2007/09/22 - 2007/09/22
101位(同エリア144件中)
mickさん
スウェーデンの南端、スコーネ地方の旅行記です。デンマークとの国境の町、ヘルシンボリとマルメを訪れています。また、この地方は小さいながら美しい古城が多く、市街地からちょっと足を伸ばして、その内の一つ、トゥールプ城にも行ってきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 25万円 - 30万円
- 交通手段
- 鉄道 高速・路線バス 船
- 航空会社
- スカンジナビア航空
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デンマークのヘルシンオアからフェリーに乗り、ほんの20分程度で、ヘルシンボリに到着します。近付いてくるヘルシンボリの町並みなどを眺めながら乗っていると、本当にあっという間です。「国境越え」などという大げさな感じはまったくなく、本当にちょっとした「渡し舟」の感覚です。港に着いても、昔の名残で空港のような税関のゲートの跡はあるものの、全くの素通りで、手続等は何もありません。
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ヘルシンボリの船着場兼鉄道駅の建物を出て、街中へと向かいます。町は海に面していることもあって、とても開放的で爽やかな感じがします。海沿いの大通りをしばらく歩くと、市庁舎が近付いてきます。今までにも色々と歴史のある建物を見てきましたが、この市庁舎はそのいずれとも違う雰囲気で、レンガの外壁が重厚な存在感を感じさせながらも、尖った屋根とそこに加えられた装飾、そして中央にすらっと伸びる尖塔が、建物のシルエットにアクセントを与えることによって、重苦しくなりすぎず、むしろ軽快なイメージを生み出しています。全体的に濃いめの色合いの中に、白や水色のアクセントが入る色彩感も絶妙です。とにかく、眺めているだけで爽やかな気分になる建物です。
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市庁舎の角を曲がると、町並みの向こうに、中世の古城、シェールナンが見えてきます。城の本体はすでに失われてしまっていますが、現存する塔の部分と、ユニークな形の城門が見えます。
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さらに城門に近付いていきます。曲線を多用した、本当に独特の形をしています。城は少し高いところにあり、下から見上げると、この城門の丸みが、迫ってくるような感じを与えています。
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城の塔の部分です。城の本体で残っているのはこの部分だけですが、この塔を見ただけでも、城の物々しい雰囲気は伝わってきます。この塔には有料ですが登ることができます。となれば、ここは登っておくしかありません。
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というわけで、塔の上からの眺めです。先程の市庁舎と、その向こうには海と行き交う船が見えます。こうして町全体を眺めてみてもやっぱり、爽やかな港町、というイメージが際立っています。
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再び街なかに戻ってきました。表通りは人や車が多く、賑やかですが、すこし奥に入ると、比較的静かで洒落た感じの通りが続いています。
わずか1時間程度で、駆け足で回ったヘルシンボリの町でしたが、爽やかな町の雰囲気、個性的な城、美しい市庁舎など、印象的な場面が盛りだくさんで、私はこの町がとても気に入りました。今後機会があれば、ぜひまたこの町を訪れて、今度はゆっくりと時間をかけて町を回ってみたいものです。 -
もっとヘルシンボリを歩いてみたい気持ちもありましたが、後の予定もつかえているので、電車に乗って次の目的地、マルメへと向かいます。電車は意外と混んでいて、空席を探すのにも苦労するほどでした。車窓からはのどかな田園風景が眺められます。途中のルンドあたりからようやく電車も空いてきましたが、そこからマルメまでは、もうあっという間です。
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というわけで、マルメに到着です。でも、マルメ市内の観光はとりあえず置いておいて、トゥールプ城へ向かうバスに乗るためにバス停へ急ぎます。写真は、その道中に通り掛かった聖ペトロ教会です。
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同じく道中の、町並みの様子です。人通りは意外と少ないです。
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マルメからバスに乗り、郊外にある古城、トゥールプ城へ向かいます。142番のバスで約25分、Linsboのバス停で下車して、そこからさらに1.8キロほど歩かなければなりません。写真のような一本道をひたすら歩いていくわけですが、歩道が無いうえに車もけっこう通るので、車が来るたびに脇へよけなければなりません。電灯も無いので、日中以外に歩くのは少々危険かもしれません。
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歩くのは大変ですが、それでも、歩く事によって、周辺の広大な田園風景を満喫することができます。まさに自分が今、スコーネ地方の真っ只中にいて、その中に溶け込んでいる、ということが実感できます。
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トゥールプ城に到着です。今まで見てきた城ほど大きくはありませんが、緑の中に静かに佇むその姿は、また違った趣があります。なお、建物の内部を公開しているのは夏の間の僅かな期間だけで、それ以外は内部には入れません。城の周りの庭園は、マルメの観光案内所に問い合わせたところによると、毎日午前7時から午後7時まで開いています。
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城の庭園には遊歩道があって、城の周りを一周することができます。城の背後は小さな湖になっています。
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城は、真正面から見たときには平板な感じで、普通の邸宅といった風にも見えますが、遊歩道を歩いて色々な角度から眺めてみると、それぞれに違った姿を見せ、「城」としての風格も十分に感じさせます。
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庭園はよく整備されていて、芝生の緑が鮮やかです。この付近には、この城の庭園以外にも多くの公園があるらしく、地元の人達が散歩やハイキングを楽しみに来ているようです。近くの駐車場には多くの車が停まっていました。でも、外からの観光客にとっては穴場で、ましてやバスで訪れる観光客なんてめったにいないのかも知れません。帰りにバス停でバスを待っていると、地元の人に「何でこんな所にいるの?」と、不思議そうに尋ねられました。
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マルメに帰ってきました。マルメの街で印象的なのは、街を取り囲む堀の存在です。こうした水辺があることによって、都会のとげとげしい感じが和らぎ、町全体の雰囲気が柔らかくなっているような気がします。
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街の西側は広い公園になっていて、その中にマルメ城があります。現在では内部は博物館になっていますが、すでに閉館の時間となっていたため、中には入れませんでした。城の周りは堀と土塁に囲まれていて、城の姿がよく見えるのは正面だけです。というわけで、写真もこの1枚しかありません…。
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せっかくスウェーデンに来たので、この日の夕食はマルメでスウェーデン料理でも、と思っていたのですが、大きな街の割にはなかなかレストランが見つかりません。とりあえずこのリラトリィ広場にはいくつかのレストランが集まっていたので、その中の一軒で夕食をとることにしました。夕方になり、気温は結構下がってきているのですが、みんな屋外の席で食事を楽しんでいます。よく見ると、各テーブルの脇にはストーブが置かれています。これから長い冬を迎える前に、少しでも長く屋外の空気を楽しみたい、という気持ちの表れかもしれません。
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こうしてスウェーデンの旅は終わりを迎えます。とても爽やかで気持ちの良いヘルシンボリの町、苦労してたどり着いたトゥールプ城、そしてこのマルメ…。とても僅か半日の滞在とは思えない、充実した時間を過ごせたように思います。それでもやはり、日程を詰め込んだ分、まだまだ回り足りない、という思いも強いです。いつの日かぜひ、今回回れなかった町も含めて、ゆっくりと旅行してみたいものです。
帰りは電車でオーレスン大橋を渡り、やはりあっという間にコペンハーゲンに到着です。翌日からは再びデンマークの各地を回ります。
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