2001/12/27 - 2001/12/30
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Mugieさん
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2001年から2002年にかけて年末年始にシチリア島、南イタリアを旅行しました。
このときはちょうど通貨がリラからユーロに切り替わるという歴史的瞬間に立ち会うことができました。
ルートはパレルモ、アグリジェント、タオルミナ、ターラント、アルベロベッロ、バーリ、ナポリ、ローマです。
ここではシチリア島での旅行をまとめました。
当時はネットで拾えるホテル情報が少なく、さらにメールを送っても返信が来ないところもあり、ファックスも使って予約できるところだけ押さえ、後は現地で探しました。
思ったより寒かったけど、レモンやオレンジの実がなり、視覚的には温かな旅行となりました。
クリスマスのイルミネーションもきれいでした。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス
-
深夜、パレルモ着。
市街地へ行くバスに乗り、駅前で降りる。
ホテルはここからあるいて数分。
でも、人一人いなく怖い…
足早に歩き、ホテルでチャイムを鳴らすとホテルの人がちゃんと出てきたのでほっと安心。
ホテルはネットで予約したサウサーレ。
翌朝、コンチネンタルの簡素な朝食をとり、観光開始!
まずは駅前からバスに乗って、海のそばにある州立パレルモ美術館へ行った。
ここには「死の勝利」というフレスコ画が印象に残った。
ペストの流行を表したものと思われるが、骨が浮き出る馬に乗った骸骨の死神が矢を射、人々を惨殺している気持ちの悪い絵に背筋が寒くなった。
2階の宝物館は珊瑚を使った装飾品が展示されていた。
隣のラ・ガンチャという教会を見てから、バスに乗ってノルマン王宮方面へ移動。
(写真はノルマン王宮) -
ヴィットーリオエマヌエーレ2世通りは思っていたより狭い、片側1車線の道だった。
そして、パレルモのハイライトともいうべきパラティーナ礼拝堂へ。
ここはコンスタンティノープル、ラヴェンナに並びキリスト教美術の三代傑作の一つと称されているそう。
ただ、入り口がよくわからず、カール5世の入場を記念して作られたというヌォ−ヴォ門を行ったり来たりしてしまった。
ようやく内部へ入ると、モザイクと大理石で彩られた豪華絢爛たる装飾。
中でも、礼拝堂の天井に描かれた巨大なモザイク「祝福するキリスト」像は黄金に輝くキリストがまさに神々しい。
建物自体はイスタンブール(昔のコンスタンティノープル)のアヤソフィアに比べると小さいが、その分黄金のモザイクが間近に見られる。
3階はルッジェーロ王の間という寝室があるが、植物や動物のフレスコ画がきれいだった。
黄金のモザイクが天井を飾る寝室なんてゴージャスだ。
一晩でいいから泊めてほしい。一体何を考えながら眠りにつくのだろう。 -
続いて近くのカテドラルへ。
12世紀に立てられたノルマン様式の大聖堂とのことだけど、外観はイスラム建築を思わせる。
まさに西洋とイスラム文化の融合。
ゲーテがパレルモを「世界一美しいイスラムの都市」と表現したそうだけど、街の随所にイスラム時代の雰囲気が色濃く残っている。
カテドラルの内部は思ったより質素な装飾。
宝物庫のコンスタンツァ2世王冠はでっかい宝石がはめ込まれていた。 -
歩いてパレルモの中心地、クアットロ・カンティ(十字路)へ。
その名の通り十字路に面し、四方に豪華なバロック式の建物がある。
レストランを探しているとローマ通りまで出てしまった。
そこで見つけたレストランで「ツーリスト・セット」と赤ワインを頼んだ。
アンティパストのアラビアータだけでもうおなかいっぱい。
さらにメインはステーキ。
味はまあまあ。
(写真はサンカタルド教会) -
昼食後、クアットロ・カンティまで戻り、ベッリーニ広場へ。
ここにはサンカタルド教会というイスラムの宦官の帽子を模したユニークな赤い屋根が3つついている。
中は何もない。
隣にはマルトラーナ教会がある。
こちらはガラスのモザイクが有名とのことだったけど、お昼休みで入れなかった。
(写真はマラトーナ教会) -
パレルモはシチリアの中心都市といっても、規模が小さい。
一通り観光地を見てしまったので、パレルモから内陸へ約8キロほど入ったモンレアレまでバスで行くことにした。
インデペンツァ広場からバスに乗る。
車内は日差しがさして外の寒さがうそのようにポカポカ暖かい。
12世紀に立てられたというドゥオーモが唯一の観光スポットだ。
外観は曲線を多用した装飾で、やはりイスラムの影響を感じる。
中に入ると、そこには目もくらむような黄金のモザイク。
芸術的な評価はわからないけど、ノルマン王宮のモザイクより圧倒的に大きく、豪華絢爛。
特に後陣中央のキリストの像は圧巻。
ガイドブックにはモンレアーレはちょこっとしか説明が載っていないし、日本からのパックツアーではここに寄らないものも多いそうだけど、パレルモまで来たら、絶対にモンレアーレまで足を伸ばすべきだ!!と強く思った。 -
そして、このドゥオーモでは上のクーポラに登ることができる。(有料)
途中、中庭全体を見下ろすことができる。
中庭は228本の円柱で支えられた美しいアーチの回廊で囲まれている。 -
上に登るとクーポラがタイルできれいに装飾されていることがわかる。
そして、なんともいえない美しい眺めが待っている。
モンレアーレの街はもちろん、遠くパレルモの街並みまでよく見える。
ドゥオーモのそばにベルベデーレ展望台(無料)があるけど、本当のベルベデーレはこのクーポラからの眺めだわ。
バスがまばらなので、ドゥオーモの前に広がる門前町といった感じの通りの一角にあるカフェでカプチーノを飲んで時間をつぶす。
夕闇に押されるようにパレルモの街に帰る。
ランチのステーキがまだ胃にもたれているので、駅前のお店でサンドウィッチを買って帰り、ホテルで食べて就寝。
パレルモはローマ帝国、ビザンチン帝国、イスラム時代、ノルマン朝、ブルボン朝などめまぐるしく統治者が変わり、文化が融合された独特な雰囲気を持った街だった。 -
シチリア島3日目は列車でアグリジェントへ移動。
まずはホテルを探す。
本当は部屋から神殿の夜景が見られうというヴィラ・アテナに奮発して泊まりたくて日本からホテルにファックスを送った(当時はネットで手配ができなかった)けど、満室とのことで断念した。 -
駅の近くのツーリスト・インフォへ行くと、ドアが閉まっている。
ダンナがのぞいて、「中の人が閉まってるって言ってるみたい」と言う。
確認のために私がのぞくと、中にいたオニイチャンがドアをあけて入れてくれた。
このとき以来、ダンナはイタリア人は女性に優しいからといって私に「聞く係」を押し付けるようになる。
後にベストセラーになった本の内容を聞きかじったところ、知らない人に物を聞くのは男性にとっては自己の尊厳が傷つくそうだ。
確かに、私は道がわからなかったらすぐ人に聞こうとするけど、ダンナは地図を食い入るように見る。
インフォメーションでは駅のそばの3ツ星ホテルを紹介してもらう。
まだ一部建設中の新しいホテルだった。
窓を開けると海が広がっている。
夏だったらさぞかし気持ちのいいホテルだろう。
荷物を解いてちょっと洗濯してから、アテナ通りという街のメインストリートにあるレストランで昼食をとる。
ダンナが魚を頼むと、お店のおじさんが「スズキ、ホンダ」と言いながら料理を出してくる。
スズキの魚とバイクをかけてホンダになるらしい。 -
食事の後、バスに乗って国立考古学博物館に行く。
ここは中の展示物もさることながら、神殿の谷が見渡せる絶好のスポットだった。
神殿の谷には高台に沿って約20もの神殿が作られているそうだ。
ここ博物館からはその全体像がうかがえる。 -
博物館の中には神殿の丘などから出土した物が展示されている。
けっこうな出土数だ。
目玉は昔、神殿を支えていた人像柱テラモーネのオリジナル。 -
また、バスに乗っていよいよ神殿の谷へ。
まずは入り口近くにあるヘラクレス神殿。 -
アーモンドの木がたくさん生い茂る中、神殿から神殿へと巡って行く。
開花期は12-3月とのことだったけど、まだまばらにポツポツと花が咲いている程度だった。
満開の頃着たらとても美しいだろうな〜
以前、地中海の対岸にあるチュニジアでみた花が咲き誇るオアシスを思い出す。
シチリアからフェリーでチュニジアまで行けると思うと、すごくなつかしく感じる。 -
神殿散策中。
歩いても歩いても遺跡が広がっている。 -
ハイライトはドーリア式のコンコルディア神殿。
今は中は空洞だけど、パンフレットを見て、在りし日の姿を想像する。 -
神殿の谷からは小高い丘に沿って住宅が並ぶアグリジェントの街並みが見える。
こちらもまた眺めがいい。 -
駐車場まで戻り、反対側のゼウス神殿に向かう。
-
先ほど博物館で見たテラモーネのレプリカが横たわっている。
-
こちらは広い平地に遺跡の石がゴロゴロしている。
夕暮れの中、点在する遺跡をたどって散歩。 -
1箇所しかない駐車場の売店で時間をつぶし、暗くなるのを待つ。
ガイドブックには夜は少し危険と書いてあったので、心配していたけど、夜に向けて地元の人たちが車で大勢やってきて、けっこうなにぎわいだ。
そしていよいよライトアップ!
まさに今日一日のハイライト。
期待通りの幻想的な景色だった。 -
バスで市街地まで戻り、またアテナ通りへ。
冬のヨーロッパは確かに寒いけど、クリスマスのイルミネーションを見ると、冬もまたいい、と思えてくる。 -
シチリア島3日目はアグリジェントからカターニャを経由してタオルミーナまでバスで移動。
早朝、チェックアウトしようとするとクレジットカードが使えない。
別のカードもダメ。
カードの受付がクローズしている(?)と言う。
リラの現金がないというと、駅に両替所があるから変えて来いという。
昨日のフロントのおじさんは気さくでいい感じだったのに、今朝はなんだかちょっと横柄で嫌な感じ。
ダンナが両替に行ったけど、なかなか帰ってこない。
バスの時間で迫っているので、イライラする。
ようやく帰ってきたけど、両替所が見つからず、CDでキャッシングしてきたと言う。
そうだった。冷蔵庫の中のバターも見つけられない人ですからね…
そしたら、今度は釣りがないからもう一度両替して来いという。
普段温厚な私も、ちょっと切れました。
「こっちはカードも現金もあるのに、釣りがないのはそっちでしょ!あんたが行ってきなさいよ!」と言うと、両替に行ってくれました。
チェックアウトに予想外の時間がかかったけど、無事にバスに乗り、カターニャへ。
乗り換えの時間にカフェで昼食。
そして、タオルミーナへ向かう。
シチリア島の冬は思ったより寒いけど、窓の外を眺めるとレモンやオレンジが大きな実をならすパステルな風景。
気持ちはあったかくなる。
家々の窓辺にはポインセチアが飾られている。
クリスマスにポインセチアというのはイタリアからきた風習なのかな?
(写真はエトナ山) -
ようやくタオルミーナに到着。
冬のリゾート地なんて閑散としてると思っていたら、大晦日のせいからか、たくさんの観光客。
ホテルを探そうにも続けて満室と言われた。
ダンナがホテルを探しに回ってくれると言うので広場に荷物を置いて待つ。
エトナ山がよく見えて景色がきれい。 -
でも、ホテルを探しに行ったダンナは待てど暮らせど帰ってこない。
ようやく来たと思ったら、「全部満室だった」と言う。
この寒空に野宿?の危機!
選手交代で私が探しに行く。
とりあえず、広場を出てすぐのちょっと階段を登ったホテルに入ってみる。
開いてました〜!
ちょっとボロいけど、もう即決!!
(写真は部屋から見た町並み) -
寝る場所がようやく決まり、円形劇場へ。
劇場自体も広くて迫力があるけど、なんといってもすばらしいのは劇場の後ろに見える地中海とエトナ山。
見事な借景。
これ以上の舞台背景があるのだろうか? -
閉館時間ギリギリまで夕日が地中海に沈むのを眺めながら、夕闇で物思いにふける。
-
街のメインストリートを散歩する。
どの家も通りに面したテラスに花や古代の神のデコレーションを置き、街全体がアート。 -
クリスマスの続きなのかよくわからないけど、無料でお酒やお菓子が振舞われた。
教会へ行くと、キリストの生誕の場面を再現したプレゼーピオが飾られている。
お店のショーウィンドウをのぞくだけでも楽しい。
レストランで夕食をとり、また街をブラブラしながら散歩。
絶対、夏にまた来よう!と心に固く誓う。
(写真は昼間撮った教会)
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