではお互いに制止しあって静かだが、外へ出ると、ふざけあったりして、本当ににぎやかだ。 食堂といわれている、大広間でバザーのようなことをやっている。 覗いてみたが、古着のような衣類から日常の生活雑貨などが並んでいる。 特に欲しいものもないので、早々に退散する。

参拝客相手のみやげ物屋や食べ物屋が門前に並んでいるのは、いずこも同じ。 ロンドンからやって来た直後だからか、地元の人々もどことなく田舎くさく、店の飾りつけも華やかさにかける。 宗教都市だからかも知れない。

カンタベリー物語を題材とした博物館があるので入ってみる。 巡礼の道中の苦難を書いたものだと覚えていたが、人形劇に作り上げられている場面から想像すると、コメデイータッチの話が多いように見うけられる。 物語そのものを読んだことがないので、本当のことは判らない。 昨日のドーバー城の人形や擬音効果など、同じようなしかけになっている。 ロンドンの蝋人形館の展示もそうだが、歴史などををこのように再現してみせるという考え方はどうも英国人の特徴のような気がする。

カンタベリーから30分ほど走ると、中世の荘園がそのままに取り残されている村、Chilham Villageがあるという。 バス・センターへ行って時刻表を調べると、3時間程度あれば往復可能だ。 どことなく、素朴な感じのある田舎のおばチャン達の仲間に入れてもらって、バスに乗る。 天気も良いし英国で最後の田園風景を楽しむ。 同じ風景でもCotswoldsとは違って牧場よりは畑の方が多いように見える。 

もう一つの違いは、あまり知られていないためか、観光客が少なくて、ひっそりとした田舎の姿が傷つかずにこのまま残り続けていくように思われる。居あわせた観光客もそのように感じているのか、思い思いの姿でくつろいでいるところが、気に入った。 もちろん彼らは車で来ているので,帰りのバスは我々だけであったのは言うまでもない。 

しかしながら、最後の最後に悪いことばかりが続いた。 カンタベリーからドーバー行きのバスが待てども待てども来ない。 同じ乗り場から出るロンドン行きはほぼ定刻に行ってしまったのに、 ロンドンからのドーバー行きは、運転取りやめか? すでに1時間以上は過ぎた。 他に乗客も居ないし、もう街の人通りもなくなった。 腹も減ったが、サンドウイッチを売る店すら閉まっている。

ここは決心のしどころと、バスは諦めて鉄道に切りかえる。 やや距離はあるが、空き腹をこらえて必死の思いで歩く。 パン屋、お菓子屋、雑貨屋など食べ物が手に入りそうなところは一つも見つからない。 駅についたが発車時刻までさらに一時間ほど。 万事休す。

ドーバーについて、レストランを見つけてほっとする。 宿の夫婦に昨日の続きの日本語の勉強の約束があったが、遅くなりすぎた。 空腹がおさまって、眠気も出てきた、約束はキャンセルしてもらって眠りにつく。 明日はフェリーでベルギーだ。

同行者
カップル・夫婦
交通手段
鉄道 高速・路線バス

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  • Chilham village の11世紀に建てられた城の一部で、今は買い取った人の持ち物だそうだ。

    Chilham village の11世紀に建てられた城の一部で、今は買い取った人の持ち物だそうだ。

  • 古い城の隣りにつくった<new castle&gt;だそうです。我々庶民には縁のない人物が住んでいるのだろう。<br /><br />

    古い城の隣りにつくった<new castle>だそうです。我々庶民には縁のない人物が住んでいるのだろう。

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