1996/10 - 1996/10
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みどりのくつしたさん
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1989年の東欧諸国の社会主義崩壊の中で、ルーマニア革命がおきた。
そのとき、独裁者チャウシェスクとその妻エレナは、処刑された。
ただ、いまでは、チャウセスクは自分が君臨するルーマニアの本当の情報を得ていなかったのではないか、と言われている。
つまり、処刑された独裁者は官僚組織によって、操られていた可能性がある。
ただ、官僚組織は、チャウセスクを犠牲にして生き延びた。
これは、日本の大東亜戦争による敗戦を見ればわかる。
軍官僚のトップの数人は、戦争責任を取らされて、東京裁判で処刑された。
しかしそれ以外のほとんどの軍官僚は、なんの責任を取ることもなく、年金をもらって楽に生き延びた。
もっとひどいのが、官僚組織だ。
官僚組織は、何一つ犠牲にすることなく生き延びて、戦後日本を統制してきた。
日本の戦後復興は、満州帝国を操った官僚組織がそのまま残って、満州的な統制経済で行ったものだ。
また、日本のすべての社会組織は、戦時中の体制を保存した。
だから日本には、本当の個人の自由もなく、本当の民主主義も育たなかった。
これは、日本の官僚組織の罪だね。
チャウシェスクは、この議事堂宮殿(国民の館)を自分で発想したはずはない。
官僚組織の提案に乗っただけだ。
議事堂宮殿に続く統一大通りは、官僚たちの住居として設計された。
官僚は自分たちの快適な生活を確保するために、チャウセスクの権威を利用した。
国民の怒りが爆発すると、その怒りをチャウセスクに向けさせて、自分たちは生き延びたのだ。
だから、ブカレストで国民の館と統一大通りを見るときは、官僚組織の恐ろしさを感じるべきなんだよ。
どの国でも、国民を搾取しているのは、官僚組織なんだから。
この基本がわかってないと、何にも見えてないんだよ。
さて、普通の日本人がルーマニアを旅した場合、まず見るべきものはトランシルバニアのドラキュラ関連の町と城。
つまり、ドラキュラが生まれたシギショアラと、ドラキュラ城(ブラン城)だ。
それ以外のものは、いくら見ても、日本では誰も興味を持ってくれない。
ルーマニア革命のチャウセスクの処刑シーンは1989年にテレビで放送された。
だから、ある程度の年齢の人にはネタとして話すことはできるかもね。
でも、もうルーマニア革命から20年もたってしまった(これを書いているのは2008年です)。
現在の20歳前後の人には、全く記憶がないだろうね。
今の学生さんが卒業旅行でルーマニアの旅に出ても、チャウセスク自体を知らない可能性がある。
国民の館を見るときは、ルーマニア革命やチャウシェスクの知識がないと、意味がないことになるよ。
だからルーマニア革命のことを、少し勉強しておくこと。
統一大通りには無意味に巨大な、官僚のための建物が並んでいた。
その突き当りの、国民の館になると、あまりに大きすぎて、カメラでは全景が写らない。
こんな巨大な建物群は、実際に住んでみてキモチいいかどうか、それは疑問だね。
ただ官僚組織というものは、恐竜と同様に、限りなく、無意味に巨大化する性質を持っているものなんだよ。
日本の海軍や陸軍は、意味もなく巨大化して、巨大化したことによって戦争を起こして自滅した。
組織が大きいだけに、その自滅は、組織だけではなくて、国家自体を滅ぼしたわけだ。
チャウシェスクの官僚組織も、おそらくはチャウセスクをうまく利用して巨大化して、国民を犠牲にするところまでいってしまった。
その巨大化は、誰も止められず、最終的には国を滅ぼしてしまった。
しかし、官僚はもちろん、革命を生き延びているんだよ。
これをじっくりと考えれば、人類の希望だった社会主義、共産主義も、官僚組織によって滅ぼされたということ。
つまり、民主主義とは、官僚組織と国民との闘争だ、といえるだろう。
アメリカ合衆国では、ある程度、官僚組織を抑えるシステムがある。
が、日本のような年功序列主義、終身雇用制の官僚組織がある場合、これと戦うのはほとんど無理だね。
しかも日本という国自体が、官僚組織とよく似た、農村共同体の感性で作り上げられたものだからね。
日本の戦後復興を成し遂げた、戦時統制経済は、現在はもうその力を失ってしまった。
ところが、統制を目的とした官僚組織は、生き延びて、官僚組織を守るためだけに活動している。
そして、日本人の創造性や、行動力を抑圧している。
日本の経済力が、世界との比較で急速に低下しているのは、官僚の統制が原因だ。
ただ、日本人は戦前の軍隊から、官僚的な考え方を教え込まれてきた。
しかも、それを乗り越えるだけの個人の情熱も、能力もないんだ。
だから、日本に未来はないんだよ。
ルーマニアのように、一度体制が崩壊してしまった方がいいだろう。
でも、体制が崩壊しても、官僚組織は生き延びる。
だとしたら、官僚組織というガン細胞を殺すために、国家自体が自殺した方がいいかも(笑)。
統一大通りを歩いて、国民の館まで歩いて、また統一大通りを歩いて戻ってきた。
そして、統一広場の水路のところから、特に統一大通りのビルを狙って写真を撮ってみる。
というのは、あまりに巨大すぎて、普通のカメラでは全体像が入りきらないんだよ。
だから、ちょっと引いて、全体像が撮れるようにやってみたんだけどね。
でも、引きすぎると、なにがなんなのかわからない。
うーむ、官僚組織も、官僚組織が作った構造物も、その全体像はわからないということかもね。
【旅行哲学】国家を滅ぼし、民主主義を裏切るのは、官僚組織である。
http://www.midokutsu.com/europe/ceausescu.htm
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