富津/晴れた日には巨大仏を見に

2007/11/18 - 2007/11/18

友達が新車を買ったことが発端だった。
どこかへ行きたい。でも。一人ぢゃつまらない。
だけど車に乗りたい。でも、どこがいいのか分からない。

こういう迷えるものを救うために巨大仏は存在する。

これはかねてより私の持論である（爆）

思い起こせば、巨大仏はいつも、なにかしら車系のイベントでしか 訪れたことはない。
車系イベントとは言い過ぎたと思って早速訂正するのだが
要するに、私が免許を取ったとか。 誰かが大型解除したとか。
誰かが車を買ったとか。 そういうくだらないプチイベントである。
決してモーターショーなどと大それたものではない。

取り敢えず「車に乗りたい！運転したい！走りたい！」
と騒ぐし、行くとこないからけーしちょーんちに行くと騒がれても
今までの経験上、自分から来るって言ったくせに、いざ来てみると
「何この田舎？」
と逆ギレされるのが常であり（爆）
取り敢えずそういう申し出はすべて断っている。

で。行きたい場所が定まらないクセに車だけは運転したいという友達にはコレしかない。

「東京湾観音！それ以外なら断る！」

ということで、行って参りました〜♪


＜前回のおさらい＞

牛久/晴れた日は巨大仏を見に
http://4travel.jp/traveler/hamacyan-smile/album/10046469/

エリア 富津(千葉)

で。海ほたるにいます。

友達は東京在住なので、東京駅で拾ってもらい
そのまま市川方面に行くのかと思いきや
友達はまったく逆の横浜方面へ。

「ナビに東京湾観音っていれちゃった♪」

っていうけど方向違うぢゃ〜ん!!

と思っていたらアクアラインを快走。
さすが新車。ETCもスルっと通過し、ナビも最新式で快適このうえない。

そして晴れ女のアタシ（自爆）

すみませんでした。
海ほたるに置き去りとかしないでぇ〜（号泣）

木枯らし１号が吹いたとかいうこの日は
恐ろしいほどの強風が吹き荒れていましたが
こんなに視界クッキリの海ほたるは初めてかも♪

遠くに川崎あたりの工場群と思しき遠景や

羽田あたりと思しき遠景がわりかしハッキリ見える。

海に乱反射する光もまぶしくて

日曜日だったせいかキャラもいる♪

きゃあ〜小さい！小さい！
中の人小さいっ!!

って、中の人などいないっ（怒）

はしゃぎすぎて
おなか空きました（爆）

東京湾といえば江戸前寿司？
いや、ここは東京なのか？

正解は木更津市。
ここの住居表示は木更津市です。

蕎麦とまぐろのヅケ丼、それにアサリの味噌汁と。
江戸と三崎と深川っつーことで？？

コンビナート萌え〜

川崎沿岸から海ほたるまではトンネルですが
海ほたるから木更津沿岸までは橋。

急に視界も拓けてきて、テンションもあがります。

東京湾アクアラインを降りて
一般道をひたすら南下していくと

「東京湾観音　この先○?」

という看板が何度も何度もお導きになられるので
安心して走行できます。

内房線佐貫駅にぶつかり右折、すると
東京湾観音が「ぬっ」と現れました。

駐車場は無料でした。

海を臨む立ち位置のせいか、周囲になにもなく
今ひとつジオラマ感がありませんが
なかなかスタイルの良い観音様です。

東京湾観音のヒミツ。

一瞥して、牛久の大仏のように中心部にエレベーターがあるのかと思いきや、この軸となる部分にはこのように色々な神様が祭られていて、これらの神様の周囲にある螺旋階段を「ありがたく一段一段ふみしめて登るよう」とのコト。

エレベーターはありません。
すべて階段です。

後光がっ！


観音様の胎内への入口は背後の裾の部分に。

ここのチケット売場で、ホームページでプリントアウトした「３割引」の券を出して割引に。

東京湾観音ホームページ
http://www.t-kannon.jp/downroad/index.html

ここ、富津市に生まれ、深川の材木商に丁稚奉公にあがった宇佐美氏が、成功し、第二次世界大戦を経て、強く世界平和を願うようになったことから、東京湾を望むこの地に建立を思い立ったのだとか。

このような巨大仏のパターンからすると、大体、すぐ傍にお寺や神社があったりするのが常ですが、ここではそういう施設らしい施設が見当たりません。

あくまで個人の思いを反映した巨大仏なのでしょうか。

いよいよ内部へ。

なにやら霊験あらたかな雰囲気かと思いきや
お供えの線香の煙がかすかに漂うくらい。

アッサリしたものです。

前回の牛久大仏が相当キテたので
少々拍子抜けするほど、シンプルですが
逆に好印象デス。

１階から２０界まで。

と、すごいことが書いてありましたが、実際は階段も段差がすくなく、１フロアの天井高はそんなにでもないようで、楽に昇ることができます。

１フロアごとに、このようにお堂っぽく
いろんな神様がおられました。

一瞬、中指を立ててるのかと錯覚し
その大胆さに度肝を抜かれましたが
単なるワタシの早とちりでした。。。

江ノ島の弁天様のエロさなど微塵も感じない、
母性にあふるる弁天様。

これらはすべて、東京湾観音をデザインした
長谷川 昴（はせがわ こう）さんという彫刻家の作品だとか。

なかなか温かみを感じる神様たちです。

ここんとこ、ワタシの巨大仏見学といえば
胎内はムダに金ピカだったり、ナゾのイリュージョンだったりがお約束だったので、この「ほっこり感」は新鮮でした。

途中途中、壁面に空いた穴から、外の景色が見えます。

すごい風がびゅうびゅう、小さい穴から吹き付けてきますが、お陰で遠くまで良く見ることができました。

・・・・

マリア様が見てる。


宗派にも特にこだわってらっしゃらないようです。

昇ってきた螺旋階段とは赴きを異にする階段が現れ

それはちょっとした探検気分になり

みごとなオーシャンビュー。

一旦、外へ出たかと思うと

また内部に入る。

意を決して、頭上に注意しながら

また外へでると、観音様の影が見え

それは観音様の掌でありました

再び、胎内の螺旋階段部分に戻ると

なにやらキケンなハシゴが！

なんだかエッシャーのだまし絵のごとし

またハシゴ。

またハシゴ。

いよいよ頂上が近くなり
ハシゴの傾斜もMAX!!

なんかギリシャっぽい（爆）

一旦、外にでられます。

が、ものすごい突風が吹き荒れていて
高所恐怖症でなくてもチョット怖い（汗）

これが東京湾観音の頭頂部のようです。

頭頂部は20階。

この上には進めず、あとは来た道を戻るだけ。

頭頂部に近い、外の眺め。

横須賀あたりでしょうか。
対岸のなにやら構造物が霞んで見えました。

螺旋階段を下りていきます。

今、気がつきましたが、手すりがなかった（爆）

でも、むき出しのコンクリートではなく
手で触ってもいたくない。
漆喰のようななにか白くて手触りの良いものが
胎内いちめんに塗られていて
やわらかな印象でした。

頭頂部から少し下に降りた場所に
ご本尊が。

胎内はすべてこんな感じ。

建立されたのは昭和30年代。

今の鉄筋コンクリート造だと
きめられた型枠の中に流し込んだ、表面が決まったパターンの模様がでていてそれが剥き出し、てなるのですが。

さすが施主が材木商というかなんというか。

流し込まれたセメントの型枠の跡が
丁寧な木材を使用していたような感じなのです。

時代的に、パネル型枠が無かったのかもしれないし
ワタシもそこまでコンクリート技術に関しての知識が無いのでわかりませんが、「大工の仕事」の痕跡をなんとなく感じて、温かい。
いや、触れば冷たいんですけどね。

丁寧に丁寧に丸みを出していった感じが
壁面の陰影からもわかります。

信仰の対象、としてよりも、信仰を突き抜けたお笑いの対象となってしまう不思議を解明すべく。

という今までのスタンスで望んぢゃイケナイような、なんだかとても真面目な熱意にココロうたれて出てまいりました。

頭頂部まで昇って降りても息切れすることなく。

金ピカイリュージョンにあてられることもなく。

胎内めぐりでも珍しく、ちょっとした探検気分も味わえる工夫も嬉しくて。

ワタシが訪れた一連の巨大仏の中でも
最も「優しい」構造物でした。

!!!!


人がせっかく「ほっこり」した
おおらかな気持ちで散策し始めた途端
これだもん（爆）


やっぱり、巨大仏はこういうオチが････？

真横からのアングル。

衣が後ろに流れるサマが美しい。
強い潮風をさらりと袖に流すこの余裕。

観音様の足元からも、対岸の景色が良く見えた（爆）


んま、人生。こんなもんです。

ズームで寄ってみると
探検気分を味わえる構造のヒミツが!!

両腕の脇の下!!
それと手！

なんだかギリシャっぽいなどと感慨にふけっていたのは、実は観音様の「お鉢」の部分だったのですね。

珍妙な「新車試乗会」となったものの
友人もこの東京湾観音をひどく気に入った模様。

「すっげぇ面白かった！」

とのこと。うむ。試乗会の目的地としてベストチョイスであったことを褒められるけーしちょー。

よかった。
ウチに迎えに来てもらわなくって（猛爆）

やはりこの方、相当なモニュ好きと見たっ!!

建立者の材木商、宇佐美氏が
草葉の陰から優しく東京湾観音を見守っておられました。

なんぢゃこりゃ〜

が、お約束の巨大仏が多い中、この方の志が意外にもまっすぐだったせいか変なテイストがなく（除：浦島太郎）、拝観したあとは、なんだかほのぼのとした気分です。

で。友達自慢のカーナビの指示に従わず、来た道でない方面へハンドルをきった友達。

♪一つ曲がり角
♪一つ間違えて〜
♪迷い道く〜ねくね〜

と渡辺真知子をちょろっとやったら出ました！

郡（こおり）ダム

千葉は低くて一番高いのがのこぎりやま〜
と思っていた東京都民＆埼玉県民には意外だった
千葉のダム。

ダムマニアも認めるその不思議な形態
http://dammania.net/index.htm?http://dammania.net/tiba/koori.html

車を停めて、しばし萌える（爆）

高低差を感じない不思議なダム。

急峻な山岳地帯に、寒村を水没させたりしながらの手荒なイメージは全然なくって。

たゆたう水は工業用水だとか。

この季節の日没は早い。

再び東京湾アクアラインに乗ると、
暮れなずむコンビナートになんとも萌える。

いつもは運転席ですが
助手席だと写真が撮れるのよね〜。

道案内もナビまかせだし〜。

いいわぁ新車（爆）

富士山もこんなにデッカク見えるとは。

なんだか蜃気楼っぽくゆらめく羽田方面の遠景

んぢゃ、何か食べて帰ろっか？

というので、これまた、埼玉方面からだとわりとめんどくさくて行かない月島へ。
もんぢゃを食べにでてきました。

キター!!!

ゴルゴの下はオリジナルＴシャツ。
その名も「モンジャー」って
強いの？弱いの？

と，悶々とさせられるこの店は、実はクリーニング屋さん。

この奥はクリーニング屋さんなのです。

で。芸能人のサインだらけの店に入る。

なぜか、とうの昔に終わってるハズの
「世界陸上」
の紙エプロンをして食事する。

とりあえず、店内の客全員が「８９」というゼッケンをしてる（爆）

妙なグルーブ感ともんじゃとお好み焼きを味わう。

んぢゃ、またねー

と、東京駅に降ろしてもらって本日のドライブ終了！

大丸が新しくなってました。
そのディスプレイ。

MY NAME IS TOKYO
私の　名前は　東京　デス

思えば。

先々週は上海に向かう為
「新東京国際空港」（千葉県成田市）

先週は幕張メッセにいたんだけど
「東京モーターショー」（千葉県千葉市美浜区幕張）

今週はドライブで
「東京湾観音」（千葉県富津市）


とまぁ、名前は東京だけど場所は千葉（爆）
ってところばっかりを詣でている!!

そういうオチかいっ!!

おあとがよろしいようで。

この旅行記へのコメント （11）

• Rさん 2010/11/20 13:22:00

  オイラ疲れているのか？

  なんか･･･
  急に･･･
  大きいものが見たくなりますた。
  巨大仏、いいかも。
  
  Rita

  けーしちょーさん からの返信 2010/11/20 15:14:51

  RE: オイラ疲れているのか？

  「憑かれて」
  
  なくて良かったぢゃないですかー。
  
  大丈夫。大丈夫。
  気が向いたらゴー☆
  
  けーしちょー拝
  
  

• ちょめたんさん 2007/12/05 16:16:30

  富津も変わりましたね〜！！

  子供が小さい頃は潮干狩りが出来たのに（無料で）こんな立派な観音様が出来てるんですね〜.｡｡( .≡.)
  
  けーしちょーさんはおおるりの先輩でしたか！御見それしました。これからもおばあちゃんと仲良くね。
  

  けーしちょーさん からの返信 2007/12/06 02:00:53

  RE: 富津も変わりましたね〜！！

  ちょめたんさん。カキコ＆投票ありがとうございます♪
  
  無料で潮干狩り？？
  いいなぁ。楽しそう。ウチの母親なんかも昔、
  遠足で千葉の海に潮干狩りに行ったらしいのですが
  なにせ高速道路も無い時代。
  学校集合が朝の５時とかだったらしいです。稲毛とかに行ったみたいです。
  私の時代の遠足は、千葉は千葉でも野田の某しょうゆ工場見学＆アスレチックでした。潮干狩りしたかったなぁ。でも学校に５時は嫌だけど（爆）
  
  東京湾観音では、冗談半分でドライブしてみたら
  これがなんだかマッタリできて、よかったです。
  
  そうそう。おおるりの先輩ですよーって、
  ばぁちゃんたちに「おおるりブーム」が来てからは
  全然行ってません。ばぁちゃんたちは「またか！」というほど行ってます。
  最近、2000円だか3000円だか余計に払う（たぶんオプション？？）と
  バイキングになって、とってもイイと感激してました。
  おそらく、ばぁちゃんたち老人会の新年会もまた、おおるりでしょう。
  
  そろそろおおるり？
  けーしちょー拝

  ちょめたんさん からの返信 2007/12/07 18:45:17

  RE: 富津も変わりましたね〜！！

  300円ですよ〜！！おおるりで2000円のオプションなんてとんでもない！！
  
  けーしちょーさんは、あ〜！ま〜！い！（○｀ε´○）

• コクリコさん 2007/11/22 00:03:55

  「ぬっ」と出ました東京湾観音！

  こんばんは〜。
  
  久しぶりに「ぬっ」が出て非常に嬉しいコクリコです(フィンランドでも一瞬「ぬっ」が出たよね？)。
  牛久大仏を懐かしく思い出しながら、東京湾観音の優雅な姿を拝ませてもらいました。
  牛久大仏記ほどはお腹がよじれなかったけど(牛久大仏は異常すぎるもんね)、真夜中にクックックと静かに笑わせていただきました。
  でも、けーしちょーさんの旅行記ってどうして古い歌が出てくるんだか、、、現在・過去・未来、、、私がよく歌ってたんだけどなぁ(^^;)
  
  ギリシャ風のブルーとホワイトの風景写真には驚きましたよ、その発想が素敵です！
  
  初詣では、家から意外と近いことがわかった「日本三大大仏」のひとつ「東京大仏」にしようと思っております。

  けーしちょーさん からの返信 2007/11/23 22:42:29

  RE: 「ぬっ」と出ました東京湾観音！

  「ぬっ」と出してみましたコクリコママン♪
  
  いやー、さすが、巨大仏への食いつき、イイですねぇ（爆）
  牛久大仏ほどのイリュージョンがなくて
  少々お寂しい観音様ですが、逆に真面目で、
  胎内に安置されている木彫りの神様たちも「ほっこり」してて。
  いつになく真摯な気持ちでおまいりしてきました〜
  
  マチコ・ワタナベ。最高っすよ!!
  迷い道は成り行きだったけど
  
  ♪かもめが翔んだ〜
  
  も
  
  ♪くちびるよぉ〜アツくキミを〜語れ〜
  
  も
  
  どちらも東京湾観音にはベストマッチするって思いましたもん。
  今は私的にキテないので、ギリシャは呼ばれてないのですが
  もし行ったとしたら、あの真っ白な街の岸壁で
  マチコ・ワタナベを熱唱する覚悟、できております（爆）
  
  で、どうして古い歌ばかりでてくるのかというと
  これは私の叔母の、私に対する幼児教育が間違っていたからだと（爆）
  
  叔母におんぶされて、そうとう聞かされたようなんです。
  ですので、私は、誰に教えてもらった訳でもないのに
  
  「いきなくろべぇみこしのまーつに　あだなすがたのあらいがみー
  　しんだはずだよおとみさん　いきていたとは　おしゃかさまでも
  　しらぬほとけのおとみさん　えーさおー　げーんやーだーなー」
  と、何の資料も見ずにスラスラと歌いながら
  タイピングできたりしちゃう訳（自爆）
  
  でも、歌詞カードの類は一度も見たことが無いので
  漢字変換ができなかったりするんです。あはは。
  
  叔母が英語を教えてくれれば･･･
  けーしちょー拝

• 義臣さん 2007/11/20 16:14:19

  うん十年ぶり

  うん十年前に大変な思い（がたがた道　渋滞　オンボロ車）
  で行った東京湾観音
  
  すっかり忘れてましたが。
  
  是なら楽に行けますね、、
  コメント見ていたら行きたくなりました。
  愉しそうそれに妙に宗教臭くなくて
  　　　　　　　　　義臣

  けーしちょーさん からの返信 2007/11/21 12:25:30

  RE: うん十年ぶり

  義臣さん。共感していただいて、とてもうれしいデス。
  
  ねずみの国の渋滞＆ゴルフ場渋滞
  を覚悟してたのですが
  アクアラインを経由していくと、拍子抜けするほど
  東京湾観音は近かったデス。
  
  いつもはそのヤバさ加減に笑い転げたりしてる不届きモノですが。
  ここはなんだか、襟を正してしまいましたねぇ。
  安置されてる仏像でない彫刻も
  ほっこりしてて、いい感じだったし。
  
  友達にも大好評でした。
  出発が東京駅11時とか、遅いスタートだったので
  これだけでしたが。
  もっと朝早くに行けば、また違った海ほたるの景色や
  千葉の海の幸を堪能できるやもしれません。
  それは義臣さんにお願いしちゃいます♪
  
  けーしちょー拝