2007/11/17 - 2007/11/18
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STAMP MANIAさん
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鉄道で東伊豆へ、といえば特急「踊り子」も走る東海道線→伊東線・伊豆急行線というルートが定番だが、今回は途中まで小田急線を使って行ってみた。
ロマンスカー+リゾート21、という、豪華観光列車三昧の旅。
小田急線の復路は、現在5種類あるロマンスカーシリーズの最新型、50000形VSEで。
一般にロマンスカーと聞いてイメージする展望席付の車両としては、初代3100形NSE、2代目7000形LSE、3代目10000形HiSEに続く4代目。
従来のロマンスカーのイメージを打ち破る奇抜なスタイルながら、細かいところでロマンスカーの伝統を受け継いでおり、デビューから2年以上経った現在でも、行楽客の人気は他車種を圧倒している。
そのVSEの前展望席最前列に乗ってみた。
ある意味、今回の旅のメインイベントか??
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行楽客の帰宅ラッシュが始まった箱根湯本駅は、立ち止まるのも危険な程の大混雑。
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ホームには1本前のロマンスカーが止まっていた。
10000形HiSE。
EXEの不人気も手伝って(?)、行楽客にはかなり人気の高い車両だが、個人的には余り好きなデザインではない。
正面から見ると、何となく爬虫類っぽい顔付き。
2編成が長野電鉄に移籍したことから、残りの車両も引退間近か?と噂されているが、まだ現役で頑張っているようだ。
後日、長野電鉄に移籍した車両に乗車した時の旅行記
http://4travel.jp/traveler/stampmania/album/10205228/ -
オルゴール(ミュージックホーン)を鳴らしながら、VSEが箱根湯本駅ホームに進入。
オルゴールは初代ロマンスカー時代の名物で、騒音問題で廃止されたものの、古くからの沿線住民にとっては懐かしのメロディらしい。
VSEがわざわざオルゴールを搭載したのは実用上の理由ではなく、ロマンスカーの正統な後継者としての象徴的なもので、出発・到着時に鳴らすだけ。
完全にサービスの一環のようなものとなっている。
実際、走行中に本来の目的で鳴らす警笛は普通の電子笛・空気笛だった。 -
箱根湯本駅のホームはギリギリの長さしかないため、VSEの先頭部分はホームをややはみ出して停車する。
ホーム先端には記念写真を撮ろうと乗客が集まっていたが、先頭部分を入れた写真の撮影は完全に不可能だし、サイドビューの写真もホームの幅的に無理。
VSEをバックに記念写真を撮るなら、ホームの行止まり側で待っている必要がある。 -
窓の無い部分を利用して描かれた巨大なロゴ。
ODAKYU - SUPER EXPRESS 50000
ROMANCECAR VSE
その右には2006年度ブルーリボン賞受賞記念のロゴも。 -
一般席の座席。
景色が見やすいように、座席は窓側へ5度傾けてある。
写真では分かり難いが、実際に見るとかなり傾いているように見える。
窓枠の下にある台形の板は折畳みテーブル。
VSEのテーブルは座席背面にあるタイプなので、座席を向かい合わせにした時に使えなくなる不都合を補完するための設備。
とことんまで観光利用の乗客に配慮した設計。 -
反射が酷いが、先頭の展望席。
正面が大きな1枚ガラスになり、LSE・HiSEにあった中央の桟に展望を邪魔されない一方、デザイン上の理由か強度の理由か、サイドの桟が太くなり、窓側のA席・D席からの視界はやや悪くなる。
最前部の展望席の場合、通路側の方が「良い席」ということに。 -
こちらも反射が酷いが、2階の運転台に登る梯子。
ワンタッチの電動式のようだった。 -
奇跡的(?)に確保できた前展望席(もちろん一番前)に乗車。
元々は往路での乗車を狙っていたのだが、「行楽客が集中する土曜日朝の列車」「人気のVSE」「予約開始日が休日」と悪条件が重なったこともあり、時報で時計の秒針を合わせて2ヶ月前の午前10時ジャストに予約ボタンをクリックしても駄目で、LSEの後展望席しか取れなかった。
復路は急行でいいや、と思っていたのだが、たまたま予約開始日の午前10時にネット接続できる状況だったので、試しに予約サイトにアクセスして、10時ジャストにクリックしたら予約が取れてしまった。
往路より条件は良かったものの、やはり数秒の勝負だった。
インターネットでロマンスカーの予約をするには、
1.区間・日付・時刻・人数を選択
2.表示された3つの候補から乗車列車を選択
3.座席の種類(一般・前展望・後展望)を選択
4.具体的な座席位置を指定
と、4段階を経て予約確定となる。
10時前に1ページ目の選択を完了して10時ジャストにクリックするタイミングも大切だが、本当の勝負は2ベージ目以降をいかに素早く選択・決定するかに懸かっている。
初めての予約で前展望席最前列を狙うなら、他の空いている列車で何度か練習しておく必要がある。
当然だが、人気の無い時間帯の列車ならば、休日であっても秒の勝負にまではならない。 -
強羅〜箱根湯本間も混雑の影響で数分の遅れが出ていたが、箱根湯本〜小田原間はさらにダイヤが乱れていた。
前の急行は10分以上の遅れ、この列車も約5分遅れで出発した。
いよいよ前展望席の旅が始まる。
ロマンスカーの展望席には何度か乗っているが、そういえば前展望席最前列は初めて。
箱根湯本駅から隣の入生田駅までは三線軌条区間。
ロマンスカーは狭軌の車両なので、一番左のレールと右内側のレールを使って走る。
標準軌の箱根登山鉄道の車両は、右外側のレールを使うが、現在は回送列車しか走っていない。 -
入生田駅を通過。
前方左手に箱根登山鉄道の車庫がある。
三線軌条の標準軌側は真っ直ぐ車庫に吸い込まれ、この先は普通の狭軌線になる。 -
風祭駅を通過。
下りの各駅停車と交換。
現在新しいホームの工事中だが、かつては短い島式ホームの駅で、小田急の通勤電車は1両分しかホームにかからず、ドアの開閉は駅員が非常コックを使用して手動で行なっていた。
新ホームはほとんど完成しているものの、踏切の関係から4両分しかなく、基本的に6両編成で運転されている現在は、1両目だけを非常コックで手動開閉する取扱が続けられている。
この駅のためだけに、何十編成もある小田急の車両にドアカットの改造をするとも思えず、将来的には、箱根湯本行は4両の付属編成の方が直通することになるのかもしれない。
また、現在、小田原駅では、三線軌条廃止まで箱根登山鉄道の列車が使っていたホームを取り壊して、新たに箱根湯本方面へ折り返すホームの設置工事が行なわれているが、このホームの長さも電車4両分しかない。
ということは「箱根へは便利で快適なロマンスカーで」ということで、急行の直通運転は止めてしまう可能性も?? -
風祭駅〜箱根板橋駅間。
国道1号線を跨ぐ橋。
標準軌用のレールは全区間で剥がされているが、枕木はそのままの場所も多く、よく見ると右側レールのさらに右側に、レールを乗せていた跡が確認できる。 -
箱根板橋駅で下りのロマンスカー、20000形RSEとすれ違う。
RSEはJR御殿場線直通ロマンスカー「あさぎり」の車両なのだが、予備用の編成が「はこね」にも使われている。 -
箱根板橋駅を出ると、左に急カーブして東海道線と並走。
小田原城の丘をトンネルで抜ける。 -
小田原駅に進入。
分岐器部分には三線軌条の痕跡が残っている。
正面では小田原〜箱根湯本間の区間運転列車用のホームを設置する工事が行なわれている。
箱根湯本駅から小田原駅までは、小田急の車両しか走っていないが箱根登山鉄道の路線。
そのため、今回のように小田急の株主優待券を使用する場合、箱根登山鉄道線内の乗車駅から小田原駅までの切符を別に購入する必要がある。
新宿駅では、小田原までの箱根登山鉄道の切符と株主優待券を2枚重ねて自動改札機に投入すればOKだった。 -
足柄駅〜富水駅間。
5000形電車とすれ違う。
小田急の通勤電車といえば、白地に青帯・貫通扉に縦書き行先表示幕を思い浮かべるが、それを受け継ぐ車両はこの5000形だけになってしまった。
新型車両の大量投入で5000形も引退が近付いているらしい。
VSEでロマンスカーの伝統を見事に復活させたと言われている小田急、この調子で貫通扉の行先表示も現代のデザインにマッチする形で復活できないものか? -
山に向かって一直線に疾走。
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開成駅〜新松田駅間。
酒匂川を渡る鉄橋。 -
新松田駅〜渋沢駅間。
観光路線としての小田急のハイライトとも言える酒匂川の渓谷区間。 -
本厚木駅を通過。
対向列車は最近増殖中の3000形電車。
車両としては優秀なのかもしれないが、小田急らしさは青帯にしか残されていない、まさに通勤電車版EXE(?)。 -
本厚木駅〜厚木駅間。
相模川を渡る。
VSEは様々な点でロマンスカーの原点回帰に挑戦しているようで、展望席の復活のようなハード面のほか、ソフト面でも「走る喫茶室」と呼ばれた供食サービスを復活させている。
他のロマンスカーはワゴンによる車内販売なのだが、VSEではアテンダントが注文を取りに来て、後で品物を座席まで運んで来る、という喫茶店式のサービスが行なわれている。
物凄く非効率な方法で、今回のように行楽客で満席の場合、注文を取るだけでかなりの時間が掛かるし、注文の品物が届く頃には既に本厚木辺りを通過中。
事実上、途中無停車の「スーパーはこね」でないと不可能。
それでもこのサービスを復活させたのは、やはり究極の原点回帰のため、敢えて効率化に反する方向を目指したためだろう。
未来的なデザインや最新の技術を詰め込んだ車両ながら、一方で最近の昭和ブームに通じる部分が感じられる。
折角なのでコーヒーを注文。
ロマンスカーオリジナルのガラスのカップで提供される。
行楽気分満点!!
同じコーヒーでも、紙コップで提供されるのなら注文しなかったであろう。
往路ではペットボトルのコーヒーを持ち込んで飲んでいたのだが、やはり贅沢さ(?)が全然違う。
まさに「走る喫茶室」の名に相応しいサービスだと思う。 -
往路でも見た旧塗装LSEとすれ違う。
やはりLSEはこの塗装が良い。
今年度のみの限定らしいが、是非継続を!
相模大野の車庫には来年デビューする地下鉄直通ロマンスカー、60000形MSEが留置されていた。
青地に細いオレンジ帯と、またまたロマンスカーのイメージを一変させてしまいそうな塗装だが、パッと見た印象は悪くなかった。 -
新百合ヶ丘駅を通過。
下りのVSEとすれ違う。 -
多摩川を渡り、東京都に入る。
まぁ、途中通過してきた町田市も東京都なのだが…。 -
だいぶ暗くなってきたものの、最後のお楽しみ、複々線区間。
前展望席から眺める複々線区間の走行は、やはりダイナミックさが違う。 -
走行中の追い抜きも。
追い抜かれる各停は3000形だが、塗装が奇妙。
後で調べたら、小田急線開業80周年を記念して小学生以下の子供を対象に行なわれた「でんしゃデザインコンテスト」の受賞作をラッピングした車両だった。
丁度この日から営業運転が始まったらしい。
電車の塗り絵を募集して車内に掲示する、という企画はよくあるが、期間限定とは言え、本物の電車のデザインとして採用するとは大胆だ。 -
代々木上原駅を通過。
下りHiSEとすれ違う。 -
南新宿駅を通過。
ロマンスカーの旅も間もなく終了。 -
オルゴールを鳴らしながら新宿駅に到着。
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約1時間半の長いような短いような旅が終わった。
小田急線は何度も乗ったことがあるし、車窓も特別素晴らしい路線ではないが、看板列車の最高の座席での旅は一味も二味も違うものだった。
私自身、鉄道旅行は好きなのだが、到着後にもっと乗っていたいと思える程、列車そのものを満喫できたのは久々だった。
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