2007/04/30 - 2007/05/06
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ishicameraさん
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ネパールが恋しくなったら、気まぐれに更新中。
美しいものも汚いものも、富むものも貧しいものも、神像も塵芥も、全てが綯交ぜになり共存する街-カトマンズ-。
すべての街角に神様がいて、全ての通りに物乞いがいる。
ひとびとは躊躇無くごみを道端に頬リ投げ、街角の神に跪く。
家と家とが傾いて支えあい、境界が曖昧になった、傾斜する木造5階建住宅。
緻密な装飾がほどこされた美しい木造寺院。
何もかもが自然にただそこにある。
そして、なんだか笑っている街。
ネパール旅行記第2弾は街編です。
-
カトマンズの路地裏を彷徨っていると、急に広場のような場所に出た。
広場から見ると家々は微妙に傾斜して、上階が張り出し、お互いに支えあっているようにも見える。
地震がないからか・・・。
何処までが境界なんて気にしない。
色はバラバラなのに、不思議と均整がとれている。
なんだろう、この感じ。
包まれているみたい。 -
街角には、やたらと神様がいる。
そして、全ての神様に真新しいティカが着いている。
信仰されている証拠。
仰々しい神様ではなく、ふと道端にいる神様。
みんな気軽にお祈りしていく。
日常に神様がいて、
その前にゴミを平気で捨てている・・・。
そのユルサが愛しい。 -
静かな午後。
路地裏は薄暗い。
赤い服を着た女達が、気だるそうに井戸端会議をしている。
この路地にも神様がいて、物言わず佇んでいる。 -
神様が汚れているのは、
大切にされている証拠。
祈れば祈るほど、
神様は色を増す。
焦げていく。 -
自転車も勢いよく飛び出している。
無数に。
色とりどり。 -
青空蚤の市。
本当の人はどこ???
虚ろに見つめる群集。
その傘は雨傘、
空色のドレスを着たお嬢さん。 -
この路地、
吸い込まれる。
汚くて、すごく綺麗。 -
人の流れがある方向に。
何があるのか???
お祭り?
ハーメルンの笛吹き男にさそわれて。
私も路地を進む。 -
鮮血色の旗。
あぁ、今日はメーデー。
デモだったのですね。
私のトラウマ。 -
カトマンズのデモは踊り
私の赤いトラウマなど
嘲るように
アッケラカンとしていた
私よりも
はるかに苦しい暮らしの中で
幸福は何処にあるのか -
カトマンズの神様は赤く奉りあげられ
どこか嬉しげで
恥ずかしげで
紅く汚すは
愛しき故に
触るる霊代の
艶かしさや -
歩道橋から覗く
首都の交差点。
そこに人々の暮らしが溢れ出していて -
タメルチョークに人々の現在がある
私の暮らす街と
どこか似た華やかさ
何故か急に淋しくなった -
あなたはどうして
そんなに
やさしく
微笑っているのですか
残照があたたかいからでしょうか
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この旅行記へのコメント (7)
-
- シンバさん 2010/11/04 17:33:29
- キャベツの収穫が終わったら・・・
- アーティチョークを育てたいと思っています。
突然ですが、
ここ最近、ネパールに恋しています。
ishiちゃんのように、上手くは旅できないけど・・・
プールのクロールだけは、負けたくありません!!!
シンバ
- ishicameraさん からの返信 2010/11/04 23:05:16
- アーティチョークは
- 突然ですが。。。
アーティチョークはのんびりが一番♪
そして、私が笑顔を集めはじめたのは、ネパールの旅がきっかけなんですよ。
私にとっては特別な街、カトマンズ。
インドもチベットもそしてネワールも!!!
そして、山も呼んでるよぉ。
砂漠に恋するishicamera
-
- 前日光さん 2008/10/02 22:49:17
- どうして、そういつも・・・
- こんばんは〜
まったく、ishiさんの写真&文章はなんて適切に表現しているんだろう!?
カトマンズの猥雑さも神聖さも。
全てが渾然一体化している、もう私にはその場所を訪れる体力も気力もなくしてしまっている、混沌とした世界。。。
そう、どっちも(清浄さも汚れも)究極のところでは一緒なんだと思う。
ただ年と共にシンドクなるものがあるんだよね。
できれば快適さ(何をもって快適というかは問題だけど)を求めてしまう自分がいて、それは堕落なのかもしれんなぁ???
とにかく、ishiさんのバイタリチィには脱帽なのだった。。。
ありがとう、せめて文化的であるとか、清潔さなるものに汚染された自分に気づいた時には、あなたのブログを見にきます。
じゃぁねぇ〜
前日光
- ishicameraさん からの返信 2008/10/02 23:37:29
- 実は快適♪
- 前日光さん こんばんはぁ〜♪
いえいえ、勿体無いお言葉を。
蟻が十ございます。(ヤバイまたオヤジギャクを・・・==;)
カトマンズ・・・ふふふ実は快適旅行だったのですよぉ♪
ちょいとボーナスが良かったので豪遊したのです。
私には不釣合いな老舗ホテルにバックパックでチェックイン。
なっなんと中庭にはプールなんぞがありましたよ。
昼間はチャリで排気ガスの中を激走したり、安い定食を食べたり、いつもながらの旅なのですが、なぜか夜だけリッチでしたぁ。
ホテルのプールで優雅に泳いじゃったりして・・・しかし、私はいつしかマジモードに、優雅なスイミングのはずが、がっつりクロールかましてしまった。
となりで泳いでたアメリカ人カップルが、ひとり黙々と泳ぐ日本人女を煙たそうに見てましたよぉ。。。(笑)
実は、人の写真をちゃんと撮り始めたのが、ネパールからだったのです。
すっごくみんな優しくて。
そして、美しくて。
気づいたら、自然に子供達に声を掛けて、写真を夢中で撮っていました。
だから、カトマンズは私にとって特別の街なんです。
あのおおらかさ・・・街中に漂う不思議なユルサ。
あぁ、やっぱり大好きな街カトマンズ。
カキコミも長くなっちゃった。。。。ゴメンナサイ。
ishi
-
- 風神さん 2008/06/18 20:03:49
- 今晩は
- カトマンズは20年以上前から何回も行ってますが、行くたびに良さが失われていくようで残念です。
特に1992年ころの政変でカトマンズの人口が激増したあとは、変わり方が大きかったように思います。
ところでなぜこの写真がishiさんのトラウマにむすびつくんですか?
- ishicameraさん からの返信 2008/06/18 22:37:24
- 政治的な家
- > カトマンズは20年以上前から何回も行ってますが、行くたびに良さが失われていくようで残念です。
> 特に1992年ころの政変でカトマンズの人口が激増したあとは、変わり方が大きかったように思います。
風神さんは政変以前のカトマンズをご存知なんですね。
カトマンズの所々に美しかった街の欠片が残っていますが、あの欠片が全体を覆っていたとしたら・・・さぞ、美しい街だったのでしょうね。
> ところでなぜこの写真がishiさんのトラウマにむすびつくんですか?
私は保守的な田舎町で育ったのですが、父が政治活動(反保守)をしていて、子供の頃よくカラカワレタリしました。
父の意思で、東京までつれてこられて、デモ活動に強制参加させられたり・・・。
今では平気なのですが、子供の頃はかなり悩んだので、デモを見たりするとちょっとほろ苦い感覚が・・・。
ishi
- 風神さん からの返信 2008/06/19 06:24:54
- それは確かに・・・
- 子どもには辛いことですね、ほかの子との関係も、上京デモ参加も。
私には「トラウマ」と聞くとつい放っておけない悪癖があって・・・
旅行から離れすぎ話題ですいません。 風神
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