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ロンドンをスタートして、英国をひたすら北へ、北へ。<br />イングランドの栄光を伝える名跡に息をのみ、<br />スコットランドの空の深さに感動しました。<br />ビートルズを聴きながら、遺産とモダンを訪ねた10日間。<br />そのうち後半5日分、スコットランド編です。<br /><br />※訪問地~エディンバラ、スターリング、セント・アンドリューズ、ネス湖

イングランド&スコットランド旅行記‘06 ~スコットランド編

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2006/10/21 - 2006/10/31

307位(同エリア687件中)

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arzaga10

arzaga10さん

ロンドンをスタートして、英国をひたすら北へ、北へ。
イングランドの栄光を伝える名跡に息をのみ、
スコットランドの空の深さに感動しました。
ビートルズを聴きながら、遺産とモダンを訪ねた10日間。
そのうち後半5日分、スコットランド編です。

※訪問地~エディンバラ、スターリング、セント・アンドリューズ、ネス湖

一人あたり費用
25万円 - 30万円
交通手段
鉄道
航空会社
JAL
  •  旅は後半、スコットランドに入ります。列車は北海<br />沿いに北へ。英国最初のフットボールクラブを生んだ<br />ニューキャッスルを過ぎると、国境はすぐそこです。<br />スコットランドは元は一個の王国で、イングランドに<br />よる侵攻や統合に対し、独立をかけて戦い続けてきま<br />した。人々は自国の文化に強い矜持があるそうです。<br /> 「首都」はエディンバラ。田園風景と北海に挟まれた<br />車窓の景色が落ち着くと、世界遺産でもある旧市街の<br />高層建築が見上げる先に聳え立っていました。

     旅は後半、スコットランドに入ります。列車は北海
    沿いに北へ。英国最初のフットボールクラブを生んだ
    ニューキャッスルを過ぎると、国境はすぐそこです。
    スコットランドは元は一個の王国で、イングランドに
    よる侵攻や統合に対し、独立をかけて戦い続けてきま
    した。人々は自国の文化に強い矜持があるそうです。
     「首都」はエディンバラ。田園風景と北海に挟まれた
    車窓の景色が落ち着くと、世界遺産でもある旧市街の
    高層建築が見上げる先に聳え立っていました。

  •  王国の都だったエディンバラの中心部には、城や<br />王宮周辺の旧市街と、人口増加のため都市計画に<br />則って作られた新市街があります。対比を描く歴史的<br />景観が、1995年に世界遺産に登録されました。<br /> 写真は、中心街のプリンスィズ・ストリートから<br />見た新市街。またしても虹です。お婆さんに道を尋ね<br />たら、「虹は神様のご加護よ」と言っていました。<br />実は旅の中で、二日に一度は虹を見ました。雨が多い<br />この国は、実は神様に守られているのかも。

     王国の都だったエディンバラの中心部には、城や
    王宮周辺の旧市街と、人口増加のため都市計画に
    則って作られた新市街があります。対比を描く歴史的
    景観が、1995年に世界遺産に登録されました。
     写真は、中心街のプリンスィズ・ストリートから
    見た新市街。またしても虹です。お婆さんに道を尋ね
    たら、「虹は神様のご加護よ」と言っていました。
    実は旅の中で、二日に一度は虹を見ました。雨が多い
    この国は、実は神様に守られているのかも。

  •  そしてスコットランドといえばこれ。民族衣装の<br />キルトに身を包んだストリートパフォーマーが、<br />伝統楽器バグパイプを響かせていました。軽く目を<br />伏せ、片足でステップを踏んでリズムをとりながら、<br />「アメイジング・グレイス」を黙々と演奏。コインを<br />投げると、小さくお辞儀を返してくれました。<br /> なんかもう観光客が思い描くままのスコットランド<br />ですな(笑)。でもこういう場面の一つ一つが、ここは<br />もう「異国」なんだということを実感させてくれます。

     そしてスコットランドといえばこれ。民族衣装の
    キルトに身を包んだストリートパフォーマーが、
    伝統楽器バグパイプを響かせていました。軽く目を
    伏せ、片足でステップを踏んでリズムをとりながら、
    「アメイジング・グレイス」を黙々と演奏。コインを
    投げると、小さくお辞儀を返してくれました。
     なんかもう観光客が思い描くままのスコットランド
    ですな(笑)。でもこういう場面の一つ一つが、ここは
    もう「異国」なんだということを実感させてくれます。

  •  旧市街の目抜き通り「ロイヤル・マイル」の坂を<br />上って行くと、エディンバラ城です。街を見渡す岩山<br />に築かれた堅牢な砦。ぜひ見たかったのは、城内に<br />ある「運命の石」。王が戴冠の際に腰掛けた石です。<br />切り出した石材に取っ手を付けただけのような代物<br />でした。13世紀にイングランドに征服された時、石は<br />持ち去られました。返還の悲願が叶ったのは、なんと<br />1996年。ついこの間じゃありませんか!素通りする<br />観光客が多い中、しばし石を見つめていました。<br />

     旧市街の目抜き通り「ロイヤル・マイル」の坂を
    上って行くと、エディンバラ城です。街を見渡す岩山
    に築かれた堅牢な砦。ぜひ見たかったのは、城内に
    ある「運命の石」。王が戴冠の際に腰掛けた石です。
    切り出した石材に取っ手を付けただけのような代物
    でした。13世紀にイングランドに征服された時、石は
    持ち去られました。返還の悲願が叶ったのは、なんと
    1996年。ついこの間じゃありませんか!素通りする
    観光客が多い中、しばし石を見つめていました。

  •  エディンバラ城から市内を望みました。中世から<br />近世にかけての面影が色濃く、地形が変化に富んで<br />いて、眺望が美しい街だと感じました。<br /> 城が建つ丘の麓は緑地公園に、その北側(左奥)に<br />新市街が見えます。更にその奥には海が広がって<br />います。写真右、水平線の上に塔が突き出て見える<br />高台が「カールトン・ヒル」。ここも見晴らしの良い<br />公園です。<br />

     エディンバラ城から市内を望みました。中世から
    近世にかけての面影が色濃く、地形が変化に富んで
    いて、眺望が美しい街だと感じました。
     城が建つ丘の麓は緑地公園に、その北側(左奥)に
    新市街が見えます。更にその奥には海が広がって
    います。写真右、水平線の上に塔が突き出て見える
    高台が「カールトン・ヒル」。ここも見晴らしの良い
    公園です。

  •  エディンバラは夜のウォーキングツアーも充実して<br />います。「ゴースツ&ゴールズ・ツアー」に参加。<br />夜7時に集合場所の旧市街を訪れると、闇に溶ける<br />ような石造りの街並みが、すでに「出そうな」気配<br />プンプンでした。やがて黒衣の案内人が現れます。<br />案内人:『おまえらが見たいのは何だ?!』<br />参加者:『血が見たい!!』と唱和して(笑)出発。<br /> 人気のない路地や地下道を巡り、拷問や怪談など、<br />都の暗い歴史について聞きます。まあまあ満足(笑)。

     エディンバラは夜のウォーキングツアーも充実して
    います。「ゴースツ&ゴールズ・ツアー」に参加。
    夜7時に集合場所の旧市街を訪れると、闇に溶ける
    ような石造りの街並みが、すでに「出そうな」気配
    プンプンでした。やがて黒衣の案内人が現れます。
    案内人:『おまえらが見たいのは何だ?!』
    参加者:『血が見たい!!』と唱和して(笑)出発。
     人気のない路地や地下道を巡り、拷問や怪談など、
    都の暗い歴史について聞きます。まあまあ満足(笑)。

  •  7日目、スコットランド2日目は、エディンバラから<br />電車で1時間ほどのスターリングに日帰り旅行です。<br />小雨に煙っているのは、スターリング城。侵略を狙う<br />イングランドとの間で争奪戦が繰り返された城です。<br />スターリングはスコットランドを制する上で重要な<br />「スコットランドへの鍵」と呼ばれたそうです。<br /> 城は復元作業の真最中でした。調査を元に往時の<br />姿を研究しているそうです。部屋の構造にも謎が多い<br />らしいです。

     7日目、スコットランド2日目は、エディンバラから
    電車で1時間ほどのスターリングに日帰り旅行です。
    小雨に煙っているのは、スターリング城。侵略を狙う
    イングランドとの間で争奪戦が繰り返された城です。
    スターリングはスコットランドを制する上で重要な
    「スコットランドへの鍵」と呼ばれたそうです。
     城は復元作業の真最中でした。調査を元に往時の
    姿を研究しているそうです。部屋の構造にも謎が多い
    らしいです。

  •  城から眺めた市街地です。スターリングはスコット<br />ランド史において栄光の舞台として名高いそうです。<br />イングランドからの独立につながる大勝利を収めた<br />戦いがあったからです。映画「ブレイブハート」で<br />描かれた、ウィリアム・ウォレス指揮による戦いです。<br />農民兵を束ね、イングランド軍を跳ね返したウォレス<br />は、独立の父として敬愛されています。その栄誉を<br />称えて作られたのが、写真右の丘に建つ塔「ウォレス・<br />モニュメント」。次はここを訪ねます。

     城から眺めた市街地です。スターリングはスコット
    ランド史において栄光の舞台として名高いそうです。
    イングランドからの独立につながる大勝利を収めた
    戦いがあったからです。映画「ブレイブハート」で
    描かれた、ウィリアム・ウォレス指揮による戦いです。
    農民兵を束ね、イングランド軍を跳ね返したウォレス
    は、独立の父として敬愛されています。その栄誉を
    称えて作られたのが、写真右の丘に建つ塔「ウォレス・
    モニュメント」。次はここを訪ねます。

  •  スコットランド独立戦争でウォレスたちが最初に<br />大勝利を手にしたのが、このスターリング・ブリッジに<br />おける1297年の戦いです。ここを渡ってモニュメントを<br />めざします。<br /> もちろん当時と同じ橋ではありませんが、ここは<br />歴史的な場所。ウォレスの功績と戦いについて敷石に<br />刻まれています。犬を連れて歩いていたおじさんと<br />「ブレイブ・ハート」について立ち話をしたら、この場所を<br />教えてくれました。

     スコットランド独立戦争でウォレスたちが最初に
    大勝利を手にしたのが、このスターリング・ブリッジに
    おける1297年の戦いです。ここを渡ってモニュメントを
    めざします。
     もちろん当時と同じ橋ではありませんが、ここは
    歴史的な場所。ウォレスの功績と戦いについて敷石に
    刻まれています。犬を連れて歩いていたおじさんと
    「ブレイブ・ハート」について立ち話をしたら、この場所を
    教えてくれました。

  •  バスは小高い丘を上り、モニュメントの入り口へ。<br />ちょっとビミョーなウォレスの石像が迎えてくれました。<br />メル・ギブソンに見えなくもありませんが、実は映画<br />公開後、彼をモデルに作られたのだそうです。<br /> 塔の頂上までは、246段の螺旋階段。途中には<br />いくつかのフロアがあり、ウォレスが使ったという<br />巨大な剣などが展示されています。オーディオガイド<br />(英語)を借りましたが、聞くのに疲れてしまい、<br />黙々と階段を上っていきました。<br />

     バスは小高い丘を上り、モニュメントの入り口へ。
    ちょっとビミョーなウォレスの石像が迎えてくれました。
    メル・ギブソンに見えなくもありませんが、実は映画
    公開後、彼をモデルに作られたのだそうです。
     塔の頂上までは、246段の螺旋階段。途中には
    いくつかのフロアがあり、ウォレスが使ったという
    巨大な剣などが展示されています。オーディオガイド
    (英語)を借りましたが、聞くのに疲れてしまい、
    黙々と階段を上っていきました。

  •  高さ67メートルのモニュメントからの眺望です。塔は<br />丘の上に建てられているので、実際は更に高い所から<br />見渡すことができます。<br /> もっとも、そんなに高い所まで上がらなくても見渡<br />せるような、平らで広々とした、緑の美しい街です。<br />文字通り大蛇がうねるように蛇行するフォース河が、<br />堤防も護岸工事もないまま原始的な姿で横たわって<br />います。なんだか老後に住んでみたい気がしました。<br />

     高さ67メートルのモニュメントからの眺望です。塔は
    丘の上に建てられているので、実際は更に高い所から
    見渡すことができます。
     もっとも、そんなに高い所まで上がらなくても見渡
    せるような、平らで広々とした、緑の美しい街です。
    文字通り大蛇がうねるように蛇行するフォース河が、
    堤防も護岸工事もないまま原始的な姿で横たわって
    います。なんだか老後に住んでみたい気がしました。

  •  スコットランド3日目は、セント・アンドリューズを<br />半日観光。ゴルフ発祥の地、聖地として非常に有名<br />ですが街は小さく、かつて古都として栄えた痕跡を、<br />打ち破られ廃墟と化した城や教会が伝えています。<br />セント・アンドリューズ城が面しているのは北海。<br />北海道じゃありません(笑)。遠くへ来たもんだという<br />感慨が押し寄せてきました。

     スコットランド3日目は、セント・アンドリューズを
    半日観光。ゴルフ発祥の地、聖地として非常に有名
    ですが街は小さく、かつて古都として栄えた痕跡を、
    打ち破られ廃墟と化した城や教会が伝えています。
    セント・アンドリューズ城が面しているのは北海。
    北海道じゃありません(笑)。遠くへ来たもんだという
    感慨が押し寄せてきました。

  •  そもそもセント・アンドリューズとは、キリストの<br />十二使徒の一人、聖アンドリューに由来しています。<br />アンドリューはスコットランドの守護聖人。守護聖人<br />という概念はよく分からないのですが、4世紀頃、<br />ここに彼の遺骨が持ち込まれたのだそうです。<br /> かつて多くの巡礼者が訪れたという大聖堂は宗教<br />改革によって打ち壊されました。骨格だけを残した<br />ような遺構に芝が青々と生えています。潮風を心地<br />良く浴びながら、のんびり散策しました。<br />

     そもそもセント・アンドリューズとは、キリストの
    十二使徒の一人、聖アンドリューに由来しています。
    アンドリューはスコットランドの守護聖人。守護聖人
    という概念はよく分からないのですが、4世紀頃、
    ここに彼の遺骨が持ち込まれたのだそうです。
     かつて多くの巡礼者が訪れたという大聖堂は宗教
    改革によって打ち壊されました。骨格だけを残した
    ような遺構に芝が青々と生えています。潮風を心地
    良く浴びながら、のんびり散策しました。

  •  セント・アンドリューズは大学都市です。街は小さい<br />ですが若者の活気があります。昼食に入ったパブで、<br />気さくな学生の従業員に「観光?それとも留学?」と<br />訊かれたほどです。土産物屋では、東洋系の店員と<br />しばらく喋った末にお互い日本人と分かり、日本語に<br />切り替えると、留学生でバイトだと言っていました。<br /> 空と北海の色、そして学生たちの若々しさから、<br />私の中では青がこの街のイメージカラーになりました。<br />…と、書いてて老けた気分になってきました(笑)。

     セント・アンドリューズは大学都市です。街は小さい
    ですが若者の活気があります。昼食に入ったパブで、
    気さくな学生の従業員に「観光?それとも留学?」と
    訊かれたほどです。土産物屋では、東洋系の店員と
    しばらく喋った末にお互い日本人と分かり、日本語に
    切り替えると、留学生でバイトだと言っていました。
     空と北海の色、そして学生たちの若々しさから、
    私の中では青がこの街のイメージカラーになりました。
    …と、書いてて老けた気分になってきました(笑)。

  •  大学の裏手、敷地の周りの塀沿いに伸びる道です。<br />右手には北海。11月も近いというのに芝が青々として<br />いるのは、暖流や温かい風のおかげなのでしょう。<br /> この塀の向こうには、きっとたくさんの青春があるん<br />ですね。吹奏楽の演奏が塀越しに聞こえてくるのを、<br />うらやましい気持ちになりながら散歩しました。<br /> 観光スポットを巡った後にゆっくりとそぞろ歩くのは、<br />旅先で時間がある時だけの贅沢だと思います。

     大学の裏手、敷地の周りの塀沿いに伸びる道です。
    右手には北海。11月も近いというのに芝が青々として
    いるのは、暖流や温かい風のおかげなのでしょう。
     この塀の向こうには、きっとたくさんの青春があるん
    ですね。吹奏楽の演奏が塀越しに聞こえてくるのを、
    うらやましい気持ちになりながら散歩しました。
     観光スポットを巡った後にゆっくりとそぞろ歩くのは、
    旅先で時間がある時だけの贅沢だと思います。

  •  北海道じゃないなんて言いましたが、北海沿いに<br />北海道との共通点を発見!海沿いを歩いていると、<br />道端に見覚えのあるトゲトゲの植物が…。丸々とした<br />赤い実をつけている低木。日本では北海道の花に<br />なっているハマナスです。以前に住んでいた釧路で<br />よく見ました。バラ科で、実はジャムにもなります。<br /> ベンチにいた地元のおばちゃんに「なんて植物?」と<br />聞いたら、「Rose!」と言っていました。遠い外国で、<br />懐かしく、文字通り甘酸っぱい気分になりました。

     北海道じゃないなんて言いましたが、北海沿いに
    北海道との共通点を発見!海沿いを歩いていると、
    道端に見覚えのあるトゲトゲの植物が…。丸々とした
    赤い実をつけている低木。日本では北海道の花に
    なっているハマナスです。以前に住んでいた釧路で
    よく見ました。バラ科で、実はジャムにもなります。
     ベンチにいた地元のおばちゃんに「なんて植物?」と
    聞いたら、「Rose!」と言っていました。遠い外国で、
    懐かしく、文字通り甘酸っぱい気分になりました。

  •  セント・アンドリューズから更に北へ。9日目、今回の<br />旅の北の終着地、インヴァネスにやって来ました。<br />街の名は「ネス河の入り江」に由来しているそうです。<br />写真右下に見える橋が架かっているのがネス河。<br />その源流にあたるのが、「ロッホ・ネス・モンスター」、<br />ネッシーの噂で有名な、ご存知、ネス湖です。<br /> 駅からのバスツアーで、さいはての湖を訪ねました。

     セント・アンドリューズから更に北へ。9日目、今回の
    旅の北の終着地、インヴァネスにやって来ました。
    街の名は「ネス河の入り江」に由来しているそうです。
    写真右下に見える橋が架かっているのがネス河。
    その源流にあたるのが、「ロッホ・ネス・モンスター」、
    ネッシーの噂で有名な、ご存知、ネス湖です。
     駅からのバスツアーで、さいはての湖を訪ねました。

  •  インヴァネスからツアーバスで30分ほど。ネス湖の<br />ほとりに着くと、ツアーのクルージングボートが待って<br />いました。LOCHはロッホと発音し、スコットランドの<br />言葉で湖の意味です。<br /> ツアーではクルージングを楽しむだけでなく、少し<br />離れた湖畔にある古城を訪ねます。バス・ボートの<br />運賃と城の観覧料が、ツアー料金にすべて含まれて<br />います。効率的でリーズナブル。ガイド兼運転手の<br />おっちゃんも気さくで、文句なしでした。

     インヴァネスからツアーバスで30分ほど。ネス湖の
    ほとりに着くと、ツアーのクルージングボートが待って
    いました。LOCHはロッホと発音し、スコットランドの
    言葉で湖の意味です。
     ツアーではクルージングを楽しむだけでなく、少し
    離れた湖畔にある古城を訪ねます。バス・ボートの
    運賃と城の観覧料が、ツアー料金にすべて含まれて
    います。効率的でリーズナブル。ガイド兼運転手の
    おっちゃんも気さくで、文句なしでした。

  •  風を切る船の上では寒さを心配していましたが、<br />セーターにツイードのジャケットでしのげました。<br /> 写真は船の最後尾から見た湖面。分かりづらい<br />ですが、湖の水はウィスキーのような色をしています。<br />これは泥炭、倒れた草木が腐りきらずに炭化した物の<br />影響だそうです。スクリューで泡立つ色も、ほんのりと<br />した琥珀色。不思議な感じです。この水の色が、<br />ネッシーの存在を想像させる理由のひとつなのかも<br />しれません。

    風を切る船の上では寒さを心配していましたが、
    セーターにツイードのジャケットでしのげました。
     写真は船の最後尾から見た湖面。分かりづらい
    ですが、湖の水はウィスキーのような色をしています。
    これは泥炭、倒れた草木が腐りきらずに炭化した物の
    影響だそうです。スクリューで泡立つ色も、ほんのりと
    した琥珀色。不思議な感じです。この水の色が、
    ネッシーの存在を想像させる理由のひとつなのかも
    しれません。

  •  湖畔に佇む廃城、アーカード城で下船。13世紀、<br />征服王ことイングランドのエドワードI世に攻め込まれ<br />破壊されたままになっています。エディンバラ城の<br />「運命の石」を持ち去ったのもエドワードI世です。<br />「ブレイブハート」で憎憎しげに描かれている理由を<br />垣間見たような…。<br /> ともあれネス湖のほとりに横たわる廃城は、はじめ<br />からそこにあったような一体感のある景観を作り出し<br />ていました。<br />

     湖畔に佇む廃城、アーカード城で下船。13世紀、
    征服王ことイングランドのエドワードI世に攻め込まれ
    破壊されたままになっています。エディンバラ城の
    「運命の石」を持ち去ったのもエドワードI世です。
    「ブレイブハート」で憎憎しげに描かれている理由を
    垣間見たような…。
     ともあれネス湖のほとりに横たわる廃城は、はじめ
    からそこにあったような一体感のある景観を作り出し
    ていました。

  •  アーカード城内の芝生にて。ネス湖は緯度でいえば<br />サハリンの北端あたりと同じなのですが、やはり芝は<br />青々としています。芝の色で高緯度を実感することは<br />ありませんが、自分の影を見てびっくりしました。<br />まだ昼過ぎだというのに、ご覧のとおりです。サマー<br />タイムが終わった翌日で、太陽が高くは昇らないの<br />です。スコットランドでは、日中に写真を撮ろうと<br />するとビカビカの順光か強烈な逆光になることが<br />多かったのですが、やっとその理由に気づきました。

     アーカード城内の芝生にて。ネス湖は緯度でいえば
    サハリンの北端あたりと同じなのですが、やはり芝は
    青々としています。芝の色で高緯度を実感することは
    ありませんが、自分の影を見てびっくりしました。
    まだ昼過ぎだというのに、ご覧のとおりです。サマー
    タイムが終わった翌日で、太陽が高くは昇らないの
    です。スコットランドでは、日中に写真を撮ろうと
    するとビカビカの順光か強烈な逆光になることが
    多かったのですが、やっとその理由に気づきました。

  •  城のタワーから見下ろした湖面。両脇をなだらかな<br />山並みに挟まれて、細長く伸びるネス湖の姿が分かり<br />ます。晴れていた空が曇りだしました。湖面が波打つ<br />様子が、なんだか不吉に見えてきたりもします。<br /> 結局モンスターは現れませんでした(笑)。というか、<br />モンスターの影を探したくなるような風情は、実は<br />それほど感じられませんでした。ただ、街のすぐ外に<br />悠然と広がる自然の存在感が、どっしりと伝わって<br />きました。スコットランドに出会えて良かった。。。

     城のタワーから見下ろした湖面。両脇をなだらかな
    山並みに挟まれて、細長く伸びるネス湖の姿が分かり
    ます。晴れていた空が曇りだしました。湖面が波打つ
    様子が、なんだか不吉に見えてきたりもします。
     結局モンスターは現れませんでした(笑)。というか、
    モンスターの影を探したくなるような風情は、実は
    それほど感じられませんでした。ただ、街のすぐ外に
    悠然と広がる自然の存在感が、どっしりと伝わって
    きました。スコットランドに出会えて良かった。。。

  •  ついに旅の最終日、10日目。再びエディンバラを<br />訪ねました。旧市街のメインストリート、「ロイヤル・<br />マイル」です。ちょうど1マイルに渡って街を走る<br />通りで、両端に王室に関わる重要な建物があります。<br />一方はエディンバラ城。そしてもう一方は「ホリルード<br />ハウス宮殿」です。宮殿もエディンバラ観光で外せない<br />スポット。最終日の観光はここから始めます。

     ついに旅の最終日、10日目。再びエディンバラを
    訪ねました。旧市街のメインストリート、「ロイヤル・
    マイル」です。ちょうど1マイルに渡って街を走る
    通りで、両端に王室に関わる重要な建物があります。
    一方はエディンバラ城。そしてもう一方は「ホリルード
    ハウス宮殿」です。宮殿もエディンバラ観光で外せない
    スポット。最終日の観光はここから始めます。

  •  旧市街特有の高層建築です。中世、人口が増え<br />続けたために、フロアを上に上に積んでいきました。<br />庶民から貴族まで異なる階級の人たちが、各階ごとに<br />分かれて同じ建物に住むという、珍しい住居でした。<br /> 高層建築にまつわる恐ろしい話がひとつ。下水道の<br />なかった当時、用を足したものは容器に溜められ、<br />窓から道に投げ捨てられていたそうです。中世は<br />どこの都市も同じだったと思いますが、4階5階から<br />投下するのは、さぞ威力があったことでしょう…。

     旧市街特有の高層建築です。中世、人口が増え
    続けたために、フロアを上に上に積んでいきました。
    庶民から貴族まで異なる階級の人たちが、各階ごとに
    分かれて同じ建物に住むという、珍しい住居でした。
     高層建築にまつわる恐ろしい話がひとつ。下水道の
    なかった当時、用を足したものは容器に溜められ、
    窓から道に投げ捨てられていたそうです。中世は
    どこの都市も同じだったと思いますが、4階5階から
    投下するのは、さぞ威力があったことでしょう…。

  •  ホリルードハウス宮殿です。内部は写真撮影禁止。<br />元はもちろんスコットランド王室の宮殿ですが、連合<br />王国となった今は、英国王室が夏場を過ごす御用邸<br />のように使われています。<br /> 豪華なインテリア、居並ぶ王室の肖像画、装飾品の<br />数々…。その絢爛たる様は、現役の王宮をそのまま<br />展示しているからこそ。というか民が王を、つまり人が<br />人をきらびやかに飾り奉るという行為のエネルギーが<br />どこからここまで湧くのかと感心しました…。

     ホリルードハウス宮殿です。内部は写真撮影禁止。
    元はもちろんスコットランド王室の宮殿ですが、連合
    王国となった今は、英国王室が夏場を過ごす御用邸
    のように使われています。
     豪華なインテリア、居並ぶ王室の肖像画、装飾品の
    数々…。その絢爛たる様は、現役の王宮をそのまま
    展示しているからこそ。というか民が王を、つまり人が
    人をきらびやかに飾り奉るという行為のエネルギーが
    どこからここまで湧くのかと感心しました…。

  •  宮殿には、廃墟が隣り合っています。ホリルード<br />ハウス寺院です。12世紀に建てられ、歴代のスコット<br />ランド王の婚礼が行われてきた由緒ある寺院です。<br />しかし絢爛な王宮だけが今の王室に引き継がれ、<br />スコットランドにとって宗教的・儀礼的に重要だった<br />寺院だけが打ち捨てられているということが物悲しい<br />です。きらびやかな宮殿の敷地の中で、ここだけが<br />霊的な雰囲気に包まれていました。

     宮殿には、廃墟が隣り合っています。ホリルード
    ハウス寺院です。12世紀に建てられ、歴代のスコット
    ランド王の婚礼が行われてきた由緒ある寺院です。
    しかし絢爛な王宮だけが今の王室に引き継がれ、
    スコットランドにとって宗教的・儀礼的に重要だった
    寺院だけが打ち捨てられているということが物悲しい
    です。きらびやかな宮殿の敷地の中で、ここだけが
    霊的な雰囲気に包まれていました。

  •  宮殿に続いては、市内を一望するカールトン・ヒルと<br />いう丘に上がりました。公園になっていて、徒歩で<br />気軽に行けるビューポイント。クラシカルな旧市街、<br />整然と建物が並ぶ新市街、更には海を見ることもでき<br />ます。写真は主に旧市街。エディンバラは塔の多い<br />街だと気付きました。<br /> そうそう、昼間から酔っ払っていた土産物屋のおっ<br />ちゃんが、「あそこは夜は男の好きな痴漢が出るから<br />危ないぞ」と言ってました。ほんまかいな。。

     宮殿に続いては、市内を一望するカールトン・ヒルと
    いう丘に上がりました。公園になっていて、徒歩で
    気軽に行けるビューポイント。クラシカルな旧市街、
    整然と建物が並ぶ新市街、更には海を見ることもでき
    ます。写真は主に旧市街。エディンバラは塔の多い
    街だと気付きました。
     そうそう、昼間から酔っ払っていた土産物屋のおっ
    ちゃんが、「あそこは夜は男の好きな痴漢が出るから
    危ないぞ」と言ってました。ほんまかいな。。

  •  ロンドンと同じく、エディンバラにも「ナショナル・<br />ギャラリー」があります。フェルメールの作品がここ<br />にもあり、最大の目当てでした。なかなか見つから<br />ないので学芸員に場所を聞くと“Here!”と目の前を<br />指されました。そこには大きなカンバスに描かれた<br />キリストの姿が。「マリアとマルタの家のキリスト」<br />です。驚きました。聞けば現存する中でいちばん古く、<br />サイズは最大で、しかも唯一の宗教画と、異色の作品<br />なのでした。学芸員はロンドンより気さくでした(笑)。

     ロンドンと同じく、エディンバラにも「ナショナル・
    ギャラリー」があります。フェルメールの作品がここ
    にもあり、最大の目当てでした。なかなか見つから
    ないので学芸員に場所を聞くと“Here!”と目の前を
    指されました。そこには大きなカンバスに描かれた
    キリストの姿が。「マリアとマルタの家のキリスト」
    です。驚きました。聞けば現存する中でいちばん古く、
    サイズは最大で、しかも唯一の宗教画と、異色の作品
    なのでした。学芸員はロンドンより気さくでした(笑)。

  •  ナショナル・ギャラリーの前で、素敵な出来事があり<br />ました。石畳に座った青年が弾いているのは、インド<br />の楽器シタール。エスニックな音色が大きく反響し、<br />旧市街を背に流れていました。一曲終わるのを待って<br />声を掛けました。「シタールだね」「よく知ってるね!」<br />「ビートルズ聴くから。ジョージが弾いてたでしょ」<br />「あーはいはい、これね」…と、彼が弾きだしたのは<br />『ノルウェイの森』。痺れました…(笑)。そのあとには<br />試し弾きまでさせてくれました。最高の思い出です。

     ナショナル・ギャラリーの前で、素敵な出来事があり
    ました。石畳に座った青年が弾いているのは、インド
    の楽器シタール。エスニックな音色が大きく反響し、
    旧市街を背に流れていました。一曲終わるのを待って
    声を掛けました。「シタールだね」「よく知ってるね!」
    「ビートルズ聴くから。ジョージが弾いてたでしょ」
    「あーはいはい、これね」…と、彼が弾きだしたのは
    『ノルウェイの森』。痺れました…(笑)。そのあとには
    試し弾きまでさせてくれました。最高の思い出です。

  •  旅の最後の夜が更けていきます。エディンバラ城の<br />イルミネーションを見ながら、スタバで物思いに耽り<br />ました。初めての海外一人旅。サラリーマンにとって<br />破竹の10日間、移動込み13日間の長い旅は、普段の<br />生活だったら1年分にあたるくらいの刺激が詰まった<br />日々でした。ロンドンからネス湖まで、ブリテン島を<br />縦断。今回は個人手配で思うままに旅程を作れた<br />のが、たくさんの思い出につながりました。<br /> 翌早朝に飛行機でロンドンに発ち、帰国しました。<br />                        (おわり)<br />  ※最後まで読んでくださった皆様、<br />            どうもありがとうございました!

     旅の最後の夜が更けていきます。エディンバラ城の
    イルミネーションを見ながら、スタバで物思いに耽り
    ました。初めての海外一人旅。サラリーマンにとって
    破竹の10日間、移動込み13日間の長い旅は、普段の
    生活だったら1年分にあたるくらいの刺激が詰まった
    日々でした。ロンドンからネス湖まで、ブリテン島を
    縦断。今回は個人手配で思うままに旅程を作れた
    のが、たくさんの思い出につながりました。
     翌早朝に飛行機でロンドンに発ち、帰国しました。
                            (おわり)
      ※最後まで読んでくださった皆様、
                どうもありがとうございました!

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