2007/08/12 - 2007/08/14
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oyajimodeさん
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正直に告白しますが、私、これまでズーッとブ「タ」ペストと口にして参りました。日本人にはどこかしら滑稽に、そして調子よく響くその音が、ずっと私は正しいものだと思い込んできました。書物に書かれたその名も、大した疑問も持たずにブ「タ」ペストと読み流してしまってました。
そんな私ですが、今回の旅行を境にして、二度とブ「タ」ペストとは言わないと誓いましょう。
ブダペスト→ウィーン→プラハの順に周遊した家内と二人の中欧旅行。先ずはブ「ダ」ペスト編。
- 同行者
- カップル・夫婦
- 交通手段
- 鉄道 観光バス
-
☆リフレッシュメントはカップヌードル
関空からKLMで先ずはアムステルダムまで向かう。途中、リフレッシュメントにカップヌードルが供されたのには意表をつかれ、しかも思わず食べてしまった自分のメタボ腹が恨めしい。
発想自体はとても面白いと思ったが、如何せん、そもそもお湯がぬるかったり、座席によっては麺がノビノビになってしまっているなど、改善の余地はありそう。でも、アイデアの意欲を買って、座布団一枚やってくりぃ!! -
☆KLM(エコノミー)の食事
ナイフ・フォークと共に鉛筆も添えられていて「これは何じゃいな?」と思っていたところが、ボックスのフタに数字パズル(数独:sudoku)が印刷されていたりする。実際にパズルに興ずる人が居るかどうかはともかくも、そのご愛嬌は私たちの気に入るところ。ちなみに、ウチの家内はしばらくパズルと格闘しておりました。
KLMの評判は色々のようですが、<エコノミー席としては>全体的に好印象を私は持ちました。一言で言うと「気持ちの良い合理性」。座席も比較的ゆったり出来ました。サービスもキビキビとしたものでした。思い込みかもしれませんが、日本人とオランダ人とは感度が近い部分があるようにも感じました。
食事もランチボックスのスタイルで、料理やナイフ・フォーク類の納まりがとても宜しい。トレーの上がお祭り状態にもならないし、食中・食後ともに快適。量も適当。味もエコノミーとしては上の部類かと思いました。 -
☆英雄広場にて
ガイドさんの説明によれば、ウラル方面から辿りついたとされるマジャール族がこの地を支配したのがハンガリーの起源らしいのですが、隣接したキリスト教国からの圧力を避けつつ確固たる国家にするため、ハンガリーの初代王とされるイシュトヴァーン王は周辺諸国に同調すべくキリスト教を国教として制定したそうな。大陸との関係において仏教を国教として制定した日本(聖徳太子)の歴史にも通じるお話。 -
☆イシュトヴァーン大聖堂
イシュトヴァーン像も祭壇には飾られていました。キリスト教の教会で時の権力者も祭られている光景は、少なくとも私はあまり知りません。
自分たちの宗教を捨てるか、自分たち民族の命脈が断たれるリスクを背負ってでも自分たちの信ずる宗教を貫こうとするか。「損して得取る」などと軽々しくは例えられない、まさに究極の選択。宗教が大きな権力を持ち、一種の安全保障条約の機能を果たしていた時代のこと。
ハンガリーという国家や民族が今日まで生き永らえることが出来ているのは、なるほど、この初代王の苦渋の決断によるもの(なのかもしれません)。 -
☆漁夫の砦にて
期待に胸を膨らませて眺めた砦からの景色は、なるほど美しくはあります。しかし、期待が大きすぎたのか、はたまた、後々の旅行で眺めたプラハの素晴らしい街並みと比較してしまうせいなのか、少しばかり期待はずれ。と言うか、都市景観に対する規制や取り組みが日本並みに甘いのではないかと、いささか心配になってしまいます。
そもそも何であんなところにあんなヒルトンホテルが建てられるに至ったのか、いやはや、困ったもんです。 -
☆気合の入った国会議事堂
漁夫の塔から眺めるドナウ川とそのほとりに建つ勇壮なハンガリーの国会議事堂。気合十分、一点豪華主義で精一杯やってみました!、という気迫のようなものが伝わってきます。
中欧各地の名所旧跡のあちこちでコツコツと改修工事がなされていましたが、ハンガリーのこの国会議事堂も右翼?が工事中でした。 -
☆マーチャーシュ教会
やはりどこかしらアジアの趣が溶け込んでいる教会内の装飾は、他のキリスト教国とは異なる独特の雰囲気が感じられ、とても興味深かったです。蒙古やトルコ来襲の洗礼を受けていることも、もしかしたら影響しているのかしらん。
ある時点から改宗によって与えられたキリスト教とは別個に、先祖であるマジャール族の文化や感性がハンガリーらしさとなって脈々と残っているに違いありません。
この教会も現在改修中で、残念ながら外観はあまり楽しむことが出来ませんでした。 -
☆中央市場にて
見たこともない野菜や果物の発見が必ずと言っていいほどあって、各国の市場を覗いてみるのはとても楽しいこと。この野菜も私としては初めて見るものでした。名札の"Patison"を帰国後に調べたら、どうやらズッキーニの仲間らしい。まさに夏が旬のようで、なかなか美味しいのだとか。食せなかったのがまことに残念。 -
☆オサマ・ビン・ラディンのマトリョーシカ
今回、中欧各地の土産物屋を覗いて驚いたことの一つは、マトリョーシカのバリエーションがメチャクチャ増えていること。いつの間にこんなに多展開されてしまったのかしらん。サッカーをはじめとしたスポーツ選手もの、芸能スターもの、キャラクターもの、それに政治もの。ともかく、有名人なら誰でも有り、といった感じ。多少のことはご愛嬌と笑い飛ばせますが、これほどまでに節操無いと、いささかウンザリ。
しかし、ディズニーの横に脈絡無く並んでいるビン・ラディンのマトリョーシカ。もしもこいつをブッシュ大統領にお土産として献上したとしたら????思わずニンマリしてしまった。何しろ、ばらしても、ばらしても、これでもか、これでもかと、中からビン・ラディンが息絶えることなく「コンニチワ!!」とばかりに飛び出してくるのだから。 -
☆おっ!?見慣れた顔も
あまり趣味のいいものでもないが、各国の首脳もご覧のとおり。ちなみに、安倍さんのマトリョーシカはまだ見かけなかったように思います。先のサミットでも、現地の新聞では絆創膏王子の顔写真が間違えて掲載されたぐらいの知名度ですからして、まだまだこれから、といったところですか。これからが有ればの話ですが。マトリョーシカになったら国際的には一人前?ということかしらん。 -
☆堂々たる中央市場
中は市場そのものですが、外観はこのように堂々たる歴史的建造物風でありました。 -
☆ちょっとそれは・・・・!?
ヴァーツィ通りのアイスクリームショップのテラスにて。圧倒的な量に似合わない手の込んだデコレーションだが、「どんだけー!!」という感じ。本人たちも呆れているご様子。これが運ばれてきたときの喚声とその表情も見てみたかったものです。さすがにこのデカさは二人にはキツイ(はず)。
日本だと観光地の夏と言えばソフトクリームが定番ですが、中欧各地ではアイスクリームショップをそれほど多くは見かけなかったように感じます。 -
☆ジェルボーで一息、と言うか、ガッツリ!
カフェ・ジェルボーにて一息。ヨーロッパのトラディショナルなカフェですからコーヒーにケーキというのがガイドブック的王道なのかもしれません。でも、根っからの食いしん坊&呑み助である私たち夫婦にかかると、迷わず「フォアグラのテリーヌのセット」と「ビール」といった注文になってしまうのです。
ハンガリー名産?のフォアグラは結構なボリュームでご登場。二人に一皿で十ニ分(昼食後間もない、ということもあったのですが)。パンも写真とは別にもたっぷりと添えられて参りました。
フォアグラ自体はかなり濃厚でクセある味わいですが、添えられたジャムのほの甘さと、ザワークラウトのほどよい酸味とが口の中で一緒に会いまみえるや、酸っぱ、甘、コクが絶妙のハーモニー。彦摩呂風に言うならば、「ドナウの味の三拍子やぁ〜」、といった感じでしょうか。 -
☆骨董屋通りにて
FALK MIKUSA通りに多くある骨董屋を覗いて歩きました。と言っても、物色するのは家内ばかりですが。
この店では、年の頃なら小学校高学年ぐらいでしょうか、店主の子供が健気に店を手伝っておりました。一端の骨董商の顔つきで、お客に対応するその姿は微笑ましくもあり、たくましくもありました。こうやって代々商売が継承されて来て、そして、継承されていくのでしょう。客との値段交渉となると、さすがに親父さんの出番となっていました。
ちなみに、数少ない経験からですからアテにはなりませんが、全体的に値段に対しては脇が固いように感じました。中央市場のちょっとした土産物でも、真顔でかたくなに拒まれることが多かったです。あまりにも真顔で答えてくれるので、「ん?値切ろうとするオレって、もしかして非常識なのかしらん?」と気がひけてしまうほど。もしもこれが作戦だとしたら、役者やのぉ、ハンガリー人!! -
☆骨董屋の前で
家内が品物を物色する一方、どうしても私は手持ち無沙汰になりがち。ここでは、たまたま店に居あわせた別のお客さんの愛犬が、しばし私のお相手をしてくれました。 -
☆ブダペストのスーパーにて
中欧旅行中、いわゆるコンビニのような類の店が宿泊ホテル周辺に・・・街全体でも?・・・無く、コンビニのある生活に慣れきってしまっている私たちには、飲み物の調達などの面で少々不自由。機会を逸して、結局かなり高くつくホテルの冷蔵庫を何度も使ってしまうはめに。ただブダペストでは、幸いホテルの向かいにスーパーマーケットが有り助かりました。
写真は、そのスーパーの野菜売り場での一コマ。野菜類は計り売りなのですが、お客は必要なだけの量(数)をハカリに自分で置き、該当する品物の種類のスイッチを押し、そしてプリントされて出てきた正札を自分で貼ってレジまで持っていくというシステム。とても合理的。日本のスーパーなどでも採用願いたいシステム。もっとも、その気になれば多少のことは誤魔化せてしまうのですが。 -
☆ドナウ川ナイトクルーズ
自分の足で行けば、おそらく半分以下の費用で済んだかとは思うのですが、色々なストレスやリスクを避けるためにオプショナルツアーで参加しました。
見所は、ライトアップされたくさり橋と王宮、それと国会議事堂ぐらいでしょうか。まぁ、綺麗は綺麗ですが、別に船から眺めなくとも、という感じがしないでもない。まぁ、ゆったりとした気分には浸れます。
サービスでシャンパン一杯付き。旅の疲れもあいまって、コックリ、コックリ、と乗客も舟を漕ぎながらのナイトクルーズ。まさに夢のような?夜景でした。 -
☆ウィーンへは列車で国境越え
ブダペストからは列車でウィーンに向かいました。六人がけのコンパートメント。ところが、指定席に座ろうとするや、母娘二人の先客が居座っていてそこで一悶着。
ドイツ人かオーストリア人かではないかと推察しているのですが、娘は5〜6歳、母親は三十代前半ぐらいでしょうか。チケットを見せながらここは私たちの席だと説明しても、ガンとして動こうとしてくれない。「私も一等車のチケットであり、そして、私たちはここを貴方より先に確保した」の一点張り。結局、彼女らは一等席の言わば「自由席」のチケットを買っていて、「指定席」の存在を知らなかったように思われます。しばし、平行線が続いた後、納得したのか諦めたのかは計り知れませんが、最後には荷物を放り投げ、蹴飛ばしながらエライ剣幕で次の車両に移っていきました。
相手の目をしっかりと見据え、相手の話に一応は耳を傾けつつ、それでも自分の主張は決して譲ろうとしない。彼の地の人々が自己主張するときの凄まじさを目の当たりに出来たことは、今となっては旅の良き想い出です。
写真はブダペスト駅。 -
☆風車
世界の車窓?からは、風力発電の風車が田園地帯のあちらこちらに見られました。 -
☆列車でのパスポートコントロール
ハンガリーとオーストリアの国境は列車で越えることに。で、パスポートコントロールも列車内で。スタンプはご覧のようなものでした。
EUでは、パスポートチェックの折、入出国の手段(飛行機か、車か、列車か、そしてたぶん船か)がイラストで表記されるそうです。
ちなみに、国境を越えてオーストリアに入ると共に、当然といえば当然なのでしょうが、街並みや建物の様子も違ってきます。一言で言って、経済力の差が歴然と目に映ってきます。陸続きでのこうした変化というのは、日本人の目には不思議に映ります。
旅はウィーンへと続くのココロだぁ・・・
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