滝めぐりシリーズ２９　兵庫県宍粟市、養父市の滝めぐり修行

2007/06/16 - 2007/06/16

ふるさと兵庫５０山のひとつである藤無山に登った後、思った以上に早く下山できたので、以前より狙っていた氷ノ山周辺の滝めぐりをしました。このあたりは滝の宝庫で、１００選の天滝や原不動滝もあるエリアです。
氷ノ山の麓を通る林道が完成しているので、以前はほとんど幻の滝とされた逆水の滝も車でアプローチできるようになっています。ですから修行というほどでもないんですが…

エリア 宍粟(兵庫)

• 同行者: 一人旅
• 一人あたり費用: 1万円未満
• 交通手段: 自家用車

国道２９号線戸倉から大屋へ向かう県道沿いにこの標識があります。車を停めるスペースがほとんどないので、これまで何度も通り過ぎているのですが、修行ですから…

お不動さん。

落差１３ｍの若杉不動滝。滝口の岩の間から見える緑がポイントですね。水量豊富で、落差以上の迫力があります。
ただしここでマムシと遭遇してしまいました。

横行渓谷を目指して車を走らせました。途中水場がありました。これがぶなのしずく。なかなかのネーミングです。ありったけのペットボトルに水を入れました。

横行渓谷は紅葉の名所です。そして、小規模の滝がいくつかあります。下調べをしていなかったので、ほとんど通り過ぎてしまったようですが、車から見える滝は押さえました。これは一の掘り滝で、落差は２０ｍです。

横行渓谷で見かけた滝。名前はわかりません。

横行渓谷から大幹線林道に入ります。かなりの悪路で、入ってしまったことを後悔し、なかなか逆水の滝が現れないので不安になった頃、こんな標識を発見しました。この手前にもあったようですが見落としていたようです。この地図で逆水の滝はまだこの先にあることが判明し一安心です。

ところでここは林道の最高地点で標高が１２５０ｍもあります。確かに涼しい。さっき登ったばかりの藤無山の標高より高いところにいるのです。なんのこっちゃ。兵庫県最高峰の氷ノ山の山頂までは標高差２６０ｍほど。あっという間に上がれそうですが、今日は自重。氷ノ山に敬意を払います。

その最高地点からの眺望。どっちの方角かわかりませんが、多分南？

次の駅が国境の駅。宍粟市と養父市の境です。すなわち播磨と但馬の境でもあります。

次の駅はブナの観察駅。さきほどの湧水がぶなのしずくであったのからもわかるように、この山域はブナの原生林が残されています。そのため水が豊富です。

ブナの木。

で、ようやく逆水の滝です。ここは、’駅’になっていません。数台の駐車スペースがあるのはありがたい。ただし、ここから滝までは急な山道を１０分ほど下っていかなければなりません。帰りがしんどいんですよねぇ〜

これが落差３０ｍの逆水の滝です。林道が開通するまでは２時間歩いてやっとたどり着く滝だったため、幻の滝と呼ばれていたそうです。美しい直瀑の滝です。

滝口。

滝壺です。ひんやりとして気持ちがいい。

この通り深い山の中にあるのです。

林道をさらに進むとこのような標識があって、広い駐車場があります。

駐車場から山を登っていくこと５分、逆水の滝の案内と同じような案内がありました。

これが落差７０ｍの羊ケ滝です。名前の由来は、滝の姿が’羊’の文字に見えるからだそうですが、どれほど目を凝らしても見えませんでした。この時期木々に遮られて、滝の全貌はなかなか見えませんが、春先には全貌が見えるようです。ただし雪は覚悟しなければなりません。

拡大してみると、結構複雑な形状をした滝であることがわかります。

林道は国道２９号線まで続きます。国道に出るとほっとしました。
次に目指したのは音水渓谷の明神滝です。ここも未舗装道路なんですよね…さっきの林道よりは随分マシですが。

落差１２ｍの明神滝。２つの川が合流する地点がたまたま滝となっているのです。それがこのような美しい景観を作り出しいています。ここも紅葉の季節に再訪したいです。

この滝も水量が豊富です。

明神滝のすぐ下流の渓谷。

この日最後に訪れたのが宍粟市一宮町にある小滝不動滝です。国道２９号線に標識が出ており、舗装された参道を登ると数分で着きます。駐車場もあります。超お手軽滝ですね。

ここも紅葉ですね。

落差５ｍの小さな滝です。

水量は少ないですが、かえってこれくらいの方がいいかもしれません。

いかにも信仰の場らしい場所です。