2007/08 - 2007/08
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Giraudさん
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アヴィニョンを起点に、南仏のローマ遺跡や中世城壁都市を巡りました。
最初の訪問地はニーム。
古くはネマウススと呼ばれ、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスがコローニア(植民市)として整備。
現在でも市のシンボルは、クレオパトラ女王のエジプトを征服した象徴=椰子に縛られたワニです。
街を歩いていても遺跡が多く残り、円形闘技場や神殿の他、集水場のような珍しい遺跡もあります。
夕方からニーム発のバスでローマ時代の水道橋、ポン・デュ・ガールにも行きました。
-
ニームのローマ遺跡を描いた連作画。
ユベール・ロベール作(ルーヴル美術館蔵)
今回の旅行は初日と最終日はパリで一泊。
アヴィニョン・パリ間はTGVで移動しました。
パリでも古代ローマ関連のものを見学。
遺跡を巡る旅の気分を盛り上げました。 -
アヴィニョン・サントル駅から列車でニーム駅へ。
RE(急行)で約30分。 -
ニームの円形闘技場。
最近の説では西暦90〜120年頃建造。
ローマのコロッセオと違い、高さは2層しかない。
外見からは低く(平べったく)感じましたが・・・ -
円形闘技場の外壁。
ローマのコロッセオは主にレンガと天然コンクリート。
こちらはずっしりとした石積み。
重量感ではニームの円形闘技場が勝ります。 -
円形闘技場の内部。
客席の最上段から見下ろすと、かなりの高さ。
しかも客席のあちこちに吹き抜けが開いています。
そういう場所にも、ほとんど手摺はついてません。
のんびり歩いていたら、落ちてしまいそうで怖い。
ローマ帝国衰退後の中世には城砦に転用。
アリーナは街になり、住宅や教会が建っていました。
現在ではコンサートや闘牛に使われています。
炎天下の中、何かの会場の設営をしていました。 -
円形闘技場から眺めるニームの街並。
これからいくマーニュ塔が見えています。
(最上段の外側にも手摺は無し) -
「落下の危険あり、注意!」
-
円形闘技場の通路にあった剣闘士のイラスト。
「プロウォカートル(挑戦剣闘士)」
中量級の剣闘士。
“ANICETUS”は個人名でしょう。 -
「トラクス(トラキア剣闘士)」
“GRACILIS” DE NIMES
地元出身の剣闘士か?
トラキア剣闘士は湾曲したシーカ刀が武器。 -
「ホプロマクス(重装剣闘士)」
“HERMES”
フランス語読みなら“エルメス”
槍と円盾を装備。 -
「ムルミロ(魚人剣闘士)」
“COLOMBUS” DE NIMES
ニームの“コロンブス”
ムルミロは魚をかたどった兜が特徴。
武器は大型の盾と両刃の短剣グラディウス。
(ローマ軍の正規兵と同じ) -
「レティアリウス(投網剣闘士)」
“XANTUS” DE NIMES
レティアリウスは漁師の格好を模した剣闘士。
投網とトライデント(三叉の鉾)が武器。
兜はかぶりません。
主にムルミロ(魚人剣闘士)と対戦。 -
「セクトル(追撃剣闘士)」
“EROS” DE NIMES
“エロス”は愛の神のはず・・・
セクトルの武器も大盾と両刃の短剣グラディウス。
(ローマ軍の正規兵と同じ) -
「スキッソール(切断剣闘士)」
“MYRON”
刃物付の篭手を付けています。 -
円形闘技場内、再現された剣闘士の控室。
-
ローマ時代の神殿、メゾン・カレ。
アウグストゥスの早逝した二人の孫のために建立。
やや屋根の線が歪んでいるのが気になりました。
当初の設計からそうなのか、年月のせいなのか?
2000年もってるから大丈夫なんでしょうが・・・ -
ユベール・ロベールが描いたメゾン・カレの画。
(ルーヴル美術館蔵)
背景に小さくマーニュ塔と円形闘技場も。
ただし実際の位置関係とは異なります。 -
水の豊かなフォンテーヌ公園。
(フォンテーヌ=泉)
もともとニームはこの泉のおかげで発展した町。
それでも足らずに水道橋まで建造するとは・・・
ローマ人、おそるべし。 -
公園の中にひっそりと建つディアナ神殿。
実際に神殿だったのかは不明。
図書館だったという説もあります。
入場無料、係員もいません。
うっかりすると気づかず通り過ぎてしまいます。 -
ユベール・ロベールが描いたディアナ神殿。
(ルーヴル美術館蔵) -
ディアナ神殿の模型。
フォンテーヌ公園が整備された18世紀のもの。
(サン・ジェルマン・アン・レーの考古学博物館蔵) -
ディアナ神殿の内部。
鳩の休憩所になっていました。 -
ディアナ神殿内の壁。
係員がいないことをいいことに心無い落書きも。
しかし「1844」という年号は気になります。
この落書き自体が160年前のもの? -
フォンテーヌ公園の頂上にあるマーニュ塔。
ローマ時代以前からある城壁の一部。
アウグストゥス帝時代に監視塔として増築。 -
マーニュ塔の復元模型。
(サン・ジェルマン・アン・レーの考古学博物館蔵) -
マーニュ塔の内部。
らせん階段で上まで登れます。 -
マーニュ塔の展望台から眺めるニームの街並。
円形闘技場が見えます。 -
ローマ時代のニームのイラスト。
マーニュ塔の展望台に描いてありました。
景色に合わせてあるのでわかりやすい。
当時の街の中心はメゾン・カレ付近。
円形闘技場は城壁近くの街外れ。
現在の駅があるところは、当時は城壁外です。 -
ローマ時代のニームの説明図。
マーニュ塔の展望台の展示。
当時は公共浴場や劇場やフォルム(広場)も。
残念ながらそれらの遺跡は残っていません。 -
ローマ時代の集水場跡。
ポン・デュ・ガールで運ばれた水道の到達点。
ここから市内に配分されました。
管を通す穴が見えています。
場所がわかりにくくてしばらく迷いました。
中世の城塞跡(現在は大学)の西側部分にあります。 -
ローマ時代の水道管(鉛管)。
後日訪問した古代アルル博物館の展示物。
ローマ衰退の原因は、鉛の毒のためという俗説も。 -
アウグストゥス門。
ローマ時代のニームの街を囲む城壁の名残。
古代のドミティア街道(イタリア〜スペイン間)の門。 -
土中に埋もれた昔のアウグストゥス門の模型。
現在の状態と違い、両側が民家につながってます。
(サン・ジェルマン・アン・レーの考古学博物館蔵) -
アウグストゥス門の復元模型。
(サン・ジェルマン・アン・レーの考古学博物館蔵) -
サン・ボーディル教会。
アウグストゥス門の向かいにあります。 -
ローマ時代のニームの鳥瞰模型。
(ニームの考古学博物館蔵)
本日踏破した遺跡の位置関係がよくわかりました。 -
ニーム市のシンボル「ワニと椰子」印。
歩道のポールや路面のタイルの鋲など至る所に。 -
ローマ時代のコローニア・ネマウススの硬貨。
元祖、椰子に鎖でつながれたワニの図柄です。
(サン・ジェルマン・アン・レーの考古学博物館蔵) -
ポン・デュ・ガールへやってきました。
有名なローマ時代の水道橋。
アウグストゥスの右腕の将軍アグリッパが建造。
高さ49m!(セゴビアの水道橋より20m以上高い) -
間近で見るポン・デュ・ガールの威容。
石が突出しているのは、修復時の足場用として。 -
眺望ポイントから見下ろすポン・デュ・ガール。
ちょうど西日が当たってきれいに見える時間でした。
周囲の緑も美しかったです。 -
ユベール・ロベールが描いたポン・デュ・ガールの画。
(ルーヴル美術館蔵) -
眺望ポイントから見下ろすガルドン川。
水遊びをする人でいっぱいでした。 -
ポン・デュ・ガールの上部。
現在は原則通行禁止。
博物館員付き添いのツアー客は上を渡っていました。 -
ポン・デュ・ガールの延長上に掘られたトンネル。
-
観光地としてのポン・デュ・ガール全景。
橋まではバス停やショップから少し歩きます。
(そのかわり橋は自然に囲まれて眺めがきれい)
このあとアヴィニョンまでバスで直帰しました。
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この旅行記へのコメント (3)
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- wiz さん 2007/09/13 18:32:39
- 比較がおもしろい!
- Giraudさん、
南仏編を拝見していました。
前後1泊されたパリでも古代ローマ関連のものを見学されて
ほんとうに「遺跡を巡る旅の気分を盛り上げる」いい時間でしたね!
ルーヴル美術館蔵の絵画や考古学博物館蔵のお写真など
現在の遺跡との比較が分かりやすくてとても良かったです!
- Giraudさん からの返信 2007/09/14 00:00:35
- RE: 比較がおもしろい!
- voodooさん、お久しぶりです。
そしてご訪問ありがとうございます。
遺跡と模型・絵画の比較、最初は別々の旅行記で載せようかとも考えていたのですが(本物より模型の写真のほうが多くなって、くどいかなと・・・)、楽しんでいただけて幸いです。
遅ればせながら、voodooさんの旅行記(特にスペイン)も再見させていただきました。
グラナダもコルドバも、自分ではじっくり見たつもりが、結構見落としてるところがあった・・・などと思いながらも、懐かしく拝見させていただきました。
これからもよろしくお願いします。
- wiz さん からの返信 2007/09/14 00:25:50
- RE: 比較がおもしろい!
- いえいえ、全然くどくありません!!
思いっきり見比べてしまいましたよ〜
特にこのニーム編、絵画との比較が気に入ってしまいました。
Giraudさんの趣向に合うか?分からないんですけど、
私も以前パリ/モンマルトルの旅行記を作成したときに、
画家の絵と現在の町の姿を交互に載せたものを作ったりしました・・・
・・・私の方こそ、いつもGiraudさん自身が見たものを
十分吸収した感のある旅行記にすごいなぁ〜と感動しています。
これからもGiraudさんらしい旅行記を期待♪
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