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1961年12月30日(土)<br /><br />ようやく見つけたホテルに登録を済ませ、気楽になって町を歩く。<br />この街は、中世がそのまま残っているようで、一歩歩くごとに新しい発見があり、感動がある。<br /><br />道幅は狭く、せいぜい2〜3メートルくらいか。<br />壁や建物に囲まれ、谷底を歩いているような感じだ。<br /><br />しかも曲がりくねっているので、行く先にどのような景観の変化があるのか、常に好奇心と期待に満たされながらの、夢の中をさまよっている感じのプロムナードである。<br /><br />敷石には玉石が用いられ、これは川から運んだものだろう。<br />ゴロゴロして歩き難く、車はあまりなかったものと思われる。<br /><br />建造物がすべて同じ土色に統一されているのは、産地が同じだからだろうが、古都のムードを醸成する大きな要素だ。<br /><br />それに比べて、屋根の色はやや明るく、オレンジ系や緑系など変化がある。<br />あちこちの壁に取り付けられた鉄製の街路灯も、古都の演出に大きな役割を果たしている。<br /><br />街角で買ったオレンジは、一口かじれば舌がとろけるように甘いジュースが口中にあふれ、これまで味わったことのないすばらしい味だった。<br /><br />おまけに、1キログラムわずか10ペセタ(60円)と安い。<br />

1961年のパリ便り【701】一歩歩くごとに感動がある古都トレド

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1961/12/30 - 1961/12/30

809位(同エリア845件中)

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ソフィ

ソフィさん

1961年12月30日(土)

ようやく見つけたホテルに登録を済ませ、気楽になって町を歩く。
この街は、中世がそのまま残っているようで、一歩歩くごとに新しい発見があり、感動がある。

道幅は狭く、せいぜい2〜3メートルくらいか。
壁や建物に囲まれ、谷底を歩いているような感じだ。

しかも曲がりくねっているので、行く先にどのような景観の変化があるのか、常に好奇心と期待に満たされながらの、夢の中をさまよっている感じのプロムナードである。

敷石には玉石が用いられ、これは川から運んだものだろう。
ゴロゴロして歩き難く、車はあまりなかったものと思われる。

建造物がすべて同じ土色に統一されているのは、産地が同じだからだろうが、古都のムードを醸成する大きな要素だ。

それに比べて、屋根の色はやや明るく、オレンジ系や緑系など変化がある。
あちこちの壁に取り付けられた鉄製の街路灯も、古都の演出に大きな役割を果たしている。

街角で買ったオレンジは、一口かじれば舌がとろけるように甘いジュースが口中にあふれ、これまで味わったことのないすばらしい味だった。

おまけに、1キログラムわずか10ペセタ(60円)と安い。

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