福島・信夫ずり

2008/01/13 - 2008/01/13

寒い一日、東北道は那須高原から先は雪。

福島市内に入ると、駅前の信夫山も真っ白な雪で覆われている。


「信夫文知摺」（しのぶもぢずり）


平安時代から続いている、しのぶ摺り模様。


かつては芭蕉も奥の細道でこの地を訪ね名句を残している。



「早苗とる　手もとや昔　しのぶずり」



又、後年子規も訪ね、


「涼しさや　昔を語れ　忍ぶずり」


同行の3句。



「夕暮れに　雪を融かして　忍ぶずり」



「案内する　雪白の手や　しのぶずり」



「夕暮れの　信夫の里に　雪の舞」



併設された博物館の品のある女性（にょしょう）の説明によれば、

この地には平安時代の按察使・源融と山口長者の娘・虎姫の悲恋物語の池もある、

とのことであった。

エリア 福島市(福島)

• 交通手段: 自家用車

平安時代の昔から受け継がれている信夫文字摺り。
信夫石は今でも大切に保存されている。

山椒大夫の「安寿と厨子王」の悲しい物語。二人の姉弟もこの地より都に向けて旅立った。

冬の夕暮れ、信夫の里に今日も粉雪が舞っている。