2008/04/11 - 2008/04/11
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4nobuさん
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今回の北陸旅行のもう一つの目的は朝倉氏遺跡にかみさんを案内することだ。
交通の便が悪くてそれに宣伝が地道なのであまり知られてないが「日本のポンペイ」といわれているのはちょっと大げさにしても、商売くさくなく真面目な好感度の高い発掘と展示は遺跡と歴史好きにはお薦めのところだ。
戦国時代に越前の国守であった朝倉氏の5代100年に亘る本拠で越前国の政治、経済、文化の中心地として栄えた。(1471〜1573)
福井市の南東のはずれにある狭い一乗谷に上下の土塁(城戸という)に挟まれた長さ約3km 幅500mの 城館、家来の居住地、民家の集合体である。
なお戦時のための山城が背後にあり、そこまでは標高差400m所要時間1.5時間かかる。
1573年に織田軍に徹底的に破壊されて滅亡した後この地の領主の柴田、松平はより便利な平野に居城を構えたのでここは山村の集落として飲みの存在となり、400年間土に埋もれていた遺跡は奇跡的によく残されている。
近年の調査は昭和42年に始まり46年には特別史跡に指定されたが、ちょうどこの地の周辺では農業構造改善事業が始まってブルドーザも動き始めた時期で、まさに危機一髪だった。これらが日本のポンペイといわれる所以である。
この遺跡で特に注目して見たのは「一乗谷朝倉氏庭園」として国の特別名勝として指定された庭園で、造られたまま改変されずに室町時代の様式をよく保存された名園を楽しめたことが今回の旅の収穫であった。
永平寺から朝倉遺跡へは近年開通した三万谷トンネルを利用すれば近いが直通バスがなく福井に一旦戻らねばならずそれに2〜3時間に一本のバス利用となる。前回はタクシーを利用したが1人でとんとん二人ならはるかに安くお薦めだ。ただし冬季は積雪で通行禁止となるが前回は12月でも幸運にも通行出来た。今回も初めはタクシー利用のつもりだったがバスの切符を買った後で駅レンタカー事務所の前で気がつきレンタカーに変更する。おかげで遺跡だけでなく、離れた場所にある県立遺跡資料館にも行けた。事前勉強不足で光照寺、城戸、安養寺、石仏、一乗滝に行かなかったのは残念。
詳しくは http://okhome.hp.infoseek.co.jp 戦国大名越前朝倉氏
福井でレンタカーを返して駅に行くと駅が騒がしい。米原行きの一つ前の特急が故障で立ち往生していつ復旧かわからず、したがってわれわれの特急も遅れるはず。駅員に薦められ早い時間の鈍行で米原へ発つ。おかげで当日に帰宅できたが福井市内の名園、養浩館をかみさんに見せる時間がなくなった。
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一乗谷の俯瞰図。案内所にある絵から。左端に一乗谷川、その右岸に館群。
右端の山の上に山城がある。谷の向こうには日本海が描かれている。 -
山城など関連する周辺も含めた地図。拡大してご覧ください。
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左岸つまり館の対岸にある武家屋敷群(町並み復元地区)の模型。手前が北で、左に一乗谷川、右手が高くなる。中央の道の右側に大きな邸宅跡があり、左側には小さな武士や商人の家があったようだ。
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町並み復元地区の一部は復元したメイン道路。右側に小さな家が並び、左には土塀を張り巡らした邸宅があった。
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土塀の中に入る。礎石が並んで、井戸の位置には模型の井桁が置いてある。土塀に近い方に大きな部屋の主宅があり、奥の山裾の方に蔵や家人の住まいがあったと推定されている。
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西側の土塀に続く門はこのように4本柱の門なのに東側のは2本柱の簡単な形式で格式が違う。
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庭園を中心にした説明図
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領主の館(朝倉義景館)を県道から見る。館の正門が目立つ。
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館を取り囲む堀を渡ると唐門がある。この城址のシンボル的風景となっている。
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唐門は五代義景を弔うために秀吉が建てたといわれる松雲院の正門だったのを移設したもので朝倉時代の遺構ではない。現在のものは江戸時代のもの。
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裏山に少し上がって湯殿跡庭園からの館跡の全景。右端が義景館跡庭園。汀の庭石が建屋の礎石を兼ねた様式がこの写真でわかる。
グレー部分が建屋跡でその間に挟まれた白い部分が中庭。中庭の中央の緑部分が日本最古の花壇が発見されたところで検出した花粉からキク、ハギ、シャクナゲ、ボタンなどが確認されている。 -
義景館に近づいた俯瞰。グレーの建屋跡で、手前が主殿で接客と会所で、ここでは見えないが手前右に数奇屋と庭園がある。
右端に花壇と常御殿があり日常生活の場。中央が供待ち、台所など。奥の方に厩と桜に囲まれた正門(西門、唐門とも) -
正門側から俯瞰した義景館跡の模型。庭園は建屋に隠れて見えない。この模型の右上に見える平地が湯殿跡庭園にあたる
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朝倉(義景)館跡の泉の右手前は会所(泉殿)で、左向こうには数奇屋(茶室)があり、いずれも池の汀の庭石が建屋の礎石を兼ねて、水と建屋の融合した和風庭園のいぶきが伺える。
手前の緑部分は花壇跡。 -
完全に埋没していたのが昭和43年の調査で発掘された。南東の山からジグザグに下った水は中央の滝石組みに導かれる。左の方に石橋の残痕がある。さらに左の方に枯山水があるがここには写ってない。
庭石には一部に海石も使われており。華麗な桃山様式庭園の芽生えといわれている。 -
裏山の庭園めぐりに坂道を登る。
南陽寺跡庭園は離れていて坂道を登らねばならず、しかも残された庭園の規模は小さいので今回は省略することにする。 -
湯殿跡庭園。朝倉義景館跡庭園の上に上がったところにあり、この谷で最も古く、規模は小さいが回遊式の庭園。細長くいりこんだ複雑な形状で、巨石、滝石、など豪快な石組みで戦国の気風がうかがえると書いてあった。
左の方に園路の跡が見つかりまた右の池尻の近くには橋をかけた石が見つかった。
その排水溝の先の空壕を越えたところは中御殿跡といわれているが遺構はほとんどない。 -
池のある庭園というより石と樹木と背景の配置が周囲の平地とバランスがよく。しばし静かにたたずむ。
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見事に古びた石が、池・桜との取り合わせが美しく楽しく眺めて休む。
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指のように伸びた池の指先の一つに組まれた石を鶴石組みと呼んでいる。
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当初は水を張らない池かと思われたが発掘調査の結果導・排水路が見つかり水を湛えていたことがわかる。
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諏訪館は五代当主の4人目の側室小少将の館で、その庭園は一乗谷で最も大きい回遊式の庭園である。
庭園は上下2段につくられ、上段には滝石組みとそこに水を供給する暗渠と泉がある。下段の滝は傍に高さ4mもある石と山もみじの古木が配され、また池中のそれぞれの石も形式に従ってよく配置されている。池尻には橋も架けられ豪壮で華麗な日本で第一級の庭園となっている。 -
滝口から諏訪館の館跡側を見る。
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池尻から滝口を見る。
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諏訪館跡の礎石
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諏訪館の下では発掘が続けられている。
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この旅行記へのコメント (4)
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- keitoさん 2008/05/30 22:12:25
- はじめまして keitoです。
- 先日は私のブログにようこそお越しいただきました。
4nobuさんはこの春北陸を旅されたんですね。
如何でしたか?
朝倉氏遺跡の素敵なブログや北陸旅行記、拝見しました。
まるで絵画のようにきれいな緑が表現されていて、素晴らしかったです。
ここの桜はいつもひっそりと佇んでいて、地元の私でさえもニュースで報道されて思い出すって感じです。
実に久しぶりに訪れたのですが、良い所でした。
又機会があれば北陸にお越しください。では・・・
- 4nobuさん からの返信 2008/05/31 00:22:44
- RE: はじめまして keitoです。
- keitoさんはじめまして&メールありがとうございます。
書きましたように朝倉遺跡は大変に気に入り、今回の旅はかみさんに見せるためでした。
あなたのブログで、遺跡も足羽川も夜桜が素晴らしい事を知りました。次回は泊るように致しましょう。福井にはまだ行きたいところがありますし。
実は足羽川も行くつもりだったのですがすっかり忘れてしまっていて、乗った列車が川を渡るときに堤防の桜が見えて気が付き、しまった!
せっかくレンタカーを借りときながら・・・。最近とみに頭の巡りが遅くなりました。年ですからね。
それからソースかつどんもです。しかしこちらはそれほど期待はしてなく話題程度でしたが。この種の丼は各所にありますがどう違うのでしょうか。地元の方のご意見をお願いしたいです。
- keitoさん からの返信 2008/05/31 07:59:58
- ソースカツ丼★
- ぜひ!次回は足羽川の桜も楽しんでくださいね。
さて、「ソースカツ丼」
福井のソースカツ丼のソースの味と、カツの形が特徴でしょうか。
ソースは甘辛く、何でもなさそうですが、他県で同じ味のソースを使ったお料理は食べた事がありません。何処にでも有りそうで何処にも無い味なんです。ありきたりの調味料のベストな取り合わせで生まれた味ではないかと。
カツは、「えっ!?」と思うかも知れませんね。ヒレ肉を叩いて伸ばし(これが食べやすくなり)、衣はかなり細かなパン粉です(これがソースが良く染みる)。
キャベツがご飯の上に乗ったりしません。ソースを少しかけたご飯の上に、ソースを染みこませたカツが乗っているってわけです。
素朴な庶民の「丼」です。
気をつけていただきたいのは、お店選び。福井市内で言うなら老舗の「ヨーロッパ軒(県内各地に支店有)」or「ふくしん」以外は福井のみんなに愛されているソースカツ丼とは呼びたくありません。
こちらはお蕎麦も美味しいですよ。私は信州より美味しいと思っています。慣れ親しんだ味だからかもしれませんが。おろしそばは蕎麦の中では一番美味しい食べ方だと、自分では思っています。
私は子供の頃、他県に行き「カツ丼」を注文して出された「卵カツ丼」に心底驚きました。もう全く別物ですね。あの形が普通に出されるのは福井だけと初めて知ったのでした。
また機会があれば、若狭にもお寄りくださいね!
- 4nobuさん からの返信 2008/06/01 00:09:02
- RE: ソースカツ丼★
- 早速のソースカツ丼情報ありがとうございます。
実は高校時代を過した兵庫県加古川地方に昭和30年大半ばに(その頃にはもう関東に就職してました)カツメシという料理?が名物になっていますので気になりました。ご回答によれば違いはカツの厚さが違うようです。それに皿と鉢の違いがあります。福井のはどうやらドイツのウインナーシュニッツルに酷似です。薄くしたのを揚げるのでウインナーシュニッツルと同様にカリッとして美味しいでしょうね。懐かしくなりました。なおドイツのは若い牛肉ですが。
若狭は10数年前に舞鶴からのレンタカードライブで敦賀に行く時に小浜で城址、長源寺、空印寺に慌しく立ち寄りましたが残念ながらどうしてか三方と周辺の名所に寄らずに敦賀に直行してしまいました。次回はと思ったような記憶があるのですがまだ実現しておりません。
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