北欧古城巡り?コペンハーゲンとシェラン島

2007/09/21 - 2007/09/22

デンマークとスウェーデン南端部の、各地に点在する古城や、歴史を感じさせる町並みなどを中心に見て回ってきました。まず最初は、到着地のコペンハーゲンと、シェラン島北部のフレデリクスボー城、クロンボー城の旅行記です。

エリア コペンハーゲン(デンマーク)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 25万円 - 30万円
• 交通手段: 鉄道
• 航空会社: スカンジナビア航空

　成田からスカンジナビア航空の直行便で約１１時間、コペンハーゲンに到着です。初日はコペンハーゲン市内の観光を予定していましたが、空港からの列車が遅れていたこともあり、ホテル到着が遅くなったので、町なかをブラブラ歩く程度にしておくことにしました。
　写真はコペンハーゲン市庁舎です。とても立派で歴史を感じさせる建物で、市庁舎というより「城」か何かにしか見えません。

　市庁舎前からショッピング街のストロイエを歩き、その終点にある広場がコンゲンス・ニュートーウです。中央にはきれいに整備された花壇があり、周囲は重厚な感じの建物に囲まれています。
　さすがにストロイエのあたりは人通りが多いです。金曜日はデパートや商店が遅い時間まで開いているので、この日のうちにお土産なども買っておくことにしました。

　買い物をしているうちに、次第に辺りは暗くなってきました。駅の方へ向かって帰る途中には、チボリ公園があります。せっかくなので、ちょっと立ち寄ってみることにしました。コペンハーゲンカードがあれば、無料で入場することができます。
　ちなみに写真はチボリ公園の東側ですが、ここからは入場できませんので、北側のメインゲートなどから入場することになります。

　チボリ公園の中の様子です。チボリ公園は夏期とハロウィン、クリスマスなどの期間だけ開いていて、夏期の営業は次の日曜で終わりなので、そのこともあってか、もう７時頃だというのに人がいっぱいです。

　同じく公園の中の様子です。各所でライトアップされていて、夜でも楽しむことができます。

　チボリ公園は、「公園」というよりは「遊園地」といった印象が強いです。日本の遊園地でもよく見かけるようなアトラクションが沢山あります。ただ、日本の遊園地と比べるとレストランなどが充実している感じで、そのために金曜の夜といった時間でも多くのお客さんが入っているのではないかと思います。

　２日目は、コペンハーゲンのあるシェラン島の北部にある、フレデリクスボー城とクロンボー城を見に行き、その後スウェーデンに渡ります。
　まずは、コペンハーゲンから電車にのり、フレデリクスボー城のあるヒレロズの町に向かいます。写真はヒレロズの町の様子です。土曜日の朝ということもあってか、人通りは少ないです。

　しばらく町を歩くと、湖の向こうにフレデリクスボー城が見えてきます。青くて広大な湖の上に浮かぶ城の姿は、本当に美しいです。朝のうちは曇り空で、天気が心配でしたが、この頃には青空が見えてきました。やっぱりこの城には青空が似合います。
　このまま町の中を通って城に向かうこともできますが、湖の周りには遊歩道があって、ゆっくり散歩しながら、見る角度によって姿をかえる城の眺めを楽しむことができます。

　きれいに整備された静かな遊歩道を歩き、城と湖の景色を堪能しながら城へと向かいます。湖を回り込んできたので、正門とは反対側から城に近付いてきました。こちら側からも、右に見えている遊歩道を通って城に入ることができます。湖に城や遊歩道の並木が映っている様子も美しいです。

　城内の公開は１０時からで、まだすこし時間があるので、城の周囲を歩いてみます。こちらが正門側の入口の様子です。城の周囲の建物も、レンガ造りの重厚な感じで、城が建造された当時の面影を感じさせます。

　正面から見たフレデリクスボー城です。城全体のシルエットも美しいですが、こうして近付いて見ると、細やかな装飾も見事です。赤いレンガと青い屋根、白い石造りの装飾が溶け合って鮮やかです。辺りは静かでしたが、城内の公開時間が近付くにつれて、次第に観光客の数も増えてきます。

　城の内部へと入って行きます。入場料がかかりますが、コペンハーゲンカードがあれば無料になります。ここまで近付くと、さらに迫力が増すとともに、細かい装飾もよりハッキリと見ることができます。

　城内の部屋も見学できます。城内は広く、意外と各部屋が入り組んでいるので、パンフレットの案内図を見ながら進まないと迷いそうです。写真は大広間です。天井の装飾が見事です。

　同じく城内の、教会の様子です。白壁に描かれた壁画や、アーチ型の構造も美しいです。

　フレデリクスボー城を後にして、再び電車に乗り、クロンボー城のあるヘルシンオアに向かいます。ローカル線ながら車両は新しく快適ですが、運転席のドアが開けっ放しで、子供が中に入っていってもお構いなしで、何とも大らかです。日本人の感覚からすると、ちょっと不安になりますが…。ヘルシンオアに着き、駅舎をでると、早くも正面にクロンボー城の姿が見えます。

　駅からクロンボー城へは、港を回りこんで向かう形になります。城を見ながら歩いていくので、城の近くまでは迷わず行けますが、入口が少し分かりにくいです。城の西側の小さな橋を渡って敷地内に入ります。

　城の内部です。城は正方形で、中央が広場のような形になっています。中の部屋は部分的に公開されていて、入場チケットは、そのうちの何箇所を回るかによって、いくつかの種類があります。

　城の塔の上からみたヘルシンオアの町の様子です。城に来るときには海沿いを通ったので、あまり町の様子を意識することはありませんでしたが、こうして見ると、なかなか美しい町並みです。並んでいる赤い屋根を取り囲んでいる海の青や公園の緑も鮮やかです。

　同じく塔の上から見た、城の内部の様子です。このクロンボー城は、城の全体像がわかるような写真を撮れる場所がなかなか見つからないのですが、この場所から眺めるのが、城の特徴が一番よくわかるように思います。
　城のすぐ向こう側は海です。ところでクロンボー城といえば「ハムレット」の舞台として有名ですが、ハムレットの物語で「海」をイメージすることはあまりないのではないでしょうか。こうして現場に来てみると、ハムレットのイメージも少し変わりそうです。

　クロンボー城の見学できる場所の中でもお薦めなのが、地下牢です。迷路のように入り組んだ通路を、わずかな明かりを頼りに進んでいきます。観光客が多い時には後をついていけば何とかなりますが、一人だとちょっと足元や頭上に注意が必要かもしれません。入口のところで懐中電灯の貸出なども行っています。とにかく、他の城ではなかなか味わえない体験だと思います。

　こちらは城内の教会の写真です。それほど華美な感じはしませんが、落ち着いた雰囲気で、装飾も派手ではないですが細やかさを感じさせます。

　クロンボー城を見学した後は、フェリーに乗って対岸のスウェーデン、ヘルシンボリへと向かいます。フェリー乗り場は鉄道駅に隣接していて、新しくてきれいな建物です。そこで切符を買い、ガラス張りの立派な連絡通路を通ってフェリーに乗り込みます。船のデッキからは、海をはさんでクロンボー城が見えます。前にも書いたようにクロンボー城は写真を撮るのに良いポイントが少ないんですが、もしかすると、この船の上が、城の全体像を撮るのには一番の好ポイントかもしれません。
　さて、そうこうしているうちに船は出港し、いよいよスウェーデンへと向かいます。