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ついに北アルプスの山へ登る時がきたっ!!体力ナシの私が無事に頂上に立てるかな??<br />仕事終わり、ダッシュでお風呂に入り友人の住む滋賀は野洲へと向かう。<br />そこからは車で登山口まで。いやぁ長野ってのは意外に遠いんだな。<br />深夜のドライブでも4時間くらいかかったかな。『中房渓谷登山口』到着後、車中で仮眠。<br />5時頃に到着したけど、すでにめっちゃ車停まってる・・・さすがのピークシーズン。<br />さてさて、これからの長丁場に備えてしっかり寝ておかなくては。<br />2時間程仮眠して、いざ出発。寒いっ!!なんじゃこの寒さは?!<br />この登り口ですでに1,000mくらいの標高なわけで、やっぱり山の気温は違うと実感。おーっ寒っ。<br />登り口で記念撮影&登山届けを提出して、登山開始。<br />早速、足場は悪く、急な登りが続く。いや、これはキツイぞ。<br />ホンマに頂上まで辿り着けるんやろか・・・。でも登るしかないからね。頑張ろ。<br />やっぱり登山ってのは中高年に大ブームの模様で出会う人出会う人、自分の親より年上?って方ばかり。<br />若者はいないのかね??まだ小学校にも上がってないような子供を除けば、私が最年少か?ってくらい。<br />もう25歳なんですけど・・・。しっかし、皆元気すぎる。<br />走ってはるんですか?って勢いで私なんかスイーッと追い越していく。<br />チッ!でも私、ゼィゼィ言って汗が全身から流れて、もう限界感じてます。ヒィー足が上がらん。。。<br /><br />3〜40分程歩くごとに休憩ポイントが設けてある。<br />第一ベンチ到着、かなり急な登りやったぁ・・・なんとこの燕岳、『北アルプス三大急登』の内のひとつでした。<br />そりゃあキツイはずだ。休憩もそこそこに、頂上目指して登り続ける。<br />私の中では次の第二ベンチまでの間が一番辛かった気がする。最初はワクワク感と登山ってこんな道を歩くんだねぇ、<br />スゴイスゴイってある種の関心で登れたけれど、多少慣れてくると・・・こんな道なき道をあと約5時間?!<br />さっき時計見た時からまだ5分しか経ってない!とかって延々考え出して、本当にしんどかった。<br />でもそれを越えてさらに慣れてくると、景色を楽しむ余裕も若干ながら出てきて、登山が楽しくなってくる。<br />途中、休憩ポイントと間違えて何度か多めに休憩したりもしたけど、順当に第三ベンチ、富士見ベンチへと到着できた。<br />富士見ベンチからはその名の通り、富士山が見えるんだよー。<br />頭だけかろうじて見えるって感じやけど、やっぱり日本一のものを見れると嬉しい。<br />そして、最後のポイント『合戦小屋』へ。<br />いよいよ雲を越える標高になり、本気で登山してるんだわ、私、と自分に関心し始める。<br />無事に到着。まだ終わりじゃないんやけど・・・ここの賑わいにホッとする。<br />すいかやうどん、カップラーメンなどが売っていて、先に到着した多くの方々(9割中高年)でけっこうな混雑振り。<br />私と友人はそれ程お腹も空いてなかったので、いやこういう場所で売っているものはかなりお高いので、<br />(運搬費がかかるからだろうねぇ。)ひとつの冷やしトマト(確か300円)を分け合い、<br />持ってきた100均のクッキーで昼食とした。あっ、魚肉ソーセージも食べたっけ。<br />ここまで来ると景色もかなり素晴らしくて、高原にしか咲いてない?って花がたくさんあって、<br />色々見てボーッとしてると思いの他長居してしまった。<br />重い腰を上げ、歩き始めると、おぉーなんですか、このしんどさは・・・??<br />休憩し過ぎると疲労が倍増するという事が分かりましたよ。あーあ失敗。<br />それでも、次々に開ける視界から見える日本の屋根、北アルプスの山々を見てると頑張れてしまう。<br />まぁーでも山小屋が見えてからが長かった。。。まだ?あれ、まだ?って友人に幾度となく質問し、<br />もうー無理!!って文句ばっかりが頭の中を100%にした頃、目の前に『燕山荘』が現れました!!<br />最後のダメ押し、階段が辛い・・・おーここは天国か、着いたぞっ!!もうヘロヘロ。<br />とりあえず、お決まりの記念撮影☆次に宿泊の手続き。<br />この日はこれでもか!ってくらいの晴天で夜には年に一度のイベントがあるらしく、<br />ものすごい数の人間がこの『燕山荘』に泊まる。いや、無理でしょう。この人数が?ってくらいの人・人・人。<br />よくもまぁこんな山の上にこれだけの人が集まったもんだねぇ。<br /><br />山小屋は3畳分のスペースが2段ベッドのようにズラッーと並んでいる。プライベートな空間、などというのは存在しない。<br />そこらのギャルにはここに泊まることは無理なんじゃないでしょうか・・・。<br />と言っても山小屋とはこういうものであって、その中でも『燕山荘』はかなり立派な造りだし、清潔なところなんだと思う。<br />私達は上のスペースを与えられた。そこには先客のご夫婦がいて、荷物の整理をしてはった。<br />3畳に4人…。まぁ耐えれるよね。少しばかり休憩して、いよいよ燕岳の頂上を目指す。<br />燕山荘からはものの10分も歩けば着くと思ってたけど、意外に遠いやんか。30分以上は歩いたはず。<br />緩やかな道ではあるけれど・・・登山ってのは本当に体力がいるな。いや、私が運動不足なだけかな??<br />かなり奇怪な岩の間をぬって歩き、いよいよ頂上到着。2,763m也。こんな高い地に立つのは生まれて初めて。<br />いや、なんなの??この景色。360度完璧なパノラマ風景。一説では1,000m級の山が80も90も確認できるらしい。<br />スゴイ。生きてて良かった、と思った。筆舌に尽くしがたい!というのはこういう事を言うんだろう。<br />こんな素晴らしい景色を見る為には、やっぱり5時間も6時間も歩き続けないとダメなんだよーって思った。<br />自然とは私なんかの想像を遥かに超えて偉大な存在なんだと思う。<br />こんな小さな人間が、この自然を前にしたら到底敵わない。でもこんな小さな人間が何億・何兆って数になって、<br />好き勝手して生きていく事で、敵うはずもないと思っている自然をいとも簡単に壊してゆく。<br />いつかこの山にも登れなくなるような日がやってくるんかな??<br />本当に大切にしないといけないものがわかっていながら、この便利な生活を捨てられない。なんでかなぁ・・・。<br />せめて、ポイ捨てなんてせんでよ。こんなキレイな山でさえ、ひとつもゴミを見なかったよ、って事はなかった・・・。<br />誰や、全く!!<br /><br />無事に頂上に立ち、燕山荘へ戻ってきた。<br />喫茶で喉を潤して、部屋(?)に戻ると、衝撃!!!2名増えてる!!3畳に6人・・・。<br />絶対無理、絶対寝れん。ボソボソと愚痴をこぼしてもこれは現実だぁ。<br /><br />そろそろ夕食の時間。夕食付きで宿泊されてる方は16時頃から順に召し上がってました。<br />山の夕食の時間は早いのなんの。今時の山小屋は食事もかなり凝っていて、<br />そこらのファミレスなんかとは比べものにならないものが出るらしい。まぁ私達はとにかく貧乏旅行ですから、自炊。<br />メニューはレトルトカレーと缶詰、おつまみ用のさきいか付き。<br />標高が高いと沸点が100℃じゃないので、すぐにお湯が沸く。それはいいけど、お米を炊くのはかなり難しい・・・。<br />あっという間に水分が飛んで、あら炊けた?と思ったら芯が残りまくり…慌てて水を足す。そろそろかぁ?<br />今度は水っぽい。でも底は焦げ付き始め、火にかけるのは限界。あとは蒸らそう。<br />まぁなんとか口にできるくらいにはなったよ。ところがカレーをかけたら、思いのほかおいしかった。<br />山で食べるとたいがいのもんはおいしいけど、こりゃイケル♪焼き鳥の缶詰もうまい。さきいかは少し炙るのがいいね。<br />はぁー最高の夕食。後片付けについて、、、山小屋の水は貴重なもの。食器を洗ってたんではもったいない。<br />だから持参したトイレットペーパーで汚れを拭き取る。これ基本。山の必需品ですな。<br />夕食後、年に一度のイベント『クラシックコンサート』が開催される。私達はたまたまこの日に来たわけだけど、<br />このイベントを目的に来ている方も大勢。会場となった食堂はすし詰め状態で、人がダンゴの様になって座っていく。<br />もう窒息しそう・・・演奏は確かに素晴らしく、山の上で聴くクラシックてのはなかなか乙なもので。<br />でも狭苦しすぎてそれほど楽しむ余裕は正直なかったかな・・・。<br /><br />コンサート終了後、洗面所で列を作り歯磨きをしたら就寝。<br />多くの方は翌日も次の山を目指すので、超早起き。夜のお喋りなんてしてる時間はないよ。<br />中高年の方々はさすがに慣れてるのか、横になった瞬間大きないびきをかいて熟睡。<br />私は3畳に6人という尋常ではない寝床にビビッてしまい。ここで眠るという事がまだ信じられない。<br />と…友人も同じ事を考えていたらしく、「ここで寝るわ!」と食堂とベッドが並ぶ寝室(?)との間の<br />廊下みたいなスペースを指差す。「あそこで寝るの100%無理やし。」<br />「えぇー!!大丈夫なん?!ほな、2時間交代くらいにしよう!」と提案してみるも、<br />「いい、いい、あそこで寝るんならこっちの方がマシやわ。」と言い放ち、着れるだけの服を持って姿を消した・・・。<br />あれま、大丈夫やろか。なんか結果的に私が一番良い状態で眠ることになってるよな…。恐縮。<br />数分程無駄にうろたえたりしたけど、これで良かったんだと自分で自分を納得させ、眠りにつく。<br />でも大いびきとカーテンの隙間から漏れる薄い明かりが気になって寝れない。<br />何を見るでもなしに視線をグルグルさせてると、一組の布団(と言うか薄っすい寝袋)が余っている事に気付く。<br />ちなみにこの布団も二人で1つだよ。余ってるよな。うん、余ってる。友人に届けてやろう。<br />そーっと起きて布団を抱え、友人へ届けた。これで廊下でも快適に寝れるはず。<br />さて、明日に備えて私も寝なくては!!あーでもやっぱり大いびきがうるさいし、布団は薄いし、寒いしで寝れない。<br />ものすごい我儘なことは承知のつもり。温々と育った私はホントにひ弱や。<br /><br />そして朝。やっぱりご来光はこの目で見ないと!友人も無事、廊下より戻ってきた。<br />廊下の底冷えは尋常ではなく、途中からはとても寝れたもんじゃなかったそう…。ゴメンやで。<br />たとえ山小屋に泊まる事が確実であっても、寝袋は持参した方がいいなぁ、ひとつ学習しました。<br />外へ出てみてビックリ!一気に目が覚める。氷点下?ってくらい寒い。カッパでも何でもあるだけ着込んでもまだ寒い。<br />まわりをよく見たら、ダウンジャケットを着た人、スキー用?って手袋をした人、さすが山を知る人は準備が違うわ。<br />歯をガタガタ言わして、空を見つめ続ける。ゆっくり、ゆっくり朝陽が昇ってくるのがわかる。<br />普段、太陽が昇る時間なんかに起きてることはまずないわけで、<br />よく考えたら今この瞬間ってのはものすごく貴重な時間。<br />朝陽はこの世のものではない、と思えるくらい美しくて、寒さも何もかも忘れてしまう。<br />こうやって見ず知らずの人と肩を並べて同じ空を、朝陽を見てるなんてめっちゃ不思議。<br />でも違和感は全然なくて、めっちゃ落ち着く。このシーンをずーっと昔から知ってたような…こういうのデジャブってのかな。<br />太陽が昇りきるのを見届けたら、朝食。他の多くの方はいつの間にか朝食を済ませ、もう次の山を目指して出発。<br />まわりの行動の早さに恐れおののく。やはり登山とはこういうものなのか…。<br />朝食はチキンラーメンに中華丼の素を入れたもの。友人お薦めのメニューだそう、なんとも怪しい…。<br />中華丼の素を温めたら、チキンラーメンに直接ぶっかける。余熱でラーメンが良い感じの歯ごたえになり、<br />なかなかうまいやん。友よ、疑って悪かった…。<br />私達が朝食を終える頃には、あれだけいた中高年の方々はほとんどいなくなっていて、<br />今度はいつから登り始めたのか、到着する人達で賑わいはじめる。すごいサイクルやなぁ。<br /><br />最後にこの素晴らしき景色を目に焼き付けて、下山開始。下りは本当に本当に危険です。<br />山の事故のほとんどが下山時に起こります。私は下りがめちゃくちゃ苦手…。<br />ゆっくりゆっくり、特に急なところでは手を使って岩や木にしがみつきながら下っていく。<br />走るように下る慣れた人もたくさんいたけど、とても恐ろしくて私には出来ない…。<br />通常、下りは登りよりかなり時間が短縮されるけど、私の場合は登りより時間がかかってる気がする。<br />でも無茶をして滑落なんてしたら大変やしな、ゆっくり行こ。実際、事故を起こすのはある程度慣れた人の事が多いそう。<br />人間の慣れほど恐ろしいものはないな。いつでも初心忘れるべからず。<br /><br />遅いながらも、滑落なんてする事なく無事に下ってきた。<br />そして最後に「北アルプス三大急登」ゾーンが控えているわけで…。<br />膝がブルブルして、本気で足が棒になったなこりゃと思っているところにこの坂はキツイ。<br />もう嫌、ここでやめる!!って子供みたく言い放ちながら、半泣きで歩く。最後は本当にしんどかった…。<br />そんなこんなでようやく最初に記念撮影をした登り口へ到着。<br />行きのあの笑顔は消え失せ、ただただ平らなところを歩きたいと思うばかり。<br />登山はホンマ根性がいるなぁ。引きこもってる人とか、夜の街でウロウロしてる若者とか、絶対登山をすべきだわ。<br />色んなものが見えると思う。しんどいけど・・・。<br />文句が多いながらも、無事に初北アルプスを経験し、後は温泉で癒されるのみ。<br />登り口から車で5分程のところに『有明温泉』がある。<br />北アルプスの山々が目前に広がる、景色抜群の露天風呂。2日振りのお風呂はめっーちゃ気持ち良い。極楽、極楽☆<br /><br />ほんの少しの間、普段の生活と離れるだけで、わかる事ってめっちゃある。<br />週末旅をするだけで、こんなにも心豊かになるものか・・・。<br />体力ナシ、文句多しの私やけど、ちゃんと頂上まで登って帰ってこれた。<br />ただそれだけの出来事をこんなに長い旅行記にしてしまう自分にビックリ。それだけ濃い週末やったってことかな。<br />頑張れば、こんな風に濃すぎる週末を毎週過ごせるんやもんなぁ。<br />人間、行動力がなければつまらない時間をたくさん過ごすことになる。<br />出会いもナシ。感性も育たない。感情も浮き沈みしない。汗も出ない。<br />多少のお金は必要やけど、短い休みでもどんなところへでも飛んで行ける自分でありたい。<br />そうやって出会った人や、風景、おいしいもの、面白いもの、可愛いお土産、全部大事にしたいって思う。<br />旅はやっぱり良い。登山も良い。次の日の筋肉痛がなければもっと良い。<br /><br /><br /><br /><br />

燕岳登山!!

6いいね!

2007/08/24 - 2007/08/26

582位(同エリア843件中)

5

21

k-kaoru

k-kaoruさん

ついに北アルプスの山へ登る時がきたっ!!体力ナシの私が無事に頂上に立てるかな??
仕事終わり、ダッシュでお風呂に入り友人の住む滋賀は野洲へと向かう。
そこからは車で登山口まで。いやぁ長野ってのは意外に遠いんだな。
深夜のドライブでも4時間くらいかかったかな。『中房渓谷登山口』到着後、車中で仮眠。
5時頃に到着したけど、すでにめっちゃ車停まってる・・・さすがのピークシーズン。
さてさて、これからの長丁場に備えてしっかり寝ておかなくては。
2時間程仮眠して、いざ出発。寒いっ!!なんじゃこの寒さは?!
この登り口ですでに1,000mくらいの標高なわけで、やっぱり山の気温は違うと実感。おーっ寒っ。
登り口で記念撮影&登山届けを提出して、登山開始。
早速、足場は悪く、急な登りが続く。いや、これはキツイぞ。
ホンマに頂上まで辿り着けるんやろか・・・。でも登るしかないからね。頑張ろ。
やっぱり登山ってのは中高年に大ブームの模様で出会う人出会う人、自分の親より年上?って方ばかり。
若者はいないのかね??まだ小学校にも上がってないような子供を除けば、私が最年少か?ってくらい。
もう25歳なんですけど・・・。しっかし、皆元気すぎる。
走ってはるんですか?って勢いで私なんかスイーッと追い越していく。
チッ!でも私、ゼィゼィ言って汗が全身から流れて、もう限界感じてます。ヒィー足が上がらん。。。

3〜40分程歩くごとに休憩ポイントが設けてある。
第一ベンチ到着、かなり急な登りやったぁ・・・なんとこの燕岳、『北アルプス三大急登』の内のひとつでした。
そりゃあキツイはずだ。休憩もそこそこに、頂上目指して登り続ける。
私の中では次の第二ベンチまでの間が一番辛かった気がする。最初はワクワク感と登山ってこんな道を歩くんだねぇ、
スゴイスゴイってある種の関心で登れたけれど、多少慣れてくると・・・こんな道なき道をあと約5時間?!
さっき時計見た時からまだ5分しか経ってない!とかって延々考え出して、本当にしんどかった。
でもそれを越えてさらに慣れてくると、景色を楽しむ余裕も若干ながら出てきて、登山が楽しくなってくる。
途中、休憩ポイントと間違えて何度か多めに休憩したりもしたけど、順当に第三ベンチ、富士見ベンチへと到着できた。
富士見ベンチからはその名の通り、富士山が見えるんだよー。
頭だけかろうじて見えるって感じやけど、やっぱり日本一のものを見れると嬉しい。
そして、最後のポイント『合戦小屋』へ。
いよいよ雲を越える標高になり、本気で登山してるんだわ、私、と自分に関心し始める。
無事に到着。まだ終わりじゃないんやけど・・・ここの賑わいにホッとする。
すいかやうどん、カップラーメンなどが売っていて、先に到着した多くの方々(9割中高年)でけっこうな混雑振り。
私と友人はそれ程お腹も空いてなかったので、いやこういう場所で売っているものはかなりお高いので、
(運搬費がかかるからだろうねぇ。)ひとつの冷やしトマト(確か300円)を分け合い、
持ってきた100均のクッキーで昼食とした。あっ、魚肉ソーセージも食べたっけ。
ここまで来ると景色もかなり素晴らしくて、高原にしか咲いてない?って花がたくさんあって、
色々見てボーッとしてると思いの他長居してしまった。
重い腰を上げ、歩き始めると、おぉーなんですか、このしんどさは・・・??
休憩し過ぎると疲労が倍増するという事が分かりましたよ。あーあ失敗。
それでも、次々に開ける視界から見える日本の屋根、北アルプスの山々を見てると頑張れてしまう。
まぁーでも山小屋が見えてからが長かった。。。まだ?あれ、まだ?って友人に幾度となく質問し、
もうー無理!!って文句ばっかりが頭の中を100%にした頃、目の前に『燕山荘』が現れました!!
最後のダメ押し、階段が辛い・・・おーここは天国か、着いたぞっ!!もうヘロヘロ。
とりあえず、お決まりの記念撮影☆次に宿泊の手続き。
この日はこれでもか!ってくらいの晴天で夜には年に一度のイベントがあるらしく、
ものすごい数の人間がこの『燕山荘』に泊まる。いや、無理でしょう。この人数が?ってくらいの人・人・人。
よくもまぁこんな山の上にこれだけの人が集まったもんだねぇ。

山小屋は3畳分のスペースが2段ベッドのようにズラッーと並んでいる。プライベートな空間、などというのは存在しない。
そこらのギャルにはここに泊まることは無理なんじゃないでしょうか・・・。
と言っても山小屋とはこういうものであって、その中でも『燕山荘』はかなり立派な造りだし、清潔なところなんだと思う。
私達は上のスペースを与えられた。そこには先客のご夫婦がいて、荷物の整理をしてはった。
3畳に4人…。まぁ耐えれるよね。少しばかり休憩して、いよいよ燕岳の頂上を目指す。
燕山荘からはものの10分も歩けば着くと思ってたけど、意外に遠いやんか。30分以上は歩いたはず。
緩やかな道ではあるけれど・・・登山ってのは本当に体力がいるな。いや、私が運動不足なだけかな??
かなり奇怪な岩の間をぬって歩き、いよいよ頂上到着。2,763m也。こんな高い地に立つのは生まれて初めて。
いや、なんなの??この景色。360度完璧なパノラマ風景。一説では1,000m級の山が80も90も確認できるらしい。
スゴイ。生きてて良かった、と思った。筆舌に尽くしがたい!というのはこういう事を言うんだろう。
こんな素晴らしい景色を見る為には、やっぱり5時間も6時間も歩き続けないとダメなんだよーって思った。
自然とは私なんかの想像を遥かに超えて偉大な存在なんだと思う。
こんな小さな人間が、この自然を前にしたら到底敵わない。でもこんな小さな人間が何億・何兆って数になって、
好き勝手して生きていく事で、敵うはずもないと思っている自然をいとも簡単に壊してゆく。
いつかこの山にも登れなくなるような日がやってくるんかな??
本当に大切にしないといけないものがわかっていながら、この便利な生活を捨てられない。なんでかなぁ・・・。
せめて、ポイ捨てなんてせんでよ。こんなキレイな山でさえ、ひとつもゴミを見なかったよ、って事はなかった・・・。
誰や、全く!!

無事に頂上に立ち、燕山荘へ戻ってきた。
喫茶で喉を潤して、部屋(?)に戻ると、衝撃!!!2名増えてる!!3畳に6人・・・。
絶対無理、絶対寝れん。ボソボソと愚痴をこぼしてもこれは現実だぁ。

そろそろ夕食の時間。夕食付きで宿泊されてる方は16時頃から順に召し上がってました。
山の夕食の時間は早いのなんの。今時の山小屋は食事もかなり凝っていて、
そこらのファミレスなんかとは比べものにならないものが出るらしい。まぁ私達はとにかく貧乏旅行ですから、自炊。
メニューはレトルトカレーと缶詰、おつまみ用のさきいか付き。
標高が高いと沸点が100℃じゃないので、すぐにお湯が沸く。それはいいけど、お米を炊くのはかなり難しい・・・。
あっという間に水分が飛んで、あら炊けた?と思ったら芯が残りまくり…慌てて水を足す。そろそろかぁ?
今度は水っぽい。でも底は焦げ付き始め、火にかけるのは限界。あとは蒸らそう。
まぁなんとか口にできるくらいにはなったよ。ところがカレーをかけたら、思いのほかおいしかった。
山で食べるとたいがいのもんはおいしいけど、こりゃイケル♪焼き鳥の缶詰もうまい。さきいかは少し炙るのがいいね。
はぁー最高の夕食。後片付けについて、、、山小屋の水は貴重なもの。食器を洗ってたんではもったいない。
だから持参したトイレットペーパーで汚れを拭き取る。これ基本。山の必需品ですな。
夕食後、年に一度のイベント『クラシックコンサート』が開催される。私達はたまたまこの日に来たわけだけど、
このイベントを目的に来ている方も大勢。会場となった食堂はすし詰め状態で、人がダンゴの様になって座っていく。
もう窒息しそう・・・演奏は確かに素晴らしく、山の上で聴くクラシックてのはなかなか乙なもので。
でも狭苦しすぎてそれほど楽しむ余裕は正直なかったかな・・・。

コンサート終了後、洗面所で列を作り歯磨きをしたら就寝。
多くの方は翌日も次の山を目指すので、超早起き。夜のお喋りなんてしてる時間はないよ。
中高年の方々はさすがに慣れてるのか、横になった瞬間大きないびきをかいて熟睡。
私は3畳に6人という尋常ではない寝床にビビッてしまい。ここで眠るという事がまだ信じられない。
と…友人も同じ事を考えていたらしく、「ここで寝るわ!」と食堂とベッドが並ぶ寝室(?)との間の
廊下みたいなスペースを指差す。「あそこで寝るの100%無理やし。」
「えぇー!!大丈夫なん?!ほな、2時間交代くらいにしよう!」と提案してみるも、
「いい、いい、あそこで寝るんならこっちの方がマシやわ。」と言い放ち、着れるだけの服を持って姿を消した・・・。
あれま、大丈夫やろか。なんか結果的に私が一番良い状態で眠ることになってるよな…。恐縮。
数分程無駄にうろたえたりしたけど、これで良かったんだと自分で自分を納得させ、眠りにつく。
でも大いびきとカーテンの隙間から漏れる薄い明かりが気になって寝れない。
何を見るでもなしに視線をグルグルさせてると、一組の布団(と言うか薄っすい寝袋)が余っている事に気付く。
ちなみにこの布団も二人で1つだよ。余ってるよな。うん、余ってる。友人に届けてやろう。
そーっと起きて布団を抱え、友人へ届けた。これで廊下でも快適に寝れるはず。
さて、明日に備えて私も寝なくては!!あーでもやっぱり大いびきがうるさいし、布団は薄いし、寒いしで寝れない。
ものすごい我儘なことは承知のつもり。温々と育った私はホントにひ弱や。

そして朝。やっぱりご来光はこの目で見ないと!友人も無事、廊下より戻ってきた。
廊下の底冷えは尋常ではなく、途中からはとても寝れたもんじゃなかったそう…。ゴメンやで。
たとえ山小屋に泊まる事が確実であっても、寝袋は持参した方がいいなぁ、ひとつ学習しました。
外へ出てみてビックリ!一気に目が覚める。氷点下?ってくらい寒い。カッパでも何でもあるだけ着込んでもまだ寒い。
まわりをよく見たら、ダウンジャケットを着た人、スキー用?って手袋をした人、さすが山を知る人は準備が違うわ。
歯をガタガタ言わして、空を見つめ続ける。ゆっくり、ゆっくり朝陽が昇ってくるのがわかる。
普段、太陽が昇る時間なんかに起きてることはまずないわけで、
よく考えたら今この瞬間ってのはものすごく貴重な時間。
朝陽はこの世のものではない、と思えるくらい美しくて、寒さも何もかも忘れてしまう。
こうやって見ず知らずの人と肩を並べて同じ空を、朝陽を見てるなんてめっちゃ不思議。
でも違和感は全然なくて、めっちゃ落ち着く。このシーンをずーっと昔から知ってたような…こういうのデジャブってのかな。
太陽が昇りきるのを見届けたら、朝食。他の多くの方はいつの間にか朝食を済ませ、もう次の山を目指して出発。
まわりの行動の早さに恐れおののく。やはり登山とはこういうものなのか…。
朝食はチキンラーメンに中華丼の素を入れたもの。友人お薦めのメニューだそう、なんとも怪しい…。
中華丼の素を温めたら、チキンラーメンに直接ぶっかける。余熱でラーメンが良い感じの歯ごたえになり、
なかなかうまいやん。友よ、疑って悪かった…。
私達が朝食を終える頃には、あれだけいた中高年の方々はほとんどいなくなっていて、
今度はいつから登り始めたのか、到着する人達で賑わいはじめる。すごいサイクルやなぁ。

最後にこの素晴らしき景色を目に焼き付けて、下山開始。下りは本当に本当に危険です。
山の事故のほとんどが下山時に起こります。私は下りがめちゃくちゃ苦手…。
ゆっくりゆっくり、特に急なところでは手を使って岩や木にしがみつきながら下っていく。
走るように下る慣れた人もたくさんいたけど、とても恐ろしくて私には出来ない…。
通常、下りは登りよりかなり時間が短縮されるけど、私の場合は登りより時間がかかってる気がする。
でも無茶をして滑落なんてしたら大変やしな、ゆっくり行こ。実際、事故を起こすのはある程度慣れた人の事が多いそう。
人間の慣れほど恐ろしいものはないな。いつでも初心忘れるべからず。

遅いながらも、滑落なんてする事なく無事に下ってきた。
そして最後に「北アルプス三大急登」ゾーンが控えているわけで…。
膝がブルブルして、本気で足が棒になったなこりゃと思っているところにこの坂はキツイ。
もう嫌、ここでやめる!!って子供みたく言い放ちながら、半泣きで歩く。最後は本当にしんどかった…。
そんなこんなでようやく最初に記念撮影をした登り口へ到着。
行きのあの笑顔は消え失せ、ただただ平らなところを歩きたいと思うばかり。
登山はホンマ根性がいるなぁ。引きこもってる人とか、夜の街でウロウロしてる若者とか、絶対登山をすべきだわ。
色んなものが見えると思う。しんどいけど・・・。
文句が多いながらも、無事に初北アルプスを経験し、後は温泉で癒されるのみ。
登り口から車で5分程のところに『有明温泉』がある。
北アルプスの山々が目前に広がる、景色抜群の露天風呂。2日振りのお風呂はめっーちゃ気持ち良い。極楽、極楽☆

ほんの少しの間、普段の生活と離れるだけで、わかる事ってめっちゃある。
週末旅をするだけで、こんなにも心豊かになるものか・・・。
体力ナシ、文句多しの私やけど、ちゃんと頂上まで登って帰ってこれた。
ただそれだけの出来事をこんなに長い旅行記にしてしまう自分にビックリ。それだけ濃い週末やったってことかな。
頑張れば、こんな風に濃すぎる週末を毎週過ごせるんやもんなぁ。
人間、行動力がなければつまらない時間をたくさん過ごすことになる。
出会いもナシ。感性も育たない。感情も浮き沈みしない。汗も出ない。
多少のお金は必要やけど、短い休みでもどんなところへでも飛んで行ける自分でありたい。
そうやって出会った人や、風景、おいしいもの、面白いもの、可愛いお土産、全部大事にしたいって思う。
旅はやっぱり良い。登山も良い。次の日の筋肉痛がなければもっと良い。




同行者
友人
一人あたり費用
1万円 - 3万円
交通手段
自家用車 徒歩

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この旅行記へのコメント (5)

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  • 旅猫さん 2007/10/21 08:29:25
    懐かしいです。
    k-kaoruさん、はじめまして。

    燕岳登頂ですね!
    旅猫も、10年以上前に登りました。
    頂上のオブジェのような岩や、
    360度の大パノラマは素晴らしいですよね!

    夕焼けがきれいですねー
    夜行日帰り登山だったので、羨ましいです!

    旅猫

    k-kaoru

    k-kaoruさん からの返信 2007/10/22 13:32:01
    RE: 懐かしいです。
    コメントありがとうございます。

    燕岳は本当に美しい山ですよね☆
    またここへ来たい、と思わせてくれる山です。

    旅猫さんは日帰りだったんですねー!!スゴイ!私には無理かな・・・。

    まだ、続きをUPする予定ですので、良かったらご覧下さい。
    旅猫さんの旅行記も拝見させていただきますね。
    これからもよろしくお願いします☆
  • 野宿さん 2007/10/18 20:25:21
    山登り
    何時もの読み応えのあるコメント最高です!

    山登りには全く興味の無い私ですが、夕食の奮闘振りを聞くと

    テントを持っての登山、チャレンジしたくなりました。

    k-kaoru

    k-kaoruさん からの返信 2007/10/19 10:04:44
    RE: 山登り
    コメントありがとうございます。
    長々と書いた文章を読んで下さって、嬉しい限りです。

    燕岳は初心者向けの山ですので、野宿さんでしたら私なんかより軽々と登れるのではないかと思います。しんどい、しんどいと書きましたが私に体力がないだけですので・・・。本当に素晴らしい山ですので、ぜひ行ってみて下さい!!
    山の上での食事は格別ですよ〜♪
  • 野宿さん 2007/10/02 20:08:08
    コメント
    写真を見れば余裕の登山の様ですが、コメント入れて下さい。

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