2008/04/17 - 2008/04/20
1456位(同エリア1641件中)
新美勝利さん
● 西安浪漫旅情 序
先週4日間西安を旅してきた。
悠久の古都 長安〜西安を垣間見て記しておきたい事が一杯だ!
まずは留守中の出来事を処理してから写真を整理しながら思い出を書いてみようと思う。昨日中国各地で発生したフランス企業に対するデモにも遭遇した。われわれは偶々そのデモの行われている隣りのホテルで昼食を食べる事になっていた。
バスが駐車できなくて遠くから歩かされてしまった。
中国の発展は沿海州ばかりでなく西北の陝西省でもその息吹をひたひたと感じた。
- 同行者
- 友人
- 一人あたり費用
- 5万円 - 10万円
- 航空会社
- 中国東方航空
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為替レートを確認する
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1.憂鬱な旅立ち
西安への旅立ちは雨だ!
天気予報どおり午前6時ごろから降りだした。1週間ほど前から天気が崩れるという予報が当らないことを願っていたのだが、余りにもピッタリの予報結果に憂鬱になってくる。
予報では西安も旅行中雨模様のようだ。
出国セキュリティ検査でトラベルミン内服液20mlを指摘された。
飲めという!
すこし飲んで蓋をしようとしたが没収されてしまった。昨年もつい先日もフリーパスだったのに・・・
ハッキリ薬と分っているのだし、密閉状態なのに・・?
セントレアからの中国東方航空は定刻9:00に出発した。
飛行煮の座席が前の方だ。このような旅行では何時も最後部が多いのだが・・・・
上海経由便だからかな?
現地時間10:40分上海浦東国際空港へ到着した。
われわれは西安まで行くのだが一旦ここで機内から降りて入国手続きをする。
西安までの客が前部席を占めていたのはここで理解できた。機内から出ると係官かFrom Ngoya? と叫んでいる。誘導されて行くと
一般乗客と区別されて入国手続きをするようだ。
搭乗券の半券を確認後茶色の経由便カードを渡される。
それをもって入国審査を受ける。その後セキュリティー検査を受けてから待合場所で出発時間を待つ。
以前頂いて美味しかった五果酥というお菓子を買った。
75元だった。
http://www.xingjiazhuang.com/xjz_goods.php?gid=49
再び同じ飛行機の同じ席に搭乗した。
西安へ飛び立つ準備が出来た。 -
上海までの機内食
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上海浦東空港で乗り継ぎ
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上海浦東空港国内線搭乗口へ
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2.地上飛行機内で食事
シートベルトをしっかり締め、アテンダントの緊急安全説明も終え今にも動き出すのかと思いきや、その気配は全くない。
暫くすると食事が出てきた。
地上の飛行機の中で食事なんって初めてだ!
何かおかしいな? 食事が出るということは・・・食べえ終えて片付けるまで飛び立たないわけだからかなり遅れることになる。
なんの説明もない!
隣の席にはブラザーの技術の方が座っていた。
メキシコの子会社の社長を西安ブラザーへ案内するところだという。
スペイン語と英語が堪能だという。
1時間ほど経ち、テーブルが片付けられたころ中国語と英語で説明があったようだ。隣のブラザーの人が言うには、空港が混雑していて管制コントロール待ちだそうだ。
20分ほどして漸く日本語のアナウンスもあり、1時間25分ほど遅れて上海を飛び立ち、15:30分西安咸陽空港へ到着した。
西安海外旅游有限公司の黎 暁莉さんが出迎えてくれた。170cmもある聡明そうな方である。
バスは早速高速度路を、西安市内へフルスピードで突っ走る。自動車の通行量はさほど多くないようだ。時間帯によるものなのかな?
沿道のあちこちに桐の花がたくさん目に付く。黎さんに尋ねてみると中国でも桐木は女の子が生まれると庭に植えるという風習があるそうだ。
中国から伝わってきたのかもしれないがこの風習は中国韓国日本ともに、古にはあったようですね。
祐久の都 西安中心街が近付いてきた。城壁が見えてきた。
われわれは西方のシルクロードを望む西安最大の城門 西の城門から入場、城壁を見学する。 -
3.シルクロードへの西の城門
中国で古の旧城壁が完全に残っているのはこの西安の城壁だけらしい。明の時代に改修されいまもその規模を保っているという。城壁の高さは12m、幅は12〜4mもあり立派な道路である。周囲は13.7kmで城内を四角で囲んでいる。城壁の東西南北にはこのような城門があるがこの西門からシルクロードの旅が始まっていたのかと思うと感慨深い。
玄奘三蔵法師もこの城門から天竺へ向かったのだろう。
われわれも古の歴史浪漫に浸りながら暫しの間、城壁を散策する。
西安賓館という4星ホテルへチェックインする。大きなホテルだが老朽化が進んでいるようだ。ドアーを開けることができない。カードを交換してもらう。
夕食はこのホテルで陝西料理を味わう。
本当かどうか分らないが・・・・大学生が語学の勉強を兼ねてのアルバイトだといって各テーブルに近付いてきた。かわい子ちゃんで、日本語はかなりのものだ。そして内モンゴルのお母さんは病弱なので一生懸命勉強して孝行したいと話しているのを聞くと不憫に思えてきた。
食事後バスの車窓から西安のシンボル鐘楼・鼓楼のライトアップを見学に行く。城壁もライトに照らされて美しく輝いていた。大雁塔が夜空に浮かび上がっている広場で下車、噴水が音楽とライトアップに踊り輝く幻想的なショウーをタイミングよく見ることが出来た。 -
城壁「安定門」
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城壁 の上を散策する
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城壁を見晴るかす
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城壁上のゴミ箱
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城壁内を望む
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西安のシンボル 鐘楼
ライトアップされた -
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4.ホテルの朝、小雁塔へ
ホテルの自室から直ぐ近くに小雁塔が見える。今日も雨は降っていないようだ。朝食を早く済ませて散歩を兼ねて小雁塔に向かう。小雁塔は唐代の僧 義淨がインドから持ち帰った仏典を納めてある塔だそうだ。
ホテルの窓から見た時は僅かな距離かな?と思ったが歩いてみるとかなり遠い。軍服のような服装の女性に出会った。手振りでカメラに収まってもらった。気持ちよく応じてくれた。
中国語が分る仲間が聞いたところ学生だという。????
あとでガイドの黎さんに見せて尋ねたところ軍学校の学生さんだという。
漸く小雁塔のある薦福寺山門に来たがまだ開門していなかった。入門料が50元ほどいるようだがまだ開門時間になっていないようだ。然し老人風の多くの中国人はどんどん入っていく。なんだろう?
清掃などの人にしては人数が多すぎるし・・・疑問に思ったが時間がないので引き返した。
これもガイドに聞いたら・・・・・
このお寺や指定された公園などに、老人達でカードを発行されている人たちは朝方、無料で入ることが出来るシスティムになっているそうだ。
中で太極拳やダンスなどを楽しんでいるそうだ。
これもガイドに聞いた話だが・・・いま中国の定年退職者は色々な面で優遇されており、生活にも困窮せず運動や趣味の生活を楽しむことができるようになり、現役の会社員より健康で生き生きとした老人が増えているそうだ。
急いでホテルに帰り今回の目玉観光地兵馬俑へ行く
9:00バスで出発 -
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ホテルの前から見える小雁塔
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5. 驚きの世界!兵馬俑抗へ
朝の雑踏がまだ続いている西安市内を抜け、高速道路を東の方向へ1時間ほど走る。
今回の旅で一番楽しみにしているところだ。ワクワクしながら車窓の風景に釘づけになる。
1974年農民が偶然発見したという兵馬俑発掘場所は「秦甬博物館」としてきれいに整備された世界遺産だ。行く前に読んだブログとは大違いの様子にビックリした。近年急速に整備されたのだろうね。
まず第1号抗へ入場する。
蒲鉾形の物凄く大きな体育館のような建物だ。中には兵士、馬などが整然と並んでいる。入っていったわれわれを出迎えてくれているようでもある。
乾燥した埃っぽい兵馬俑だがその数の多さに圧倒される。何枚も何枚もデジカメのシャッターを押し続けた。建物を半周してから次に3〜2号抗へ移動する。
こちらは位の高い武官や将軍の像が発掘されたようだ。青銅製の銅馬車も粉々で発掘されたようだ復元されて光線を極度に落としてケースに陳列してあった。
始皇帝が巡行用にしていたものの2/1サイズのもののようだ。
日本・美浜の森の美術館のそれと比較してみよう
美浜のものは本当に本物だろうか?
2号抗は4/20日まで工事中で閉館中と聞いてきたが、工事が早く済んだのか見ることが出来た。遅れるのが当たり前の中国にしてはラッキーと嬉しくなった。
館内は、工事のせいか薬品臭がひどく気持ちが悪くなってきた。
最初に見た感動も薄れてきて悪臭に追い立てられるように外にでた。薄日も漏れてくるような天候になってきた。
公園の木々の緑と色とりどりの花の香りで吸い込んだ悪臭を中和してくれた。
旅行社からミニチュア兵馬俑がプレゼントされた。
秦甬博物館入館カードの裏側に「brother」のミシンの広告が入っていた。 -
兵馬俑公園の入り口
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驚きの兵馬俑群
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6.楊貴妃に会いに行く
秦甬博物館から少し西安寄りに車を走らせたところに、始皇帝陵が見えてきた。高さ80mの小高い丘という大きさだ。紀元前210年ごろ築かれた当時は150mほどあったらしい。
レストランで陝西・田舎料理を食べる。
玄宗皇帝と楊貴妃のロマンスで著名な「唐・華清宮」華清池を見学する。
ここは、秦の時代から続く温泉地であって、栄華を誇った唐代中期には玄宗皇帝が楊貴妃との愛に陥っていた場所だ。1986年には二人が使用していたと思われる浴槽が発掘されたそうだ。
その楊貴妃の石像が艶めかしい姿でほとりに佇んでいた。
撮影者がひっきりなしなので楊貴妃だけ撮るのが難しい。
中には楊貴妃に攀じ登るような輩までいる。
竹薮に囲まれたところに接待所のような場所がある。入ってみるとトイレだった。トイレの入り口には重厚な椅子とテーブルが置いてあり、中のトイレも宮殿作りみたいで綺麗だ。でもトイレ臭がチョット気になるね。中国のトイレも以前に比べれば様変わりに綺麗になっているがトイレ臭は改善されていないようだ。中国人は気にならないのかな?
シルク絨毯工房へ案内される。
日本語の堪能な説明員からシルクの作り方、刺繍の作業工程の説明を受ける。この刺繍工場の従業員には障害者を多く採用しているとか、平山郁夫先生の写真を見せたりして、われわれの関心を高い位置からぐっとひきつける中国得意の販売パターンだ。確かにすぐれた芸術品だろうが最後はセールスに豹変した。
天気予報の小雨どおり 、曇天の空から雨がパラパラ降り出してきた。 -
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7.西安碑林博物館へ
雨が降り出してきた中を傘をさしながらの見学だ。
ここは王羲之などの歴代書家の石碑や玄宗皇帝の書など中国最大の書家芸術を収集した博物館だそうだ。宋の時代に建てられた孔子廟を利用した博物館だから庭園は広々として、緑が美しい。それに引き換え石碑が収納されている部屋は狭くビッシリ詰まっている感じだ。
古い石碑が多いから鉄骨の枠にはめられて展示されている。
1000点余りあるそうだ。学芸員が拓本作業をしていた。
夕食は鍋料理を頂く、羊の肉をしゃぶしゃぶ風に食べる。弱い火力なのでお湯が中々沸騰せずイライラする。野菜中心のヘルシー鍋だね。
お味は? まずまずというところですね。
西安の街路はみどりが一杯だ!
両側の街路樹が道路の中央部まで伸びて空が見えないぐらいだ。小雨に濡れて緑が鮮やかだ、暑い夏の西安では絶好の避暑になるだろうね。
よく見ると街路樹を電話線かインターネットの線?が束を成して括り付けてある。ベトナムはもっと凄かったが・・・・
現在地下鉄工事を3路線も同時に工事中だから到る所で道路の中央部が掘り返されている。オープンカット工法なのかね?
今日は良く歩いた、誰かの万歩計によれば15000歩ぐらいらしい。
ホテルで全身マッサージをする。
70分間マッサージして、 日本円で3000円だった。
何時も凝っている肩が軽くなったような気分だ。
快適に睡眠できそうだ、チャルジャ! -
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8.「朝聞天下」 街頭デモに遭遇
テレビで中国のニュースを見る。全然分らないが天気予報では絵や漢字から今日は雨のようだ。
西安は中雨と伝えている。窓から見ると通行人が傘をさしている。
ああ〜 今日は1日中雨のようだね。
聞くところによると、この時期の西安は乾燥して行楽には一番適しているそうなのに・・・・
朝1番に陝西歴史博物館を見学する。
今日は土曜日だからか学生たちも含めて物凄い混雑だ。
唐代の建築様式を取り入れた大きな博物館で原始社会から明の時代までの代表的な文化財が37万点も収蔵されているという。
唐三彩ぐらいしか知識がなかったから、もっと勉強してから時間をかけて見学したかった。
素晴らしい歴史の遺物を見学した後、西安美術館へ案内された。
またまた日本語の堪能な方が案内をしてくれることになった。有名な書家の作品や山水画を紹介してくれる。われわれも感心しながら説明を受けているうちに、ここからはカメラは禁止ですといって玉の展示してあるブースへ案内された。ここでの説明が今まで中国の各地で経験したことのある例の販売方法であることに直ぐ気付いた。勿論誰も買わなかったが・・・
僕が説明の方に、この方法はもう皆さんご存知ですよ。僕なんか上海・昆明・成都などで何回も経験しましたよ・・・と言ったら、極端に落ち込んでしまったような表情になってしまった。
少し気の毒になった。
昼食場所オリエンタルホテルまで近付いて来たところ、たまたま人だかりがしている。
赤旗が振られ、公安のポリスが右往左往している。
一人のポリスが近寄ってきて運転手に何やら強い口調で叫んだ!
ガイドが小声で言うには「ここにフランス資本の会社があるんです。チベット問題のデモをしているので、ここでは停車できないから少し手前から歩いて頂きます」
われわれは雨の中を200mほど歩いただろうか?
ホテルのレストランでは結婚披露宴が催されていた。ほんの一部の学生か党員が政府の片棒を担いでいるのだろうね。刀削麺の昼食を食べて先ほどの建物を見るともうデモは後形もなかった。 -
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フランス企業前でデモ!
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9.阿部仲麻呂さんは凄い!
遣唐使として海を渡った阿部仲麻呂の記念碑が建つ「興慶宮公園」へ行く、大きな公園で木々も天を突くぐらいの高さだ、チューリップのお花畑が何面も何面もある。幼稚園児が散歩していた。
ニーハオと声を掛けるも、はにかんでいた。
こんな美しい公園の一角に記念碑は建っていた。
日本の姉妹都市奈良市が建立したようだ。
阿部仲麻呂は唐に留学後、科挙に合格し唐朝の高官まで登りつめ、その後一度帰国を試みるが船が難破南方のベトナムまで漂流、再び唐に戻ったが一度も日本に帰ることなく、この地で没した。
望郷の念が強かったのだろう。百人一首にも選ばれているこんな詩を残している。
「天の原ふりさけ見れば春日なる 三笠の山に出でし月かも」
写真の左面に、上記の漢詩が、右の裏側には、遭難の報を聞いた友人の李白が、作った七言絶句が彫られている。
阿部仲麻呂さんは凄いね、外国人で科挙に合格するなんって・・・考えられないぐらいの驚きですね
受験させる唐も心が広いエンペラーだったんだね。
駐車場の対面に交通大学の正門があった。
西安で一番良い大学だという。西安には国立大学ガ30校、私立大学9校あるそうだが。
昨今は、上海交通大学系のこの大学が何時も一番のようだ。
どうして交通大学なんだろうと思ったら・・・西安外国語大学出身のガイドの黎さんが教えてくれた。
昔船舶が貿易や物流の主流だったころ創立された造船工学部が名前の源流だという。今では勿論船ではなくICT部門がその主体だ。 -
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美しい公園
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幼稚園児に「ニーハオ」
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阿倍仲麻呂の記念碑
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阿倍仲麻呂の記念碑
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空海が学んだ青龍寺
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10.空海が学んだ青龍寺へ
地質物検査研究所?名前が正確では無いかもしれないが・・・・国立の機関らしい。頑丈な門扉を門番が開けて向かい入れてくれた。国立研究所の見学とはいえ結局最後は、昨年からは英語・フランス語・日本語の学生を採用したり、研究所の一角に接待所を作り、ヒスイなど宝石類の即売目的に観光客を受け入れアルバイトに力を入れているようだ。
推察するに国営企業といえども日銭を稼がざるを得ない状況がそうさせているのではなかろうか?
その後向かったお寺さんでも同じ状況だった。
日本語の説明員が付いて説明が始まると最後は物品の販売に落ち着くのは総て同じパターンだった。
中国共産党、中国社会の恐ろしき新資本主義?に驚かされた。
今回の旅で一番強く感じたのは・・・・この金儲け主義だ!
真言宗の開祖空海が密教の教義を学んだ青龍寺もボタンの花が咲きほこり、日本から送られたサクラの木が青々とした葉桜になって美しい伽藍である。
雨の中、竹薮の小道を通り抜けると空海記念塔が表われた。
日本仏教界が空海記念堂ともども建立したそうだ。
先ほど書いたように最後は日本人の心をくすぐりながらの物品販売だった。
参拝記念署名と「第0番札所」というスタンプを押してくれた。
四国88番札所の初めの、終わりという意味だろう。
有り難く頂いた。 -
空海記念碑
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西安一の交通大学正門
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交通大学前
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11.イスラム回教寺院へ
西安でもこの地域には、少数民族 回族が固まって住んでいるそうだ。独特の雰囲気を醸し出している狭い路地をモスク清真大寺へ向かう。
路地の両側にみやげ物がビッシリ並べられている。ガイドに商品を落としたり、壊したりするとトラブルになるから注意してくださいと言われていたが・・・・・
傘の雫や突き出ている商品に歩くのも大変だ!案の定仲間が小さなバックに触れて水の上に落としてしまった。ハラハラして覗っていたが運良く店主は気付かなかったようだ。
2〜300円ぐらいのものを10倍ぐらい吹っかけてきただろうに・・・・
やれやれだ!
清真大寺という唐の玄宗皇帝時代に創建された名刹?モスクだそうだが、井手達は中国風の寺院建築様式だ。俄かに白いイスラム帽子を被った人たちが何人も、奥の方へ急ぎ足で向かっている。
コーランのような声が境内に響き渡る。あ〜おまいりの時間かな?
時計は17:30分を指しているが・・・・
一番奥まったところにある礼拝大殿に数十名のイスラム帽の教徒があの礼拝を始めた。あちらがメッカの方向だろうね。
リーダー的な人の帽子は柄が付いている。帽子からシッポのような布を垂らしている教徒もいる。
一途に何を願っているのか?暫し見つめていた。
帰途お寺の売店で僕も帽子を買ってみた。300円ほどだった。その後旅行中イスラム教徒になったつもりで子の帽子をかぶっていた。ナイキのズボンに、太極拳の上着そして回族の帽子を被った変な日本人を滑稽に見ていただろうね。 -
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メッカへ向かって
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お祈り
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餃子
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12.楊貴妃も食べた西安の餃子を
西安のシンボル鐘楼の直ぐ目の前にある徳発長餃子店で夕食をする。
西安名物の一口餃子を、蒸餃子・焼餃子・水餃子・火なべ餃子など18種類の餃子が次々に運ばれてきた。
蝶や花や動物の形をした餃子が楽しいし、彩りにも魅せられる。
味はといえば焼餃子に慣れている我々には、あのパリッとした口ざわりが餃子だと思っているからチョット感じが違う。
しかしこの徳発長餃子店は、有名店らしくお客さんがどんどん押しかけて超満員だ。西洋人も結構楽しんでいるようだった。
夕食を終え外に出ると、面前にはライトアップされた鐘楼が燦然と輝いていた。
古には鐘楼が朝の時を告げ、もう一方の鼓楼が夕べの時を告げたそうだ。4km四方の長安の時計台だったのですね。
ショッピングモールやスーパーマーケットを歩いてみる。
規模は小さいが小奇麗な店や豊富な商品中国の豊かさへの前進を垣間見ることが出来る。
チョットした広場で写真を撮り合っていたら警備員に注意されてしまった。
何を注意されたのか理解できなかったが、カメラがいけなかったのかな? -
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13.唐宮廷舞踊ショーを
観光地へ行けばどの都市でもこのような伝統的なショーが演じられている。
上海の雑技はハラハラドキドキさせられるし、成都の川劇の仮面も驚きの連続だった。
西安の唐舞踊ショーには観賞して満足感に十分浸ることが出来たが、そのような、驚くような感動に浸るには至らなかった。
夜20:30〜1時間ほどの開演だったが観客が沸いたのは少女らしい若い女性達の雑技・・・・
両手に持った紐で操るコマ回しぐらいだった。
今日は1日中雨に降られてしまった。
ホテルに帰ってお土産と、昨晩店員と交流を約束をしておいた大極拳用のチャイナ服を買う。 -
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唐の古典ショー
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艶やかなショー
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14.西安のシンボル 大雁塔へ
9:30分ホテルをチェックアウトして、西安浪漫旅情の最後の観光、大雁塔へ行く。
大雁塔は652年玄奘三蔵がインドから持ち帰った経典や仏像などを保存するために建立した塔である。塔は高宗が母を弔うために建立した慈恩寺内に建っていた。
ここでも境内に入るとガイドから日本語のできる寺側の説明員に交代した。流暢な日本語とてきぱきとした説明をしてくれた。大雁塔まで来たところで「塔に登りたい方はチケットを20元(300円)で買ってお登り下さい、時間は20分ほどで行ってきて下さい」という。
へえ〜 20分で・・・
7層、64mもある塔を・・・・
富士登山マラソンのような気分で階段を走るように昇りだす。5層まで来たとき足が、心臓が悲鳴を上げだしたので4方向の写真を撮りながら小休止だ。この塔は階層ごとに東西南北小窓が設けられている。この展望が又素晴らしい。道路が上記で線を引いたように整然と造られている。
パリのエッフェル塔から見るが如くだ!
7層までのぼり着き、暫し呼吸を整えてから下り始める。
17〜8分掛かったようだ。ノンビリ上り下りしたらもっと素晴らしかっただろうね。
寺の説明員がそれから案内したところは・・・・
またまたまた!カメラは御遠慮くださいと言ってから小部屋に案内された。
大体想像がついた。管長や前管長の書を売ろうとするのだ。
この寺を訪れた海部俊樹首相に書をプレゼントしている写真を示しながら、みなさんに御布施いただいて貧しい方たちに恵みを与える・・・とか言っていた。
仲間の方が前管長の「 福 」という書を買った。
玄奘三蔵法師の銅像のバックに大雁塔という絶好のろーケーションでわれわれの仲間全員で記念写真を撮る。広場では物売りが右往左往して観光客キャッチに必死だ。
微風しかないのに上手に連凧を揚げている売り子もいる。 -
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15.慈恩寺の門前で宮廷風精進料理を
日本ならさしずめ門前町で精進料理をいただくと言う形だろうが、中国でもあるのかな〜
このレストランは日本人が経営しているそうで、大雁塔〜慈恩寺〜精進料理〜日本からの観光客の図式で経営しているのだろうね。
確かに肉類は使用することなく、野菜類をヘルシーに見た目も美しく調理してでて来た。西安旅行中一番美味しかったのではないだろうか?
特にアロエのみかんシロップ漬けは、美しい色と味も抜群だった。
このレストランもお菓子や乾燥果物などのお土産を薦めに来る。余りしつこい売り方でもなかったから許せるが、中国の商売熱心さにはへきへきだね。
いよいよ西安ともお別れだ、バスで西安咸陽空港へ向かう。
中国東方航空15:10分発、上海経由中部国際空港行便に搭乗する。搭乗手続きも上海での乗り継ぎも順調だった。日本語のアナウンスも丁寧にしてくれたし、日本入国時に提出する税関申告書も日本人アテンダントの方からお手伝しましょうか?と言って進んで教えてくれた。
セントレアには定刻より少々遅れたようだが無事着陸、4日間の西安浪漫旅情の旅を終えた。
西安は数年前から楽しみにしていた所だったが期待通りの収穫を得ることが出来た。兵馬俑の秦甬博物館の壮大さ、唐の時代にここまで来ていた遣唐使の辛苦などに古が脳裏を駆け巡った。
終わり -
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西安咸陽空港が見えてきた
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上海浦東空港に似ている建物だ!
西安咸陽空港 -
西安咸陽空港
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名古屋までのパイロットに挨拶!
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