2006/05 - 2006/05
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seidouさん
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スロヴェニアはオーストリア、ハンガリー、イタリア、クロアチアと国境を接して常に外からの勢力に制圧支配されるという受難小国の運命を背負って永い年月を耐えてきた。ユーゴスラビアの崩壊で1991年ようやく独立し、初めて世界地図にその名が現れて15年そこそこの新生国だが、素晴らしい自然と古くからローマ文明の流れを汲み営まれてきた美しい町が点在して観光の新しい拠点が発掘されつつある。そのような情報が4〜5年前から伝わっていたが、やっと今回訪れることが出来た。
4トラベルの皆さんからも種々の情報をいただいたので、そのお返しと言うほどのものではないが、見聞きしたものを自分なりにまとめてアップします。
旅行ごとに撮影写真は別途用途があって、数千枚になりますが、このプログの掲載枚数に制限があり観光用のものに絞って発表します。
写真撮影とコメントの視点は、クロアチア写真紀行で述べたものと同様です。
写真をまずアップし、あとから徐々にコメントを追加していきますので、時々覗いてください。
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プレシェーレン広場
リュブリャーナ観光の出発点が新市街と旧市街の境界にあるプレシェーン広場。プレシェーンは19世紀の詩人で、スロベニア独立戦争後に彼の詩が国歌になったという。
写真は、広場に建つ17世紀創建のフランシスコ教会(後述掲載)の階段からリュブリャーナ城の丘を望見したもの。 -
プレシェーレンの銅像
プレシェーン広場の南東端で三本橋に近くに立つ詩人フランツェ・プレシェーンの銅像。
もと1000SIT札の肖像、今は2ユーロ硬貨の肖像にもなっている有名人で、国歌にもなった彼の詩の1節をガイド本から引用すると「日が昇るところ、争いはこの世から消え、誰も自由な同胞となり〜云々」と言った格調高いもの。
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三本橋を渡って旧市街へ
プレシェーン広場からリュブリャニッツァ川にかかる三本橋を渡ると旧市街域に入る。真ん中が車両が通り、両側に歩行者用にと2本の橋を追加したのでこの名がある。
渡った先の両側に建つビルはバロック様式4階建てで高さがそろえてあり、先方に見上げるリュブリャーナ城へ登る玄関口のような佇まい。 -
リュブリャーナ城への道筋の家々
三本橋を渡ってから左折し大聖堂、市場、ヴォードニク広場を左に見ながら右折して登り道にかかる。このあたりは、緑の並木道にバロック様式だけでなくルネッサンス様式のファサードでで飾った家も見られて通りの家並みはなかなかシックである。 -
リュブリャーナ城入り口門
城壁をかねた堂々たる表門への坂道を登り、tんねるアーチを抜けると広い城内広場に出る。
この中世の城の起源は9世紀にさかのぼるが、建設された記録は1114年となっている。この城をめぐっての争奪戦はリュブリャーナの支配権の歴史で、13世紀初頭の封建領主スパンハイム男爵が統治しその居城となったあと14世紀後半からはハスブルク家によって継承されたという。 -
リュブリャーナ城内
門から城内広場に出る。変形5角型の2階建て城屋が広場を囲んでいるほか何もなくがらんとしている。実は16世紀に大地震に見舞われ、大半が倒壊し、西の隅にある礼拝堂のみ残ってあとは改築され、兵舎とか刑務所として使われていた。現在は市の所有で、礼拝堂は結婚式場に利用され、広場は種々なイベントが催され、市民の憩いの場所となっている。展望台からの市街眺望はすばらしい。 -
リュブリャーナ城内礼拝堂
1489年に献堂されたゴシック様式礼拝堂後陣と祭壇
掩蓋には歴代城主の紋章が描かれているが中央には
オーストリアハスブル家にちなんだ双頭の鷲紋章が見られる。 -
リュブリャーナ城内礼拝堂の天井装飾
天井ヴォールト、トロンプにはこの礼拝堂の歴代司教の名と年代を書いた文字とともにびっしりと紋章が並んでいて、それがこの礼拝堂の歴史とこの城の権威を象徴するようだ。。 -
リュブリャーナ城の塔
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リュブリャーナ城塔からの市街俯瞰
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リュブリャーナ城塔からの市街俯瞰2
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リュブリャーナ城からの市街俯瞰3
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川沿いの自由市場
三本橋からリュブニャツァ川沿いに竜の橋までの間に回廊風の市場が並び、そばのヴォードニク広場にまで及んでいる。 -
リュブリャーナの象徴の竜
三本橋の東にアールヌーボースタイルの竜の橋があり、その橋頭を飾る青銅の竜。有名な建築家ヨジェ・プレチニックの作品。
この橋の南側にヴォードニク広場があり、青空市で賑っている。 -
市場の情況
市場には日常雑貨から食料品まで種々のものがあるが、毎週日曜日にはハンドメードアクセサリーや骨董市などのフリーマーケトが開かれ、市民の楽しみの場所。生鮮食料市場は、隣接の大聖堂前広場・ヴォードニク広場の青空市場が盛んである。 -
リュブリャーナ大聖堂
この大聖堂は13世紀半ばに、船乗りや漁業の守護者である聖ニコラスに献堂されたことに始まる。オリジナルのロマネスク様式教会は後年数次の改築がなされ、現在の形は18世紀初頭ローマイエズス会のアンドレア・ポッゾによって建てられ、フレスコ画での装飾はGiulio Quagioが行ったもの。
クーポラは1841年に地元の建築家Gregor Macekによって加えられた。
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リュブリャーナ大聖堂内部
教会内部に入ると重厚で豪華なバロック様式の身廊祭壇が見られる。ここへは先のローマ法王パウロ2世が1996年に訪れ祈りをささげた。それを記念してブロンズ製のメインドアが造られスロベニアきっての彫刻家Tone Demsarの代表作となっている。 -
リュブリャーナ大聖堂外壁のピエタ像
大聖堂南の外壁面のニッチ(彫像などを安置するための壁面に掘り込んだ空間)にゴシック様式のピエタ像がある。15世紀の製作でなかなか見ごたえのある作品である。 -
大聖堂法王訪問記念の扉
1996年、時のローマ法王が大聖堂を訪問し祈りをささげたことを記念して、スロベニアの名彫刻家Misad Begicが彫った入り口の青銅扉。一番上から法王の顔が覗いている構図。 -
リュブリャーナ大聖堂脇の花屋
大聖堂北側の入り口は、大聖堂の以前の教会名残の遺構があり、ゴシックの人物頭部(キリスト?)の要石が入ったアーチと両脇に巨人柱像、上部に天使像で飾られた入り口扉となっている。ところがこの前まで市場の場外売り場が張り出して商いをしている。通常だと大聖堂の周りは聖地扱いで恐れ多いことだろうにユーゴ共産主義以来の脱宗教が尾を引いているのか、権威が落ちたのだろうか。あるいは日本でも大寺の門前の市が賑うがそのような発想なのだろうか。 -
ヴォードニク広場の朝市
野菜、肉・食肉加工品類、乳製品、、果物、花、などあらゆるものを豊富にそろえた市民の台所。 -
リュブニャニツァ河畔の散歩道
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リュブニャニッツァ河畔のテラスカフェ
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リュブニャニッツァ河畔のレストラン
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リュブニャニッツァ川橋から見上げる城塔
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フランシスコ教会
プレシェーン広場の北東隅に建つピンク色のファサードを持つフランシスコ教会は1646〜1660年に建てられたバロック様式の建築物である。スロベニアはイタリア・ヴェネツィアに近接しイタリア芸術の影響が大きく、この教会も装飾デザインともにイタリアの様式を採り入れている。内部入ると立派な祭壇が見られるが、これは18世紀の彫刻家フランチェスコ・ロバの手によるものであり、天井ヴォールトの装飾は19世紀半ばのMatevz Langusが手がけ、さらに後年Matej Sternenが彩色したもの。 -
サンフランシスコ教会のファサードと入り口
バロック様式を母体として教会の正面壁面は19世紀後半にヨーロッパに興ったアールヌーボー様式にモデファイされており、プレシェーン広場の個性的なイメージの一つを担っているようだ。
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プレシェーレン広場に置かれた市街模型
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コングレス広場に立って
コングレス広場の名は1821年にここで神聖同盟の国際会議があったことから来ている。
神聖同盟は、1815年にナポレオン戦争が終結すると、オーストリア・ウイーン会議が行われたが、その間にロシア皇帝アレクサンドル1世の呼びかけで、オーストリア皇帝、プロイセン国王との間で1815年に発足させた同盟である。これはウィーン体制下における抽象的・精神的な君主間の盟約であったと言うが、その後の1812年にの会議がオーストリアの属領だったリュブリヤーナで行われた。
長方形の広場は、十字にX形の道がつけられ周囲の建物は基本的のはバロック様式でレイアウトされている。南側にはルブリヤーナ大学本部があり、南東端にはスロベニアフィルハーモニー、南西端には聖三位一体のウルシュリンスカ教会がある。
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リュブリャーナ大学本部
スロベニアの中心的大学の本部で、大学には4万人の学生が41の学科で学んでいる。最近は科学的な面のポテンシャルが強くなっているようだ。 -
ウリュシェリンスカ教会
コングレス広場の外部南西端にある、美しいバロック様式建築の聖三位一体教会。前面の円柱は有名な三位一体の円柱といわれ、オリジナルは1693年町が疫病から逃れた感謝印として木製で立てられたもので、市の博物館に保存されている。 -
国立大学図書館
フランス革命広場から北へ1ブロック、ツルヤシュカ通り沿いの角にあるオレンジ色の堂々たる建物。スベロニアの代表的建築家のプレチニクの代表的作品。壁にはめ込まれた多くの小窓のレイアウトが面白い。 -
市庁舎前通り
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市庁舎
1484年の建築で1718年に再建されている歴史的建造物。内部にはリュブリャーナの歴史的記念物が多数保存されている。前述のRobba作のヘルクレスとナルシソスの噴水やゴシック様式の公会堂などもあり、16〜17世紀時代にはそこでは市民たちが巡業喜劇役者たちの芝居を楽しんだと言う。現在は市議会の会場になっている。 -
市庁舎のパティオ
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市庁舎の時計塔
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市庁舎通りのカフェ
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ドアに中世模様のレリーフのある家
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操り人形の店の展示
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旧市街の露地を行く
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チボリ大通り
新市街の西方に広大な緑の森が広がっている。チヴォリ公園である。その東端の林沿いに南北に走るチヴォリ大通りは交通が激しいがきれいな通りであり、朝はジョギングする人たちが多いのもこのチヴォリ公園があるからであろう。 -
チボリ大通りの家並み
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チボリ公園内のレストラン
チヴィリ公園というとデンマーク・コペンハーゲンのチヴォリ公園が有名だが、リュブリヤーナのチヴォリ公園はそのようなテーマパークではない普通の緑の森の公園である。もともとは17世紀にイエズス会の修道士が開いたもので、今はこじんまりしたチヴォリ城や現代史博物館などの施設のほかスポーツ施設があって、市民の憩いの場である。チヴォリ大通りからは城へ行くプレチニックの設計したまっすぐな道が通っているが、そんな道よりも公園内の木立に囲まれてあちこちに伸びた小道を早朝散歩すると小さなレストラン、カフェ、きれいな花を植え込んだ民家などが緑に溶け込んだように点在するのが見えて気分が良い。 -
チボリ公園内の小道
出勤途上であろうかバイクや自転車で公園内を駆けていく人たちが多い。写真を撮っていると元気よく声をかけたり、自分を撮ってくれと気さくに話しかけるおじさんもいた。
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