2007/09/10 - 2007/09/15
182位(同エリア252件中)
ロバ耳さん
なかなか乗る機会の無い「アムトラック」に乗って黄昏てきました。
- 同行者
- 一人旅
- 一人あたり費用
- 1万円未満
- 交通手段
- 鉄道
-
皆さんはAmtrakをご存知だろうか?
「Amtrak」とはアメリカ南部に生息する昆虫などを主食とするイタチ科の小動物・・・・・というのは真っ赤なウソで、アメリカ合衆国のほぼ全てを網羅する鉄道機関のことである。
アムトラックという言葉の由来については各々調べてもらうとして、交通機関としての飛行機の役割が路線バス程度しかないこの国において、自転車やヒッチハイクの少し上位に位置する実に有効な移動手段である。 -
今回僕が利用したアトランタ〜ニューオーリンズ間。
飛行機だったら1時間半。
車だったら8時間。
アムトラックの場合12時間・・・・
移動手段としてのアムトラックには何も期待してはいけません。
アムトラックという観光地を訪れるつもりでいきましょう。
写真は車内で配られた「まくら」
変なところに気が利くね。 -
「列車に揺られながら思う存分音楽を聴きたい!」
そう思う人も結構いる事だろう。いいねその気持ち、わかるよ。
アムトラックの座席にはナント!120ボルトのコンセントが備え付けてあります。これは行きに利用した旧式の客車なので1つだけですが、新しい客車の場合2つコンセントがあります。日本からのポータブルプレーヤーは多分問題ないと思いますが、気になる人は変圧器を持ってきましょう。
僕の場合はコンセントがあるのを知らなくて、目いっぱい充電しておいたipodを利用していました。
ここで話は全くの私事で恐縮ですが(と、言ってもこの旅行記自体が全くの私事なのですが)、最近落語というものにはまっている。
それでその時も列車での長旅に備えてコレクションしておいた落語を聴いていたのですが、これが全く全然シックリこないんですね。
多分アメリカのドライな景色には、落語みたいなウエットなものはマッチしないのでしょう。
しょうがないので最近フォーク歌手に成り下がったブルース・スプリングスティーンばっかり聴いていた。これは結構良かった。
後意外に良かったのはジョージ山本の「みちのく一人旅」 -
普通車両(コーチ)の座席。
足掛けもあって新幹線の自由席や飛行機のエコノミーよりも数段の快適さ。
高校生の時の授業中に比べたら雲泥の寝心地のよさ。 -
アムトラックでの食事。
全てスナック(軽食)車両で調達した。
「何がお勧めなの?」「○○は美味しい?」「××はどうよ?」
僕の無邪気な質問に全て「OH〜、それはグットチョイスだ!」と黒人のおじさんは答え、僕のオーダーした食べ物を全てレンジでチンしやがった。
軽食車両にある食べ物は全てレンジでチンです。内容はというと日本のコンビニにあるような代物を想像してはいけません。もしできるのであればお弁当を用意しましょう。
さて、問題はチョコッと写っているビール。
「サミュエルアダムス」と言ってアメリカでは気取り屋さん御用立つのビールなのですが、これがこの時全然英語が通じなかった。
僕「サミュエルアダムス、プリーズ」
親父「・・・・・・」
僕「サミュエ〜ルアダムス、サ〜ミュエルアダムス」
と色々試してみても全然通じない。と、
突然親父「OH〜、ミスターアダムスの事か〜!?」
ガピーン!親父そりゃ無いぜ!!
ミスターアダム。どこかのスラングだろうか?
そんな表現初めて聞いた。 -
軽食車掌の風景。
この先に食堂車がありますが、内容的には大して変わりません。
左の方に一人旅のお姉さんが黄昏ていました。
すごく絵になっていました。 -
旅の楽しみといったらやっぱりこれ。
酒、酒、酒。
ビールは1本4ドルか5ドル。
値段はクラブ(いわゆる一つのディスコ)並みといったところか。かといって他にチョイスはないし。
ビールはともかく、ワインウイスキー日本酒等々。どんどん持ち込んじゃいましょう!その方がお得だし美味しいです。 -
休暇の一日はやさしく、そしてゆっくりと過ぎていきます。
目の前を通り過ぎる当たり前なアメリカの田舎風景にも、好意のまなざしで一瞥します。
あ〜、世の中は平和だな〜。 -
・・・・んっ!
-
何だか物騒な物が並んでいます。
剣呑じゃない感じです。
前言撤回。世の中は平和じゃないです。 -
-
少し前の席で黒人のお兄ちゃんが寝てました。
微動だにしなかったです。
と、ここで話は前後して、アトランタから電車に乗り込みしばらくすると、突然車掌さんがもの凄く通る声で演説を始めた。
「なすべきかなさざるべきか!輝けるもの全てが金にあらざり!!」
的な詩でも朗読しているんじゃないかと思えるほどの立派な立ち振る舞いだったが、何のことは無い、朝ごはんの説明及び誘いだった。
余りに立派な演説だったので僕的には「ヒュー、ブラボー」とか言って拍手でもしたかったんだけど、危ない奴と思われたくなかったのでやめた。
このお兄ちゃんはその時から寝とった。 -
列車は無事アラバマ州の州都「バーミンガム」に到着。
-
バーミンガムの駅で20分ほど停車する。
その間みんなホームに降りて歩いたりタバコ吸ったりと、思い思いの事をして過ごす。
ちなみにアムトラックは全席禁煙です。 -
「QUEST」 冒険
人生とはまさに冒険である -
えらくド派手な飛行機が飛んでいた。
そんな晩夏の午後・・・ -
2階車両もあります。
多分寝台車両だと思うのですが。
今回僕が払った片道乗車券たったの$57。
鈍行列車だろうが観覧車だろうが、12時間同じ乗り物に乗り続けた料金としては無茶苦茶な安さだと思います。
日本からわざわざアムトラックに乗りに来る人の中にはレールパスを買って来る人もいるのでしょうが、僕は余りお勧めしません。
幾日も幾日もただただ列車に乗ることだけが目的な旅ならばともかく、列車で移動して観光地で幾日か滞在する様な旅ならば、その都度乗車券を買った方がお得だと思います。最悪列車の中でも買えますし、クレジットカードもチャント(列車の中で)使えます。
行き先と普通車(コーチ)か寝台(スリープ)が言えて、ID(パスポート等)とお金があれば誰だって乗車券は買えます。
どうか皆さん、搾取されないでください。 -
アメリカ田舎的風景。
こういう所に住んでいる人たちは、何を生業にしているのだろうか? -
と、ある駅に到着。暫しの休憩。
隣のホームに随分古めかしい列車が横たわるようにたたずんでいた。
にわか鉄道ファンになって写真をとりまくる。 -
携帯で電話したり、タバコ吸ったりと。
それにしても随分と垢抜けたカバンを持ってますね。 -
-
-
この旅行記のタグ
利用規約に違反している投稿は、報告する事ができます。
コメントを投稿する前に
十分に確認の上、ご投稿ください。 コメントの内容は攻撃的ではなく、相手の気持ちに寄り添ったものになっていますか?
サイト共通ガイドライン(利用上のお願い)報道機関・マスメディアの方へ 画像提供などに関するお問い合わせは、専用のお問い合わせフォームからお願いいたします。
その他の観光地(アメリカ) の旅行記
旅の計画・記録
マイルに交換できるフォートラベルポイントが貯まる
フォートラベルポイントって?
0
23