2002/07 - 2002/07
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あるぱかちゃんさん
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モナコのモンテカルロ駅から、フランスのニース駅まではわずか20分。僕は午前の列車で国境を越えた。こんなに近いのだから気候はもちろん変わらない。それでもやはり、新しい国にやってきたのだというこの気分は、なんともいえず清々しいものだ。
大きなバックパックを駅のロッカーに預けて軽い装備で、いざニースの海岸へ出陣。整然とした街並、その中の一本の大通りをまっすぐ歩いてゆく。あと少しで波の音が聞こえる、そのほんの手前で左の小道を折れてみた。ここは、庶民の雰囲気漂う旧市街。パンの香ばしい匂いが漂ってきたり、路地の上を見上げれば洗濯物が気持ちよさそうに揺れている、そんな素敵な小道だ。この通りを抜けると、やがて静かな緑の丘が見えてくる。ここは城跡。頂上までのぼるとニースの街が四方八方見渡せてしまう、実に心地よいスポットである。僕が訪れたときは観光客が全くおらず、静かに楽しむことができた。この雰囲気だと普段も静かなようだ。
さて、いよいよ海にゆく。中には有料やホテルのプライベートビーチなども存在するが、大通り正面のビーチは無料。ここでさらに、貴重品をロッカーに預け、いよいよコートダジュールの海にわが身を投じる。気分は、とてもよい。が、ふたつばかり注意を。ニースの海は砂浜ではなく、玉砂利。結構大きな石でごつごつしているのだ。だからうかつに海辺を走ろうものなら、足の裏のツボが悲鳴をあげてしまう。肝臓、腎臓などの機能に自信がない人はそぉっと歩くように。さらに、意外に波が強いのには驚いた。ロッカーの鍵にゴムがついておらず、手首に巻きつけることができない。そのため、鍵を握り締めながら沖に出たのだが、返す波が強く、手の平を大きく広げて水をかかないとなかなか前に進まない。僕はちょっとあせって、鍵を捨ててしまおうか、それとも飲み込むべきかと悩んだほどだ。水泳に自信がない人は鍵を握って沖に出ないように。そんな人は、あまりいないか…。
スペインのバルセロナ行きの夜行切符を買ってあったので早めに海をあがり、例の大通りをゆっくり散策した。さすがにここはお金持ちの保養地、コートダジュール。スーパーで食料品を買い込む家族に、ブティックでショッピングを楽しむカップルたち。バカンスを楽しむヨーロピアンが、やたら幸せそうに目に映る。駅までの道すがら、僕は、この長い旅を終えたらどうしようと考えた。会社を辞め、アパートも引き払って出てきた旅。失うものは何もないが、これから手に入れるもののためにやるべき何かがある。僕は一体何がやりたいのだろう。日常を忘れるために訪れるリゾートの街で、将来の日常に思い悩んでしまった。旅から戻って5年、ニースを思い出すと、ちょっとだけ胸が切なくなる。
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