1994/11/28 - 1994/11/29
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フルリーナさん
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アッシジの街角を歩きながら・・・
~* アッシジ *~(1) ―天国の友に寄せて― の続きです
↓
http://4travel.jp/traveler/fururina/album/10193869/
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-
アッシジの街角をあるいていると
ふっと フランチェスコが通り過ぎたのではないか・・・
そんな空気を感じることがあります。
フランチェスコがこの街で生きていたころと変わらないこの街・・・
裕福な家庭に育ち、自由気ままに楽しく暮らしていたころ・・・
楽しく笑いながら歩いたであろうこの石畳の道・・。
そして、神と出会い、持ち物を何もかも捨てて
仲間たちと貧しい人々とともに生き
裕福な家を一軒一軒訪れて、托鉢をしながら歩いたこの石畳の道・・・ -
裕福な家庭も、持ち物もすべて捨て
人々の前で服さえも脱ぎ捨てて父に返し、裸になったフランチェスコ・・。
人々に、その行動を怪しまれ、蔑まれ・・・
そうしてフランチェスコはイエス様がそうしたように
苦しむ人々のもとへと入っていきました。
でも、そんなフランチェスコの生き方は
友人や若者たちの心を捕らえていきます。
フランチェスコとともに働きたい・・
きっと、裕福に楽しく暮らすその中で、それでも満たされない何か・・・
そんな「何か」を満たし溢れさす・・いのちの根源に湧き上がる喜びを
彼らはフランチェスコの生の中に感じたからではないでしょうか。 -
上の街・・城壁の中の街に住む人々は裕福な人々。
でも城壁の外にはたくさんの貧困に喘ぐ人々、差別される病気で路上に打ち捨てられた人々がいて・・・
フランチェスコは重い立派な服を脱ぎ捨てて
布一枚でできた衣をはおって壁の外へ出て行きました。
そうして、貧しさの中で苦しむ人々とともに
フランチェスコは生きていきました。 -
(これは絵葉書です)
人と人とを隔てる壁・・・・
裕福な人々の暮らす城壁の中の街
そして貧しい人々が暮らす壁の外・・
フランチェスコが壁の中だけでもなく、外だけでもなく
壁の中に入っていき裕福な人々から人々から托鉢をして、
そうしてまた壁の外に出て行って、そこで生きる苦しむ人々とともに生き・・・
いま、そのことにとても大きな意味があるような気がします。 -
フランチェスコは、厳しい清貧に生きた聖人といったイメージが強いですが
私にはむしろ、自由で軽やかな喜びに溢れて生きた・・・そんなイメージがあります。
小鳥のように自由に、喜びに溢れながら神を賛美し、
悲しみとともに喜びを抱き、
美しい自然や動物や小鳥たちの中から神さまの愛を受け取って・・・
苦しむ人々の中にイエスさまを見て・・
そして、心の奥の泉から沸き出でる
汲めども尽きぬ生き生きとした喜びが
詩となりメロディーとなり
フランチェスコの唇の上に、祈りとして溢れてきたのではないでしょうか。
菅井日人さんの言葉のなかにそんなフランチェスコのことを記したすてきな文があります。
「 『神の吟遊詩人』といわれるフランシスコは
あらゆることで とりわけ自然の中に祈る
祈りの人であった。
彼は
祈りながら心の感動を歌にして祈った・・・
歩きながら道連れとの対話の中で祈った・・・
廃れた小さな聖堂で一人祈った・・
そして 遊んでいながらも
心は いつも高いところに昇っていた人である」
菅井日人 『聖フランシスは いま』 あかし書房より -
街角の壁に書かれた聖画
そして道端にあるこんなちいさな祠に出あうと
小さな花や小鳥たちを愛したフランチェスコの、神さまへのまっすぐな愛しい思いが、信仰が
私の心を、暖かく・・せつなく・・いっぱいに・・・満たしてくれます。 -
そうしてはじまったフランチェスコと仲間たちの小さき兄弟姉妹の働き・・。
マザーテレサや根本神父の源流もここ、フランチェスコの働きにあり、
そしてさらにその源流には、苦しむ人々と共に生きたイエスさまの働きにあります。
そうして今も、フランチェスコがイエスさまの生きかたに倣ったように
たくさんの修道士が、マザーテレサや根本神父が・・フランチェスコの生き方に魅せられ従ったように
またマザーテレサや根本神父に魅せられた人々が、その人の人生の中で何かを行っているように・・・
イエスの、フランチェスコの息吹は今も生きつづけています
* 根本昭夫神父は2008年2月1日に帰天されました。
アフリカ、ロシアでエイズの人々のために働かれた根本神父の記事はこちらです。
よかったらお読みください。
http://blogs.yahoo.co.jp/fururina2000/54635868.html
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/album.php?MODE=EDIT&ALBUM_ID=10043038
https://ssl.4travel.jp/tcs/t/album.php?MODE=EDIT&ALBUM_ID=10112524
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この旅行記へのコメント (4)
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- かにちゃんさん 2008/03/16 21:13:29
- ルルドのマリアさま
- フルリーナさんへ
こんばんは。
お久しぶりでした。
「アッシジの街角」第2部?拝見しました。
フルリーナさんが、アッシジの街を、
フランチェスコのことを考えつつ、
大切なお友達を想って、歩かれた様子がわかりました。
転勤の多かった私は、小学校の時2年半ほど、
静岡のカトリックの学校に通いました。
学校の中に、ルルドのマリア像があり、
そのことを、旅行記拝見しながら、思い出しました。
何げなく見ていたマリア様ですが、
その後も何かに付け、目に浮かぶ光景なんだと思いました。
アッシジの街には、こういうマリア像や聖画が、
いたるところにあるのでしょうか。
いつか、訪れてみたいです。
お元気でお過ごしくださいね。
- フルリーナさん からの返信 2008/03/17 22:50:14
- RE: ルルドのマリアさま
- かにちゃんさん
ありがとうございます。
ちょっと気をつけて歩けば
こんな素朴なマリアさまやイエスさまにたくさん出会えますよ。
アッシジは本当に特別な聖なる街だと思います。
ぜひいつか訪れてくださいね。
カトリックの学校に通っていたのですか。
お庭にルルドのマリア様がおられるなんてすてきですね。
-
- 修羅さん 2008/03/15 03:08:32
- 今日は微笑んでいます
アッシジの城壁の中の旅行記はいっぱいありますが、
城壁の外の旅行記、アップしてくれてありがとうございます。
?では涙を流しましたが、
?では微笑ませていただきました。
?での皆さまのコメント、根本神父様について書かれたブログを拝読させていただいて、
フルリーナさんの大好きだった人が今、フランチェスコと一緒に微笑んでいるのが見えるからです。
- フルリーナさん からの返信 2008/03/15 09:38:03
- RE: 今日は微笑んでいます
- 修羅さん、ありがとうございます。
そう大好きな人たちが天国で見守ってくれてますね・・。
修羅さんのすてきなアッシジのページトラバさせていただきました。
私もいつか必ず再訪して、カルチェッリとか城壁外のフランチェスコの足跡をたどりたいです。
あとすこし、城壁内とダミアーノ、ポルツィウンクラなどをアップする予定です。
またまた亀アップとなると思いますが
また遊びに来てくださいね。
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